少し前に、日本を観光客として訪れている外国人が、新幹線の切符を購入せずに新幹線に無賃乗車するという犯罪行為を行っており、X(Twitter)でも大きな話題となっていました。
切符を買わずに電車に乗車することは、キセルと呼ばれる犯罪行為で、鉄道営業法違反となります。これは刑法ではなく民法に触れる犯罪行為として、不正乗車した区間の3倍(乗車分+ペナルティ2倍)の運賃を支払わなければいけません。
近年では、乗車と下車の情報がデジタルで記録されているので、キセルをすることはとても難しくなりました。しかし車内で乗車券をチェックする新幹線においては、キセルをする人が、残念ながらまだ存在します。
アメリカにも電車は走っており、通勤に利用する人が多いメトロなら改札口があります。しかしアメリカの新幹線的な位置づけとなるAmtrakでは、乗車券の確認は新幹線と同じように車内で行われます。
それでは、もしアメリカで乗車券を持たずに電車に乗ったら、どうなるのでしょうか?
切符の紛失は買い直し
車内で車掌が乗車券の確認に来たとき、乗客はスマホもしくは紙のチケットを提示しなければいけません。それを車掌がピピっとスキャンする仕組みになっています。
もしも乗車券を持っていない、もしくは紛失したという場合には、
- 車内で乗車料金を払う(定価なので安くない)
- 身分証明書などを見せて車内で後払いの手続きをする→払わないと逮捕
- お金がなくて払えない人は、次の駅で降りろと言われる→土地感なくても知らん
- 罰金刑に処せられる →$250~$1,000と安くない
- 態度が悪いと車掌が通報し、窃盗容疑で逮捕される可能性もある
切符を購入したけれど紛失したのか、それとも最初から悪意のある無賃乗車なのかは、誰にも分りません。車掌はそんなこと知りませんし、追及もしません。
上記の選択肢のうち、何を選ぶかは、車掌の一存で決まります。どの場合でも、あまり悪態をつかずに申し訳ない雰囲気を出していれば、通報されて目的地に着かずに逮捕という最悪の事態は免れるでしょう。
しかし、切符を持っていないのは、あなた。あなたを煮て食おうが焼いて食おうが、すべては車掌の一存で決まることは、覚えておきましょう。