数か月前になりますが、大学のキャンパスで暮らしている息子様から連絡があり、車で事故ったと言われました。あいにく他人を巻き込んだものではなく、細い交差点を曲がる際にブラックアイスにタイヤが滑り、道路の横にあった溝へ落ちたとのことでした。
私や夫ならともかく、息子は事故の経験もなければ、自動車保険の請求をしたこともありません。しかし、とりあえず自分で車から這い出して警察へ連絡したとのこと。
私に連絡してきた時には、警察と一緒にレッカー待ちの状況でした。
目次
1.事故ったら最初にすること。それは警察を呼ぶこと。
事故を起こしたら最初にすることは、警察を呼ぶことです。警察を呼ぶと、直ちに現場へ来てくれて、ポリスレポートなるものを作成してくれます。
ポリスレポートには、事故の場所や日時、現場の様子などが書かれるわけですが、自損事故でも保険を使って修理する場合には、ポリスレポートはあった方が良いです。
仮にポリスレポートがない場合には、保険会社から連絡が来て、その時の状況を詳しく口頭で説明することになります。そして、事故として処理できるかどうか、ただの摩耗や消耗によるメンテナンスではないかなどを判断することになります。
事故後も普通に走行できた
息子の車は、道路の左側にある溝に斜めに落ちたような感じで、自力で這い出すことはできない状態でした。
ダメージは、落下の衝撃で左側のミラーがもげ落ちた以外は、左側ボディに凹みやかすり傷ができていました。
レッカーで引き揚げてもらった所、エンジン回りは無事だったらしく、問題なく自走できたそうです。現場に来てくれた警察官も、修理費はおそらく1,000ドルぐらいじゃないかな、と予想してくれました。

2.相手のいない自損事故は保険でカバーされる?
自損事故のように、自分の車を自分の保険で修理する場合には、Collision(車両保険)の補償を付けていることが大前提となります。日本でもアメリカでも、ローンを払い終わった車や古い車だと、Collisionはつけない選択をする人が意外と多いです。この場合、多少の凹みは直さずに乗るというスタンスになりますね。Collisionは意外と高額な月額料金なのも、つけない人が多い理由だと思います。
もしもCollisionがついていなければ、残念ながらダメージの修理にかかる料金は、全額が自費となります。ただしレッカー代に関しては、保険会社がRoadside補償みたいな感じでつけてくれていることが多く、Collisionとは別途でカバーされるチャンスはあります。
3.事故った時の保険手続き
保険会社によって手続き方法は異なります。しかし近年ではアプリを使って事故の申告ができる保険会社が増えており、とても便利です。
私達が加入している保険会社では、
- アプリで事故りましたと報告→電話しても、アプリを使えと言われます。
- 車のダメージを遠隔見積もりするため、写真やビデオをスマホで撮影してアプリにアップロード。→どこをどのように撮影するかはアプリで指示されます。
- 数日中に、見積もりを出してくれる。→写真と動画を提出していれば迅速でした。
- 見積もりをプリントアウトして、それをもって近くの自動車整備工場へ行く。
- かかる修理費用については、整備工場と保険会社の間でやり取りしてくれる。
- 修理が終わったら、自身のDeductibleを支払って車を受け取る。
- 整備工場は保険会社へかかる費用を請求。直接保険会社から支払われる。
という順序です。
4.自動車保険を使う際に注意すること
自動車保険の申請は、ある程度流れが決まっているので、指示に従っていればパニックになることはありません。しかし場合によっては、こんなはずじゃなかったとなることがあるので、注意も必要です。
- 修理のタイミングでアップグレードはできない
- 安く修理してもらって保険金で利益を出してはいけない
- 保険を使って修理すると、毎月の保険金が上がる
中でも注意したいのは、保険を使って修理すると、翌月から保険料がアップするという点です。いくら上がるかは保険会社によって違いますが、「1回目は上がりません」という特約が付いていない限りは、上がると考えて間違いないでしょう。
しかも、1回目は上がりませんという特約も、対物補償に限定されていたりするので、Collisionで自分の車を修理する場合には、容赦なく上がったりもします。もしも保険金が上がると困る人は、保険会社から見積もりを出してもらった上で、保険を使うかどうかを判断するのがおすすめです。
息子の保険は事故リスクを想定したDeductibleだった
すっかり忘れていましたが、息子の車についているCollision補償のDeductibleは、$150でした。おそらく息子がメインに乗ると分かった時に、事故るリスクは私や夫よりも高いだろうなと予測して、万が一に備えていたのだと思います。
修理にかかる費用の見積もりは$4,300超でしたが、自己負担分はたったの$150。まあ、来月からの保険金が値上がりすることは覚悟するとして、使うために加入している保険なので、今回は遠慮なく使わせていただきました。