介護施設に入ったら、受給している年金はどうなる?

アメリカでは、クソ高い介護施設へ入居する際にはMedicaidというサービスを使う人が大半ですが、これは低所得者向けのサービスなので、資産を持っている人は一定基準以下になるまで自己負担を強いられます。→詳しくはこちらから

しかし、高齢者の生活を支えているものは、蓄えてきた資産だけではありませんよね。そう、死ぬまで毎月しっかり入ってくる年金もあります。

Medicaidの利用条件を満たすかどうかの資産としては、毎月入ってくる年金はカウントされません。しかし、だからと言って、年金がまるまる懐に入ると思ったら大間違い。甘い。Medicaidは、しっかり年金も計算して取りに来ます!

それでは、どのように没収するのかをご説明しますね。

年金には、ジョイントという概念がありません。Survivor’s benefitがついていたとしても、個人に対して支給されるベネフィットです。

例えば夫の会社から支給される年金は、当然ですが、夫に対して振り込まれます。そして夫が亡くなった後には、遺族である私に対して、遺族年金として支払いが続きます(有料オプションをつけていれば、の話)。

我が家の場合、年金収入の大半は夫の名義です。夫の職場から支給される年金、夫のソーシャルセキュリティ年金、そして年金化した401K、すべて夫へ支払われます。

夫の存命中は、私名義の年金はソーシャルセキュリティのSpousal Benefit(配偶者年金)のみです。フリーランス業で雀の涙な収入はあっても、継続的に稼いでくれた夫の収入の足元にすら及ぶはずもなく、配偶者年金の方がはるかに受給額が多いため、私はこちらを選択する予定です。

もしも将来、夫が介護施設へ入居することになった場合、夫が受給している年金はどうなってしまうのでしょうか?

介護費用が高いからと言って、夫の年金を全て没収されてしまうと、私は生活ができなくなってしまいます。

結論から言うと、

自宅で生活する私に、一定基準額は残してくれる(わずかなお情け)

だから、年金収入がなくなって私が路頭に迷って死ぬ、ということはありません。しかし、夫の年金をそのまま丸ごと継続して受給し続けられるわけでもありません。

じゃあ、その「一定基準額」っていくらなんだよ??

と鼻息が荒くなる方は、きっと私だけではない事でしょう。私も最初、これを知って血圧が爆上りし、鼻息が荒くなりました。

年金をいくら残してくれるかの計算は、

  • 国や州が決めている一定基準額 (2026年現在は$2,705)
  • 家賃やモゲージ、HOA、光熱費などの必要不可欠な住居費がプラス
  • メンテナンスにかかる費用は応相談、多分ダメ
  • 在宅で生活する配偶者(Community Spouse)がキープできる年金には上限と下限がある(2026年時点で上限は$4,066、下限は$2,705)

で決まります。

具体的にどんな風に計算するかというと、

  1. 在宅で暮らす私が受給する年金(ミニマムより低ければ、夫の年金を足してミニマムへ調整)
  2. +家賃や光熱費など、家の維持費(夫の年金を使って上乗せ)

が合計されます。

この合計金額、もしくはMedicaidが設定している上限まで、私は自身の年金に夫の年金を使って上乗せしてキープできます。

上限を超えた分の夫の年金は、Medicaidが「介護費用」として徴収します。

ちなみに、Medicaidが設定している上限や下限はあくまでも基準なので、世帯の年金受給額が下限より低くても、国は助けてくれません。

ライフラインの光熱費はOK、それ以外のサービスは多分ダメ

「住居費として必要不可欠な経費は上乗せできる」

と言われても、具体的に何がOKで何がNGなのか、気になります。だって、皆さんそれぞれ、生活を快適にするために様々なサービスを利用していますから。

まず、モゲージや家賃、それに伴うHOAや保険(Property Insurance)などの諸経費は、在宅で暮らす配偶者にとって必要不可欠な経費としてキープすることが認められています。

しかしそれ以外の、いわゆる「家のメンテナンス費用やサービス、サブスク」は、多くの場合、認められません。それらのサービスを利用するなら、自宅で生活する私が受け取れる年金から勝手にやりくりしろ、と言われます。

認められない費用には、

  • 庭の手入れ(Lawn Mowing, Fertilizer Service)
  • 害虫駆除 (Pesticide)
  • ランドスケープ
  • 家のメンテナンス費用(Gutterの掃除、雪かき、屋根の修理など)
  • IT化にかかる費用(ネット代、スマホ代、テレビやセキュリティシステムのサブスクなど)
  • 自分で好きで購入しているサブスク代 (ChatGPTやCostco会員など)
  • 車のローンや維持費(メンテ代、自動車保険など)
  • その他、好きで加入している保険(生命保険、Home Insuranceなど)
  • 自分の医療費

などがあります。ちなみに我が家では、庭の手入れや害虫駆除はすべて業者任せにしているし、ネットもヘビーユーザーなので割と高いプランのを選んでいます。スマホ代だって払ってるし、テレビもネットフリックスやHuluなどをサブスクしています。

金額にすると、けっこうな額になります。。。

でも、これらは必要経費として認められません。だから、キープするなら自己負担で勝手にやれ、という事らしいです。涙。

介護施設へ入ったら資産は没収って本当?

高齢になって介護サービスが必要になったら、持っている資産を一定基準以下まで減らせば、その先はMedicaidがすべて負担してくれます。

誤解する人が多い部分なのですが、介護施設へ入りたい→財産を国へ献上→Medicaidへの加入が承認、というわけではありません。

介護施設へ入りたい→持っている資産が基準以下になるまで自己負担→基準以下になったらその先はMedicaidが支払い、という流れです。

例えば我が家の場合、もしも夫が施設に入ることになったら、

  • 私が住み続けている家は、資産としてカウントされない
  • 乗っている車も、1台は資産としてカウントされない
  • 夫婦で持っている貯金や投資などは、名義に関係なく”Countable Assets”(数えられる資産)となる。

このCountable Assetsの合計が一定基準以下になるまでは、かかる費用は自己負担で払いましょう、というルールが、メディケイドですね。

ちなみに夫婦で持っている資産は、どちらの名義かに関係なく「夫婦の共有資産」としてカウントされます。SavingやInvestmentはもちろんですが、個人名義のIRAもすべて「世帯の資産」となります。

夫婦のジョイント資産だから2で割って個人の資産を計算して、、、、という作業は、Medicaidの申請においては行ないません。あくまでも、名義に関係なく、世帯が持っている資産が計算されます。

そして、この共有資産の合計額が一定基準以上なら、超えた分は自己負担でお願いね、というわけです。お願いね、というか、一定基準額以上の資産がある人は、メディケイドを申請しても「資産ありすぎるから却下」となります。

じゃあ、いくらだと「資産ありすぎ」なのか。気になりますよね。

どこに線引きをするかは、州によって異なります。共同資産の半分が「介護サービスを利用しない配偶者の取り分」と決めている州もあれば、世帯が持っている資産全体が基準を満たすかどうかをチェックする州もあります(下で説明)。

これはCSRA (Community Spouse Resource Allowance)と呼ばれるもので、国によって最低保証される額(2026年時点で$32,532)と最高額($162,660)とが設定されています。

50%state vs 100% state

まず知っておきたいのは、自分の州が100% stateなのか、それとも50% stateなのかという点です。

100% stateというのは、夫婦で共有している資産の100%がCommunity Spouseのものだと考える、というルールです。

一方の50% stateでは、夫婦で共有している資産のうち、Community Spouseのものはその50%だけ、というルールです。

夫婦の共同資産が$40K、妻が介護施設へ行く場合

具体的に例を挙げますね。

例えば、夫婦で共有している資産の合計が$40Kだったとしましょう。

もしも住んでいる州が50% stateなら、自宅に残る夫の資産と見なされる分は、$40Kの半分で$20Kです。

しかし、この$20Kは国が設定する最小保証額よりも低いため、夫の資産は最低額まで引き上げられて$32,532となります。

次に、介護施設へ行く妻に許可されている資産の額は、一律で$2,000。

この合計額、つまり

$32,532 + $2,000 = $34,532

が、この夫婦が持っていても良い資産の合計です。

実際には、この夫婦の資産は$40Kあるので、多い分 $40k-$34,532 = $5,468が、Medicaidが支払いを負担してくれるまでに自己負担しなければいけない分となります。

年金は資産ではない

ちなみに、この資産のカウントには、毎月受け取る年金は含まれていません。だから、毎月たっぷり年金をもらっているけれど貯金や投資はほとんどない、という人は、Medicaidの計算においては「資産がほとんどない」人に分類されます。

しかし、だからといって安心はできません。

Medicaidへ加入すると、毎月の年金もしっかり計算して没収されます。詳しくは、次回。

日米で大きく違う相続ルール

日本で大きく異なる終活に関して、アメリカの現状と、今から準備できる書類に関して、具体的にご紹介しています。

遺産を巡って家族が泥沼な死闘を繰り広げるドラマや映画は、日本でも大人気ですよね。私も大好きです!

日本の場合には、本人が遺言書を残しても「法定相続分」というルールがあるので、

「法定相続分通りに分けてください」

「私の遺留分が侵害されている」

「家を誰が相続するか」

など、自分の取り分を主張する争いが起こりやすい傾向にあります。

一方、アメリカには、日本のように法定相続分に関するルールはありません。配偶者の取り分だけは法律によって一定範囲が保護(Elective Share)されていますが、それも州によって3分の1だったり2分の1だったりと異なります。

子供の場合には、法律による保護はありません。もしも親から嫌われていて、遺言で「あいつには1ドルも残したくない絶対に。」と遺産相続から外されると、残念ながら1ドルも相続できません。

(遺言書がない場合には、州によって決められている相続ルールに沿って決まります)。

だからでしょうか、アメリカの相続系裁判では

「この遺言書は無効だ」

「母は操られて(脅されて)書かされた」

など、遺言書の有効性をめぐる争いが多いのだとか。

アメリカの終活事情

日本で大人気の「終活」は、アメリカにも存在します。もちろん、アメリカには終活という言葉はありませんが、主に法的な書類の作成をする高齢者が多く、

  • Will(遺言書)
  • Living Will(延命治療などの意思表示)
  • Advance Directive(医療指示書)
  • Durable Power of Attorney(財産管理の代理人)
  • Healthcare Power of Attorney(医療代理人)
  • Trust(信託)

あたりが人気のようです。

我が家でも、とりあえず10年以上前に作ったWillはありますが、夫がリタイアしたら一緒に更新しに行こうかなと考えています。その他、延命治療などは夫と息子様へ意思表示はしているし、夫の意思も聞いています。

しかし、いざそういう局面になると、どこからか親や兄弟、また親戚が飛んできて異議を唱えるという話も聞くので、法的に有効な書類にしておくのが良いかもしれません。

ちなみにこうした書類は、最近ではオンラインのテンプレートに記入をして、Zoomで公証してもらうサービスもあります。

ジョイント口座の悲劇?

ここでは、ジョイント口座を持つ際には知っておくべきことを、分かりやすく具体例を交えて説明しています。

アメリカではとても一般的なJoint口座。ジョイントとは、名義を一人じゃなく夫婦とか家族などで連名にするという事で、アメリカではとても一般的です。

銀行口座、不動産の名義、ローンやカードなど負債の名義など、ジョイントにできるものはたくさんあります。そして我が家も、夫の労働に直結している401KやジョイントにはできないIRAなどを除いては、というか、ジョイントにできるものは資産も負債も、全てジョイント名義です。

銀行口座などは、夫婦でジョイント口座にするのが一般的です。

しかし、必ずしも夫婦でなければいけないというルールはありません。中には、愛人とジョイント口座を作る人もいて、死後に遺族vs愛人で泥沼劇場になったりします。

親子でジョイント名義にすることもできるので、相続対策として、子供との共同名義の投資口座を作るという人もいます。

身近なところなら、中学生や高校生の子供とジョイントで銀行口座を作り、子供にデビットカードを持たせて使い方を実践的に学ばせる、といった金融教育をする家庭もあるでしょう。

我が家でも、息子様がハイスクールの頃に、親子ジョイントの口座を作りました。

  1. Joint口座の仕組み
  2. 親子のJointで注意したいこと
  3. Joint口座は悲劇が起こるリスクもある

1.Joint口座の仕組み

Joint口座は、まず最初にPrimary Holder(親子ジョイントなら、親)が口座を作ります。

その後に、Joint Holderを後付けで追加します。

その際には、Joint Holderへメールなどで通知が行き、その人がAcceptすると、その口座はめでたくジョイントとなる、という流れです。

(追加された人がAccecptしなければ、その口座は最初に開設した人一人の名義での口座のままです。)

そしてこのJoint口座には、メインの名義人と、後付けされた名義人、という上下の位置づけがあります。これ、意外と重要なので知っておいて損はないです。

例えば、Joint口座でも、口座に関して大きな権限を握っているのはメインの名義人です。この人が、おまけの名義人を追加したり削除したり、自由自在にできます。

でも、その逆はできません。

2.親子のJointで注意したいこと

子供が18歳未満の時にJoint口座を作った場合、メインの名義人は親で、子供は後付けされた名義人となっているはずです。

子供が成人してもその銀行口座を自身のメインバンクとして使っている場合、親が後から「もう自分とJointにする必要ないよね。子供一人で大丈夫だよね。」と口座の名義から自分の名前を削除しようとしても、親がメインの名義人なので、残念ながらできません。

我が家の場合も、息子様がハイスクールの時に、息子様用の口座を作りました。

メインの名義は私。そして夫と息子様を後から追加して、当時は3人Jointでした。

息子様が成人し、子供の口座に親がべったり張り付いているのはいかがなものかと思い、私達は名義を削除して息子様だけの口座にしようとしました。

しかし、夫の名前は削除できても、私の名前は削除できませんでした。

理由は、私がその口座のメインの名義人だったから。

息子様にはその事情を説明し、機会を見つけて自分一人の口座を開設して給料などはそちらへ、とアドバイスをしましたが、私のことを信用してくれているのでしょうか、現在でも息子様はその口座をそのまま給料の受け取り口座として使っています。

3.Joint口座は悲劇が起こるリスクもある

このJoint口座、信用できる人と共同名義にしておけば、お互いに気軽にアクセスできるというメリットはありますが、良かれと思って作った共同名義のせいで地獄を見るリスクもある事はご存じでしょうか?

例えば、

  • 金融リテラシーがない配偶者に使い込まれて貯金ゼロ
  • せっかく貯めた貯金が配偶者の浮気資金になった
  • 子供が離婚する際の財産分与で、自分とのJoint口座まで子供本人の資産と見なされて奪われた
  • 子供が立ち上げたビジネスが訴訟に巻き込まれ、自分とのJoint口座から払わされた
  • 未成年の孫の将来のためにJoint口座を作ったら、孫本人資産と見なされて大学の学費が高くなった

など、ジョイント口座のせいで地獄を見るケースは実際に起こります。くれぐれも、お金の面で信用できない相手とは夫婦でも口座をJointにしない、万が一に備えてジョイントでない自分だけの口座も持っておく、を徹底しましょう。

401Kを年金にすると、毎月いくらになるの?

リタイアを考えるまで、ただがむしゃらに貯めまくってきた401K。出来るだけ多く拠出して、将来に向けてできるだけ多く増やしたい、と考えますよね。もちろん、我が家もそうです。リタイアまであと数か月ありますが、今でも頻繁に401Kのサイトをチェックしては、大きく育て。。大きくなれ。。。と祈っています。

さて、この401K、実際にリタイアをして「年金」に変える場合、どんな仕組みで、いくらぐらい頂けるのでしょうか?気になりませんか?

  1. 401Kが年金に変わる仕組み
  2. 受給額の目安
  3. 正解はない。自分にとってベストな解を探そう。

1.401Kが年金に変わる仕組み

401Kの年金化は、イメージとしては「401Kに貯めたお金で、生涯年金商品を購入する」という感じです。

401K口座を管理している金融機関はいろいろありますが、必ずしも同じ金融機関が401K年金を支給してくれるというわけではありません。

401Kが変身する「年金」は保険のような商品だからです。

ただ多くの場合、職場が提携している401k年金の金融機関があるので、それほど心配する必要はありません。

そして401k年金は保険商品なので、自分たちで多種多様な金融機関をリサーチして選ぶ事もできます。

例えば私達が生命保険とか自動車保険を選ぶ際には、たくさんの保険商品の中から選びますよね?会社が勧めているとか提携している保険会社を使えば、多少なりともお得なディスカウントがあるかもしれませんが、絶対にそこでなければダメというわけではありません。

401Kを年金にする場合にも、基本的には同じ仕組みで、自分で年金商品を探せます。

ただし多くの場合には、「自分で選べと言われてもよく分からない。。」という人のために、401Kを管理する金融会社が提携している保険商品があったりして、自分で選ばなくても良いシステムにはなっていると思います。

そして、できるだけトラブルなくスムーズに手続きを進めたいという理由で、401Kが提携している年金商品を購入する人も多いです。

ここで注意したいのは、これらの年金商品は、それぞれ特徴が異なるという点です。

例えば自動車保険なら、同じ補償内容でも毎月の保険料が保険商品によって違うように、401Kの年金化でも、同じ金額で購入できる年金商品でも、商品ごとに毎月頂ける年金受給額が微妙に変わります。差はあります。

だから、自分でしっかり調べて賢く年金化したいという人も多いです。

2.受給額の目安

さて、これまで必死に貯め続けてきた401Kが、いったいいくらの年金に変身してくれるのか、とても気になる所ではないでしょうか。

年金商品によって多少の差はあるものの、目安としては

$100Kあたり毎月$500-$600の年金

です。401Kの$500Kを年金にするなら、毎月$2,500-$3,000を受給できる計算となりますね。

保険の商品によって受給額が変わるだけでなく、

  • 遺族年金をつけるのか
  • 遺族(配偶者)年金受給額は同額(100% Survivor’s benefit)にするのか半額(50%)にするのか
  • 想定外に早く亡くなった場合には遺族へRefundしてもらいたいのか
  • インフレ増額のオプションをつけるか

など、オプションがたくさんあって、すべて有料でつけることができます。

だから、あれもこれも付けると、毎月の受給額がどんどん減って少なくなってしまうというカラクリです。

$100Kで毎月$500とした場合、利回りだけを単純計算すると6%です。

「え?それだけ??」

と思う方はけっこういると思います。私も最初はそうでした。

「それなら自分で投資の運用で得られる利回りの方が多くない?」

そういう意見もあるでしょうし、それも一理あります。だから、年金にはせずに、401K口座をそのまま維持して投資の利回りを毎月なり毎年なり引き下ろして生活費に充てる人も多いのです。

私の場合、市場がどうなっても死ぬまで受給できる安心感が欲しいので、401K全額を年金化するわけではないにせよ、部分的に年金化することにしました。

残す意味、、、、それは、市場の利回りで再び大きく育てようという、いやらしい気持ちがあるからです(笑)。

3.正解はない。自分にとってベストな解を探そう。

私も含めて多くの人は、リタイア前に「じゃあ、いくら必要なの?いくらを年金にして、いくらを401Kに残すのが正解なの?」と客観的で具体的な数字を知りたがります。

私もそうでした。

でも、実際にいくらの年金が必要なのかは、その世帯によって違います。

だから、401Kの中からいくら分を年金化して、いくらを投資として残すのが正解なのかは、世帯ごとに変わります。

年金として安心感を得たいのか、それとも利回りで得する方に賭けるのか。

それは、あなた次第です。

401Kを崩して年金化することは、本当に賢明なのか?

401Kを引き出す際には、年金を購入するのか、それとも自己管理するのか、という選択肢があります。ここでは、それぞれのメリットとデメリットを比較しながら、どのように決断するのが良いかを分かりやすく紹介しています。

アメリカで働いている人の多くは、職場から提供されている401Kなど「一定の年齢になってリタイアするまで引き出せない」口座を持っています。

自分の給料の何パーセントを貯金(拠出ともいう)すれば、会社もマッチングしてくれる、という素晴らしい特典がついていることもあり、多くの人は少し無理をしてでも、できるだけ会社のマッチングを最大にするぐらいは貯めているのではないでしょうか。

ちなみに、まだ25歳の息子様も、会社勤めをしており、この401K口座も持っています。そして、生活に支障をきたさない範囲で拠出しています。(投資は20代に始めるのが勝利)

そして定年を迎えると、いよいよこれまで何十年もかけて貯め続けてきた401Kを引き出す時期がやってきます!

401K商品の多くは、引き出す方法として

という選択肢から選べます。老後の資金に何を求めるかによって、どちらが良いかは違うので、メリットとデメリットを理解した上で、納得して選択する必要がありますね。

自分自身で計画的に引き出す方法

メリット・必要な時に必要な分だけ引き出せる
・自分で管理ができる
・投資で増やせて楽しい
・早く死んだら遺族が相続できる
・損をした感じがしない
デメリット・投資なので元本割れリスクはある
・長生きすると資金の枯渇リスク
・使いすぎるリスク
・資金が底をついても誰も助けてくれない自己責任

死ぬまでもらえる年金化

メリット・毎月必ず定額が死ぬまで入ってくる安心感
・長生きしても経済的に安定
・市場の動向とか気にしなくて良い
デメリット・年金化した分は自分で管理できない
・あとからキャンセルしたり金額の変更は一切できない
・インフレでも受給額は上がらない
・受給額をインフレ調整してもらえるオプションは高額
・早く死んでも残金は戻ってこない(Refundの有料オプションはある)

ハイブリッド

ハイブリッドというのは、401Kの残高を全て年金にするのではなく、部分的に年金化して、残高は残す、という方法です。我が家も、これを選択する予定です。

ハイブリッドにすると、死ぬまで一定額を受給できる安心感がありながらも、401K口座に残した分は自分自身で管理ができるので、必要な時に引き出せます。

それに、401Kは投資なので、増えます。10年間で2倍に増やすこともできます。

結論

これまで貯め続けてきた401Kが、定年退職を迎える時に一体いくらまで大きく成長しているのかは、人それぞれです。

全部を年金化、もしくは全額を自己管理、と極端に決める必要はなく、部分的に年金に変身させることも可能なので、その点ではフレキシブルですね。

一体いくらを年金にするべきなのか、については、他の年金受給額や、家庭で毎月かかる出費を見ながら、毎月の出費を年金でカバーできるような計画が安心かなという気がします。あ、これはあくまでも、経済的な安定を求めたい私個人の意見ですが。

海外在住者のための日本年金受給ガイド

日本で働いた経験がある人は、日本の年金を受給できますが、アメリカ市民権を取得しても受給資格は保たれます。ただし、手続きが面倒で、受給額がソーシャルセキュリティ年金から減額される可能性があります。著者は手間やストレスを考慮し、受給しないと判断しました。

私のように社会人になってから少しでも日本で働いた経験がある人は、日本の年金を受給できる資格があると思います。

この年金、アメリカ市民権を取得して日本国籍を喪失した場合、どうなるのかご存じですか?

もらえるの?もらえないの?

知りたいのは、そこですよね。

結論から言うと、もらえます!

ただし、受給することが必ずしもベストな選択というわけではないので、注意が必要です。

注意1:アメリカで受給する年金から引かれる

アメリカでソーシャルセキュリティ年金を受給しながら、日本の年金機構からも受給することは、可能です。

アメリカ市民権を取得したからといって、日本からの年金を受給できなくなるわけではありません。

しかし、日本から頂く金額は、WEP(Windfall Elimination Provision)というルールに引っかかる可能性が高く、日本から頂く分がソーシャルセキュリティ年金から自動的に差し引かれてしまい、手元に入る金額は変わらない、という謎の現象が起こります。

もらう額が同じなら、わざわざ2カ所からもらわなくてもソーシャルセキュリティ年金だけで良いよね。。。という決断を下す人も少なくありません。

※ここでは触れていませんが、日本の年金とソーシャルセキュリティ年金を一本化する方法もあります。

注意2:配偶者年金でも引かれる可能性が。。

WEPの対象となるのは、自分の収入で計算される年金を、日本からもアメリカのソーシャルセキュリティ年金からも受給しようとする場合です。

私のように、将来の年金は自分の収入ではなくて夫の収入に基づいて配偶者年金として受給する場合には、WEPは対象外となります。

えっ?それなら二重取りができるの??

思わず目が輝いてしまいそうですよね🤣

残念ながら、世の中そんなに甘くないみたいです。

WEPは対象外でも、GPO (Government Pension Offset)という別のルールが適用されて、やはり日本から頂く年金分がソーシャルセキュリティの配偶者年金から勝手に差し引かれる可能性もあります。

ただし、これはケースバイケースで、どれだけ差し引かれるかにも個人差があるので、受給額が多い人は挑戦する価値はあるかもしれません。

GPOの対象になりやすいのはこんな場合

  • 日本で保険料を払っていた年数が長い
  • 保険料の納付が源泉徴収のような天引きだった
  • 厚生年金より基礎年金の割合が大きい(政府からの公的資金だから)

注意3:しかも手続きが面倒すぎる

アメリカで生活していても、アメリカ市民権を取得していても、日本からの年金を受給することはできます。

しかし、手続きがやたら面倒で、手続きを怠るともらえるはずの年金がすぐに停止するらしいので、注意が必要です。

例えば現況届。

これは生存確認の目的で年に1回提出しなければいけません。

ネットではできず、郵送。

年金の受給をスタートしたばかりの時なら、それも問題なくできるでしょう。

しかし、80や90になっても、日本語オンリーで書かれている書類を記入して返送するという作業は、もしかしたら年齢と共にハードルが上がる可能性はありますよね。

注意4:手数料もかかる

手数料もかかります。日本の年金をアメリカで受給する場合、アメリカの銀行まで海外送金してもらうことになりますが、海外送金の手数料や為替手数料がかかります。

1回当たり数千円という額ですが、塵も積もれば山となり、おとなしくソーシャルセキュリティ年金1本にする場合と比べて、受給額は目減りするでしょう。

しかも、海外に住んでいるという理由で書類対応や郵送の手数料がかかれば、そちらも私たちが負担しなければいけません。

注意5:年金の申請と合わせて行うべき手続き

海外で暮らす私たちが日本から年金を受給する際には、どういうわけか勝手に20%以上の所得税が勝手に取られます。

返金して欲しければ確定申告すれば?ということなのでしょうけれど、海外に住んでいてそんなの面倒すぎますよね。。。

この源泉徴収を回避できる方法が、「租税条約に関する届出」を提出することです。

おそらくこれも、ネットでは手続きさせらもらえないので、紙の書類に記入して年金機構へ郵送するのだと思います。

日本年金機構の公式サイトはこちらから

結論:私は多分もらわない。理由は”割に合わない”から。

私は日本でガッツリ働いて納税していた期間は10年未満で、カラ期間などもあり、受給金額はそれほど多くありません。

かかる手数料や手間、うっかり現況届を出さずにいたら年金支給がストップする精神的なストレス、そして受給額の分だけソーシャルセキュリティ年金から引かれるリスク、これらを月額計算した受給できそうな年金額と比較したら、

割に合わない

と判断しました。

あくまでも、受給額がそれほど多くない私の場合ですが。

国籍喪失後のトラブル、どんなケースが考えられる?

アメリカ市民権を取得すると、日本国籍は自動的に喪失します。それが法律です。

でも、日本へ国籍喪失届を出さないと、日本では私たちがアメリカ国籍を取得したことを知るすべがないので、戸籍謄本には何も記載されない状態となってしまいます。

もしも、アメリカ市民権を取得したのに日本へ国籍喪失届を提出せずにいた場合、将来はどんなトラブルになる可能性があるのでしょうか?

国籍喪失届に関する情報はこちらから (リンクは在アメリカ日本国大使館のものですが、各日本総領事館でも手続きできます)

国籍喪失=外国人になる

国籍喪失届を提出してもしなくても、私たちはアメリカ市民権を取得した瞬間に、日本国籍を失います。つまり、記録上はまだ戸籍が残っていたとしても、私たちは「外国人」「元日本人」となってしまいます。

そのため、日本へ3か月以上滞在するのなら、ビザが必要となります。

元日本人でも、関係ありません。必要です。

国籍喪失後の手続きは全て削除

国籍喪失届が出ていないと、役所に管理されている戸籍謄本はそのままの状態です。

そのため、子供が生まれて出生届を提出したり、戸籍を別の場所へ移す転籍をしたりした場合、役所では手続きが受理される可能性は十分にあります。

だって、役所はあなたが日本国籍を喪失した事実を知らないわけですから。

しかし、受理されたからOKというわけではありません。

数年後、家、数十年後に国籍喪失の事実が分かると、役所では過去にさかのぼって記録を訂正します。

そして、日本国籍喪失後に行った手続きの種類によっては、記録が削除される可能性も高いので注意が必要です!

子供の出生届が消えた?

日本国籍を喪失した後に出産し、子供の出生届を日本へ提出したとしましょう。

役所側では、上記の通り、国籍喪失の事実を知らないので、そのまま出生届は受理されるでしょうし、子供は日本国籍を取得し、日本のパスポートを手に入れることができるでしょう。

しかし、後からあなたの日本国籍喪失の事実が発覚したら?

残念ながら、国籍喪失後に提出した子供の日本国籍は削除されてしまいます。

元日本人(つまり外国人)が生んだ子供は、日本国籍を取得できないからです。

持っていたバスポートも無効です。

子供の出生届に関する地獄を経験したくない人はこちらをどうぞ

日本から出禁を言い渡されることもある

しかも、その時に親子で日本に滞在していたとしたら、滞在ビザを持たない外国人が不法に日本に滞在、つまりオーバーステイとして、強制送還される可能性も高いです。

オーバーステイによる強制出国だと、日本から出禁の刑を言い渡される可能性もありますね。一般的には5年から10年の出禁です。

出入国在留管理局はこちらから

そうなると、、、、親の最期にも駆けつけることができません。

国籍喪失後の戸籍手続きは原則的に全て無効

国籍喪失後に提出した戸籍関連の手続きは、例えその場で受理されたとしても、後から戸籍喪失日まで遡って全て無効の扱いとなります。

そのため除籍謄本を請求する際には、国籍を喪失する直前の本籍地から取り寄せなければいけません。

除籍謄本と戸籍謄本の違いとは?

アメリカ市民権を取得しても、戸籍はなくなりません。呼び方が変わって戸籍謄本ではなく除籍謄本となるだけです。ここでは、取得方法や違い、知っておくと便利な豆知識をまとめています。

コロナ禍で増えたのか、それともトランプ政権になってから増えたのかは知りませんが、近年では「アメリカ市民権を取得したけれど、日本国籍の喪失届を出していない」人が、正式に国籍喪失届を提出するケースが増えていると聞きます。

ご存じの方は多いですが、アメリカ市民権を取得した瞬間に、日本の国籍は勝手に喪失します。

国籍喪失届を提出してもいなくても、喪失するわけですけれど、日本側に正式に届出を出さなければ、日本側は知る由がないので、戸籍謄本などには何も記載されません。

それでは、国籍喪失届を提出したら、自分の戸籍はどうなってしまうのでしょうか?

結論から言うと、戸籍はしっかり残ります!

安心してください。これまでの戸籍謄本に「国籍を喪失しました」という一文が追加され、「除籍」の扱いとなります。

でもね、除籍でも役所では150年間は保存してくれるので、私たちが生きている間に困ることはありません!

もしも年金や相続の申請などで戸籍謄本を持ってこいと言われたら、戸籍謄本ではなく除籍謄本を提出すれば良いだけです。

謄本の名前が変わるだけ

除籍謄本と言われると、なんとなく面倒で複雑な感じがしますけれど、書類の呼び方が変わるだけです。

本籍がある役所で発行してもらえるのは、戸籍謄本と同じですね。

発行手数料が、戸籍謄本よりも除籍謄本の方が高い自治体が多くて、戸籍謄本は450円なのに対して、除籍謄本だと750円だったりします。

戸籍謄本でも除籍謄本でも、日本の正式な法的書類として使うことができますし、もしもアメリカ側へ提出するのなら、アポスティーユでもつけておけば問題ありません。

ちょっと豆知識

アメリカの場合、書類にアポスティーユをつけておけば、自分で英訳&宣誓書を添付したものを公的な機関に提出しても、認められるケースが多いです。

国によっては、英訳もライセンスを持ったプロに依頼しなければ有効でないとか、発行されてから有効期限が3か月以内でなければダメ、という厳しいルールとなっている所もあるようです。

アメリカでも、きっと場合によっては発行ホヤホヤな除籍謄本にプロ英訳をつけたものを持ってこい、と言われることがあるのかもしれません。

でも一般市民のルーティン的な手続きの場合には、役所や担当者によってケースバイケースのようですけれど、DIY英訳でもOKなケースが多いと聞きます。

しかも、アポスティーユ自身には有効期限はないので、アポスティーユした除籍謄本を何通か自宅に保管しておき、必要な時に英訳と宣誓書をつけて提出するという事も可能かなと思います。

フリーランス向けのアメリカ税金システム

アメリカの税金システムでは、フリーランスや自営業者は収入から自動的に税金が引かれないため、自己申告方式で税金を納めます。Estimated Taxは収入に基づき四半期ごとに税金を計算し納税する仕組みで、支払いはオンラインで可能です。

アメリカの税金システムは、「稼いだらリアルタイムで払う」システムです。

お給料をいただけば、そこから勝手に、というか自動的に税金が引かれるのは、そのためです。

しかし、仕事の中には自営業やフリーランスのように、収入から税金が引かれることはなく、年始に行うTax Filingまで税金を納める必要がない、なんて事もあります。

しかし!

収入が割と安定してきたら、年末まで待つとペナルティがかかるリスクああるので注意が必要です。

「ちょっと待ってよ、フリーランスの収入って不安定なの。いくら稼ぐか分からないのに、納税のことなんて考えられない」

という人もいそうですよね。

そんなフリーランスや自営業は、4半期ごとに税金を自主的に収めるシステムがあります。例えば1月から3月までに稼いだ収入を元に、税金がいくらかかるかを計算して、4月にその分を納税する、という仕組みで、これはEstimated Taxと呼ばれています。

目次

  1. Estimated Taxは誰が対象?
  2. 税額はどうやって計算すれば良いの?
  3. 税金はどこに払えばよいの?
  4. 払わないとどうなる?

1.Estimated Taxは誰が対象?

これは主に、収入から税金が源泉されていない人が対象です。フリーランスでお仕事をして年始には1099を受け取る人、ネット販売で定期的に収入を得ていて年末年始にはPayPalなどから支払い証明が発行されるような人は、対象になります。

法人化してビジネスを経営している人は、法人税の方も色々ややこしくあるので、別途で調べてくださいね。

2.税額はどうやって計算すれば良いの?

税額の計算は、IRSで計算式が紹介されていますけれど、計算してくれるサイトもありますし、ChatGPTも計算してくれます。はい、無料です。

ちなみに、フリーランスなどは毎月の収入が変動するので、収入に合わせた税額をその都度計算して納税できます。去年たくさん稼いだから今年は稼いでいないのに税金を多く払わなければいけない、なんてことはありません。

ちなみに、四半期ごとに納税期限日があります。

ただし、お給料の中から10%から15%程度を差し引いてコツコツ払いたいという人は、IRSのサイトから自身のペースで払えます。払った後にはConfirmation#が発行されるので、プリントアウト也して保管し、年始におこなうTax Filingでは「Estimated Taxをいくら払いました」と申告すればOKです。

多く払いすぎた分は、そこで返金されます!

Payment PeriodDue Date
January 1 – March 31April 15, 2024
April 1 – May 31June 17, 2024
June 1 – August 31September 16, 2024
September 1 – December 31January 15, 2025

3.税金はどこに払えばよいの?

世の中、とっても便利になりましたよね。Estimated Taxの支払いは、オンラインでできます。大きく分けると

を利用するのが一般的です。

個人フリーランスの納税ぐらいなら、どちらを利用しても無料ですし、どちらを利用しても支払う先はIRSなので、大きな差はありません。

ただし、使い勝手などが若干違うので、比較していました!

IRS Direct PayEFTPS
事前に登録が必要か不要必要
支払日の予約ができるか不可。都度払いのみ可能。365日先まで予約できる。
対応している税金の種類限定的。Estimated Taxや滞納している税金の支払いなどはできる法人税などにも対応
定期的な納税はできるかできないできる
今すぐ払えるか払える。登録が不要なので、サイトへアクセスすればその場で払える。不可。事前の登録作業で1週間程度かかる。
かかる費用無料無料
納税できる上限額$10Mまで上限なし

4.払わないとどうなる?

適切な金額を四半期ごとに納税していないと、IRSからペナルティが課せられる可能性があります。注意しましょう!