日本では多くの場合、東北のように雪が降ると分かっている地域では、秋の終わりにほぼ全員が、タイヤ交換をします。しかし雪が降るかどうかも分からない、降っても年に1回程度という首都圏では、タイヤ交換はしない人が多いです。
スキーやスノボーなどのウィンタースポーツをするために山へ出かける人でもタイや交換をすることは少なく、山のそばに行ってからタイヤにチェーンをまくというスタイルが多いのではないでしょうか。
しかしアメリカでは、冬だからタイヤを交換するという話題を耳にすることは、ほぼありません。
その理由は、アメリカでは年間を通して使えるオールシーズンタイヤを履いている人が大半だからです。
オールシーズンタイヤとは?
冬のタイヤは、大きく3つの選択肢があります
- スタッド
- スタッドレス
- オールシーズン
このうちスタッドがついているタイヤは、道路のアスファルトにダメージを与えるという理由で禁止されている地域が多く、日常生活では一般的ではありません。
スタッドレスタイヤは、気温が氷点下になって凍結した路面や、雪で滑りやすい路面でもしっかりグリップできるよう、ゴムが柔らかく作られています。路面が凍結している時には良いのですが、気温が上がって路面が凍結していない時には、異常な速さで摩耗するというデメリットがあります。夏の気温が100℉(37℃)を超えるような地域では、最悪の場合、タイヤが溶けてベタベタになります。
オールシーズンタイヤは、気温や天候、路面の状態を問わずにオールマイティに機能できるタイヤです。冬タイヤと夏タイヤのテクノロジーを融合して開発されたもので。これを履いておけば、夏の暑い時でも冬の凍結路面でも、まあ一応問題なく走れます。
何よりもタイヤ交換の必要がないという点が、アメリカ人にウケているのかもしれませんね。
タイヤショップに行ってタイヤを購入すると、販売しているタイヤの多くはオールシーズンです。私自身も、タイヤを選ぶ際にはオールシーズンであるかどうかを確認してから買っています。
オールシーズンタイヤのメリットとデメリット
便利なオールシーズンタイヤですが、もちろんメリットとデメリットがあります。購入する前には、メリットだけでなくデメリットも理解しておけば、後から「こんちくしょー!ふざけんな!」と怒り心頭にならずに済むかもしれません。
メリット
- 気候が極端ではない地域に最適
- 燃費が良い
- 比較的リーズナブルに購入できる
デメリット
- 長持ちしない。平均寿命は3年程度。
- 気温が極端な場所だと使いものにならない
我が家では、車3台すべてオールシーズンタイヤを履いています。そして、なんだかいつもタイヤの交換ばかりしているような錯覚に陥っています。車3台でタイヤは12本なので、ある意味、仕方ないのかもしれません。
そしてタイヤ1本の寿命を見ると、3年は持たず、2年程度で交換が必要なレベルに摩耗します。オールシーズンタイヤのデメリットというわけですね。