在宅介護でお給料がもらえるって本当?

アメリカでは、介護が必要な配偶者を自宅でお世話すると、州からお給料がもらえる制度があります。ここでは、ざっくりとしたルールや条件をご紹介しています。

介護施設への入居には莫大なお金がかかります。資産を持っていない人なら、以前お話ししたように必殺メディケイドを使えば、行政が経済的な負担をしてくれます。

しかしそのためには、これまで貯めてきた資産を枯渇しなければいけませんし、毎月頂ける年金も、行政が決めた基準に基づいて没収されます。いえ、没収というか、「介護に費用が掛かるので、一定額は配偶者へ残してあげるけれど、超えた分は介護費用に充ててくださいね」という事なので、没収というか、徴収と言ったほうが当たってるかもしれません。

そのため、資産がある人や、年金を奪われたくない人、また介護施設に入居する程度ではない人だと、自宅で生活しながら訪問介護サービスを受けるという決断をする人もたくさんいます。

そして、ここが大きなポイントなのですが、

州によっては、家族が在宅で介護をすると、家族(Caregiver)に対してお給料がもらえる

制度もあるのです!

  1. ルールは州によって異なる
  2. どんなサービスが対象になる?
  3. 家族には資格が必要なの?

1. ルールは州によって異なる

どんな条件を満たせば、配偶者への在宅介護で報酬がもらえるかというルールは、州によって異なります。ただし、在宅介護をすれば自動的に誰でも報酬をゲットできるという州は、残念ながらありません。はい、世の中そんなに甘くない。

それでは、ざっくりとどんな条件を設定している州が多いのでしょうか?

  • その世帯がMedicaidの利用条件を満たしている事(すでに低所得層である)
  • 要介護の度合い(本人ができない作業のみが対象)
  • 介護が必要だと認められたお世話&労働時間に限定(時間が長くかかっても多くはもらえない)
  • 州によってはトレーニングが必要

などです。つまり、世帯がすでにメディケイド利用可能な低所得世帯になっていることが大前提のようです。資産を持っている人はメディケイドは対象外となってしまうので、どんなに家庭でお世話をしても、残念ながら報酬を受け取ることは難しいでしょう。

お住いの州のルールを知りたい方は、Home-based long-term care program という検索ワードでググってみてください。

2. どんなサービスが対象になる?

家族が在宅で行う介助サービスは、基本的に非医療行為に限定されます。これは、当たり前ですね。そして、要介護な本人が一人ではできない行動への介助だけが、認められるようです。具体的には、

  • 入浴介助
  • トイレ介助
  • 着替えのお手伝い
  • 食事介助
  • 移動のサポート(車いす、ベッドへの移動など)
  • その他、健康維持に必要なサポート

などがあります。例えば、家庭の中で配偶者のどちらかがすればよい作業(例えば、調理、掃除、洗濯、お金の管理など)は、その人本人にとって必要不可欠な介助ではないので、報酬が出る対象にはなりません。

そして、州ごとに、週当たりの介護時間の上限が決まっています。フルタイムで介護をしていると主張しても、その州が週に20時間までしか払いませんというルールなら、その分しか報酬はいただけません。そして、時給も州が決めています。

3. 家族には資格が必要なの?

介護士の資格、みたいな資格がなければ報酬をもらえない、という州は少ないようですが、最初にトレーニングや研修が必要だと決めている州はたくさんあります。この場合、すべての条件を満たしたら、Caregiverとなる配偶者(家族でも可)がそういったトレーニングを受けて、修了したら晴れてお給料をもらえるという流れとなりますね。

介護施設に入ったら、受給している年金はどうなる?

アメリカでは、クソ高い介護施設へ入居する際にはMedicaidというサービスを使う人が大半ですが、これは低所得者向けのサービスなので、資産を持っている人は一定基準以下になるまで自己負担を強いられます。→詳しくはこちらから

しかし、高齢者の生活を支えているものは、蓄えてきた資産だけではありませんよね。そう、死ぬまで毎月しっかり入ってくる年金もあります。

Medicaidの利用条件を満たすかどうかの資産としては、毎月入ってくる年金はカウントされません。しかし、だからと言って、年金がまるまる懐に入ると思ったら大間違い。甘い。Medicaidは、しっかり年金も計算して取りに来ます!

それでは、どのように没収するのかをご説明しますね。

年金には、ジョイントという概念がありません。Survivor’s benefitがついていたとしても、個人に対して支給されるベネフィットです。

例えば夫の会社から支給される年金は、当然ですが、夫に対して振り込まれます。そして夫が亡くなった後には、遺族である私に対して、遺族年金として支払いが続きます(有料オプションをつけていれば、の話)。

我が家の場合、年金収入の大半は夫の名義です。夫の職場から支給される年金、夫のソーシャルセキュリティ年金、そして年金化した401K、すべて夫へ支払われます。

夫の存命中は、私名義の年金はソーシャルセキュリティのSpousal Benefit(配偶者年金)のみです。フリーランス業で雀の涙な収入はあっても、継続的に稼いでくれた夫の収入の足元にすら及ぶはずもなく、配偶者年金の方がはるかに受給額が多いため、私はこちらを選択する予定です。

もしも将来、夫が介護施設へ入居することになった場合、夫が受給している年金はどうなってしまうのでしょうか?

介護費用が高いからと言って、夫の年金を全て没収されてしまうと、私は生活ができなくなってしまいます。

結論から言うと、

自宅で生活する私に、一定基準額は残してくれる(わずかなお情け)

だから、年金収入がなくなって私が路頭に迷って死ぬ、ということはありません。しかし、夫の年金をそのまま丸ごと継続して受給し続けられるわけでもありません。

じゃあ、その「一定基準額」っていくらなんだよ??

と鼻息が荒くなる方は、きっと私だけではない事でしょう。私も最初、これを知って血圧が爆上りし、鼻息が荒くなりました。

年金をいくら残してくれるかの計算は、

  • 国や州が決めている一定基準額 (2026年現在は$2,705)
  • 家賃やモゲージ、HOA、光熱費などの必要不可欠な住居費がプラス
  • メンテナンスにかかる費用は応相談、多分ダメ
  • 在宅で生活する配偶者(Community Spouse)がキープできる年金には上限と下限がある(2026年時点で上限は$4,066、下限は$2,705)

で決まります。

具体的にどんな風に計算するかというと、

  1. 在宅で暮らす私が受給する年金(ミニマムより低ければ、夫の年金を足してミニマムへ調整)
  2. +家賃や光熱費など、家の維持費(夫の年金を使って上乗せ)

が合計されます。

この合計金額、もしくはMedicaidが設定している上限まで、私は自身の年金に夫の年金を使って上乗せしてキープできます。

上限を超えた分の夫の年金は、Medicaidが「介護費用」として徴収します。

ちなみに、Medicaidが設定している上限や下限はあくまでも基準なので、世帯の年金受給額が下限より低くても、国は助けてくれません。

ライフラインの光熱費はOK、それ以外のサービスは多分ダメ

「住居費として必要不可欠な経費は上乗せできる」

と言われても、具体的に何がOKで何がNGなのか、気になります。だって、皆さんそれぞれ、生活を快適にするために様々なサービスを利用していますから。

まず、モゲージや家賃、それに伴うHOAや保険(Property Insurance)などの諸経費は、在宅で暮らす配偶者にとって必要不可欠な経費としてキープすることが認められています。

しかしそれ以外の、いわゆる「家のメンテナンス費用やサービス、サブスク」は、多くの場合、認められません。それらのサービスを利用するなら、自宅で生活する私が受け取れる年金から勝手にやりくりしろ、と言われます。

認められない費用には、

  • 庭の手入れ(Lawn Mowing, Fertilizer Service)
  • 害虫駆除 (Pesticide)
  • ランドスケープ
  • 家のメンテナンス費用(Gutterの掃除、雪かき、屋根の修理など)
  • IT化にかかる費用(ネット代、スマホ代、テレビやセキュリティシステムのサブスクなど)
  • 自分で好きで購入しているサブスク代 (ChatGPTやCostco会員など)
  • 車のローンや維持費(メンテ代、自動車保険など)
  • その他、好きで加入している保険(生命保険、Home Insuranceなど)
  • 自分の医療費

などがあります。ちなみに我が家では、庭の手入れや害虫駆除はすべて業者任せにしているし、ネットもヘビーユーザーなので割と高いプランのを選んでいます。スマホ代だって払ってるし、テレビもネットフリックスやHuluなどをサブスクしています。

金額にすると、けっこうな額になります。。。

でも、これらは必要経費として認められません。だから、キープするなら自己負担で勝手にやれ、という事らしいです。涙。

介護施設へ入ったら資産は没収って本当?

高齢になって介護サービスが必要になったら、持っている資産を一定基準以下まで減らせば、その先はMedicaidがすべて負担してくれます。

誤解する人が多い部分なのですが、介護施設へ入りたい→財産を国へ献上→Medicaidへの加入が承認、というわけではありません。

介護施設へ入りたい→持っている資産が基準以下になるまで自己負担→基準以下になったらその先はMedicaidが支払い、という流れです。

例えば我が家の場合、もしも夫が施設に入ることになったら、

  • 私が住み続けている家は、資産としてカウントされない
  • 乗っている車も、1台は資産としてカウントされない
  • 夫婦で持っている貯金や投資などは、名義に関係なく”Countable Assets”(数えられる資産)となる。

このCountable Assetsの合計が一定基準以下になるまでは、かかる費用は自己負担で払いましょう、というルールが、メディケイドですね。

ちなみに夫婦で持っている資産は、どちらの名義かに関係なく「夫婦の共有資産」としてカウントされます。SavingやInvestmentはもちろんですが、個人名義のIRAもすべて「世帯の資産」となります。

夫婦のジョイント資産だから2で割って個人の資産を計算して、、、、という作業は、Medicaidの申請においては行ないません。あくまでも、名義に関係なく、世帯が持っている資産が計算されます。

そして、この共有資産の合計額が一定基準以上なら、超えた分は自己負担でお願いね、というわけです。お願いね、というか、一定基準額以上の資産がある人は、メディケイドを申請しても「資産ありすぎるから却下」となります。

じゃあ、いくらだと「資産ありすぎ」なのか。気になりますよね。

どこに線引きをするかは、州によって異なります。共同資産の半分が「介護サービスを利用しない配偶者の取り分」と決めている州もあれば、世帯が持っている資産全体が基準を満たすかどうかをチェックする州もあります(下で説明)。

これはCSRA (Community Spouse Resource Allowance)と呼ばれるもので、国によって最低保証される額(2026年時点で$32,532)と最高額($162,660)とが設定されています。

50%state vs 100% state

まず知っておきたいのは、自分の州が100% stateなのか、それとも50% stateなのかという点です。

100% stateというのは、夫婦で共有している資産の100%がCommunity Spouseのものだと考える、というルールです。

一方の50% stateでは、夫婦で共有している資産のうち、Community Spouseのものはその50%だけ、というルールです。

夫婦の共同資産が$40K、妻が介護施設へ行く場合

具体的に例を挙げますね。

例えば、夫婦で共有している資産の合計が$40Kだったとしましょう。

もしも住んでいる州が50% stateなら、自宅に残る夫の資産と見なされる分は、$40Kの半分で$20Kです。

しかし、この$20Kは国が設定する最小保証額よりも低いため、夫の資産は最低額まで引き上げられて$32,532となります。

次に、介護施設へ行く妻に許可されている資産の額は、一律で$2,000。

この合計額、つまり

$32,532 + $2,000 = $34,532

が、この夫婦が持っていても良い資産の合計です。

実際には、この夫婦の資産は$40Kあるので、多い分 $40k-$34,532 = $5,468が、Medicaidが支払いを負担してくれるまでに自己負担しなければいけない分となります。

年金は資産ではない

ちなみに、この資産のカウントには、毎月受け取る年金は含まれていません。だから、毎月たっぷり年金をもらっているけれど貯金や投資はほとんどない、という人は、Medicaidの計算においては「資産がほとんどない」人に分類されます。

しかし、だからといって安心はできません。

Medicaidへ加入すると、毎月の年金もしっかり計算して没収されます。詳しくは、次回。

日米で大きく違う相続ルール

日本で大きく異なる終活に関して、アメリカの現状と、今から準備できる書類に関して、具体的にご紹介しています。

遺産を巡って家族が泥沼な死闘を繰り広げるドラマや映画は、日本でも大人気ですよね。私も大好きです!

日本の場合には、本人が遺言書を残しても「法定相続分」というルールがあるので、

「法定相続分通りに分けてください」

「私の遺留分が侵害されている」

「家を誰が相続するか」

など、自分の取り分を主張する争いが起こりやすい傾向にあります。

一方、アメリカには、日本のように法定相続分に関するルールはありません。配偶者の取り分だけは法律によって一定範囲が保護(Elective Share)されていますが、それも州によって3分の1だったり2分の1だったりと異なります。

子供の場合には、法律による保護はありません。もしも親から嫌われていて、遺言で「あいつには1ドルも残したくない絶対に。」と遺産相続から外されると、残念ながら1ドルも相続できません。

(遺言書がない場合には、州によって決められている相続ルールに沿って決まります)。

だからでしょうか、アメリカの相続系裁判では

「この遺言書は無効だ」

「母は操られて(脅されて)書かされた」

など、遺言書の有効性をめぐる争いが多いのだとか。

アメリカの終活事情

日本で大人気の「終活」は、アメリカにも存在します。もちろん、アメリカには終活という言葉はありませんが、主に法的な書類の作成をする高齢者が多く、

  • Will(遺言書)
  • Living Will(延命治療などの意思表示)
  • Advance Directive(医療指示書)
  • Durable Power of Attorney(財産管理の代理人)
  • Healthcare Power of Attorney(医療代理人)
  • Trust(信託)

あたりが人気のようです。

我が家でも、とりあえず10年以上前に作ったWillはありますが、夫がリタイアしたら一緒に更新しに行こうかなと考えています。その他、延命治療などは夫と息子様へ意思表示はしているし、夫の意思も聞いています。

しかし、いざそういう局面になると、どこからか親や兄弟、また親戚が飛んできて異議を唱えるという話も聞くので、法的に有効な書類にしておくのが良いかもしれません。

ちなみにこうした書類は、最近ではオンラインのテンプレートに記入をして、Zoomで公証してもらうサービスもあります。

介護施設に毎月ウン千ドルって何?払える人なんているの?

アメリカでは毎月1万ドルを超えるとも言われている介護施設。その費用を簡単に捻出できる人は決して多くありません。多くの人は、この費用をどのように捻出しているのかを、分かりやすくまとめています。

最近、他州で暮らしている義両親のことで、介護サービスや介護施設を調べる機会がありました。自分自身でも将来はもしかたらそういうサービスが必要となる可能性もあるので、今回のリサーチは、まさに一石二鳥でした。

忘れてしまう前に、ここでシェアしておきますね!(←私はすぐ忘れる)

  1. 毎月ウン千ドルの施設は本当。でも全員が払っている訳じゃない。
  2. 多くがお世話になるMedicaidとは?
  3. 手続き方法と審査方法
  4. 資産があるけどゼロにするのは絶対に嫌。そんな人はどうする?

1.毎月ウン千ドルの施設は本当。でも全員が払っている訳じゃない。

まず、アメリカの「高齢者向け施設」といっても、Nursing HomeとAsssited Livingとがあり、どちらが適しているかは異なります。

一言でざっくり言うなら、

Assisted Livingは「老人ホーム」みたいな感じで、老人たちが暮らす寮です。入居者は自由に外出したりできることが多く、かかる入居費用も安い気がします。

Nursing Homeは「介護施設」で、見た目は病院です。看護師などの医療スタッフもいます。認知症を持っている人や介護が必要な人は、こちらが対象となります。一人で外出できるかどうかは、ちょっとわかりませんが、できない気がします。。

介護施設にも認知症の受け入れ可否があるので、認知症を持っている人だと、受け入れてくれる施設を探さなければいけません。

そしてこの施設、ロケーションやサービス、部屋の感じなど、入居にかかる費用を決める要素は多種多様ですが、安くても月にウン千ドル、高ければ毎月1万ドル超という費用がかかります。

大学の学費のように、その世帯の収入に合わせて調整される、なんてことはないようです。当たり前ですが。

ここで、心にモヤモヤとした大きな疑問を持つ人は多いでしょう。

そう、費用です。

「毎月1万ドルなんて、誰が払えるの?」

と思いませんか?私は思いました。答えを知るまで、ずーっと思ってました。

確かに、介護施設へ入居すると、信じられないほどの費用がかかります。でも、意外と多くの人が知らないのは、実際に払っているのは高齢者本人とは限らない。という事ですね。州や国が払っている可能性も高いのです。

そのカギを握るのが「Medicaid」です。

2.多くがお世話になるMedicaidとは?

Medicaidとは、低所得者向けの公的なサービスで、医療や介護などを無料もしくは低料金で利用できます。国が提供するサービスで、年齢に関係なく、資産と所得の基準を満たせば利用できます。

そしてこのMedicaidには、高齢者向けのMedicaid for Seniorという別枠のサービスがあり、介護のニーズがある高齢者は、こちらが対象となります。

もちろん、誰でも自由に利用できるというわけではなく、あくまでも「所得と資産がない人」を対象としたサービスなので、資産をたっぷり持っている人は、対象外です。

それじゃ、皆さんどうしているのでしょうか?いきなり正解を言うと、

資産を使い果たしてノー資産になる

のが答えだそうです。

高齢者向けMedicaidを利用するためには、

  • 介護が必要な高齢者本人の資産が一定基準以下
  • 高齢者本人だけじゃなく、世帯が持っている資産が一定基準以下
  • 介護ニーズの度合い

を満たさなければいけません。具体的な資産の上限がいくらかについては、州によっていろいろ違うようですが、目安としては、介護者本人が持っている資産は$2,000以下。世帯の資産は$200K以下。ぐらいな感じです。ちなみに住んでいる家は、配偶者が暮らしている自宅の場合には、キープできます。

これまで何十年もかけてコツコツ積み上げてきた貯金や投資を、このギリギリのレベルまで使い果たさなければ、Medicaidの受給要件は満たせません。

3.手続き方法と審査方法

Medicaidは国が提供するサービスですが、州ごとにMedicaidと連携して提供しているサービスもあります。その場合、多くは州のMedicaid的なサービスが窓口となっていて、そこを通じてMedicaidの申請もできるようです。

Medicaidを利用できる資産&所得と認定された場合でも、どんな介護サービスが必要なのかに合わせて、さらに審査が行われます。理由は、資産隠しを見つけるためです。

たまに資産を子供などに渡して「資産隠し」をする人がいるらしく(持っている人は皆考える)、過去5年間(州によってはさらに長い)までさかのぼって、お金の流れがチェックされます。

最初から資産がない人は、チェックすることもないので、迅速に審査が通ります。

持っている人はチェックする内容が色々あって複雑になり、審査に時間もかかります。

「今は持っているけれど将来はきっと資産が枯渇する」

と不安な人もいますよね。

この場合、まずは資産が枯渇するギリギリの所まで自己負担で費用を払い続け、Medicaidの受給要件を満たすレベルまで下がったところで、支払いをするのが高齢者本人から州や国へとバトンタッチされる、というイメージです。

4.資産があるけどゼロにするのは絶対に嫌。そんな人はどうする?

若いころから貯金などせず、明日は明日の風が吹くさ、と過ごしてきた人なら、Medicaidを申請すればすぐに認可され、経済的な痛みを伴うことなく必要な介護サービスを利用できることでしょう。

しかし多くの人は、これまで必死に老後資金を貯めてきましたよね。中には、数ミリオンを貯めたという勝者もいることでしょう。

そんな人にとっては、介護が必要だからとMedicaidのレベルまで資産を枯渇させる事が、必ずしも正解とは言えません。

その場合には、介護スタッフや医療スタッフが自宅に来て必要なお世話をしてくれるホームケア(訪問ケア)を利用するという方法もあります。

ちなみに、こうしたケアは健康保険やMedicareではほぼカバーされないらしく、自己負担です。お世話の内容や頻度によって自己負担額は変わりますが、月にしたら$1,000-$3,000ぐらいかかるというデータもあるので、だいたいそのぐらいかな、と覚えておくのが良いかもしれません。

そして、そんな生活をしながら資金が底をついたら、支払いはMedicaidへお願いするというわけです。

そこまでの道のりが長いか短いかは、人それぞれです。例えば私の場合、息子様へ少しでも多く残そうと、いろいろ策を講じて計画しております。

しかし将来、Medicaidを利用、いえ、やたら長生きして介護生活が長引くと、遺産どころか資産そのものがスッカラカンのゼロになります。Medicaidを利用するってそういうものだからです。

それが嫌なら、資産を子へ残したいのなら、頑張って健康を維持してピンコロを目指せ、というわけですね。

401Kを年金にすると、毎月いくらになるの?

リタイアを考えるまで、ただがむしゃらに貯めまくってきた401K。出来るだけ多く拠出して、将来に向けてできるだけ多く増やしたい、と考えますよね。もちろん、我が家もそうです。リタイアまであと数か月ありますが、今でも頻繁に401Kのサイトをチェックしては、大きく育て。。大きくなれ。。。と祈っています。

さて、この401K、実際にリタイアをして「年金」に変える場合、どんな仕組みで、いくらぐらい頂けるのでしょうか?気になりませんか?

  1. 401Kが年金に変わる仕組み
  2. 受給額の目安
  3. 正解はない。自分にとってベストな解を探そう。

1.401Kが年金に変わる仕組み

401Kの年金化は、イメージとしては「401Kに貯めたお金で、生涯年金商品を購入する」という感じです。

401K口座を管理している金融機関はいろいろありますが、必ずしも同じ金融機関が401K年金を支給してくれるというわけではありません。

401Kが変身する「年金」は保険のような商品だからです。

ただ多くの場合、職場が提携している401k年金の金融機関があるので、それほど心配する必要はありません。

そして401k年金は保険商品なので、自分たちで多種多様な金融機関をリサーチして選ぶ事もできます。

例えば私達が生命保険とか自動車保険を選ぶ際には、たくさんの保険商品の中から選びますよね?会社が勧めているとか提携している保険会社を使えば、多少なりともお得なディスカウントがあるかもしれませんが、絶対にそこでなければダメというわけではありません。

401Kを年金にする場合にも、基本的には同じ仕組みで、自分で年金商品を探せます。

ただし多くの場合には、「自分で選べと言われてもよく分からない。。」という人のために、401Kを管理する金融会社が提携している保険商品があったりして、自分で選ばなくても良いシステムにはなっていると思います。

そして、できるだけトラブルなくスムーズに手続きを進めたいという理由で、401Kが提携している年金商品を購入する人も多いです。

ここで注意したいのは、これらの年金商品は、それぞれ特徴が異なるという点です。

例えば自動車保険なら、同じ補償内容でも毎月の保険料が保険商品によって違うように、401Kの年金化でも、同じ金額で購入できる年金商品でも、商品ごとに毎月頂ける年金受給額が微妙に変わります。差はあります。

だから、自分でしっかり調べて賢く年金化したいという人も多いです。

2.受給額の目安

さて、これまで必死に貯め続けてきた401Kが、いったいいくらの年金に変身してくれるのか、とても気になる所ではないでしょうか。

年金商品によって多少の差はあるものの、目安としては

$100Kあたり毎月$500-$600の年金

です。401Kの$500Kを年金にするなら、毎月$2,500-$3,000を受給できる計算となりますね。

保険の商品によって受給額が変わるだけでなく、

  • 遺族年金をつけるのか
  • 遺族(配偶者)年金受給額は同額(100% Survivor’s benefit)にするのか半額(50%)にするのか
  • 想定外に早く亡くなった場合には遺族へRefundしてもらいたいのか
  • インフレ増額のオプションをつけるか

など、オプションがたくさんあって、すべて有料でつけることができます。

だから、あれもこれも付けると、毎月の受給額がどんどん減って少なくなってしまうというカラクリです。

$100Kで毎月$500とした場合、利回りだけを単純計算すると6%です。

「え?それだけ??」

と思う方はけっこういると思います。私も最初はそうでした。

「それなら自分で投資の運用で得られる利回りの方が多くない?」

そういう意見もあるでしょうし、それも一理あります。だから、年金にはせずに、401K口座をそのまま維持して投資の利回りを毎月なり毎年なり引き下ろして生活費に充てる人も多いのです。

私の場合、市場がどうなっても死ぬまで受給できる安心感が欲しいので、401K全額を年金化するわけではないにせよ、部分的に年金化することにしました。

残す意味、、、、それは、市場の利回りで再び大きく育てようという、いやらしい気持ちがあるからです(笑)。

3.正解はない。自分にとってベストな解を探そう。

私も含めて多くの人は、リタイア前に「じゃあ、いくら必要なの?いくらを年金にして、いくらを401Kに残すのが正解なの?」と客観的で具体的な数字を知りたがります。

私もそうでした。

でも、実際にいくらの年金が必要なのかは、その世帯によって違います。

だから、401Kの中からいくら分を年金化して、いくらを投資として残すのが正解なのかは、世帯ごとに変わります。

年金として安心感を得たいのか、それとも利回りで得する方に賭けるのか。

それは、あなた次第です。

401Kを崩して年金化することは、本当に賢明なのか?

401Kを引き出す際には、年金を購入するのか、それとも自己管理するのか、という選択肢があります。ここでは、それぞれのメリットとデメリットを比較しながら、どのように決断するのが良いかを分かりやすく紹介しています。

アメリカで働いている人の多くは、職場から提供されている401Kなど「一定の年齢になってリタイアするまで引き出せない」口座を持っています。

自分の給料の何パーセントを貯金(拠出ともいう)すれば、会社もマッチングしてくれる、という素晴らしい特典がついていることもあり、多くの人は少し無理をしてでも、できるだけ会社のマッチングを最大にするぐらいは貯めているのではないでしょうか。

ちなみに、まだ25歳の息子様も、会社勤めをしており、この401K口座も持っています。そして、生活に支障をきたさない範囲で拠出しています。(投資は20代に始めるのが勝利)

そして定年を迎えると、いよいよこれまで何十年もかけて貯め続けてきた401Kを引き出す時期がやってきます!

401K商品の多くは、引き出す方法として

という選択肢から選べます。老後の資金に何を求めるかによって、どちらが良いかは違うので、メリットとデメリットを理解した上で、納得して選択する必要がありますね。

自分自身で計画的に引き出す方法

メリット・必要な時に必要な分だけ引き出せる
・自分で管理ができる
・投資で増やせて楽しい
・早く死んだら遺族が相続できる
・損をした感じがしない
デメリット・投資なので元本割れリスクはある
・長生きすると資金の枯渇リスク
・使いすぎるリスク
・資金が底をついても誰も助けてくれない自己責任

死ぬまでもらえる年金化

メリット・毎月必ず定額が死ぬまで入ってくる安心感
・長生きしても経済的に安定
・市場の動向とか気にしなくて良い
デメリット・年金化した分は自分で管理できない
・あとからキャンセルしたり金額の変更は一切できない
・インフレでも受給額は上がらない
・受給額をインフレ調整してもらえるオプションは高額
・早く死んでも残金は戻ってこない(Refundの有料オプションはある)

ハイブリッド

ハイブリッドというのは、401Kの残高を全て年金にするのではなく、部分的に年金化して、残高は残す、という方法です。我が家も、これを選択する予定です。

ハイブリッドにすると、死ぬまで一定額を受給できる安心感がありながらも、401K口座に残した分は自分自身で管理ができるので、必要な時に引き出せます。

それに、401Kは投資なので、増えます。10年間で2倍に増やすこともできます。

結論

これまで貯め続けてきた401Kが、定年退職を迎える時に一体いくらまで大きく成長しているのかは、人それぞれです。

全部を年金化、もしくは全額を自己管理、と極端に決める必要はなく、部分的に年金に変身させることも可能なので、その点ではフレキシブルですね。

一体いくらを年金にするべきなのか、については、他の年金受給額や、家庭で毎月かかる出費を見ながら、毎月の出費を年金でカバーできるような計画が安心かなという気がします。あ、これはあくまでも、経済的な安定を求めたい私個人の意見ですが。

夫がついに定年退職!

アメリカで、少し早めの定年退職を決意した夫とともに、リタイヤを考えたら最初に何をすべきかを簡単に分かりやすくまとめています。

  1. 自分の定年は自分で決める
  2. リタイヤを考えたら最初にすること
  3. リタイヤの計画は算数

1.自分の定年は自分で決める

夫が今年いっぱいで、定年退職を決意しました!

私は日本の定年退職については全く経験がないので知りませんが、アメリカでは基本的に「何歳で定年しろ。会社を辞めろ。」という制度はありませんし、肩をポンポンされて「そろそろですね」なんて言われることもありません。

基本的に皆さん、定年したくなるまで働きます。

ちなみにソーシャルセキュリティ年金(アメリカの公的年金ですね)の受給は一番早くて62歳からなので、そこまで働いて定年する、という人は多いです。

もう少し働ける、働きたい、という人も一定数いますし、年金の受給年齢を遅くすればするほど、頂ける受給額は高くなります。

ちなみに夫の場合ですが、仕事は昔からストレスまみれ、おまけに転勤族、しかもそろそろ異動=引越しの時期、年齢的に定年が可能、といくつかの理由がありました。そして、経済的にも定年退職して問題なさそうだったので、リタイアを決意したというわけです。

あ、夫は60歳なので、決してFIREというわけではありません。少しだけ早い定年です。

2.リタイヤを考えたら最初にすること

定年といえば、やっぱり心配なのはお金のことですよね。

数年前からリサーチをしましたが、「貯金がいくらあればリタイヤできるのか?」「毎月いくらあれば快適なリタイヤメントといえるのか?」という不安に対しては、具体的で客観的な数字はありません。

家庭によって、何にいくらかかるかが全く違うからです。

毎月$2,000あれば余裕という人もいるでしょうし、毎月$9,000あっても赤字、という世帯もあるでしょう。

だから定年しようかなと考え始めたら、まず最初にしなければいけないことは

毎月必ず必要な出費はいくらか

を計算することですね。

家賃、光熱費、芝刈りなどのサービス、テレビなどのサブスク、そして食費。いろいろあります。ローン返済額もしっかり計算に含めてください。

これら必要最低限の費用を毎月の年金でカバーできれば、ひとまずはリタイアしても、その辺で野たれ死んでしまうことはなさそうです。

もちろんその他も、医療費とか、屋根の修理とか、車の修理とか、生きていればいろいろなことにお金はかかるので、それに対する準備も必要です。

年金で、どこまで出費をカバーできるのか。

貯金や投資の元本を崩さずに生活できるのか。←(もう少し複雑な計算が必要)

3.リタイア計画は算数

リタイアの計画は、算数に始まって算数に終わると言っても過言ではありません。

なんとかなる、というポジティブな人もいるでしょうけれど、どうにもならずに最悪な状況になっている人を、私はこのアメリカ生活の中で何人も見てきました。

だから、事前にしっかりと何度も計算に計算を重ねるのです。

そして、大丈夫だと不安を解消してから、職場へリタイアメントの書類を提出しましょう。

我が家の場合ですが、職場や国から頂く各種年金で、生活に必要な費用は全て賄えます。なんならお釣りも出ます。しかも夫が亡くなるまでだけじゃなく、私が死ぬまで頂けるので、世間で言われている「何ミリオンの貯金」がなくても生きていけます。

しかしですね、全ての職場に手厚い年金制度があるわけではありません。

年金制度がない環境で働いている人もいます。息子様の職場も、「年金制度はないけど、その分給料をたくさんあげてるでしょ?」というスタンスです。

そんな人たちは、これまで頑張ってきた投資とか貯金が、毎月どのぐらいの「利回り」を生み出すのかも考えながら、老後の資金計画を立てるのが良いかもしれません。

「これまで築いた資産を切り崩すのがリタイア」

と考える人も、もちろんたくさんいます。間違ってはいません。

でも、80歳まで生きると仮定して計算したのに、やたら健康で100歳を超えても一向にお迎えが来る気配がない、、なんて人もいるわけですよ。

そういうことも考えなければいけないので、老後の資金繰り計画って、一筋縄ではいきません。

遅かれ早かれ、全員が迎えることになる「老後」。今から少しずつでも周囲を観察したり、ネットで情報収集をしたり、どこかのセミナーへ参加したりするのも良いかもしれません!(私は10年以上かけて全部やりました)

[DCガイド]キング牧師の像は一見の価値あり

アメリカのワシントンDCには、ものすごいパワーを放つキング牧師の像が建っています。パワースポットとしてもご利益がありそうなスポットなので、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?

お花見シーズンになると注目度が一気にアップするキング牧師の銅像。観光客がバスに乗って足を運ぶスポットにもなっているらしく、そばにはいつも複数の観光バスが止まっています。

私も先日、時間があったのでふらりと足を延ばしてみましたが、考えていたよりもパワフルなオーラを放っていて、もしやパワースポットではないか??なんて思ってしまいました。

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これね、かなり高さもあって存在感が半端ないのですけれど、彫刻なのに本物そっくりで、作った人は天才だな、という感動をはるかに超える驚愕な作品でした。

ぜひ皆さんも、直接目で見てください。

観光するなら付近のスポットとセットにしよう

キング牧師像は、リンカンメモリアルのすぐそばなので、セットにして足を運ぶのがおすすめです。もしも時間があるなら、周辺を散策して自然を楽しむという贅沢な時間の過ごし方もおすすめです。

あ、人通りはそれほど多くないですが、昼間なら治安は良いと思います。

Martin Luther King, Jr. Memorial

1964 Independence Ave SW, Washington, DC 20004 (有名な長方形の池のそば)

公式サイトはこちらから

おすすめ度 ★★★★★

子供へのおすすめ度 ★★★★★

[DCガイド]芸術センスがない私でも楽しめた!Asian Art Museum

アメリカの和シンドンDCには、アジアの芸術を博物館スタイルで学べる施設があります。地域ごと、歴史に沿って細かく説明されているので、芸術的なセンスがなくて苦手な人にもおすすめです!

何を隠そうこの私、芸術のセンスがゼロです。

なので、美術館に行っても全く心を打たれることなく、入り口から出口まで30分ぐらいという悲しい女なのです。。

その一方で、おカネだの歴史だの、そういう事には興味があるので、小さな博物館でも1日中ずーっと満喫できてしまいます。差が大きいのですよね。

だから正直、このAsian Art Museumも、悲しい結果になったらどうしようかな、、と気が進みませんでした。

でもね、実際に行ってみて目からうろこでした。

さすが天下のスミソニアン、ただ美しい芸術品を陳列して「見てみて―」ではないのですよ。

しっかり、歴史や背景も説明されているので、芸術的なセンスを持たない私でも、十分に楽しめました!

事前チケットは不要

入口は、Independence Ave側と、Jefferson Dr側に2カ所あります。

ここは、チケット不要です。いつふらりと足を踏み入れても、歓迎してもらえます。

人も少なくて静寂なので、落ち着いてゆっくり一つ一つを鑑賞できます。

アジアは広い、だから歴史とエリアごと

アジアといっても広いので、ここでは中国、日本、インド、中東とざっくり分類されていて、その中でも中国だけは歴史ごとに分類されていて充実していました。

Japanコーナーもありました。

その一角にあったリラックスルームという名の空間がコレ↓

数えきれないほどの数の仏像、厳かな雰囲気の中で呪文のように聞こえてくるお経のBGM。私は抵抗なく、ありがたい気持ちになりましたけれど、欧米の子どもは「ママ怖い」という感じで入室拒否してました。

うん、確かに慣れていないと怖いかも。

インドコーナーには、この左手を上にあげているポーズの神様(神様の使いなのかも)の作品が数多くありました。

↓は、ブッダの一生というテーマで作られた作品で、ブッダが生まれてから老いるまでを4つの作品で表現していました。

地下で繋がっているのはAfrican Art Museum

この博物館、地下3階か4階ぐらいまであるのですが、なんと地下で隣にあるAfrican Art museumにつながっていました!

ちょうどそちらへも足を運ぶつもりだったので、そのまま地下通路から移動しました。

どちらも無料なので、途中でチケットを買うとか、チケットをチェックするなんてことはありません。

博物館でアートを学ぶ

アートという美術館ではなく、博物館でアートの背景などを細かくクロス説明するスミソニアン博物館。同じアジアでも、国ごとにアートの目的や背景、どんな点に力を入れていたかが大きく異なっていて、いろいろ学べました。

ただし、子供が走り回るのは厳禁ですし、騒ぐのもきっとダメです。

なので、小さな子供連れの人だと、子供がその辺の展示物を勝手に触るのではないかと心配かもしれません。

おすすめ度 ★★★★★

子供へのおすすめ度 ★★

公式サイトはこちらから