アメリカでは18歳が成人年齢とみなされており、扶養や健康保険などは、18歳のタイミングで外れてしまいます。しかしその中でも例外的に認められているのが、学生というステータス。
例えば高校を卒業して無職の息子が家にいた場合、18歳を超えると健康保険は自分で見つけてお金を払って加入しなければいけません。無職でも関係なく、親の保険からは自動的に外れてしまいます。
しかし学生なら、26歳ぐらいまでは扶養家族の扱いにしてもらうことができるので、親の健康保険に加入し続けることができます。
それが!先日我が家では、健康保険会社から嬉しくないお便りをもらいました。今回は、それをご紹介しますね。
目次
1.健康保険によって扶養年齢の上限が違う?
我が家では、夫の職場で加入する健康保険に加え、同じく職場で加入できる追加的なデンタル保険とビジョン保険に加入しています。メインの健康保険だけでは、歯科や眼科のカバー率がイマイチなので、追加でお安く加入することで、かかる医療費を低く抑えることができています。
しかし先日、この2次的なデンタル保険とビジョン保険において、息子様が22歳になるので適用外となりますというお知らせを受け取りました。
「学生だし、卒業まではいけるだろう」
と思いながら細かくて読みづらい文字を熟読すると、学生だろうと何だろうと、対象となるのは21歳までで、息子さんは22歳になった瞬間に適用外となります、というものでした。息子の誕生日は1月初旬なので、掛け金を払っても1年のほとんどは適用外の状態となってしまいます。
ちなみにメインの健康保険では、26歳を迎えるまで子供が学生というステータスなら、そのまま扶養家族として保険を適用してもらうことができます。これは影響ありませんでした。ダメになったのは追加加入していた部分のみです。
2.大学を卒業して無職ならどうなるの?
息子様の場合、卒業後の就職先がおかげさまで決まっているので、健康保険は職場が適用してくれるものに加入する予定にしています。
しかしこの不景気で、就職先が決まらないまま卒業する人もきっといることでしょう。
その場合には、大学生というステータスがなくなることで、健康保険にはどんな影響が出るのでしょうか?
翌年からは自分自身のプランが必要
大学を卒業してしばらく仕事がなくても、卒業年は親の健康保険で12月31日までカバーされます。
卒業した日から突然学生のステータスがなくなってしまうわけではなく、1年のうち5か月以上学生なら、その年はずっと学生というステータスでいられる、というのがIRSの見解です。
しかし、年が変わって1月1日になると、話は変わります。
もう学生ではないので、「26歳までは学生ということで親の扶養家族として健康保険に入れてもらう」ことができなくなってしまいます。
その場合、政府が推奨するマーケットプレイスで公的なメディケイドと呼ばれる健康保険を購入する必要があります。民間の健康保険会社から保険商品を購入するという方法もありますが、リーズナブルさでいえばマーケットプレイスが最安のようです。
マーケットプレイスのサイトはこちらから
3.26歳からは無条件で扶養外
ずっと学生なら、ずっと親の扶養家族として健康保険に入っていられるかというと、そういうわけでもありません。学生のステータスが継続していても26歳になったら健康保険の面では親の扶養から自動的に外れてしまうので、別途で自分自身のものに加入しなければいけません。
収入が少なければ、健康保険料もそれほど高くならないとは思います。しかし、それでも完全無料というわけではないので、ある程度の費用が掛かることは覚悟しておいた方が良いでしょう。