消えゆくWalmart店舗、その理由とは?

アメリカ全国民の約80%か90%が通う店と言えば、やはりどこに行っても必ず存在しているWalmartではないでしょうか。NYCやサンフランシスコなどの大都会にはさすがにありませんけれど、少し不便さを感じるような場所に行けば、食品も販売しているWalmart Super Centerなるものがデフォルトであります。全国に展開している店舗数は5,100店舗以上、泣く子も黙る最安店としてアメリカに君臨しています。

私もWalmartには定期的に通っています。だって基本的にワンストップで必要なものは何でもありますし、何よりも安いのです!食料品だって、鮮度をチェックする眼力があれば全く問題ありません。

そんなアメリカ人の生活を支えるWalmartの実店舗が今、少しずつ姿を消しつつあることはご存じですか?

目次

  1. Walmartが閉店を決める理由とは?
  2. どうしてWalmartは業績が出ないのか?

1.Walmartが閉店を決める理由とは?

全米あちこちにあるWalmartが閉店を決断する理由は、いくつかあります。

  • 万引きが多すぎて利益が出ない
  • 治安が悪すぎて手に負えない

が主な理由です。もともと治安が悪い場所にでも果敢に進出するWalmartですらお手上げの無法地帯が、アメリカに増えているということなのでしょうか。

例えば2023年には、すでに20店舗をクローズする予定としています。その中にはDC店やハワイのホノルル店なども含まれており、少なからず観光客にも影響は出そうですね。イリノイ州のシカゴに至っては、なんと容赦なくエリア内の半数にあたる8店舗がクローズされてしまうそうです。

貧困層で売り上げが厳しい店舗も、クローズ傾向にあるようですね。ただしこの場合、全店を閉店にするのではなく、1店舗を残して広いエリアから客を集めるといった戦略もしています。

業績という面を見ると、海外にも進出したりオンラインにも上手く対応したり、またまとめ買いが好きな人のためにホールセールのサムズクラブを展開するなど、幅広く事業を展開しています。この辺りは、さすがウォルマート、お見事です。

そういえば20年ほど前、おもちゃを買いに行く店と言えば、トイザらスが定番でした。しかしアマゾンのオンラインショップ攻撃、そしてWalmartの安売り攻撃に打ちのめされ、デジタル化にもブランド化にも上手く対応できなかったトイザらスは、悲しいかな、倒産となってしまいましたよね。

当時のWalmartの勢いはとどまるところを知らず、ブランドのおもちゃに類似したストアブランドのおもちゃを作るなどして、幅広い客層へアプローチしたのが勝因だったのかもしれません。

そんな絶対王者のはずのWalmartなのに、どうして業績が出ないのでしょうか?

2.どうしてWalmartは業績が出ないのか?

Walmartが「業績の悪い店を閉鎖します」という理由は、万引きや治安が悪いという理由はもちろんあるのですけれど、それ以外にも、コロナの影響もあるでしょうし、Walmartの「お客様を優先して社員をないがしろにする」という体質ともそれなりの関係があるかもしれません。

ここからは、私がネット及びWalmart関係者などから見聞きした都市伝説をご紹介します。事実確認はしていません。あらかじめ私の独り言だと思ってご覧ください。

コミュニティからの嫌われ者

Walmartは、コミュニティから嫌われる存在です。そりゃそうです。何でも揃うワンストップの巨大な店、しかも安いのですから、少しぐらい遠くても客は足を運びます。

その割を食うのは、地元のスーパーや個人店ですね。Walmartは地域から「あいつさえいなければ、、」と妬まれる存在なのです。そうした理由で意図的にWalmartへ行かないと強い意志を持っている客層は、少数ではあるものの存在します。

従業員に優しくない企業

企業としてのWalmartの評判も、最悪です。客にできるだけ安く商品を提供するため、従業員の賃金や待遇を最大限に削っていることは、多くの人に周知の事実です。しかもコロナの影響でWalmartも利益が半減したため、さらに人員カットをしているようです。

私はたまにWalmartで働くスタッフとおしゃべりすることがあるのですけれど、皆さん人員カットで人手が足りない、客層も最悪でここは地獄だと泣いていらっしゃいます。

薄利多売のために何でもするぞ

Walmartでは、衣類やアクセサリーなども販売されています。海外の工場で超絶チープに作らせているWalmartオリジナルブランドもあれば、メーカーと直接契約して安く仕入れているブランドなども販売されています。

海外工場での製造については、どこを調べても黒い噂しか出てきません。例えば中国の工場で子供を時給10円ぐらいで働かせているとか、不法移民を不法賃金で働かせているとか、探すとたくさん出てきます。

万引きしやすい環境も良くない

Walmartでは、客の万引きを見ても指摘しない追わないというポリシーがあるそうです。現行犯で見つけても、指摘したり怒ったりせず、できることはただ一つ、じっと見て圧をかけることだけです。

そして、客が万引きで店外へ逃走したとしても、店の外まで追ってはいけないというルールがあったり、客の何フィート以内まで接近してはいけないというルールもあるようですね。

これはどうしてかというと、万引き客がナイフとか銃で従業員を襲ったら大変だという「従業員を思う」対策だと思います。しかしウォルマート関係者の多くは、もし押したり捕まえたりして万引き客がケガをしたら、訴えられて損害賠償金が発生するのが嫌だから、と思っているようです。

従業員に対しては厳しいルール

客にとっては、なんでもやりたい放題の店というイメージのあるWalmartですが、その反面、従業員に対してはかなり厳しいルールを敷いていることでも知られています。

以前、劣悪な労働環境に耐えられなくなった従業員が、オフィスにあったタイプライターで退職願いをタイプして提出したことがあったそうです。

そうしたら会社側はなんと、会社の備品を個人的な目的で悪用したという理由で懲戒免職の刑に処したのだとか。犯罪を犯したという理由での解雇となり、その人はWalmartをやめても失業保険も受け取れず、しかも犯罪者扱いされて再就職先も見つからないという地獄沼に陥ってしまったとか。

以上が、Walmartに関する私が見聞きした都市伝説です。信じるか信じないかは、あなた次第です!

投稿者: samuraipassport

こんにちは!アメリカ在住のジャーナリスト兼ライターです。アメリカへの移住から生活まで初心者が知っておきたい情報を発信していきます!アメリカに住んでみたい人や海外に憧れている人にとっても役立つ情報が満載です!

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