誰もがその気になれば銃を購入できるアメリカでは、いつどこでどんな不審者が、あなたが働く会社の建物や、子供が通っている学校に入ってきて発砲するか分かりません。平和で安全な日本で生まれ育った私たちにとっては、とても非現実的な話ですよね。しかし残念ながら、アメリカではそうした現実が、全米各地で日常的に起こっています。
そこで今回は、Active Shooter(銃を発砲した不審者)が同じ建物にいる場合、どうすることが正解なのかを調べてみました。
目次
1.Run, Hide,Fightプログラムとは?
アメリカのDepartment of Homeland Security(国土安全保障省)では、勤務先や学校にActive Shooter(銃をもって発砲した人)がいる事態に備えて、Run, Hide, Fightプログラムを提唱しています。
プログラムの詳細やガイドブックはこちらから
2.最初のステップ:走って逃げる
銃を持った人がすぐそばにいなければ、見つかる前に走って逃げるのが理想的です。できれば他の人と一緒に逃げることがベストですが、もしもフリーズしている人や逃げる事を躊躇している人がいるのなら、自分だけでも迷わず全力ダッシュで逃げましょう。
- 階段やロビーでは、止まって安全を確認すること
- エレベーターは使わない
- 1階なら出口は扉だけでなく、窓から逃げるのもアリ
- 2階なら窓から飛び降りる選択肢もアリ
- 音を立てずに逃げること
3.次のステップ:隠れる
銃を持った不審者がすぐそばにいる場合、もしくはどこにいるか分からなくて逃げることに大きな不安がある場合、また逃げ足が遅くて逃げきる自信がない場合には、隠れるという選択肢もあります。
- 隠れる場所は慎重に選ぼう(厚い金属や木材の後ろがベスト)
- 地面に横たわって床と一体化
- 電気はすべて消す
- スマホは電源オフ
- ドアに鍵がかかるなら鍵をかける
4.最後のステップ:死ぬよりまし、戦おう
できる事なら、銃を持った頭がおかしい人に気づかれることなくやり過ごせるのが理想的ですよね。しかし時には、そんなにラッキーではないかもしれません。
もしも銃撃犯と対面になってしまったり近距離になってしまったら、黙って銃撃されるのを待つだけなんて悲しすぎます。何もしなければ死ぬのでしょうから、ここは反撃することで、サバイバルできる可能性を高めましょう。
- 何でも投げつける(コーヒーカップ、本、何でもOK)
- 止まるべからず、動き続ける
- 悲鳴を上げるなど大声を出し続ける
- 集団で戦うなら、まずは足を抱え込んで地面に引きずりおろすことも可能
- 相手が武器を手放したら、ゴミ箱や服などで覆って置く
- 銃を奪い取るのはNG(かけつけた警察にあなたが犯人だと疑われる)
- 不審者への攻撃は、できるだけ回避するのがベスト。しかしどうしてもという状況になたら、狙うのは頭、目、喉などの急所。