401Kを崩して年金化することは、本当に賢明なのか?

401Kを引き出す際には、年金を購入するのか、それとも自己管理するのか、という選択肢があります。ここでは、それぞれのメリットとデメリットを比較しながら、どのように決断するのが良いかを分かりやすく紹介しています。

アメリカで働いている人の多くは、職場から提供されている401Kなど「一定の年齢になってリタイアするまで引き出せない」口座を持っています。

自分の給料の何パーセントを貯金(拠出ともいう)すれば、会社もマッチングしてくれる、という素晴らしい特典がついていることもあり、多くの人は少し無理をしてでも、できるだけ会社のマッチングを最大にするぐらいは貯めているのではないでしょうか。

ちなみに、まだ25歳の息子様も、会社勤めをしており、この401K口座も持っています。そして、生活に支障をきたさない範囲で拠出しています。(投資は20代に始めるのが勝利)

そして定年を迎えると、いよいよこれまで何十年もかけて貯め続けてきた401Kを引き出す時期がやってきます!

401K商品の多くは、引き出す方法として

という選択肢から選べます。老後の資金に何を求めるかによって、どちらが良いかは違うので、メリットとデメリットを理解した上で、納得して選択する必要がありますね。

自分自身で計画的に引き出す方法

メリット・必要な時に必要な分だけ引き出せる
・自分で管理ができる
・投資で増やせて楽しい
・早く死んだら遺族が相続できる
・損をした感じがしない
デメリット・投資なので元本割れリスクはある
・長生きすると資金の枯渇リスク
・使いすぎるリスク
・資金が底をついても誰も助けてくれない自己責任

死ぬまでもらえる年金化

メリット・毎月必ず定額が死ぬまで入ってくる安心感
・長生きしても経済的に安定
・市場の動向とか気にしなくて良い
デメリット・年金化した分は自分で管理できない
・あとからキャンセルしたり金額の変更は一切できない
・インフレでも受給額は上がらない
・受給額をインフレ調整してもらえるオプションは高額
・早く死んでも残金は戻ってこない(Refundの有料オプションはある)

ハイブリッド

ハイブリッドというのは、401Kの残高を全て年金にするのではなく、部分的に年金化して、残高は残す、という方法です。我が家も、これを選択する予定です。

ハイブリッドにすると、死ぬまで一定額を受給できる安心感がありながらも、401K口座に残した分は自分自身で管理ができるので、必要な時に引き出せます。

それに、401Kは投資なので、増えます。10年間で2倍に増やすこともできます。

結論

これまで貯め続けてきた401Kが、定年退職を迎える時に一体いくらまで大きく成長しているのかは、人それぞれです。

全部を年金化、もしくは全額を自己管理、と極端に決める必要はなく、部分的に年金に変身させることも可能なので、その点ではフレキシブルですね。

一体いくらを年金にするべきなのか、については、他の年金受給額や、家庭で毎月かかる出費を見ながら、毎月の出費を年金でカバーできるような計画が安心かなという気がします。あ、これはあくまでも、経済的な安定を求めたい私個人の意見ですが。

アメリカ人の年金事情、みんないくら貯金を持ってるの?

定年退職したら、年金もしくはこれまでの貯金を崩しながら生活しなければいけません。アメリカでは老後をそれなりに生活するためには数ミリオンが必要だと言われていますが、正直、そんな金額を本当に貯めることができる家庭は少ないのが現実。

それでは、実際には皆さん、どのぐらいの貯蓄や年金で生活しているのでしょうか?気になりますよね?

目次

  1. 貯蓄はいくら?
  2. 学歴によっても貯蓄額は違う
  3. 人種別の貯蓄額平均
  4. 自身の貯蓄額に満足している人は少ない

1.貯蓄はいくら?

定年しているアメリカ世帯の平均貯蓄額は、$87,000(約1,300万円)です。短期間でサクッとこの金額を貯められる世帯は決して多くはなく、やはり皆さん、コツコツと長い年月をかけて貯蓄に励んでいます。

ちなみに35歳未満のアメリカ世帯では、老後に向けた貯蓄の平均額は$18,000(約270万円)でした。この年代はちょうど子育て真っ最中という世帯が多く、何かといろいろ出費がかかるものです。

お先が真っ暗でも、貯金するしかありません。

2.学歴によっても貯蓄額は違う

アメリカでは学歴は関係ないという人は一定数いますし、アメリカンドリームという言葉もあります。しかし貯蓄額を学歴別にみると、残念ながらその差は明らかです。

  • 高卒世帯の年金貯蓄額平均 $44,000(約660万円)
  • 大卒以上世帯の年金貯蓄額平均 $142,000(約2,100万円)

3.人種別の貯蓄額平均

アメリカと言えば人種問題がいかなる局面でも話題に出ます。老後のための貯蓄額でも、残念ながら人種別の平均貯蓄額は大きく違います。

  • 白人世帯の年金貯蓄額平均 $100,000(約1,500万円)
  • 黒人世帯の年金貯蓄額平均 $39,000(約580万円)
  • ヒスパニック世帯の年金貯蓄額平均$56,000(約840万円)
  • アジア世帯の年金貯蓄平均 データなし(理由は知りません)

4.自身の貯蓄額に満足している人は少ない

成人年齢のアメリカ世帯の約62%は、老後に向けて何かしらの貯蓄をしています。それは、職場で提供されている401Kかもしれませんし、個人で行うIRAかもしれません。その他にも、老後に向けてコツコツと自身で積立貯金をしている人も少なくないでしょう。

しかし、自身の貯蓄額に満足している世帯は、全体の28%しかありません。つまり大半の人は、大丈夫かな、大丈夫じゃないかもしれない、と不安を抱えながらも、コツコツと前を向いて貯蓄し続けているということになります。

いくら貯めても明確にいくら必要だと分からない老後資金。できるだけ早い時期からできることをやり、定年退職というゴールに到達したら、その後は身の丈に合った生活をするしかないということかもしれませんね。

はい、現実は厳しいです(涙)。