日本では、全国どこを走っても、高速道路なら同じ速度制限が設定されています。関東なら制限速度が100キロだけれど九州に行ったら200キロでもOK!なんてことはありません。
しかしアメリカでは、高速道路と言っても道路ごとに速度の制限が異なります。だから、自分の感覚で走っていると、遅すぎて煽られたり、また速すぎて警官に止められたり、という事態が起こりやすいのです。
近年では、スマホのアプリや衛星のナビゲーションを使えば、走行中の道路の制限速度を表示してくれたり、「速すぎます」的な警告をしてくれたりするので、気を付けることはできるでしょう。
日本よりも国土が広いアメリカでは、どのぐらいの速度制限が設定されているのでしょうか?
目次
1.全米で制限速度が最速なのはどこ?
アメリカの高速道路に表示されている制限速度が最も速いのは、テキサス州のオースティンを走る130号線です。これはオースティンの都市部を迂回するための道路で、制限速度はなんと85マイル(137㎞)です。
表示されている制限速度が85マイルということは、大半のドライバーはこの速度で走っているということになります。アメリカの高速道路では、制限速度よりも10マイル程度のオーバーなら見逃してもらえることが多いので、実際には95マイルぐらいで走るドライバーが多くいると考えられます。かなり速いですね。。。
2.制限速度80マイルは珍しくない
制限速度が85マイルはオースティンのみですが、80マイル(130㎞)なら全米に数多くあります。
- アイダホ州
- オクラホマ州
- サウスダコタ州
- ネバダ州
- テキサス州
- モンタナ州
- ユタ州
- ワイオミング州
では、郊外に行くと時速80マイルの高速道路があります。
この時速は、州内すべての高速道路が同じように設定されているわけではなく、都市部に近づけばもちろん制限速度は遅くなります。カーブがある場所でも制限速度は当然ですが遅くなりますね。
ただし、時速80マイルからいきなり時速30マイルになるというわけではありません。80マイルから60マイルになり、そこから50マイル、40マイルと少しずつ制限速度が遅くなるところが多いですね。
3.速く走れない高速道路もある!
州によっては、高速道路の制限速度がかなり遅く設定されている所もあります。
- ハワイ州 最高速度は60マイル(97㎞)
- ワシントンDC 55マイル(89㎞)
どちらも、高速道路とはいえ普段から混雑しやすく道が曲がりくねっていたり、道路の幅も狭かったりするので、安全を考えた速度設定となっています。ちなみにグアムやサモアなどの島に行くと、制限速度はさらに遅くなります。
ちなみに、アメリカの高速道路の制限速度は、Federal Highway Administrationによって決められています。