[DCガイド]ユダヤ人迫害を学べるワシントンDCの博物館

アメリカのワシントンDCにあるホロコースト博物館には、第二次世界大戦でドイツのナチス軍による大虐殺と受けたユダヤ人の悲しい歴史、そしてそこにアメリカがどのように関与したかが展示されています。

ワシントンDCにある博物館と言えば、スミソニアン系列がよく知られていますけど、それ以外にもたくさん博物館があります。

そして、無料の所も多いです。

博物館が大好きな人や、学校では教わらなかった情報を得たい人にとっては、DCって大満足できる場所だと思います!

ヒトラーによって大虐殺されたユダヤ人、そしてそこにアメリカがどのように関与したのかが展示されているホロコースト博物館は、悲しい歴史や人間の残虐性とともに、どうしてそんなことが起こったのか、原因や背景も合わせて学べる場所です。

セキュリティチェックを経て館内に足を踏み入れると、最初にお出迎えしてくれるのは、↑この衝撃的な写真です。しかも巨大なパネルで、一気に心が悲しく重いモードになりました。

館内は、時系列で、なぜナチスが台頭し、それがユダヤ人虐殺へとなったのかが、詳しく展示品と共に説明されていました。

簡単にまとめると、

  1. 選挙で独裁者が生まれる
  2. 恐怖と暴力で国民を支配
  3. いじめの始まりは、ユダヤ人のサービスや商品をボイコットするよう推進
  4. 土地に根付いているユダヤ人に対して、なぜか不法移民呼ばわりしてイジメの対象に
  5. 公務員や医師弁護士などの資格を剥奪
  6. ドイツで生まれたユダヤ人に「出ていけ」と迫害
  7. 通報システムを採用。市民同士で通報させる。
  8. 収容所にまとめて虐待、虐殺
  9. 収容したユダヤ人の財産を没収、転売して換金
  10. ガス室で虐殺したユダヤ人が身に着けていた金品も奪って転売

と、悲しい気持ちと、胸糞が悪くなる気持ちが混ざり合い、何とも言えない気持ちになりました。

日本で暮らす日本人にとっては、ユダヤ人の迫害と聞いても、どこか遠い所で起きている悲しい出来事、ぐらいにしか感じないかもしれません。

ユダヤ人迫害=アンネフランクの日記、という記憶しかない人もいるでしょう。

しかしこの博物館に来ると、アンネフランクのような経験をした人が、数多くいたのだと感じさせられました。

私はそれまで知らなかったのですが、迫害されたユダヤ人たちに、欧米諸国は難民として受け入れる手を差し伸べたそうです。

しかし、国によって何人受け入れるかは大きく違っていて、アメリカはとても消極的だったとか。

そんな事実も、具体的な数として掲載されていました。

そして、余談なのですが、戦後、収容所のユダヤ人はそのまま放置されていたらしく、アメリカ軍は彼らを解放するために軍人をドイツへ送ったそうです。

訳が分からない状態でドイツへ送られたのは、

黒人兵と日系人兵

。。。はい、ノーコメントです。

大人なら行くべき博物館

衝撃的な内容のオンパレード、というか、衝撃的な内容だけの博物館なので、小さな子供には正直、おすすめではないです。トラウマになってしまうかもしれません。

でも大人なら、いじめや虐殺がどのようにして起こるのか、その先には何があるのかが分かりやすく説明されているこの博物館は、マストなスポットだと思いました。

United States Holocaust Memorial Museum

公式サイトはこちらから

入場料:スマホでチケットを取ったら手数料$1かかりました

おすすめ度 ★★★★★

子供へのおすすめ度 ★