アメリカのファストフード業界では、いま急速に、AI技術が運営に浸透しています。キッチンで調理を担当するAIがいたり、ドライブスルーで注文を取るAIもいます。
今回は、アメリカのファストフードチェーンで、どのようなAI技術が導入されているかをチェックしてみました!
1.オーダーは音声自動注文システムへ
アメリカのマクドナルドやウェンディーズ、ホワイトキャッスルなどでは、ドライブスルーでの注文に音声ロボットを導入する店舗が増えています。人間ではなくロボットが対応することで、注文の間違いを最小限に抑えられるだけでなく、スピードもアップするというメリットが期待できるのだそうです。
ドライブスルーだけではありません。ファストフード店の中には、店内での注文にも、入り口付近にタブレットやスクリーンを設置して、利用者はそこで注文から支払いまでを行うそいうシステムが増えています。
ドミノピザとウィングストップでは、電話注文もロボットが対応します。
テイクアウトのオーダーなら、スマホのAIアプリを使って注文するという方法もあります。NYCのチックフィレでは先日、スマホでの注文しか受け付けないテイクアウト専門店がオープンしました。この店では、利用者はスマホで注文して支払いをし、店舗には商品を受け取りに行くだけです。
2.調理も実はロボットかも
キッチンでの調理も、場合によってはロボットが担当しているかもしれません。ファストフードの多くは、野菜はすでにカットされた状態で配達されるなど、時間をかけずにさっと調理して提供できる環境が整備されています。
しかし、揚げ物や焼く作業はどうしても店舗で行わなければいけません。
チポトレでは、この揚げ物にもAIを導入し、より正確そして完璧に近い状態で揚げるシステムがすでに店舗でのテスト段階に入っています。
揚げ物だけではありません。アボカドをカットするロボットをすることで、チポトレの人気商品であるワカモレの準備が迅速化されるほか、アボカドの品質をチェックすることで廃棄物を最小限に抑えることにもつながります。
3.注文した食事はロボットが配膳
日本のファミレスなどではすでに導入されているシステムですが、アメリカでも少しずつ導入され始めました。
例えばチックフィレ店舗の中には、フードランナーと呼ばれるロボットがテーブルまで注文した商品を持ってきてくれます。まだテスト段階とはいえ、AIとセンサーカメラを装備したロボットが配膳してくれることで、こちらも人件費の削減効果が期待できそうです。
4.会計はテーブルに置かれたタブレットで
会計にタブレット的な決済システムが置かれていて、そこで注文したりカードで支払ったりするシステムは、15年ぐらい前からすでに導入しているレストランはありました。ファストフード店でも、店内でのオーダーなら注文後の流れでそのまま決済する店舗は多くあります。
自動化やロボット化が進む中では、ドライブスルーでもピピっとキャッシュレスで支払いできるようになる日もそう遠くはない気がします。