アメリカの公的な健康保険として知られているメディケアは、65歳になると加入できます。
私はこれまで、65歳になれば誰でもメディケアへ加入できる、いえ、加入しなければいけないと思っていました。
実は、65歳になってもメディケアに加入できない人がいるってご存じですか?
こんな人は要注意
- これまでソーシャルセキュリティ税金を40クレジット(10年間)納めていない
- 自分だけでなく、結婚している配偶者も40クレジットない
- グリーンカードを取得して5年未満
1.自分にも配偶者にもソーシャルセキュリティ税金の40クレジットがない
日本の年金もそうですが、アメリカのソーシャルセキュリティ関連のサービスは、高齢になれば誰でも無条件に年金を受給できるわけではありません。受給できるかどうかは、毎年発行されるソーシャルセキュリティ明細(Social Security Statement)に明記されていますが、目安としては40クレジット(1クレジットは四半期なので通算で10年間)ソーシャルセキュリティ税を納付していることが条件となっています。
えっ!?ちょっと待って!私ずっと専業主婦だったんですけど。。
そういう人もいるでしょう。自分が専業主婦でも、結婚している相手がソーシャルセキュリティ及びメディケアを受けられる資格を持っていれば、自分自身では納めていない人でも資格はあります。
だから、専業主婦でもOKです。
2.グリーンカードを取得して5年未満
メディケアは、アメリカで暮らす人のための公的なサービスなので、基本的にはアメリカで長期的に暮らせる資格を持つ人、つまりグリーンカードを持っているか、もしくはアメリカ市民、でなければ利用できません。
しかしグリーンカードを持っていても、取得して5年未満だとメディケアを利用する資格がないので注意してください。
ただしこの場合、5年を過ぎれば資格を得られるので、申し込むのは条件を満たしてから行えば問題ないです。
メディケアに加入できない!でも入りたい!どうする?
メディケアに加入する資格がない人でも、あきらめる必要はありません。
メディケアは、お金を払って加入できます!
- ソーシャルセキュリティ税のクレジット不足分が10未満 →毎月 $285/人
- ソーシャルセキュリティ税のクレジット不足分が10以上 →毎月 $518/人
もしも夫婦2人で有料となると、毎月けっこうなお金がかかりますが、仮にそうだとしてもMedicareのPart A(入院費をカバー)は自己負担分がとてもリーズナブルなので、加入料を払っても入りたいという人は多そうです。
ちなみに、Medicareは4カテゴリーから構成されており、
| 月額費用(2025年現在) | |||
| Part A | 入院費をカバー | 多くの人は無料 | |
| Part B | 通院費をカバー | $185 | 民間・職場の健康保険があれば免除できる |
| Part C | 通院費を追加でカバー | 数ある選択肢から自分で選ぶ | 民間の健康保険でカバーするから未加入、という人は多い |
| Part D | 処方箋をカバー | 数ある選択肢から自分で選ぶ | 民間の健康保険でカバーするから未加入、という人は多い |
Medicareの公式サイトはこちらから


































































