アメリカは、州ごとにルールが大きく異なっています。マリファナに関しても、医薬目的での使用はもちろんのこと、タバコやお酒の感覚で個人のお楽しみ目的で使用することが完全に合法となっている州もあれば、絶対ダメという州もあります。
現在アメリカでは、首都のワシントンDCと23の州で、マリファナは合法となっており、ここに住んでいる人なら、その辺の店で購入して吸っても、誰からも何も言われません。
マリファナが合法な州はこちらから
しかし、それはあくまでも合法となっている州の中での話です。自分の住んでいる州が合法だからと言って、旅行のおともにマリファナを持参できるとは限りません。
今回は、マリファナと州のルールについて調べてみました。
目次
1.飛行機の検査では通過できない
マリファナを旅のお供にしようとスーツケースに入れたり手荷物に入れた場合、検査に引っかかる可能性は高くなります。
空の安全を担っているTSAは、州の機関ではなく国の機関です。そのため、その州でマリファナが合法かどうかに関係なく、Federal Lawが適用されます。
Federal Lawでは、マリファナは違法です。一定濃度(THC0.3%)を超えるマリファナは、違法薬物に該当するので気を付けましょう。
TSAは、個人が趣味で勝手に吸うマリファナを見つけることに全力を注いでいるわけではありません。しかし、荷物検査などでマリファナが出てきたら、しかるべき対応をとることになるので注意してください。見逃してくれることは、きっとないです。
飛行機には乗らない、でも空港の中は?
「飛行機には持ち込まないけど、空港内はどうなの?」と屁理屈を言う人がいるかもしれませんね。
空港の敷地内に持ち込むことに関しては、空港ごとに対応は異なります。例えば、マリファナが合法となっている州の大きな空港、ロサンゼルスやシカゴ、ニューヨークなどでは、基準内なら空港内に持ち込んでもおとがめなしで、見つかっても逮捕されません。
ただし空港の中はセーフでも、その先にあるセキュリティの検査を含めたゲートはTSAの管轄なのでアウトです。
2.車での移動にも注意が必要
車でマリファナを持ち運ぶ際には、その州の州法が適用されます。自分の住んでいる州がマリファナOKでも、それをもって別の州へ入るとアウトとなる可能性はもちろんあります。
少し前に、日本人の留学生がマリファナを密輸していたとして逮捕されました。カリフォルニアに住んでいる彼は、マリファナが違法のフロリダまで、色々な方法でマリファナを輸送していたのです。小包として送ったり、自身でレンタカーを借りて持ち運んだりしていたそうですが、以前からマークされていたらしく御用となりました。
また娯楽目的のマリファナがOKの州でも、転売ヤーになったり、勝手にビジネスをして他人に売ることは違法となる可能性は高いです。触らぬ神にたたりなし。平和な毎日を送りたい人は、肝に銘じておくことをおすすめします。