アメリカの視力検査が分かりづらい!

日本からアメリカにやってくると、単位がいろいろ変わってややこしいなぁと感じることはありますよね。視力のフォーマットは、そんな中でも私が何年やっても一向に覚えられないものの一つです(笑)。

目次

  1. 視力の表示はなぜか分数
  2. そもそも、なんで20?

1.視力の表示はなぜか分数

私たちが慣れている視力の表示方法と言えば、1.0とか1.5などの小数です。しかしアメリカでは、なぜか分数。しかも、なぜかよく分からない、20/20とか20/10という、分子が20なのです。発音は、 20/20ならTwenty-Twenty となります。

20/20と言われたり、20/10と言われれば、それが私たちが良く知る少数フォーマットでどのぐらいの視力になるかは、わかりますよね。だって、約分すれば良いだけなので、簡単です。

しかし、じゃあ0.8という視力を、分子20だといくつになるか?と聞かれても、多くの人は「。。。へ?」となってしまうと思います。はい、私もなります。

その理由は、小数を分数に、そして分数を小数に変換しようと数学が脳裏を駆け巡るからなのです!

アメリカの視力は分数なので、最初から分数で感覚的に覚えるのが得策かもしれません。

2.そもそも、なんで20?

どうして謎の数字20が分子になっているのか、不思議だなーと思っている人は多いと思います。そうだよね、そうなっているよね、とは知りつつも、なぜ20なのか理由がよく分からないアメリカ人も多そうですね。

分子が20というのは、20フィート(約6メートルぐらい)離れた場所を基準にしているという背景があります。20/20なら、20フィートの場所から見えるべきターゲットが、ちゃんと20フィートの場所で見えてますよ、という意味なのだそうです。

じゃあ、私が若い頃に誇った2.0という視力はどうでしょう?

2.0を分子20で表示すると、20/10と表示できます。これは、10フィート近づかなければ見えないものを、この人は20フィートの場所から見えますよ、という事です。

はい、わかりづらいですね。

ちなみに、息子様はかなりの近視で、気づいた時には裸眼での視力が0.1になっていました。これは、分子20フォーマットだと、20/200となります。つまり、200フィート離れた所から見えるべきものが、この人は20フィートまで近づかなければ見えません。という事です。

この分かりづらーいアメリカの視力フォーマット。どうやって覚えておけばよいかというと、分子は必ず20になるという事。そして分母の数が大きくなれば視力が悪い、小さければ視力が良い、ぐらいに覚えておけば良いと思います。

フォーマットは国によって違う

ちなみに、ヨーロッパはさらに難易度がアップします(笑)。基本的な考え方はアメリカと同じなのですけれど、ヨーロッパではメートル表示なので、20フィートの場所から見えるはずのものを。。ではなく、6メートルの所から見えるはずのものを。。という感じです。

ちなみにこの表記で視力1.0は6/3となり、0.8は6/7.5となります。

もうこうなってしまうと、自分の視力を暗記するだけで精いっぱいかもしれませんね(笑)