アメリカ人の子供が海外で生まれた場合、自動的にアメリカ国籍がついてくるわけではありません。日本にある米軍基地、日本の民間の医療機関などで赤ちゃんが生まれ、両親のどちらかがアメリカ国籍をもっていれば、赤ちゃんは出生届を出すことでアメリカ国籍を取得できます。
目次
1.出生届はどこへ提出?
その国にあるアメリカ大使館やアメリカ領事館へ、出生届を出します。
申請すれば誰でも無条件でアメリカ国籍がもらえるわけではなく、当たり前ですが、事実関係や書類のチェックをした上で、Birth Certificate (FS-240 というフォームです)を発行してもらうことができます。
これは、Consular Report of Birth Abroad(CRBA)と呼ばれるもので、アメリカ国内で生まれた人に発行されるBirth Certificateと同じ役割を果たします。
2.Birth Certificateのコピーはどこでもらえる?
アメリカで生活していると、Birth Certificateを見せろとか、提出しろと言われる機会が、とても多くあります。パスポートを申請したり、子供の学校、またバイトや就職する際にも、アメリカ国籍であることを証明するための書類として、Birth Certificateを指定されます。
1部しか持っていないと、うっかり紛失した時が心配ですよね。
我が家もそうですが、多くのアメリカ人はBirth Certificateは複数を取り寄せていて、自宅の金庫で保管しています。
発行日などは一切関係ないので、取り寄せてから10年以上たってから使う、なんてこともOKです。
海外で生まれた子供のBirth Certificateは、State Departmentへ申請するとコピーを発行してもらうことができます。
ただし、オンラインでさっと申請できるわけではなく、郵送で申請するので、時間がかかります。有効期限などは一切ないので、早めに申請しておくのが良いかもしれませんね。
3.コピーの申請方法
海外で生まれた子供のBirth Certificate(FS-240)は、State Departmentへ郵送で申請します。
- 申請フォーム(DS-5542)に記入してプリントアウト
- フォームの表面にNotarizeしてもらう(Notary Publicで検索すると、色々出ます)
- 顔写真付きの免許証のコピー(表と裏)もしくはパスポートのコピーを添付
- かかる費用はMoney Order(Post Officeで購入)で同封
- Certified Mail with Receipt(向こうが受け取った証明となります)で郵送。
U.S. Department of State
Passport Vital Records Section
44132 Mercure Cir.
PO Box 1213
Sterling, VA 20166-1213
書類に問題がなければ、4週間から8週間程度で、申請した数のBirth Certificateが郵送で送られてきます。
US Departmentからの郵送は、
- USPS First Class 送料は無料。場所によって1-2週間かかる
- 1-2Day Delivery 追加で$21.36(2024年現在)を払うと、速達便で届けてくれます。この場合、必ずカバーレター的なものを付けて、1-2Day Deliveryを希望すると明記することをおすすめします。