「まとめ買いをすれば単価が安くなる」というのが、ホールセールの最大のメリットです。日本ではコストコ(Costco)がよく知られていますし、業務スーパーなんかも、まとめ買いをすることでリーズナブルに買えます。
アメリカにもCostcoはもちろんありますが、Costcoの他にも全国展開しているホールセールブランドはいくつかあります。その中でも3大ブランドといえば、やはりCostco、Sam’s、そしてBJ’sがよく知られていますよね。
自宅のそばに1つのブランドしかなければ、加入するかしないかという選択をすれば良いでしょう。しかし、これらの店舗は近いロケーションにあることも多く、どこに加入するべきか迷ってしまう人は少なくありません。この記事では、Costo、Sam’s、BI’sの3つのブランドを、いろいろな点から比較してみました。
目次
- Costcoとは?
- Sam’sとは?
- BJ’sとは?
- 年会費を比較
- 店のロケーションを比較
- 返品のしやすさを比較
- キャッシュバックのプログラムを比較
- ストアブランドならさらにリーズナブル!
- そもそも単身世帯や二人世帯でもホールセールは必要?
1.Costcoとは?

Costscoは、ワシントン州に本社を持つ会員制のホールセールで、コストコホールセールジャパンの親会社です。アメリカ国内には560店舗近くを展開していますが、グローバル展開にも力を入れていて、日本以外には韓国や中国、イギリスやオーストラリアなど11か国に展開しています。それぞれの国ごとに、取扱うアイテムは異なりますが、どのショップでも「まとめ買い」を前提としているのが特徴です。
ちなみに、アメリカでも日本でも、ショッピングするには会員となる必要があります。この会員資格はグローバルに有効で、一つの国で会員なら全世界で使えます。
取り扱う商品は幅広く、生鮮食品から冷蔵・冷蔵食品、アパレルや日用品、靴などもあります。アウトドアグッズもあり、テントとかボートなども販売されています。店内では自動車のタイヤやバッテリーなども販売されていて、多くの店舗は敷地内にガソリンスタンドもあります。アメリカ国内のホールセールブランドとしては、売上高ナンバーワンです。
私は20年ほど前にCostcoの会員でした。スーパーと完全に同じ品ぞろえというわけではありませんが、当時は息子のおむつや牛乳などを購入するだけでも十分に元が取れていました。
2.Sam’sとは?

Sam’sは、ウォルマートの会員制Warehouse(倉庫)ストアと位置付けで誕生したホールセールブランドで、Samというのは、ウォルマートの創立者サム・ウォルトンにちなんでいます。Costcoについでアメリカ国内では売りあげ2位を誇ります。国内には600店舗程度を展開しており、海外ではメキシコとブラジル、そして中国にも進出しています。
Sam’sは、私が現在会員になっているブランドです。Costcoと比較すると、品ぞろえという点では、大きな差はありません。価格の面でも、裏で示し合わせているのでしょうか、差がありません。ガソリンスタンドも展開していて、一般的なスタンドよりもガロン当たり10セント程度お安くなっています。
3.BJ’sとは?

マサチューセッツ州を拠点とした倉庫型ショップで、アメリカ国内では東海岸およびオハイオ州やミシガン州などの中西部に店舗医を展開しています。アメリカ全土に展開しているわけではないものの、狭いエリアに210店舗程度があり、CostcoやSam’sと肩を並べる選択肢となっています。
4.年会費を比較

Costco | Sam’s | BJ’s | |
通常会員 | Gold Star $60 Business $60 | Club会員$45 | Inner Circle $55 |
上級ステータス | Executive $120 | Plus会員 $100 | Perks Reqward $110 |
オンライン会員$10あり |
通常会員と上級ステータスの違い
通常ステータスの会員でも、会費を多めに払って上級ステータスになっても、ショッピングする際の価格は変わりません。そのため、できるだけ低予算でホールセールを利用したいなら、通常会員でも不便に感じることはないと思います。
上級ステータスは、どのブランドでも取り扱っており、通常会員よりも約50ドルから60ドルぐらい、年会費が高くなります。この年会費の差、支払う価値があるのでしょうか?
価値があるかどうかは、どんな利用をするかによって決めることをおすすめします。ブランドによって会員ステータスの差は多種多様ですが、ザックリまとめると、
- ショッピングの時にポイントが多くつく
- オンラインショップを利用した時に送料が無料
- 場合によっては通常会員よりも早い開店時間で買い物できる
- ガソリンを入れてもポイントがつく
などがありますね。
私が会員のSam’sは、最初は通常会員から始めたのですが、半年しないうちに追加料金を払って上級のステータスになりました。その理由は、
- Sam’sでは店舗にはないけれどネットショップにあるアイテムが多く、上級ステータスならすべて送料無料で買える
- 予想以上に使っていたので、キャッシュバックが欲しいと思った
ですね。
5.店のロケーションを比較
Costco | Sam’s | BJ’s | |
国内店舗数 | 約600店舗 | 約600店舗 | 約210店舗 |
私が住んでいるエリアのように、Sams’とBJ’sはあるけれどCostcoがないという地域もあれば、Costcoはあるけれど他がないという地域もあります。しかし、中には、3つのブランドが通いやすい距離にある、という恵まれたエリアも多いと思います。
6.返品のしやすさを比較
返品大国のアメリカでは、ホールセールだって返品はしやすくなければいけない、というのが私達一般消費者の期待値ですよね。
Costco | Sam’s | BJ’s | |
電化製品 | 90日以内 | 90日以内 | 90日以内 |
家電 | 90日以内 | 90日以内 | 30日以内 |
携帯 | 90日以内 | 14日以内 | |
タイヤとバッテリー | 90日以内 | 自動車関連のアイテムはすべて30日以内 | |
カスタムメイドのアイテム | 90日以内 | N/A | |
処方箋の医薬品 | 返品なし | 返品なし | 返品なし |
チケットやギフトいカード | 返品なし | 返品なし | |
セール品 | 例外なし | 例外なし | 返品なし |
7.キャッシュバックのプログラムを比較

ホールセールの店では、まとめ買いをするので、どうしても買い物に行くたびに使う金額は大きくなります。各ブランドでは、利用金額に応じてポイントがキャッシュバックされるシステムを取っていて、年に1回、会員のアカウントにキャッシュバックされます。
Costco | Sam’s | BJ’s | |
通常会員 | なし | なし | なし |
上級会員 | 2% | 2% | 2% |
キャッシュバックの上限 | $1,000 | $500 | 上限なし |
例えば、キャッシュバック$500をゲットするためには、年間で$25,000のショッピングをする必要があり、これは毎月$2,000程度をホールセールで使うことになります。商売をしている人なら、十分に可能な金額だと思いますが、一般家庭では、結構クリアするのがハードな金額ではないでしょうか。そのため、上限はそれほど気にする必要はないかなと思いますね。
8.ストアブランドならさらにリーズナブル!
Costco | Sam’s | BJ’s |
Kirkland | Member’s Mark | Berkley Jensen Wellsley Farms |
各ブランドでは、ストアブランドが確立されています。安いと言っても激安というわけではなく、有名なブランドよりも若干リーズナブル、ぐらいです。品質は、かなり満足できるアイテムが多いと思います。
例えばトイレットペーパーは、我が家ではSam’sのストアブランドを使っているのですが、ペーパーの薄さは、それほど薄くないです(Scottの方がはるかに薄い)。
我が家では、パンや牛乳、卵などはストアブランドを愛用していますし、トイレットペーパーなどの日常品も、ストアブランドが多いですね。例えば、ペーパータオルは、吸収性が優秀なBountyブランドは、キッチン用に使っており、ストアブランドはトイレ掃除の時に使うペーパータオルとして活用してます。
9.そもそも単身世帯や二人世帯でもホールセールは必要?

これは、私がよく受ける質問です。まとめ買いのメリットは、「たくさん使うから、まとめて買うことで単価を安くする」 ことですよね。生鮮食品などは、大量に買っても腐ってしまうと捨てることになり、かえって割高となってしまいます。
ホールセールが必要かどうかは、普段何を使っているかによって決めると良いと思います。食品でも、毎日たくさん牛乳を飲む人なら、ホールセールの方がお得です。しかし、特定のブランドのオムツを使っているけれど、ホールセールでは取り扱っていなければ、ブランドを妥協して安く買うか、もしくはこれまで通りのショップで買うことになり、必ずしもホールセールがお得とは言えないでしょう。
単身世帯や二人世帯の場合には、
- トイレットペーパー
- キッチンペーパーやキッチンタオル類
- 洗剤類
- ペットフード
- パンツや靴下などのアパレル
- 缶ジュースや水など、すぐに悪くならないもの
- 缶詰や調味料
- 冷凍食品
で元を取ることになると思います。
ギフトに最適なギフトカードも、ホールセールでは多数取り扱っていて、安いです。例えば、$10のギフトカードが3枚入りで$25だったりします。全く使わないギフトカードなら意味がないですが、普段からよく使うブランドのギフトカードだったり、職場の人へのギフトとして使うなら、額面$10のギフトカードを少しお安く買えるのですから、とってもお得だと思います。
我が家はすでに息子が独立しているので、夫と猫との3人暮らしをしています。それでもSam’sはとても役立っていて、元が取れています。その理由は、上記のようなアイテムを買うからですね。
Sam’sのメンバーシップはこちらから ($45のクレジットがもらえるプロモーションはこちらから:2022年7月末まで)