卵の黄身の色と言えば、「黄色」です。しかし日本とアメリカとでは、この卵の黄身の色が若干違います。アメリカに住んでいる人なら、すでに気づいている人は多いかもしれませんね。
日本の卵は、黄身がオレンジがかって色が濃い
アメリカの卵は、薄い感じの黄色
が主流です。
黄身の色の違いは、何が原因なのでしょうか?
目次
1.色を決めるのは 鶏のエサ

卵の黄身の色を決める要素は、鶏の種類ではありません。白いニワトリが生む卵は黄身が薄い色で、茶色いニワトリが生む卵は黄身の色が濃いなんて、まるで人種差別者を彷彿させるような理由は一切ありません。ニワトリの色が白くても茶色でもまだらでも、オレンジ色の黄身をした卵を産む子もいれば、薄い黄色の卵を産む子もいます。
色の濃さを決める要因はずばり、鶏が食べていたエサによって決まります。
私たちがいただく卵を産む鳥たちの大半は、養鶏場でおいしいエサを与えられて飼育されます。この時、養鶏場でどんなエサを与えるかが、卵の黄身の色に関係しているのです。
日本のニワトリ→エサは小麦や米、トウモロコシがメイン
アメリカのニワトリ→エサは麦がメイン
という違いがあります。
このエサの中に黄色い色素成分がたくさん入っていればいるほど、卵の黄身の色が濃くなるという仕組みなのです。
そういえば私が子供の頃には、1週間連続でカレーを食べたら顔が黄色っぽくなった事がありましたし、冬にこたつの中でミカンをひたすら食べ続けた時には、顔がオレンジ色になったこともありました。
それと同じ仕組みなのかもしれませんね。
卵の場合、黄色の色素を担当するカロテノイドが多く入っているエサを食べている鳥たちは、日本のようにオレンジがかった黄身の卵を産むのだそうです。
2.養鶏場では色を意識したエサ選びをしてる?
養鶏場でどんなエサを与えているか、その選び方の基準は、私には分かりません。しかし日本では、オレンジ色をした黄身の卵が好まれる傾向があるらしく、養鶏場の人たちは色ができるだけ濃くなるように意識して、エサの中に色素成分を多く含むパプリカなどを加えることもあるのだそうです。
アメリカの、レモン色程度にしか色がついていない黄身の卵は、もしかしたらなんでも白とか薄い色が大好きな人のために、意図的に色を薄く抑えているのかもしれませんね。←これは私の勝手な偏見ですが。
3.養鶏場チャレンジ!
卵の黄身の色は、エサに入っている色素成分によって大きく影響されることが分かりました。ところで色素成分にはいろいろな色があって、黄色成分だけではありませんよね。赤とか紫とか、いろいろな色があります。
そう考えると、もしも養鶏場が意図して赤い色素成分のエサばかりをニワトリに与えていたら、ニワトリは赤い黄身の卵を産むかもしれません。その他にも、青い黄身の卵とか、紫色のものも登場するかもしれませんね。
まるで、Green Ham &Eggを彷彿させる怪奇さですが(笑)
たかが卵、されど卵。黄身の色の背景にあるさまざまな背景を考えると、明日から卵を食べる時間が感慨深くなるかもしれませんね。