4年ごとに到来する大統領選挙。アメリカでは一大イベントで、半年ほど前から大きく盛り上がりますが、盛り上がれば盛り上がるほど大変になるのが、
選挙日の混雑
です。
信じられないかもしれませんが、アメリカの州によっては、投票しやすいエリアと、死ぬほど投票しづらいエリアとがあります。
投票しづらいエリアでは、
- 住民の数に対して投票マシンが少なすぎる
- その結果、投票の列が長蛇となり、投票できるまでに8時間以上かかる。
- 投票所によっては、列に並んでいる間の飲食禁止という鬼畜のルールがある
- 並んでも投票時間内に自分の順番が来なくて投票できない可能性もある
など、まったく信じられない事態が起こります。たまにニュースにもなりますね。
そのため近年では、不在者投票(Absentee Voting)をする人が増えています。
ちなみに我が家も、家族3人全員が不在者投票をしています。
目次
1.不在者投票は事前申請が必要?
不在者投票は、事前に州に登録しておかなければいけません。しかも、州によって、誰が不在者投票の対象となるかが異なります。身体的な障害を持つ人だけが郵送で不在者投票できるという州もあれば、仕事などの理由でもOKという州もあります。
不在者投票の登録をすれば、この先ずっと郵送で投票できる州
- Arizona,
- DC
- Maine
- Maryland
- Michigan
- Minnesota
- Montana
- New Jersey
- New Mexico
- Virginia.
身体的な障がい者だけが永久不在者投票の申請ができる州
- Alabama
- Connecticut
- Delaware
- Illinois
- Kansas
- Louisiana
- Mississippi
- New York
- Tennessee
- West Virginia
- Wisconsin
高齢者なら永久不在投票の登録ができる州
- Louisiana
- Maine
- Wisconsin
永久不在者投票に登録しなくても、有権者として登録していれば投票用紙を自動的に郵送してくれる州(郵送で投票しても良し、投票用紙を持参して投票所に行っても良し)
- California
- Colorado
- Hawaii
- Nevada
- Oregon
- Utah
- Vermont
- Washington
その他の州は、不在者投票の申請をすると、1年間だけ有効なので、毎年この申請をする必要があります。面倒ですが、やっておくと、全ての選挙で事前に自宅からさっと投票できるので、とても便利です。
2.不在者投票の申請をしよう
州によって申請方法は異なりますが、私が住んでいる州では、
- ネットで申請できる
- 本人確認のために運転免許証の番号を入力
- その場で不在者投票の登録が完了
という流れです。
申請しておくと、投票日の4週間から6週間ぐらい前に、郵送で投票用紙が届きます。
記入方法を間違えないように投票し、表の封筒に自筆で署名をしてポストへ投函すると、投票が完了します!
3.不在者投票の注意点
不在者投票をする際には、いくつか注意点があります。
- その州の運転免許証を持っていたほうが、事前の登録がスムーズ
- 不在者投票には締め切りがあるので、間に合うように返送するべし
- 自筆の署名は確認されます。必ず自分で署名すること
この点を守れば、事前に投票を済ませることができ、選挙の投票日には長蛇の列に並ぶ必要がなくなります!
アメリカの選挙や投票に関する公式サイトUSA.govはこちらから