今回のエピソードは、嫌な経験と文句です。不快になってしまう方がいるかもしれません。大切な一日を私の文句で汚されたくない方は、読まずに退出されることをおすすめします。
先日、と言っても何か月も前となる1月のことですが、息子様が大学のキャンパス近くで自損事故を起こしました。機内に残してきた忘れ物を空港まで取りに行った帰りに、路面のブラックアイスが見えず、スリップして起こした事故でした。
あいにく他に自動車はおらず、迷惑をかけた人もいなければケガをした人もおらず、本人もラッキーなことにケガは一切なく、ただ車だけが凹んだという感じでした。

目次
1.パーツがない!バックオーダーになった
我が家が使っている保険会社は、アプリを使ってオンライン見積もりを取るシステムです。順序としては、
- 保険会社のアプリで見積もりを出す
- それをもって業者へ行く
- 業者が見積もりを見ながら独自に見積もりを計算
- アプリの見積もりより多ければ、新たな見積もりを業者から保険会社へ提出
- OKが出たら修理開始
で修理をします。
事故を起こした息子は、保険会社の指示通り、キャンパス近くにある車の修理工場へもっていきました。その修理工場は私がネットで見つけたもので、他の学生も利用していた所でした。
しかーし、その修理工場がとんだいい加減野郎だったのです。
修理工場に足を運んだ際に、息子は保険会社からの指示どおり、アプリで出された見積書を持参しました。そしたら修理工場は、パーツがバックオーダーなので入荷したら連絡すると言ったのです。
本来こうした場合には、業者が車を解体した上で、独自に見積もりを計算して保険会社へ連絡を入れます。保険会社の見積もりはアプリの写真だけなので、実際に車を見なければ分からないダメージなどもあるからです。
それが!!
その業者はそうした作業は一切せず、見積もりに目を通しただけでバックオーダーだと言い、それ以来、音信不通になってしまいました。
今から考えると、この時点ですでに業者は怪しさ満点だったのですが、息子はそんなこと分かるはずがありません。私も、正確なプロセスを知らなかったので、業者がそう言うならそうなのだろう、ぐらいに考えてしまいました。
まだまだアメリカでの修業が足りませんね・・・。
2.連絡しても音沙汰ナシ。もしやこれは。
業者がバックオーダーと言ったものの、どのぐらいの期間がかかるのか全く分からなかったので、1週間ぐらいしてから私が直接、業者へ電話を入れました。
電話に出た相手が言う話では、なんでもパーツが在庫切れでバックオーダーになっており、いつ入荷するか全く未定だとのことでした。
しかし、分かり次第お母さんに連絡しますね、とおっしゃってくださったので電話番号を残したのですが、あれから数か月、全く連絡は来ません。
それどころか、2週間ごとに私から連絡を入れても、なんとコイツ、居留守を使うようになったのです。朝一でかけても夕方にかけても、いつも受付の兄ちゃんが電話に出て、整備の人は作業中だと言うのです。折り返し電話をくれと伝言を残すのですが、なしのつぶて。
そんなことを何回か繰り返す中で、私は確信しました。
「こいつ、修理する気ないな」
アメリカの業者は、もちろん全部ではありませんが、個人事業主から大手まで、いい加減な業者は星の数ほどあります。地域によっても、どのぐらいいい加減かの平均値は異なっていて、比較的業者が良いエリアもあれば、最悪という所もあります。
例えば、
- YESかNOの返事を待っている客に対して、NOの場合には連絡しない。音信不通。
- やるといった作業をバックレる。連絡はもちろんなし。待てど暮らせど業者が来ない。
- 今回のように、折り返しの連絡すらよこさず、ダンマリを決め込んで客があきらめるのを待つ。
ビジネスなんだから、NOならNOと言ってくれよ!と思うのですが、なぜかNOと言うことを恐れて全力ダッシュで逃げる業者がとても多いこと。
この点については、私の感覚がアメリカ人じゃないことが原因なのかと思い、夫や息子、その他のアメリカ人にも聞いたことがあるのですが、どうやらアメリカ人でもそう感じている人は多いようです。
もちろん、すべての小規模な業者がこんないい加減というわけではありません。今回のことも、パーツが本当に在庫切れで入荷未定なら、定期的にそのように伝えてくれれば良いのです。パーツの在庫切れは業者の責任ではないわけですから、こちらも怒ったり責めたりしません。
3.半年放置の後、自宅そばで修理に出した
私は、息子の大学まで行って車だけを引き上げてこようか、それとも業者に依頼して車だけを搬送してもらおうか、色々考えました。
ボディが凹んでミラーがもげた状態の車でしたが、普通に走行できると息子が言うので、結局、数か月間その状態を放置しました。そして、卒業して自宅へ車が帰ってきた後で、近所の修理工場へもっていきました。
そんな長かったCollision生活。ようやく信頼できる業者が車を分解して見積もりを出したところ、フレームにダメージがあるとのことで、廃車の措置となりました。
私としては、ボディが凹んでるだけなので修理すれば余裕のよっちゃんで走れるのに!と思いましたが、廃車は廃車。残念です。
でも考えてみれば、廃車になるべき車が半年近くも普通に走行でき、しかも6時間以上かけて自宅まで高速道路を走って帰ってこれたのですから、もしかしたら、とてもラッキーだったのかもしれません。
保険会社による廃車宣言については、また別の機会にご紹介しますね。