[マネー講座1]カネに舐められるな!主導権を握れ!

世の中には、貯金する人が上手な人もいれば、苦手な人もいます。それぞれ育ってきた環境や価値観が違うので、それは仕方ないことだと思います。しかし社会生活を送る上では、収入の大小に関係なく、皆それぞれが自分自身の富を築かなければいけませんよね。

自分の富は、自分が稼ぐ収入を元に築かなければいけません。カネの心配などする必要がないと胸を張って言えるのは、ほんの一握りの上級国民だけ。その他は、なんだかんだ言っても将来のことが心配なものです。

ここでは、自分自身の富を築くうえで基盤となるマインドについて、分かりやすく解説しますね。

目次

  1. カネに舐められていませんか?
  2. なぜ最初にマインドを見直す必要があるのか?
  3. カネの性質を知り尽くそう
  4. 私達が気にするアレはカネと比例しない
  5. 大切なのはこの言葉
  6. まとめ

1.カネに舐められていませんか?

私たちは誰でも、収入もあれば支出もあります。収入がいつ入って来て、その金額がいくらなのかを知らずに働き続けている人は、ほとんどいないと思います。しかし収入に関しては毎月の給料日を理解していても、毎月いつどんな支出があって、いくら出ていくのかまでもきちんと把握している人は、実はそれほど多くありません。

「そういえば今月のクレジットカード、支払いはいくらになるのかなぁ?」

「自分の払っている光熱費が、高いのか安いのか、よくわからない」

「どうせはらわなきゃいけないんだから、細かいことは気にしない」

なんてことは、私達なら誰でも一度や二度は経験があるかもしれません。

これは、お金を完全にコントロールできていないサインです。言葉を選ばずに言うなら、「カネに舐められている」わけです。

「貯金したいけど方法が分からない」

「貯金、何それ?」

という人は、完全にカネに舐められ切っている状態です。

舐められているのです。腹が立ちませんか?実はマインドを変えることによって、この状態を打破することは可能です。どうしたら良いのでしょうか?

カネは人がいなければ何もできない

お金に対する考え方を、少し変えてみてください。カネは生き物です。だから、こちらがきちんとコントロールしなければ、好き勝手してしまいます。

でもカネは、人を介さなければ何もできない存在でもあります。カネだけがあっても、人間がいなければそこに価値は生まれませんし、勝手に増えたりすることも減ることもありませんよね。

私達の周りにあるカネはどうでしょうか?常に私たちのすぐそばにいて、あーでもないこーでもないと駄々をこねます。そして、油断したり隙を見せると最後、あっという間に浪費という形でいなくなってしまうでしょう?

これが、カネが持つ性質です。カネに舐められると、カネは好き放題をします。気が付いたら、貯金したカネにも逃げられてしまうこともあるでしょう。しかし、カネに舐められるのではなく主導権を握ることができれば、カネは私たちにとって従順な武器となり、私達に経済的な富をもたらしてくれます。そうなるためには、まず私たちが正しいマインドでカネと向き合うことが大切なのです。

2.なぜ最初にマインドを見直す必要があるのか?

資産形成などお金に関することに限らず、何事も目標を立てて実現するためには、正しいマインドが必要不可欠です。

例えば、100メートル走をイメージしてみてください。小手先のテクニックだけをいくら学んでも、勝ちたいというマインドがなければ、レースで勝つことはできませんよね。カネについても同じ事が言えます。

限られた収入の中から資産を形成することは、誰にとっても長い道のりです。その中では、押しつぶされそうになってしまったり、やけっぱちになってしまう事もあるでしょう。そんな時、ベースとなるマインドが正しい方向を向いていれば、歯を食いしばって乗り切ることができるのです。テクニックがあってもマインドが正しい方向を向いていなければ、遅かれ早かれ挫折してしまうリスクは高くなってしまいます。

3.カネの性質を知り尽くそう

カネには、たくさんの性質があります。それは、上級国民や富裕層が持ってるカネも、私達庶民が持っているカネでも変わりません。

貯めるの100年、使うの秒

お金は、貯める時の速さと、使う時の速さが大きく違います。例えば500万円を貯めろと言われたとしましょう。どのぐらいの期間で500万円を貯められるか、即答できる人はカネを知り尽くしている人だけです。多くの場合には、

「すぐには無理」

「年単位でかかる」

「一生かかっても達成できる自信がない」

など、ネガティブな考えになるのではないでしょうか。そうです。どんなに上手にやりくりしても、500万円を貯めるには、気が遠くなるほど長い時間がかかるものです。これ、普通です。

しかしその一方で、500万円をポンと渡されて、好きに使っていいよと言われたどうでしょう?欲しかったブランドのバッグを買ったり、憧れの車の購入資金に当てたり、また人によっては家族や恋人と旅行に行くかもしれません。多くの人は、見事に使いきれるでしょう。「使い切るには気が遠くなるほどの時間がかかります」とか「使い切る自信がない」なんて人はいません。

つまりお金は、貯める時のスピードと、使う時のスピードが大きく違います。富を築くためには、まずこれを理解しなければいけません。

カネが全てじゃない、でも全ての事にカネが必要

お金のことを話題にすると、「意地汚い」「そんな話したくない」と嫌悪感を示す人は、一定数います。人生においては、カネよりも大切なものはたくさんあるし、カネだけに縛られて生きるのは嫌だ、という考え方なのでしょう。

もちろん、理解できます。確かに、カネが全てではありません。しかし、人生においては全ての事にカネがかかります。

この事実から目をそらしてはいけません。

例えば交通事故に遭えば医療費がかかります。家族が亡くなれば、お葬式代が必要でしょう。会社が倒産したりリストラなどで、収入が途絶える可能性もゼロではありません。家や車が老朽化すれば、メンテナンスにも費用は掛かります。

「カネが全てじゃない」と言う人は、この費用をどこから工面するつもりなのでしょうか?

経済的な富を築くことは、カネに舐められて屈辱的な生活から脱却できるだけでなく、万が一の時には自分自身に大きな安心感を与えてくれます

雨降りの時こそ、腹を括れ

water rainy rain raindrops

人生は、山あり谷ありです。どんな人でも、生まれた日から最期を迎える日まで、毎日がバラ色で右肩上がりしか経験していない、という人はごく稀です。ビジネスが軌道に乗って明るい光が見えてくることもあれば、思わぬ失敗で奈落の底へ落ちてしまうこともあるかもしれません。

気分が落ち込んでいる時には、気分転換のために友達と旅行に出かけたり、大好きな服を買ってみたり、高級レストランで外食三昧をしたくなるかもしれません。そんな時に、私たちは自身にこう言います。

「たまには自分をいたわらなきゃ」

「今は癒しが必要」

果たしてその決断は、賢明なのでしょうか?気分転換にお金を使うと、一時的に幸せな気分になることはできます。しかしそれはあくまでも一時的なもので、遅かれ早かれ気分は元のどん底な状態に戻ってしまうでしょう。

もうしそうだとしたら、その決断はは残念ながら、逃げでしかありません。賢明ではないのです。

気分が滅入っている時こそ、カネに舐められないように腹をくくり、自分が何をすべきかを頭で考えてください。自分が何をしたいかという気持ちに振り回されてはいけません。

お金は、人生の中で良い時も悪い時も、自分のそばにいます。感情的になって適当に管理しても、そのツケは必ず自分に返ってくるでしょう。そうではなく、感情的になりやすい人生の谷底にいる時こそ、冷静な頭で客観的に、お金に対して主導権を握ることがとても大切です。

3.私達が気にするアレはカネと比例しない

私たちは多かれ少なかれ、他人からどう見られているのか気になるものです。だからこそ、身だしなみに気を使ったり、出かける前にはシャワーを浴びたり歯磨きするわけですよね。何を着ていこうかなを服を選ぶのも、他人から少しでも良く見られたい、ポジティブな印象を与えたいという気持ちの表れです。

もちろん社会生活においては、他人に不快感を与えない身だしなみは、大切なマナーです。しかし、どこまで身だしなみに気を遣うかという点は、度を過ぎるとただの「見栄」だと思いませんか?

ケーススタディ:2人のマダム

woman wearing maroon velvet plunge neck long sleeved dress while carrying several paper bags photography

ここで分かりやすく、例を挙げてみますね。

子供の習い事のお迎えに、2人の母親がやってきました。母親Aはイカしたスポーツカーに乗り、お高いスーツにお高いブランドのバッグを持っています。外を歩けば皆が振り返るようなオーラも放っています。

もう一方の母親Bは、街でよく見かける中古セダンに乗り、職場からそのまま直行したことをうかがわせる制服です。バッグは良質であることは見た目で分かりますが、ブランド品かは分かりません。

子供を迎えに来たこのシーンだけを見ると、お金持ちに見えるのは、当然スポーツカーでやってきた母親Aです。その部分だけを切り抜けば、ですけどね。

経済的な富という点では、見た目の印象がそのまま富に比例するとは限りません。むしろ、比例していないことの方が多いものです。

もしも、この母親Aが乗ってきた車が、購入したわけではなくリースで、毎月高いリース料を払っているとしたらどうでしょう?購入する費用がないからリースというだけでなく、その毎月のリース代を捻出するだけでもアップアップな状態だったら?

身につけているお高いスーツやバッグも、ショッピング癖が治らないまま買いまくった結果、クレジットカード返済が遅延して多重債務者になっていたとしたら?それでも母親Aになりたいと思いますか?普通のまともな神経の人なら、嫌だと思うでしょう。

一方の、母親Bはどうでしょうか?ずいぶん前に新車で購入した車を大切に乗り、ローンもありません。車を買い替える費用は十分にあるものの、まだ乗れるからという理由で買い替えを待っていたとしたら?

また母親Bがブランドにこだわらずに良質なものを身に着ける理由が、子供の学費や将来の貯蓄をしっかりと貯めたいという理由からだとしたらどうでしょうか?子供の学費を貯めることが難しいだけでなく、明日の生活にも希望が持てない母親Aと比較すると、内情は大きく違いますよね?

見栄を張る生活は、一部のシーンだけを切り抜けばエキサイティングです。しかし、金銭が追い付かない見栄は、長く続きませんし、バブルのようにいつか破綻します。その時、あなたに残されたものは何でしょうか?何も残っていない可能性は、十分に考えられます。

まず見栄を捨てよう、そこからすべてが変わる

経済的な富を築きたい人が今すぐにできることは、見栄を捨てることです。

まず、他人にどう見られたいという見栄を捨てることから始めてみてください。そのためには、ありのままの自分を好きになり、自分という人間に自信を持つのです。自信はオーラとなって他人に伝わりますし、何を着ていてもお洒落なスタイルに見せてくれます。これは、自信がもたらしてくれるマジックですね。

見栄を捨てることができれば、経済的な自由が手に入ります。10万円する高級バッグでなくても、2000円ぐらいで良質はバッグが飼えるかもしれません。30万円のスーツでなくても、3万円で良質なカスタムメイドのスーツが買える店もあります。そうすれば、これまで湯水のごと良く消費していたカネたちが、自分の元に残ります。これが、富を作り出すパワーとなるのです。

千里の道も一歩から。カネはコツコツの積み重ねで貯めるものです。

4.大切なのはこの言葉

person holding letters

富を築きたいと思っても、人生にはいろいろな事態が起こります。思い通りにいかないことは多いでしょう。そんな時に覚えておくととても便利な言葉があることはご存知ですか?

それは、誰でも今すぐ使える簡単な言葉

「NO」

です。

NOという言葉は、ネガティブなイメージを持っていると考える人は多いですよね。しかし、経済的な富を築くうえでは、NOと言わなければいけないことは少なくありません。NOと言えない優しい人でも、カネはそんなこと考慮してくれません。NOと言えない人は、どうしても富を築くという点においては大きなハンデがあります。

ケーススタディ:NOと言えない男

大学を卒業して働き始めた新社会人A君がいたとしましょう。人当たりが良く友達も多いA君ですが、社会人になると同時に一人暮らしを始め、毎月のやりくりに苦戦していました。学生ローンの支払も残っています。

そんな時、高校時代の友達から旅行に誘われたのです。当時はずいぶん仲良くした仲間ばかりです。1週間の旅行にかかる費用は30万円。一流ホテルに滞在し、飛行機代や食費も含まれているので、金額的にはとてもお得です。

A君は行きたいと思いました。でも30万円というお金は持っていません。1人暮らしを始める時にローンを組んだので、その返済もありますし、学生ローンも返済しなければいけません。

でも仲良しの友人に対してNOというのは気が引けるし、何よりもA君自身が行きたいと思いました。そこで、快くOKしたのです。旅費はクレジットカードで払い、ボーナス払いにすれば何とかなるだろうという計算もありました。

旅行は、とても楽しく過ごせました。リラックスできたし、旧友と充実した時間を過ごすことができ、A君はとてもハッピーな気持ちになることができました。

しかしその後、予期せぬ期待が起こったのです。

まず、期待していたボーナスが出ませんでした。会社の業績が芳しくなく、会社は社員をレイオフしない代わりにボーナス無しという選択をしたのです。

その結果、A君はクレジットカードの返済ができなくなりました。仕方なく、消費者金融へ足を運び、新たな借り入れをしなければいけませんでした。

そんな時、乗っていた車の車検が迫り、修理代と車検費用で30万円かかることになったのです。車を手放すと、電車で通勤することになります。愛着があった車だったこともあり、A君は別の消費者金融から借り入れをして、車検代と修理代を工面しました。

こうした不測の事態がいくつか起きたことで、A君はあっけなく多重債務者となってしまったのです。

A君に起こったこの悲劇は、私達誰に起こっても不思議ではありません。楽しい旅行に行った代償が多重債務者というのは、あまりに大きすぎます。

それではA君は、どうすればよかったのでしょうか?

捕らぬ狸の皮算用はすべきではない

A君が犯した最大の過ちは、ボーナスを期待して旅行に行ったことです。旅行に行くことが悪いわけではありません。持っていないお金を使ったことが問題なのです。

友人から旅行に誘われた時、もしもA君が「行きたいけど、お金がないし、一人暮らしを始めたばっかりだから難しいと思う。自分の分まで楽しんで来いよ!写真楽しみにしてるよ!」と言えば、30万円の旅費を背負う必要はなかったでしょう。車検でまとまった費用がかかったとしても、一つのローンを組むだけで危機を乗り越えられたのではないでしょうか。

富を築くうえでは、捕らぬ狸の皮算用は大敵です。持っていないカネをあてにするのは、賢明な選択ではありません。特にこのご時世においては、いつどんなタイミングで収入が途絶えてしまうか、誰にも分からないものです。毎月のやりくりが右から左だったとしたら、不測の事態が起こっても迅速な対処できなくなってしまうでしょう。

心ではなく頭で考える

A君が犯した過ちには、車検代が払えなくなった時、手放すという選択ができたはずなのに、愛着のある車だからという理由で新たな借り入れをしてしまったこともあります。

金は生き物です。カネは魔物です。気持ちで判断するのでは、魔物に勝てるはずがありません。

もしもA君があのとき、「愛着のある車だけれど、これ以上の借り入れは難しいから、仕方ない、手放すしかない」と判断していれば、それ以上の借り入れをする必要がなく、A君の経済状態は幾分ダメージを抑えられたでしょう。

隣の芝生は青くない

「そんな理想論を言われても、実践できない」

という人は多いかもしれません。確かに人間なら、頭ではそうすべきだと思っても、なかなか実践できないものです。

そんな人に朗報です。

他人はあなたのことを、そんなによく見てません。それなりの「フツー」な恰好をしていれば、辺に悪目立ちすることもなく、他人から珍妙な視線を浴びることはないでしょう。あえて高級なブランドを身につける必要は全くありません。だって、どうせ他人は見ていないのですから、お高い服やアクセサリーは、自己満足以外の何でもないのです。

「隣の芝生は青い」という言葉がありますね。これは、他人が良く見えてしまうという人間の本質を言い表す言葉です。

しかし、そう考えることが見栄を生み出します。青く見える隣の芝生の真似をしたくなり、必要ないものを衝動的に浪費してしまうことも起こりかねません。隣の芝生が青く見えることは、富を築くうえでは百害あって一利なしです。

「隣の芝生は青くない」

「自分の芝生が一番青い」

と考えるように心がけてみてください。そうすることによって、他人を羨ましいと思う気持ちがなくなり、自分自身の言動にフォーカスできるようになるでしょう。

5.まとめ

いかがでしたでしょうか?今回学んだことは、マネーに対して主導権を得るためのマインドについてです。まとめると、

  • カネに舐められないように、しっかり主導権を握る
  • お金は貯めるのは大変だけど使い始めるとなくなるのは早い
  • カネが全てではないが、全ての事にカネが必要
  • どん底にいる時こそ感情に流されるな
  • 見栄を張るのは今すぐやめる。人は自分のことなど見ていない
  • 狸の皮算用は絶対NO。カネがなければNOという。
  • 隣の芝生は青くない。一番青いのは自分の芝生だ。

でした。一朝一夕でこのマインドを手に入れるのは難しいかもしれません。でもマインドを変えることによって、必ず見える景色が変わってくるはずです。

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