アメリカの親あるある!NOと言わないエレファント・ペアレンツは毒親?

日本にも、育児の仕方を例える表現はたくさんあります。過保護、放任主義、教育ママなど、どれも子供によかれと思ってしている育児方法なのですが、メリットもあればデメリットもあります。それでは、アメリカに多い「Elephant Parents(エレファント・ペアレンツ)とは、どのような育児方法なのでしょうか?

目次

  1. エレファント・ペアレンツとは?
  2. エレファント・ペアレンツの傾向
  3. 結果vs努力、どちらが大切?

1.エレファント・ペアレンツとは?

エレファント・ペアレンツとは、一言でいうなら「何よりも子供の感情を最優先する」という育児スタイルです。子供の気持ちを大切に考える、という一般的なレベルではなく、学業や運動で結果を残すことよりも、その時の子供の気持ちを優先してしまうのが、この育児スタイルの特徴です。

エレファント・ペアレンツのメリットは、子供は精神的なストレスを感じることが少なく、好きなことをのびのびと楽しみながら成長できるという点です。このタイプの親は、子供が「これは嫌い」と言えば強要することはほぼありません。そのため、子供にとっては「好きなことだけをして、嫌いなことはしなくて良い」という考え方となってしまう傾向があります。また、嫌なことは親に言えば何でも解決してくれますし、子供が直接対峙する必要もありません。

エレファント・ペアレンツは「行き過ぎた過保護」とも表現できるかもしれませんね。日本にも多いと思いますけれど、私がいろいろ見てきた中では、アメリカの方が多い気がします。

2.エレファント・ペアレンツの傾向

私がこれまで見てきたエレファント・ペアレンツには、以下のような行動をする人がいました。

  • 子供が「数学は嫌い」だと言えば、数学は勉強する必要なし。「数学なんてやらなくても生きていける」と逆に励ます。
  • テストの点が悪くても、子供が「頑張った」と言えば叱ることはない。
  • 長期的なスパンではなく、目の前の幸福度で物事を判断する
  • 子供が「クラブ活動を辞めたい」と言えば、即OK
  • 子供のスポーツ試合をしても、抗議してスコアを禁止させる
  • 勝敗がつくイベントを嫌う

つまり分かりやすく言うと、子供の気持ちや感情を優先するあまり、子供に「辛くても将来役立つことだから頑張ろう」と教えるのではなく、「ツライものを続けても意味がない」と教えるのがエレファント・ペアレンの特徴です。

エレファント・ペアレンツは、子供にとっては、「自分の気持ちを理解し、サポートしてくれるよき理解者」です。子供の中には、そうした親の育児方針に感謝し、何事にも全力で頑張る子もいるでしょう。しかし残念ながら、全ての子供が、それほど人間的にできた子ではありません。

子ともにとっては、何をしても文句を言われず、勉強せずにテストの点が悪くても、「頑張った」と言えば御咎めなし。これはもう、親ガチャ大当たりですよね。

エレファント・ペアレンツな育て方は、子供の能力やポテンシャルを無駄にするリスクが高く、長期的には子供にとって大きなダメージがあることも、理解しておいた方が良いと思います。

3.結果vs努力、どちらが大切?

アメリカでは、結果よりもそこに至るまでの過程を評価しよう、という風潮が日本よりも強いです。大学受験のプロセスを見ても分かりますが、試験の結果だけでなく、それまでに頑張ったボランティアとかクラブ活動などが幅広く評価の対象となっています。

私は日本で生まれ育った昭和女子です。だから、勉強でもスポーツでも芸術でも、結果を出してナンボ、という価値観を持っています。努力をするのは当たり前。その中で、結果を出せる人が勝利するという、誰にとっても分かりやすい図式で、客観的な評価をしやすい環境であることが大切だと教えられてきました。

しかしアメリカでは、結果が悪くても交渉次第で「特別に」覆ることが少なくありません。

例えば学校で、80点以上がAというルールだったとします。アメリカでは、75点の生徒が教師に「どうしてもAでなければ困る」とアピールすることは珍しくありません。日本人ならきっとそういう光景を見ても、「だったら最初から勉強しろよ」「頑張りが足りなかったんだ」と思うところでしょう。

アメリカにも、そういう先生はもちろんいます。でも生徒は食らいつき、「何をしたらAにしてくれますか?」と交渉しようと試みるのです。

先生の中には、根負けして「じゃあ、レポート書いてきたら特別に」という人もいれば、「何を言っても無理」と拒否する人もいます。

エレファントペアレンツは、ここでも怯みません。親が学校に電話して、「子供はこんなに頑張ったのだから、教師はそこを評価するべきだ」とクレーマーになることも多いです。

アメリカでも結果を出してナンボ

アメリカでも、努力の有無に関わらず結果が評価されることは、多いですね。特に社会人になると、結果を伴わない頑張りが評価される機会は、かなり少ないのではないでしょうか。

自分はこういう実績を上げたから給料を上げてほしい、という交渉はよく聞きますが、毎日残業して頑張ったのだから給料アップすべきだ、という交渉は、私は未だ聞いたことがありません。

育児のやり方は、家庭ごとに違いますし、子供の性格に合わせて完全カスタマイズするべきだと思います。その中には、もちろん子供の気持ちを大切にすることは大切です。でもそればかりでは。。。ということなのでしょう。何事にも、加減やバランスが大切ですね。

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。