アメリカで最恐なお上と言えば、そうです。泣く子も黙るIRSです。日本語で言うと、国税とか税務署みたいなものですね。
アメリカでは毎年、2月から4月にかけて、Tax Returnと呼ばれる確定申告を行います。日本では、サラリーマンは副業などで収入がなければ、自分で確定申告をする必要はありませんが、アメリカでは、サラリーマンでも会社から発行されたW-2という源泉徴収票的な紙を握りしめ、確定申告の作業を行わなければいけません。
このTax Returnは、国と州に対して別々に申告するわけですが、オンラインでできるケースが大半なので、皆さんオンラインで、自宅からさっと行うわけですね。
そして、何も問題がなければ、数日後~数週間ぐらいで、登録した銀行口座へ多く払いすぎた税金が戻ってくる、という仕組みになっています。
しかし今年度は、なぜか申告してから半年も音沙汰がなく、税金も還付されませんでした。
どうしてだ、どうしてだ、、、と嫌な予感を感じながらも、変に催促して目を付けられたくないというビビりな気持ちもあり、じーっとフリーズした状態で還付を待ち続けていたのです。
そんなある日、なんと、まさか、IRSからお手紙がきたのです。
「あなたの確定申告は、フラグがたちました。つきましては、XXとXXを速やかにIRSまで送ってください。」
という内容でした。
ま、ま、まさか、Auditされたのか?
と思いながら、全てのことを中断し、大至急、送れと言われた書類をIRS様へ返送しました。
実はこのフラグ& Manual Reviewという作業は、Auditの手前にあるプロセスで、Auditとは異なります。
脱税を疑われている場合もあれば、ランダムに抽出されることもありますし、所得に対して納税額が少ないという場合や、無申告の所得をどこかに隠し持っていると疑われている場合にも、抜き打ち的にレビューの対象となるようです。
ネットをググると、書類を返送した後に迅速に税金還付の処理をしてくれれば超ラッキー、そのまま疑惑が濃くなってAuditに突入すれば超悲劇、という情報が出てきました。
Hope for the Best, Prepare for the Worst
の教えに基づき、私は万が一に備えてレシートの整理をし、スキャンし、エクセルにまとめて、次に何かを出せと言われたら速やかに提出できる準備をはじめました。
1週間後、IRS様は満足してくれたらしく、無事に税金の還付が我が家へやってきました。
ちっぽけなオチでごめんね!