安心できる猫シッターの選び方とは

アメリカには、ペットシッターなるビジネスがあります。留守中に犬の散歩をさせてくれるドッグシッターというお仕事は都会で人気がありますし、お散歩が不要な猫にもシッターサービスがあります。

我が家では、数日間家を留守にする際には、猫シッターのサービスを利用しています。今回は、そのサービスについてご紹介しますね。

目次

  1. 猫シッターはどんなサービス?
  2. 価格はどのぐらい?
  3. 業者の選び方
  4. リスクヘッジも大切

1.猫シッターはどんなサービス?

猫シッターのサービスと言っても、内容は様々です。私が利用しているのはDrop-inサービスと呼ばれるもので、シッターさんが1日にリクエストした回数だけ我が家に来てくれて、ごはんや水は大丈夫かをチェックしてくれたり、猫砂をお掃除してくれます。

その他にも、猫と遊んで欲しいというサービスなどもあるようですが、我が家の猫はどこまで知らない人にフレンドリーなのかは未知数なので、とりあえずトイレと飲食のお手伝いをお願いしています。

2.価格はどのぐらい?

業者によって個人差はあるでしょうけれど、我が家でお願いしているようなDrop-inだと、高くありません。サービスにかかる所要時間は、おそらく20分-30分ぐらいではないでしょうか。我が家が利用している業者では、1回当たり$30(4,500円ほど)払ってます。

3.業者の選び方

家に誰もいない時にシッターさんが入ってくることに対して、抵抗がある人もいるでしょう。私も確かに最初は、大丈夫かな、、という思いはありました。

そんな心配なら旅行なんてやめちまえ!という声が聞こえてきそうですね。

少しでも安心してサービスを利用するためには、

業者としてきちんと運営されている所を選ぶ

ことが何よりも大切です。例えば、

  • シッターさんの バックグラウンドチェックをしていること
  • Webサイトがある事
  • コミュニケーションが電話やテキスト、Webサイトのポータルなど複数あること
  • 安心できる支払い方法

など、チェックするポイントはたくさんあります。個人事業主のシッターさんにお願いしても良いのですけれど、やはり心配・・という人なら責任もってペットのお世話をしてくれるプロにお願いするのが安心かもしれません。

4.リスクヘッジも大切

我が家の猫シッターさんは、家に来るたびに写真を撮り、状況を報告してくれます。

毎日このような報告をしてくれます

これはとても安心ですし、信頼度が爆上りします!

しかし万が一に備えて、リスクヘッジというと聞こえは良くありませんけれど、遠方からでもペットの様子やご飯があるかをチェックできるよう、我が家ではIT化を導入しました。

カメラ付きフィーダー
ペットの様子を見れるカメラ
誰がいつ使ったかスマホでチェック

カメラ付きご飯フィーダー

スマホのアプリで、何時にどのぐらいの量を出すと設定できるだけでなく、搭載されているカメラを見ると、ごはんがどのぐらい入っているかをチェックでき、「今すぐご飯を出す」という指示もできます。

しかも、声を録音しておくと「おーい、ご飯だぞー」と声をかけることもできます。

ペットカメラ

買って良かったアイテムでした。猫が普段過ごす場所に1台、そして猫砂の付近が見える場所に1台を設置しました。

猫がおトイレを使うと、やはり少し砂が出るので、それを我が家で大活躍してくれているSharkのロボット掃除機を遠隔操作して砂のお掃除をします。

シッターさんは「猫ちゃん、おトイレをきれいに使うのね」と言いますが、それは猫ちゃんたちではなく、我が家のSharkがシッターさんが来る前に周辺エリアをお掃除しているからなのです。

こちらも音声機能がついており、「おーい」と話しかけると、猫たちがカメラの周りに集合してくれます。だから何ができるわけではないのですけれど。。。

使ってくれたら便利なITトイレ

使うか使わないかは猫次第なITトイレ。アメリカでも大人気となっているハイテクなおトイレです。

我が家の猫たちは、あまりこのスタイルが好きではないらしく、すっかりオブジェと化していますが、使ってくれるならとても便利だと思います!

その他にも、ガレージの扉の開閉をスマホで知らせてくれるアプリを使うので、シッターさんが何時に来て何時に帰ったのかも把握できます。

テクノロジーを駆使することで、我が家に残してくるペット達が元気にしているかを確認できるので、とても助かりますね。

モモ君、尿路結石から回復する!

そういえば去年、我が家の先住猫モモ君(3歳)が、尿路結石になりました。

原因は、私が考えるに、ストレスだったと思います。もともと気弱で心優しいモモ君でしたが、新しくポニョ君(生後8週間)を迎えたことが大きなストレスとなってしまいました。家庭に赤ちゃんが生まれ、上の子が「パパとママを取られた」と感じるのと同じ心境だったような気がします。

そんなモモ君、緊急で動物病院のUrgent Careへ行き、詰まっていたクリスタルを除去してもらったのですが、医者からは「高い確率で再発する」と言われました。

その時の治療費に関する記事はこちらから

そんなモモ君、決して早くはなかった道のりで少しずつ回復しました。今回は、回復の過程で工夫したことをいくつかご紹介します。

2階におトイレを設置

1階に設置していたおトイレに加え、2階にもおトイレを設置しました。以前では、モモ君がおトイレを使用中にポニョ君がちょっかいを出すので、モモ君はおトイレに行きたくても安心して使えない状況でした。しかし、おトイレの数を増やしたことで、モモ君にとってもおトイレへ行きやすい環境ができました。

2階に噴水を設置

尿路結石からの回復過程で大切なことは、とにかく水をたくさん飲んで尿道を詰まらせない事でした。医者からは、できるだけ水分を多く摂取するために食事はドライではなくてウェットにするようにと言われたほか、塩分が多めで喉が渇いて水を飲みたくなる「Urinary care」用のフードにしてください、と処方箋まで出ました。

しかしモモ君、ドライのフードに慣れているので、ウェットは食べてくれません。とりあえず塩分高めのフードにし、ポニョ君がちょっかいを出せない場所でなら水も飲んでくれるのではないかと、1階だけでなく2階にも猫用の噴水を設置しました。

おトイレのお掃除は大変だった

尿路結石になると、尿道が詰まるのでトイレへ行ってもおしっこが出ません。出ないので、尿意がなくならず、頻繁におトイレへ行きます。

モモ君も、トイレに行ったら2、3分ずっと入ったまま。出てきても数分後にまたトイレへ行くという状態でした。

この状態で飼い主が気づいて病院へ行けば、治療できるチャンスはあります。でも猫の場合、体が小さいので、尿道が完全に詰まってしまうと、3日で亡くなるのだそうです。だから、早期発見と早期治療がとても大切なのですね。

病院で尿道のつまりを解除してもらうと、おしっこはとりあえず出るようになります。しかし、つまりを解消すればすぐに元通りになるというわけではありませんでした。

本人がおトイレへ行って踏ん張ると、おしっこが1滴か2滴出る、という感じです。それでも、出ればOKだと医者に言われました。

トイレへ行く回数は必然的に多くなりますし、どういうわけかおトイレの周りが砂まみれにもなりました。

そのお掃除は、とにかく大変でした。

完全治癒に2ヶ月以上

2か月ぐらいすると、おしっこの量や頻度はほぼ正常に戻りました。

しかし、私が感覚的に「よし、これでもう大丈夫だな」と思えるまでには、3ヶ月ぐらいかかりました。

その頃には、赤ちゃんだったポニョ君もしっかり去勢手術を受け、年齢的かつ精神的にも少し落ち着いてきて、モモ君とも絆が生まれ、二人で仲良く遊んだり一緒にお昼寝をするようになりました。

一緒に行動できるようになった
ケンカをしなくなった
猫部屋では一緒に昼寝

現在、あれから10ヶ月が経ちますが、再発の気配はありません。

しかし、一度なったら再発しやすいという医者の言葉を胸に刻み、おトイレのチェックは欠かさずに頻繁に行っている今日この頃です。

猫トイレもIT化!我が家の猫たちの反応は。。

近年では、ペットのおトイレもIT化が進んでいて、セルフクリーニング機能を搭載したハイテクなおトイレが増えています。

そんな中、ゲームチャンジャ―だと一世を風靡したのが、Litter Robotというブランドの猫おトイレです。

まずはこちらをご覧ください。

これを見ると今すぐほしくなるLitter Robot

使うたびにお掃除をしてくれるというだけじゃなく、ビルトインされている袋に入れてくれるので、私達は袋を交換するだけで良いという、まさに画期的なおトイレです!

我が家でも、猫が2人になってお掃除がより面倒になったこともあり、購入してみました!

我が家に降臨した高級おトイレ

確かに、快適でお掃除もラクチン!

になる予定でした。

このおトイレを購入してからすでに半年以上がたちますが、猫2人の合計使用回数は、おそらく3回。。泣けます。

兄猫モモは、

「機械は怖いからヤダ」

と遠目に見るだけ。時間の経過とともに、すぐ外から覗き込めるまでに進歩はあったものの、入ってくれたことは一度もありません。

そしてチャレンジャー精神旺盛な弟猫のポニョ君は、何回か入ってみたものの、お気に召さないらしく、

「ふーん」

で終わり。

実は先日、ポニョ君がおトイレを使おうとした所、運悪くモモ君が使用中でした。

ポニョ君は「仕方ないか。。」とあきらめてハイテクおトイレを使用。

しかし落ち着かないらしく、モモ君の使用後、すぐにそちらへ移動してフィニッシュしてました(笑)。

せっかく購入したおトイレなので、我が家のオブジェとして展示し続けようと思います。

皆さん、猫のおトイレを購入する時には、猫によってお好みがあることを覚えておいた方が良いかもしれません(笑)。

ちなみに、このハイテクおトイレを購入するならこちらから

ペットのお薬をネットで買う方法

私はネットショップが大好きです。人間のお薬もAmazonを利用していますし、ペットの処方箋も、基本的にはネットで購入しています。

多くの動物病院では、ペットに必要なお薬はだいたいそろっていて、診療を受けるとその場で出してくれます。ドラッグストアに行って受け取る、といった人間のようなシステムにはなっていません。

しかし!お薬の中には、ノミやシラミ対策の予防薬があり、その度に病院へ買いに行くのは面倒ですし、お値段的にも若干割高なことが多いもの。そんな時には、やっぱりネットが便利です!

ここでは、ネットでペットのお薬を購入する方法と、注意点をご紹介しますね。

目次

  1. 購入する方法
  2. 注意点
  3. 人気のネットショップ

1.購入する方法

ネットでペットのお薬を購入する際には、まず

  • 動物病院の情報(病院名、住所、電話番号)
  • 薬の名前

が必要です。

  1. ネットショップで薬を購入して代金をカードで払う。
  2. チェックアウトの時に、動物病院の情報を入力する。
    • ネットショップから直接病院へ処方箋の確認をしてもらえる(だいたいメール)
  3. 確認が取れ次第、発送してくれる

という流れです。医師の名前が必要な所は少なく、だいたいは病院名のみでOKです。

2.注意点

ネットで購入する際には、いくつか注意点があるので気を付けてください。

  • 処方箋のお薬をオンラインで買う客に対してチャージする病院がある
  • 動物病院がメールをチェックせずに1週間程度が経過すると、注文が自動キャンセルになる

我が家の猫がかかりつけの動物病院では、コロナ禍に思いついたのか、処方箋を外部のオンラインで購入する際には、その度に$15をチャージするという謎のルールができました。

しかし、クレームが続出し、Googleレビューでも★☆☆☆☆と容赦なく袋叩きにあり、半年後にはそのチャージはなくなっていました。

もう一つ、オンラインで注文すると、ネットショップは病院に対して、メールで「この猫ちゃんにこのお薬を出しても良いですか?」と連絡を入れます。動物病院によっては、すぐに可否を返信してくれるのですが、中にはなかなかメールをチェックしないために1週間が経過しても薬の許可が出ない病院もあります。

この場合、ネットショップ側から私に連絡があり、「動物病院から許可が出ないので注文はキャンセルします」となります。期間にして、だいたい1週間から10日ぐらいが多いです。

3.人気のネットショップ

ペットのお薬を取り扱っているネットショップは、たくさんあります。その中でも多くの人が利用しているのは、やはりChewyではないでしょうか。お薬がリーズナブルだったり、お薬以外にもオヤツやオモチャを取り扱っていて、見ているだけで散財したくなる楽しいサイトです。

もちろん他にも、ネットショップはたくさんあります。購入方法はどこも同じ感じなので、利用方法はそれほど難しくはありません。

持病があるペットでもペット保険に加入できるのか?

ペット保険の多くは、加入するのは簡単です。健康診断を受けろと言われることも少ないですし、過去のMedical Recordを提出しろとも言われません。基本的には、ペットの種類や年齢、そして飼い主の情報があれば、誰でも気軽に加入できますね。

しかし!

加入できたからと言って、安心してはいけません。払い損になる可能性もあるからです。特に、持病を持っている子だと、補償して欲しくて加入しているのにペット保険が全く役に立たないということもあるので、注意が必要です。

目次

  1. 加入前にかかると補償対象外となる持病とは?
  2. ずるくない?というケースもある
  3. 結論。持病がある子にペット保険は必要か?

1.加入前にかかると補償対象外となる持病とは?

ペット保険に加入する前に、一度も病気とケガをしたことがないという子なら、持病とか既往症と言われて補償を受けられない心配はありません。しかし、そうでない子だと、ペット保険に加入する前の通院が原因で、必要な時に必要な補償を受けられない可能性があります。

具体的には、

  • 糖尿病
  • ガン
  • 内臓器官の病気
  • 血液の病気
  • 先天性や遺伝性の病気

などが挙げられます。ほとんど全部??と思ったのは、きっと私だけじゃありませんね。

これらの疾患は、保険会社にとっては「完治できない病気」と考えられているので、ペット保険に加入する前のことでも補償対象外となってしまうのです。

具体的にどの病気が既往症に分類されているかは、保険会社によって若干の違いがあります。そのため、ペット保険を選ぶ際には、必ず既往症リストをチェックすることをおすすめします。

補償されるかどうかは、保険に加入するタイミングでは分かりません。何年も掛け金を払い続けた後に保険の申請をして初めて補償対象外だと知らされるケースも多くあります。

2.ずるくない?というケースもある

骨や臓器がペット保険加入前にダメージを受けていると、保険申請する部位が違っていても、既往症と判断されて補償適用外となることもあります。

例えば、ニャンコが以前の交通事故で膝の関節を痛めたとしましょう。その5年後に腰を痛めて治療をし、保険申請したと仮定しますね。

保険会社によっては、「膝の関節を痛めたことが原因で腰に負担がかかったに違いないので、補償はしません」となることがあるのです。

ええーーーっ?となりますよね。はい、私もきっとなります。

3.結論。持病がある子にペット保険は必要か?

持病がある子は、その持病や関連することに関しては、一切の補償が期待できません。それに、持病があるという理由で毎月の保険料を値上げされるリスクもあります。

そう考えると、持病をカバーしてもらいたいのでペット保険に加入するというのは、加入してもお金の無駄と言えそうですね。

もちろん、持病以外の部分なら補償対象となるのですが、割高な保険料を払い続けることに疑問を感じる飼い主は少なからずいます。

私のニャンコも3歳にして尿路結石を患いました。これは再発しやすく完治不能な病気に分類されるので、別の保険に加入しても、尿路結石を保険でカバーしてもらえるチャンスはゼロです。

そう考えたら、保険に入っているつもりで積み立て貯金をした方が良いのかな、なんて気もしますね。

知ってるようで意外と知らない!ペット保険の選び方

ペットと暮らしていない人にとっては、ペット保険は無関係な存在でしょう。しかしペットと暮らしている人にとっても、ペット保険は必要がないと考える人は意外と多いものです。

その中には、慎重に検討した結果、加入しないと判断した人もいるでしょうし、内容をよく知らないまま必要ないだろうと思って加入していない人もいるかもしれません。

私は以前、ワンコ様と暮らしていました。その時にはペット保険の存在は知っていたものの、加入はしていませんでした。何千ドルもかかる出費はありませんでしたけれど、晩年に糖尿病を発症し、頻繁に数百ドルのお金が出て行って泣きが入りました。

現在は、我が家に2人のニャンコ様がいます。今回は安心料のつもりで、ペット保険に加入したのですが、その直後に3歳のモモ君が尿路結石となってしまいました。

その際にはカテーテルを挿入する処置をしただけで1,700ドル(約25万円)を徴収されました。

しかし、保険加入前に膀胱炎を患っており、それが既往症と判断されて、補償対象外となってしまいました。

それがきっかけとなり、ペット保険について調べてみました。今回は、知っているようで意外と知らないペット保険について簡単にご紹介しますね。

目次

  1. Annual Coverage vs Lifetime Coverage
  2. 保険料を安く抑えるコツ
  3. 加入しない人も多い

1.Annual Coverage vs Lifetime Coverage

ペット保険は、加入する上ではあまり詳細な情報が載っていません。どの保険会社も、毎月の掛け金が安い!ということを謳っていて、他社と比べてどんなメリットがあるということは、分かりづらいものです。

その理由はいくつか考えられますが、

どこも五十歩百歩だから

と考えるのが賢明かもしれません。

まずペット保険に加入する際には、その保険が1年ぽっきりのものなのか(annual coverage)、それとも一度加入したら一生補償が続くのか(Lifetime coverage)なのかをチェックしましょう。

1年ぽっきりのAnnual Coverageは、契約した保険が1年で切れてしまいます。つまりこれは、更新する時には「新規契約」になるということを意味しています。

例えば保険加入期間中にケガや病気をしたら、保険更新時にはそれらがPre-existing Conditionとして補償対象外になってしまうという事です。

我が家のニャンコ様は、保険加入期間中に尿路結石を患いました。これは、糖尿病とか高血圧、ガンなどと並んで「完治不可」な病気だと考えられており、一度かかると一生、このPre-existing Conditionがついて回ることになります。

別の保険会社へ乗り換えるなら、加入はできても既往病に関しては補償対象外となるわけです。

じゃあ、すでに加入中の保険なら、加入前には元気だったのだから、契約更新しても補償してくれるよね?

と考えたくなるでしょう。

しかし、1年ぽっきりの契約期間の場合には、更新時には新規契約と同じ扱いになるので、既往症のレッテルが貼られることになります。

2.保険料を安く抑えるコツ

ペット保険は基本的にカスタムメイドです。

  • Deductible($100,$250,$500が多い)
  • Annual Coverage($2,500, $3,000, $5,000, 無制限もある)
  • 健康診断をカバーするかどうか
  • ワクチン接種や去勢避妊手術をカバーするかどうか

などを自分で決めながら、毎月の保険金額を調整していきます。

当然ですが、自己負担分が大きくて年間の補償額が少なければ、毎月の掛け金は安くなります。大きな安心感を得るためには、自己負担のDeductibleを$100に抑えて補償額を無制限にするのが理想的なのでしょう。しかしそうすると、毎月の掛け金は$50を軽く超えてしまいます。その辺のバランスも考えながら、自己負担と補償額を決めることをおすすめします。

Breedによっても保険料は違う

犬種や猫種のBreedによっても、毎月の保険料は変わります。

例えば我が家の場合、1人はレスキュー猫で、もう1人はメインクーンという純血です。2人同時にペット保険へ加入したのですが、猫種が変わるだけで同じ補償内容でも毎月の掛け金は2倍も違いました。

高いのはもちろん、純血の血統猫です。

3.加入しない人も多い

ペット保険は、慎重に計算した結果、入らないと判断する人も実はとてもたくさんいます。

ペットの一生にかかる医療費は、その子によって大きく変わります。しかし、入院やケガなどでまとまった医療費がかかる治療が必要な場合には、ペットの保険に加入していなければ、全額が自己負担となります。ペットローンを組めるとはいえ、経済的に費用の捻出が難しく、ペットを泣く泣く安楽死させるという選択をする人も、きっといることでしょう。

そうならないためには、まずはペット保険に加入するのが安心材料となるのかもしれませんね。

アメリカのペットファーストはどこまで?安楽死で私が感じたこと。

私は数年前、10年間一緒に暮らしていたワンコ様を安楽死で見送りました。生後8週間程度でお迎えしてから最期まで、息子様の弟分として大切に育ててきたのですが、9歳の時に糖尿病を患ってしまい、色々と手を尽くしたものの治療の効果が表れず、最後は安楽死というつらい決断をしました。ここでは、その治療の過程で感じたことをご紹介します。

突然の糖尿病

私のワンコ様は、9歳の頃に尻尾にできた大きな脂肪種を除去する手術を受けた直後、糖尿病という事が分かりました。

糖尿病はある日突然発症する病気ではありません。おそらく、それまでは全く症状が出ることなく生活していたところ、手術をきっかけにして体のバランスが崩れ、症状が出てきたのでしょう。

ある日私が帰宅すると、廊下一面に大量のオシッコをしていたのです。本人は申し訳なさそうにしていましたが、そんなこともあるだろうと私は後始末をしました。その時に、オシッコの臭いが普段とは違い、甘い香りがしたのです。もしやと思ったのが始まりでしたね。

病院へ連れて行くと、案の定、糖尿病だと診断されました。しかもその時には、血糖値がすでにとても高い状態で、すぐにインスリンの注射が必要だと言われました。

治療効果、ゼロ

person holding a syringe

犬の糖尿病には、本来はペット用のインスリンを注射します。打つ量は血糖値によって変わるのですが、私のワンコ様はすでに血糖値が測定不能な状態だったため、ボトル1本を1週間で使い果たすほどの量をうたなければいけませんでした。お金のことを言うのは少し気が引けますが、その動物病院ではボトル1本60ドル。ペット保険に加入していなかったため、全額が自腹でした。

ただインスリンを打つわけではありません。血糖値が安定しないので、週に1度病院へ行き、治療効果をチェックしに行きました。半日預かって様子を見るはずなのですが、いつも30分程度で連絡が来て、測定不能だから半日預かっても意味がないと言われるのです。この治療費、足を運ぶたびに200ドルかかりました。

糖尿病と診断されてから半年後、夫の異動で私たちは引っ越すことになり、ワンコ様の病院も転院となりました。

新しい病院で事情を説明した所、ペット用のインスリンではなく人間用のインスリンを使いましょうと、治療方針が変わりました。ヒューマン用インスリンは保険ナシでボトル1本30ドル程度でした。

引っ越してから3か月目、安定する気配すらない血糖値を測定するために週1で通う治療は、辞めました。経済的な負担が大きくなってきたこともありましたが、行くたびに針を刺されて血液を採られるワンコ様のストレスが大きくなってきたことが、大きな理由です。その変わり、3か月ごとに受診して、そのほかの部分をチェックしていきましょうという方針に変わりました。

肝臓も腎臓も機能していない

糖尿病を発症してから1年たったころ、ある日突然、ワンコ様が脳梗塞らしきものに襲われました。本人はつらそうに両眼を閉じた状態で、じっと動きません。すぐに病院で検査した所、肝臓と腎臓どちらも機能していないことが分かりました。

私もそれなりの覚悟を持って病院に行ったのですが、医師からは安楽死をすすめられました。

本人が苦しむなら安楽死で楽にしてやりたい、というのが私の気持ちでした。しかし、夫や息子も見送りたいだろうと思ったので、その場で「ですよね」とワンコ様を見送ることはできません。家族に相談する時間が必要だと伝え、強力な鎮痛剤を処方してもらい、帰宅しました。

すると、奇跡が起きたのです。

ワンコ様がその夜、目を開けて普段通りに活動し始めました。

本人は何事もなかったかのように元気にしているし、食欲もあるため、家族で話し合った結果、本人がつらくないならこのまま共に生活しようという結論に至りました。でもカウントダウンな状態であることは、家族全員で共通の認識となりました。

医師から電話

翌朝、心配してくださった医師から直接電話がありました、私は事情を説明し、痛そうにしていないので様子見で行くと伝えました。

医師からは、強く安楽死をすすめられました。最も大切なのは人間のQOLであり、ペットが最高の友でいられなければ、安楽死は妥当な決断だというのが、彼女の意見でした。

しかしその時には、ワンコ様は食欲もあり、正常なうんちもしていたので、私たちは、今回は安楽死はさせないという意思決定をしました。

ついにその日が

little dog sitting in light studio

それから2か月後、ワンコ様の体調が急変しました。体調がとても悪かったのでしょう、食欲もなく水も飲みません。心細いらしく、ずっと膝の上で寝ていました。1日様子を見ましたが、事態は改善するどこか悪化していくようでした。

その夜、深夜1時にワンコ様がトイレに行きたいというので、一緒に庭へ出ました。その時のワンコ様の便を見て、最期だと思いました。

朝いちばんで病院に行くと、安楽死の一択でした。この時は本人がとてもつらそうにしているので、人間の勝手な都合で先延ばしにするのはかわいそうだと思い、病院の待合室から夫と息子に連絡し、その日の午後に見送ることにしました。

私は日本でのペット安楽死がどうなっているのかは、分かりません。しかしアメリカでは、少なくても我が家のワンコ様が通っていた動物病院では、安楽死に対してはフレキシブルに対応でした。手術が詰まっていた医師のスケジュールのわずかな隙間に予約を入れてもらい、家族全員で見送ることができました。そうした対応には、今でもとても感謝しております。

焼骨や埋葬などのオプションについても、すべて動物病院で対応してもらえました。

1週間後、動物病院へ遺骨を引き取りに行くと、どうやら葬儀屋のサービスらしいのですが、遺骨が入った骨壺には名前が刻まれており、石膏で取った手形にも、ワンコ様の名前が刻まれていました。

安楽死を通して感じたこと

ペットという家族の安楽死を通して、私はいろいろなことを感じました。

日常生活においては、ペットは家族です。ショップやレストランへの入店が認められている所は多いですし、大型犬でも室内で生活します。アメリカでは、雪が降る寒い時期にペットを数時間以上外に放置したり、暑い季節の車内にペットを放置したら、飼い主が逮捕されます。

しかし病気などを発症すると、アメリカでは安楽死という選択肢がとても身近なところに浮上します。

もしかしたらそれは、人間だけでなくペットの医療費も高いことが理由なのかもしれませんし、人間のQOLを最優先するという価値観からくるものなのかもしれません。ペットがつらい思いをする前の元気なうちに旅立たせようという思いやりなのかもしれません。

私は子供の頃にヨークシャ・テリアを飼っていました。当時は安楽死という選択肢はなく、体が不自由になってもずっと母がお世話していて、彼の最期は18歳での大往生でした。それが幸せだったのかどうかは、母とワンコ様にしか分からないと思います。でも現代のアメリカでは、大往生を迎えられるペットは意外と少ないのかもしれませんね。

ペットを日本からアメリカへ連れて行く方法

日本からアメリカへ引っ越す際には、パスポートやビザは必要ないけれど別途で手続きが必要なメンバーがいます。そうです、ペットですね。犬や猫などのペットに関しては、手続きをすれば日本からアメリカへの引越しで連れてくることができます。同じ飛行機に乗って渡米することも可能です。

私も日本からアメリカへ、大切なワンコを連れてきた経験があります。最新の情報に私の経験も交えながら、日本からアメリカへペットを連れてくる方法やかかるコストをご紹介しますね。

目次

  1. 日本からアメリカへペットを連れていくことはできる?
  2. 最初に知っておくべきこと
  3. 手続き方法
  4. 現地での隔離は必要?

1.日本からアメリカへペットを連れていくことはできる?

日本からアメリカへ犬や猫などのペットを連れていくことは、できます。犬と猫以外の動物については、私は経験がないので分かりませんけれど、全ての手続は動物検疫所という公的機関が対応してくれるので、問い合わせてみることをおすすめします。

動物検疫所はとても親切

動物検疫所は何をしてくれるかというと、ペットを日本からアメリカへ「輸出」する際に、健康面で問題がないことを確認するという作業を行います。渡米の何カ月前から準備しなけばいけないというルールはありませんが、必要な書類が揃わなければ許可が下りません。そのため、渡米することが決まったなら、できるだけ早めに動物検疫所へ連絡をして、手続きを始めることをおすすめします。

私の場合、渡米する1年ほど前から準備を始めました。今はすべてメールでコミュニケーションができますし、さすが日本の政府機関、レスポンスはかなり早いので、助かりますよ!

動物検疫所のホームページはこちらから

2.最初に知っておくべきこと

ペットの引越しでは、この日に渡米しなければいけないとか、そうした私たちの事情や都合は一切考慮してもらうことはできません。しっかり準備しなければ、連れていきたくてもつれて行けないという悲惨な状況になってしまいます。もしも日本の実家でペットの引越して続きができるまで預かってもらえるなら、バックアップとして最悪の結末にはならないでしょう。しかしそれでも、大切な家族と離れてしまうことは、ペットにとっては私たちが受けるよりも大きなストレスです。

私達がきちんと前もって準備をすれば、問題なくペットと同じ飛行機で渡米できます。そのためにも、前もって準備を始めることが必要なのです。

渡米のための条件

ペットが渡米するためには、

  • マイクロチップが埋め込まれていること
  • マイクロチップに必要な予防接種の記録が入力されていること
  • 必要な予防接種の種類や回数、時期が条件にあっていること

が必要です。

ただしこれは、動物検疫所から課せられる条件です。条件を満たしても、航空会社が定める条件を満たさなければ、ペットは一緒に渡米できないので注意してください。その条件とは、

  • ペットが安全に渡航できる気温であること(航空会社によって規定はちがいます)
  • 事前に予約してあり、スペースを確保していること
  • 動物検疫所から輸出の許可が出ていること

です。このうち、私が一番頭を抱えたのは、「その日の気温」でした。

犬種や気温による制限にはご用心

10年ほど前から、ペットの渡航条件がどの航空会社でも厳しくなっています。これは、ワンちゃんの渡航で事故が多発したために決められたルールです。

ペットが渡航する際には、座席の下に立った状態で収まる小さな子を除いては、貨物の扱いで飛ぶことになります。飛行機の中の貨物スペースは、それなりに温度調整はされています。しかし空港のフライトラインで荷物を詰め込む際には、どうしてもケージに入ったペットたちは、灼熱のコンクリート地獄を味わうことになってしまいます。

当時、パグとかフレンチブルドッグのように鼻が短いワンちゃんたちの悲しい事故が相次ぎました。そのために、航空会社は足並みをそろえて「鼻の短い犬種」に対して気温が何度を超える場合の渡航をNGにしたのです。

現在では、犬種による制限や気温による制限など、航空会社ごとにさまざまな制限が設けられています。犬種によっては条件を満たしても飛べないということがあるので、その場合にはペットを家族として迎えてくれる人を探さなければいけません。

特に、気温制限が設けられている航空会社は要注意です。

動物検疫など手続きを済ませてケージに入れたペットと共に、空港のチェックインカウンターに行きますよね。ペット連れの場合には、その場で外気の気温をチェックします。そう、チェックインする時点での気温が一定範囲の温度でなければ、その場で却下されます。最高気温だの最低気温だの、また上空での気温などは一考慮してもらえません。

そのため、夏のフライトならできるだけ早朝便を抑えたり、冬のフライトでは午後の早い時間のフライトを抑えることで、ペットも一緒に飛べる可能性を高くできます。

もちろん、それでも飛べないというリスクはあるでしょう。そうした万が一に備え、空港へのお見送りには、事情を把握している人に来てもらうことをおすすめします。

航空会社ごとに対応は違う

そのほかの条件
JAL温度制限なし温度制限なし犬種制限アリ
ANA温度制限なし温度制限なし犬種制限アリ
アメリカン航空出発地と目的地が85℉(29.4℃)以上出発地と目的地が45℉(7.2℃)以下・1回のフライト時間は12時間以内
・夏は目的地や経由地に制限あり
ユナイテッド航空あり(詳細な情報は非公表)あり(詳細な情報は非公表)・貨物としての預け入れはペットセーフプログラムへの登録が必要
・乗り継ぎ回数が制限
デルタ航空出発地と目的地が80℉(29℃)以上出発地と目的地が20℉(7℃)以下

JALのペットルールはこちらから

ANAのペットルールはこちらから

アメリカン航空のペットルールはこちらから

ユナイテッド航空のペットルールはこちらから

デルタ航空のペットルールはこちらから

3.手続き方法

STEP1:電子手続の申請をする

動物検疫所では、NACCS(動物検疫関連業務)として、電子手続を行っています。

まずは公式サイトから申請書をダウンロードして、記入した上でメールに添付して送ります。

その際には、狂犬病やワクチン接種の記録やロットナンバーなども必要です。動物病院へ連絡をして、カルテの必要な部分をコピーしてもらった上で、それをメールで動物検疫所へ送ります。

この手続きは、簡単そうで意外とややこしいですし、必要な書類なども複数あります。渡米ギリギリになってからあたふたするのは大変なので、時間に余裕をもって済ませておくことをおすすめします。

私自身、渡米する半年ぐらい前からこの申請を始めました。あれが必要、これも、といろいろ言われるので、動物病院でカルテをもらったりしながら、動物検疫所の人にサポートしてもらいながら申請書を作って提出しました。何度メールで質問しても、嫌な対応をされたことはなく、とても親切で丁寧に教えてくれます。これは、さすが日本のカスタマーサービスだと思います。

STEP2:ケージを準備する

ワンちゃんでも猫ちゃんでも、体に合ったサイズのケージが必要です。普段使っているものをそのまま使えることもありますが、航空会社ごとにケージの規定が決まっていて、満たしていないとダメと言われてしまいます。

ケージは、

  • ペットがケージの中で立ち上がることができる
  • ペットがケージの中で反対側を向ける事(十分なスペースがあるかということ)
  • 頑丈な素材出てきていて耐衝撃性があること

などの条件が付いています。私が実際に使って、検疫所の人からも空港の人からも「このメーカーは安心だ」と言われたのは、Vali Kennel(バリケン)と呼ばれているメーカーのものです。

ケージには給水ボトルと給仕トレイをセット

ペットショップなどで、ケージに装着できる給水ボトルや給仕トレイなどが販売されています。中に直置きするタイプだと、輸送の際にはひっくり返ってしまうので、ケージの扉に固定できるタイプがおすすめです。

ボトルは、↑のようなタイプがイチオシです。ボトルもセット販売されているタイプもあれば、自身で手持ちのペットボトルを自由に装着できるタイプもあります。どちらでも良いですが、私はコンビニで買った500mlのペットボトルをセットして使いました。

ここで注意したいのは、日本のペットボトルは装着できますが、アメリカ仕様のペットボトルは装着できないという点です。ボトルの口の部分のスペックが日米で違っているので、アメリカで購入したペットボトルは残念ながら、ボトルサイズやメーカーを問わず、使えません。

ケージに装着する給餌トレイは、↑のようにケージの扉に固定できるタイプがおすすめです。飛行中には恐怖やストレスで元気に食事をしてくれる子はそれほど多くないので、どのぐらいの量が入るかはそれほど問題ではないと思います。ただ、ケージについていないといけないので、とりあえずつけました、的な感じでOKです。

STEP3:予防接種などの条件を満たすこと

日本からアメリカへの渡航では、この条件を満たすことは、それほど難しくありません。ただし、既往症を持っているペットの場合には、疾患によっては飛行機に乗ることがハイリスクだったり、連れて行けない可能性はあると思います。

STEP4:渡航日の前日もしくは当日に検疫をうける

渡航予定日の1週間以内に、動物病院で健康診断書を取得します。英語で書かれている必要はありません。また、検疫所にテンプレートがあるので、それを動物病院へ持参して、獣医さんに記入してもらうというのもアリです。

テンプレートはこちらから

健康診断書に係れている内容は、マイクロチップの番号や狂犬病およびワクチンの接種日などの記録です。

この健康診断書を持って、空港にある検疫所で渡航前の最終的な検査を受けます。アポなしでは対応してもらえないので、必ず事前にアポを取ってから足を運んでください。

検疫検査は、渡航日当日でなければいけないということはありません。もしも可能なら、前日とかその前あたりに検査を受けておくこともできます。私の場合、実家が成田空港からそれほど遠くなかったので、渡航日の前日に検疫を済ませておきました。そうすることで、渡航日の当日は時間に追われることなく、チェックインカウンターに直行すれば良かったので、とても楽でした。

ちなみにこの検疫は、24時間体勢で対応しているわけではありません。営業時間がありますし、土日などは対応していない可能性もあります。そのため、時間や日数に余裕を持った渡航計画を立てることをおすすめします。例えば、普段は朝早い便で渡航する人でも、ペットがいる時には平日の午後の便にするなど、工夫できることはあると思います。

検疫所での検査は、時間にして約30分から1時間程度かかります。書類をチェックするだけでなく、実際にペットの体に獣医さんが触れる触診もします。混んでいることはほとんどないと思いますが、他のペットが検疫を受けていれば、当然ですが待ち時間が発生しますよね。そうした点も、考慮しておくと良いと思います。

STEP5:証明書を持って航空会社のチェックインカウンターへ行く

ペットの検疫が終了したら、後は航空会社のカウンターでペットをチェックインするだけです。事前に予約をしていれば、乗れないということはありませんが、ギリギリに行ったら「もうペットの数が満席なので乗れません」と言われることはあるようです。そのため、できるだけ早い時間にチェックインすることをおすすめします。

チェックインする際には、ケージがうっかり開いてしまうことがないように、プラスチックタイで扉が固定されます。安全対策なので仕方ないですが、私はこのせいで、アメリカに到着して解放されても、プラスチックタイのせいでペットをケージから出せない!という悲劇を経験しました。

当然ですが、ハサミの機内持ち込みは禁止されていますし、目的地に到着しても誰もハサミを貸してはくれません。絶対持ってるじゃん!と思える業者やショップでも、絶対に貸してはくれません。これもすべて、テロ対策なのです。

そのため、スーツケースの中にハサミを入れておくことを、強くお勧めします。

また、ペットの渡航ではスペースを確保するために、事前の予約が必要です。しかし、予約をした時に料金を払うわけではなく、チェックインのカウンターで150ドル程度のペット料金を払います。この料金は、客席に手荷物として持ち込む場合でも、貨物として預ける場合でも同額です。

4.現地での隔離は必要?

基本的に、日本を出国する際に手続きを全てしていれば、アメリカについてから難しい手続きは一切ありません。

アメリカに到着すると、入国審査を済ませてスーツケースを受け取る場所に行きますよね。ペットが入ったケージは、そこに運ばれてきます。スーツケースと同じようにターンベルトの上を流れてくるわけではなく、スタッフがケージを持って来てくれます。私は心配だったので、その辺にいたスタッフを捕まえでペットはどこでピックアップできるかと聞いたところ、あるドアを指さして「あそこから出てくるよ」と教えてもらうことができました。

そこで待っていたら、ペットが出てきました。受け取りの際には、特に身分証明書を確認されることもなく、「ほーら、ママだよー」みたいな感じで渡してくれて、そのまま自宅に連れてくることができました。

アメリカの場合、ハワイ州だと隔離措置があるようですが、その他の州ではそういう措置は全くありません。