アメリカに来た日本人が、最初に探すものといえば、やっぱり日本食料品が売ってるショップですよね。その地域によって大きな差があり、日本人が比較的多いカリフォルニア州では、Walmartなど大型スーパーでも、お味噌やお米などが販売されていることはあります。
しかし、そうでなければ話は違います。私の経験を含めて、日本食料品はどこに行けば買えるのかをご紹介しましょう。
目次
1.近所のスーパーに売ってる日本食には何がある?
ローカルなスーパーやWalmartの中には、Asian Foodというコーナーが設けられています。決して広いエリアではなく、しかもAsianというように、日本食だけではなくて、韓国や中国、タイの食材などをエリアを共有しています。
こうした場所で販売されているものは、
- 醤油
- わさび
- からし
- パン粉
- 最近ではミツカンの「みりん」も
などの調味料が多いですね。醤油なら、KIKKOMANとかもあります!しかし、アメリカのしょうゆは、残念ながら日本の醤油とは違う別物だと考えたほうが良いと思います。日本の醤油にある「だしの風味」などはなく、どちらかと言えば酸味が強めの味となっています。アメリカ人にとっては、それでも「ジャパニーズ醤油」なのですが、日本人の私たちにとっては、すこし微妙です。
なお、アメリカ人の調理でもパン粉を使うので、パン粉は販売されています。しかし多くの場合、日本人が大好きな「あらびき」タイプではなく、とても細かくひかれていたり、味付きのものが主流です。チーズ風味とかガーリック風味などがあります。
最近のスーパーでは、なぜかポッキーが置かれています。しかも、私が通う店では、普通のポッキーに加えて、オレオクッキー味、ストロベリー味もあります。お値段は、細めの箱に入ったものが$1.20ぐらいなので、日本よりも若干高めかな、と思いますね。
お米はある?
残念ながら、日本で収穫された白米は、アメリカのローカルスーパーでは私は見たことがありません。よく見かけるのは、中国米かカリフォルニア米です。これらはタイ米のようなLong GrainではなくShort Grainなので、日本のお米に近いです。お米の味にうるさくなければ美味しく食べやすいですし、炊飯器で普通に炊けます。
日本米とカリフォルニア米・中国米の違いは、噛んでも甘みが出てこない事。一言でいうなら、お米の味がするけれど、噛んでも深みのない味です。
ちなみに、ローカルなスーパーでも販売されているNISHIKIというお米のブランドは、日本ブランドではありません。味が違います。でも私は、他のお米ブランドよりもおいしいような気がするので、自宅に常備してます。
2.日本食が充実したスーパーってないの?
アメリカには、日本食をメインとしたスーパーが都市部にあります。日本人の駐在が多いカリフォルニアやニューヨークエリアには、いくつか選択肢がありますが、それ以外のエリアでは、Japanese Foodで見つけるのは大変なので、Asian Groceryとして探すしかありません。
Mitsuwa(ミツワ)
日本の食品をメインに取り扱っているスーパーで、カリフォルニア州に7店舗、イリノイ州シカゴに1店舗、ニューヨークのマンハッタンからハドソン川を渡った所にあるニュージャージ店、そしてTOYOTA自動車の移転と共に登場したテキサス州1店舗があります。
取り扱っている商品は、日本が懐かしくなるような品ぞろえで、醤油やみりん、酒や焼き肉のたれなどの調味料はもちろんのこと、お米も充実しています。また、アメリカでは手に入りづらい薄切り肉や生魚なども、ミツワに行けば手に入ります。
Marukai(マルカイ)
カリフォルニアに5店舗を展開している日本食料品のスーパーです。以前では、カリフォルニアに住んでいない人のためにオンラインでの注文も受け付けていましたが、現在では廃止となっています。きっと注文が殺到して、追いつけなくなってしまったのかもしれませんね。
カリフォルニア州にある店舗は、日本のイオンスーパーを彷彿させるほどフロアが広く、商品も充実しています。イキイキしたサンマも販売されていたりするので、日本人としての食をアメリカに来てからも維持したい人は、要チェックです。
NIJIYA Market(ニジヤ)
ハワイに2店舗、カリフォルニアに10店舗を展開している日本食料品のスーパーです。足を運べない人のために、アマゾンでネット販売をしている他、公式サイトから調味料やお米などを中心にネットで注文することもできます。
私は足を運んだことがありませんが、カリフォルニアとハワイなど日本人が多い場所に住んでいる人にとっては、たくさん店舗が展開されていることは魅力ですね。
H Mart(Hマート)
韓国系のスーパーですが、日本食も取り扱っています。しかし、ミツワやマルカイほど商品が充実しているわけではないですし、お値段もかなり高めです。覚悟しておきましょう。ミツワやマルカイに足を延ばせない人にとっては、Hマートが日本食をゲットできるスーパーとなりますね。
私も以前は、Hマートに足しげく通っていました。
Hマートは、店舗数という点では多いのですが、フランチャイズなのか、店舗によって品ぞろえや店の広さが大きく変わります。コンビニサイズの店もあれば、イオンのような広い店舗もあります。
3.オンラインでも買える?お値段はどう?
足を運べる距離に上記のような店舗がない場合には、オンラインで必要最低限の食料は購入できます。私が渡米したばかりの時には、インターネットそのものが今ほど充実していなかったので、我慢するか、長距離を何時間もかけて運転して、日本食を求めて旅するしか選択肢がありませんでした。でも今は、Amazonでも買えますし、アジア食品を取り扱うショップなどもあるので、たくさん選択肢があります。
GOHAN Market
ジョージア州に店舗を持つショップで、オンラインショップもやってます。日本食のみを取り扱っているということで、韓国食材や中国食材の中から日本食材を探す必要がなく、その点で利用しやすいと思います。
何回か利用したことがありますが、注文してから発送までは1,2日程度で、とても早かったです。
送料については、$150以上買うと送料が無料になります。
Yami.com
日本の食材だけでなく、韓国や中国などアジアの食材を取り扱っているオンラインショップです。Japaneseとキーワード検索をすると日本食材だけを絞り込めますが、日本食専門ではないので、取扱っている商品数は若干少なめという気がします。
このサイトの魅力は、$49以上で送料無料になるという点ですね。また、商品の価格は他のサイトと比較するとかなりリーズナブルだと思います。
私は何回か利用したことがありますが、注文から発送までの期間は早かったです。ただ、安いので人気があるのでしょうか、多くの人が利用しているので、人気商品はあっという間に在庫切れになります。その点は要注意です。
Weee!
アジア食品とヒスパニック食品を取り扱っているオンラインショップです。
以前1度だけ購入したことがあるのですが、$35以上のショッピングで送料が無料になるので、利用しやすいショップだと思います。私は以前1度だけ利用したことがありますが、満足度は高かったですね。ここはYamiBuyと同じように、日本食材のみを取り扱っているわけではないので、品ぞろえという点では、GOHAN mマーケットほどは充実していません。
今すぐ必要なものは、やっぱりアマゾン
オンラインショップでは、アマゾンで購入するよりも価格的にお得なことが多いです。ただ、注文して翌日に配送というスピード感のあるのは、やはりアマゾンだけ。そのため、余裕をもって注文するなら上記のオンラインショップを利用するのがおすすめですが、今すぐに必要、明日欲しいという場合には、高くてもアマゾンが便利だと思いますね。
私がアマゾンで普段から買っている商品がこちら。車を何時間も走らせて日本食が売っている店まで行く手間と時間を考えると、数ドルぐらいお値段が高いのは、私にとっては許容範囲です。しかもPrimeメンバーなら送料無料。1つだけ購入しても無料で届けてもらえます。
お値段はどのぐらい高め?
日本食品をアメリカで販売する場合、日本から船でアメリカのカリフォルニアまで輸送します。さらにそこから、他の地域へと陸送されます。そのため、輸送にかかるコストが、食料品の価格に含まれているため、どうしても高くなってしまいます。日本で販売されている価格と同じ価格で販売されているものって、私は残念ながら見たことがありません。
例えば、私が大好きな日清のラ王というカップラーメンを例にとると、

日本国内では、ショップによって若干の違いはありますが、1つ230円ぐらいで購入できます。
しかしアメリカでは、販売してるショップを見つけるのは至難の業です。あまりに美味すぎて売り切れ続出というわけではなく、アメリカでは取り扱っていない店が大半です。私が足を運ぶニュージャージー州にあるMitsuwaでも、取り扱ってません。
ネットで調べたところ、レアすぎてプレミア価格となっているのか、1個500円とか、中には800円ぐらいもするショップもあったりします!
多くの場合、個別売りではなくて6個セットとか12個セットでの販売となっていますが、1ダース買うと100ドルということもあるわけなんですよね。
一時的にアマゾンで販売することもアリ!
私はラ王ファンなので、かなりこまめにどこでラ王が買えるかをチェックしているのですが、アマゾンでは時期によってあたりとはずれがあります。
先月は置いていなかったのに、今月はなんだか充実した品ぞろえになっている、なんてことも、さすがアマゾンならではなのかもしれません。なかなかゲットできないアイテムなので、私は基本的に、見つけたらとりあえず即ポチしてます。皆さんも、美味しいカップラーメンを食べたい方は、ぜひおすすめです!
4.アメリカで日本食品を買う際の注意点
アメリカで日本食料品を購入できることは、ほんとうに日本人にとっては、ありがたいことです。しかし、いくつか注意点があるので、購入する際には気を付けてください。
賞味期限を見てはいけない
賞味期限を見てしまうと、正直、何も買えなくなってしまうかもしれません。日本から長い時間をかけて輸送してくるので、おそらくアメリカ国内の店舗の棚に並ぶことには、賞味期限がギリギリになっているか、もしくは切れているなんてことも、普通にあります。賞味期限を気にしていると、買えるものがなくなるので、私はあまり気にしないようにしています。
でも先日、カップラーメンの賞味期限が1か月後だと表記されていたのには、正直驚きました。
ネットショップなら送料に注意
日本食を購入できるネットショップを利用する際には、どこから発送してくれるのかは要チェックです。Amazonのプライムメンバーなら、醤油1本買って送料無料、ということもできます。しかし、送料がかかるショップを利用する時には、やっぱりまとめ買いをする人が多いですよね。気を付けないと、送料だけで1万円超となることもあるので、必ず送料をチェックした上でショッピングを始めてください。
ちなみに、カリフォルニアから発送してくれるネットショップの場合には、送料はそれほど高くないことが多いです。多くの場合には、$50買ったら送料無料、みたいなルールとなっているので、私はいつも送料無料になるように買い物をしています。
しかし、ネットショップの中には、業者が日本国内にあって、日本から海外発送してくれる店もあります。この場合、気を付けないと送料が$100超となってしまうことがあります。そういう業者でも、たまに顧客獲得のキャンペーンで、いくら以上購入すれば送料無料、なんて出血大サービスなキャンペーンをしていることがあります。そういうタイミングを狙って、どんとまとめ買いするのがお得です!