私が子供のころには、テレビCMでも「亭主元気で留守がいい!」なんてキャッチコピーが人気で、育児は基本的に母親のワンオペが主流でした。そういう姿を見て育ってきたので、私自身も出産してからは、夫の役割は仕事、家事と育児は私だと考えており、ほぼワンオペでしたが不満を感じたことはありませんでした。
しかし!周りを見ると、ワンオペ育児の家庭ってとても少ないのです。アメリカ男子は、日本男子と比べると、明らかにイクメンが多いですね。そこで今日は、アメリカのイクメン事情についてご紹介します。
目次
1.アメリカにイクメンが多い理由とは?
アメリカにイクメンが多い理由は、自身が育児に積極的に参加することで妻の労をねぎらおうと男気のある漢気のあるメンズが多いというよりは、彼らがイクメンの家庭に育っているので、それが普通だと考えているからだと思います。社会的にも父親の育児参加は当たり前のことなので、理解してもらえる環境にあることも、イクメンが多い理由ですね。
男女ともに育児をしやすい環境にいる
アメリカでは、多くの家庭で共働きです。子供が生まれたことで女性が一時的に仕事を辞めて育児に専念するケースはもちろんありますが、そうしないケースもたくさんあります。
夫婦が共働きの場合、どちらが保育園への送迎をするとか、どちらが家事と育児を負担するか、なかなか悩ましい問題ですよね。アメリカの場合、多くの人はマイカーでの出勤ですし、職場までの通勤時間は30分以内という人が多いです。それに、残業ナシで帰宅できる人が多いので、男性も女性も、アフターファイブは育児に力を注ぎやすい環境があります。
もちろん、例外はあります。妻が専業主婦だったり、どちらかが残業が多かったり不規則な勤務時間だったりすると、アメリカ人同士の結婚でもワンオペになることはあります。
育児は女性の仕事、という概念がない
日本では、まだまだ育児は女性の仕事だと思われています。しかしアメリカでは、育児は女性だけの義務ではなく男性にも同等の義務があると考えています。これは社会全体の風潮です。保育園へのお迎えも、朝はパパで夕方はママだったり、学校でのイベントがあると、ママだけでなくパパも仕事を休んで積極的に参加することは珍しくありません。
2.パパ役とママ役をするメンズもいる

一般的ではありませんが、アメリカにはワンオペのイクメンもいます!日本でいえば、梅宮アンナさんの父親の故・梅宮辰夫さんあたりが似たタイプかもしれませんが、日本では、男性がワンオペで育児と家事をするなんて、想像できないという人は多いでしょう。
夫の弟、つまり私の義弟もこのタイプです。自身の息子をこよなく愛し、育児は新生児のころからすべて母親以上に取り組んでいました。仕事も、子供をデイケアに送迎するためにセーブしていましたし、子供が病気で仕事を休むのは、決まって母親ではなく父親という徹底ぶり。
ちなみに義弟は、育児だけでなく家事もすべて担当しています。もちろん、フルタイムで仕事をしながら、です。毎日仕事から帰宅すると、Uターンでスーパーで夕食を買いに行き、急いで帰宅して夕食の準備をします。
かなりハードそうですが、本人は子供の成長を間近で見ることができ、とても幸せそうです。
ちなみに義弟の奥さんは、自身の仕事をする以外は、友達とショッピングに行ったりして、まるで独身のような生活を謳歌しています(笑)。彼女は、母親や妻であるよりも女でいることを重視するタイプで、義弟もそんな彼女でいてほしいと考えているので、抜群の相性なのだと思います。