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アメリカは、日本よりもはるかに違法薬物が手に入りやすく、日常生活の中に深く入り込んでいます。大人なら分別がつきますから、気づいたらドラッグ中毒になっていた、なんて事態になることは少ないでしょう。しかしティーンの場合には、大人と同じわけにはいきません。流されやすく、大人になりたい年齢、色々なことに挑戦したい子も多いでしょう。
Substance Abuse and Mental Health Services Administrationの統計によると、アメリカのティーン(12歳から17歳)は、私達が考えるよりも薬物の影響を受けやすい環境にあります。
- 10%は現在進行形で薬物を使っている
- 7.3%はマリファナを使用したことがある
- 3.1% がドラッグストアで購入できる医薬品をドラッグとして代用したことがある
- 1% は吸入剤を使って薬物を摂取
- 0.9%はLSDなどの幻覚を引き起こす違法薬物を使ったことがある
- 0.3%はコカインを使用したことがある
この数字は、決して私がでっち上げているわけではありません。統計です。
なぜ薬物を使うのか?
理由は様々ですが、
- 親の離婚
- 家庭内の不和
- DVを目撃したり被害を受けた
- イジメ
- プレッシャーによるストレス
- 誰にも相談できない悩み
など、精神的なストレスが原因となることが多いようです。
もちろん、それだけではありません。スポーツでけがをした際に処方された鎮痛剤が原因で、そのまま薬物中毒になってしまう子も少なからずいます。
また、友人の誰かが入手した薬物を、興味半分で試したことがきっかけで、薬物の泥沼に陥ってしまう子もいます。同調圧力でNOと言えなかったり、承認欲求から手を出すというケースもあるでしょう。
親の言動を子供は見ている
親の家庭内での言動が、子供の薬物中毒の引き金になってしまうこともあります。
例えば、仕事から帰ってきた親が冷蔵庫を開けて「疲れた」と言いながらビールを出して飲む習慣があったとしましょう。子供によっては、疲れた時にビールを飲むと癒されるのだ、と脳にインプットします。
そして子供本人が何かの拍子にビールを飲み、癒されたという感覚を得たとしたら、彼の脳内では、ビール=癒しとなり、疲れたらビールを飲みたくなってしまうかもしれません。
薬物も同じですね。
もちろん、子供が真似するからビールを飲むな、と言っているわけではありません。しかし、親の行動が少なからず子供に影響を与えていることは、念頭に入れたほうが良いかもしれません。