選択肢が多いアメリカのネット銀行!メリットとデメリットとは?

dawn man people woman

日本にも、楽天銀行をはじめとするネット銀行はいくつかあります。ネットを良く使う人にとっては、抵抗なく選択肢の一つとなるのではないでしょうか。アメリカにも、ネット銀行はたくさんあります。店舗を持つ銀行よりもメリットが多いので人気がありますが、具体的にどんなメリットとデメリットがあって、どんな人におすすめなのでしょうか?

目次

  1. ネット銀行とは?
  2. ネット銀行のメリット
  3. ネット銀行のデメリット
  4. 出金はどうすれば良い?
  5. おすすめのネット銀行はココ!

1.ネット銀行とは?

ネット銀行とは、店舗を持たずに全てのサービスをネットで受けることができる銀行のコトです。アメリカにはネット銀行はとても多く、私も口座を持っています。ネット銀行には、店舗がないという大きな特徴があります。入金や送金などはすべて、パソコンもしくはスマホのアプリを使うわけですが、普段スマホを愛用している人なら、ネット銀行を使うメリットは大いにあると思います!

2.ネット銀行のメリット

アメリカのネット銀行には、いろいろなメリットがあります。

自宅で24時間いつでも口座を開設できる

ネット銀行は、口座の開設はネットで完結します。口座開設に必要な書類は、店舗型の銀行と大きく変わることはありません。

  • 住所
  • 電話番号
  • メールアドレス
  • ソーシャルセキュリティ番号
  • 運転免許証

があれば、Webで口座開設のアプリケーションに記入して、約10分から15分程度で開設できます。ただし、身分確認のために、運転免許証を写真撮影してアップロードするとか、ソーシャルセキュリティ番号を確認するために、ソーシャルセキュリティカードの写真を撮ってアップロードする、と言った作業が必要になります。

必要な書類を見てもらうと分かりますが、ソーシャルセキュリティ番号と運転免許証がありますよね。これは、既にアメリカで暮らしている人なら、普通に持っているものです。しかし、渡米したばかりの人だと、持っていない事もあるでしょう。その場合には、残念ながら書類が揃わないという理由で、ネット銀行の口座を開設するのは難しいかもしれません。

ネット銀行ごとに、カスタマーサービスをしてくれる電話番号、もしくはチャットの機能がついています。もしも必要書類はないけれど不法滞在じゃない!という人は、カスタマーサービスに問い合わせてみるのが良いと思います。

私のおすすめは、チャット方式のカスタマーサービスです。英語力がなくても、文字をタイプしてチャットができるので、安心です。聞き取れずに意味不明なまま電話を切る、なんて悲劇も起こりません!

太っ腹な利子がつく

日本では、銀行に預金をして受け取る利子は、マイナス金利と言われているぐらい「スズメの涙」です。アメリカでも、ここ数年は利子がどんどん少なくなっていますが、それでも日本と比べると高額利子を受け取ることができます。

アメリカの銀行の多くは、Checking Accountには利子がつかないという所がとても多いです。しかしネット銀行の場合には、Checking Accountでも利子がつくという銀行がありますし、銀行や口座を賢く選べば、なんと利子が2%もつくという太っ腹な銀行もあります。

メイン口座とリンクすればサブ口座として使える

すでに銀行口座を持っているという人にとっても、ネット銀行の口座を持つことはメリットがあります。それは、サブ口座として使えるからです。ネット銀行の多くは、残高が少額でも口座維持費がかかることはなく、自由に出し入れしながら預金の管理ができます。店舗型の大きな銀行だと、毎月口座維持費がかかったりするので、複数の口座を持とうという気にはなりませんよね。しかしネット銀行なら、いくつ口座を持っていても、口座維持費がゼロなので、ラクチンです。

ちなみに私は、渡米したばかりの頃に、大手銀行に足を運んで口座を開設しました。それは現在でも使い続けています。その口座はメイン口座として使っており、お給料はそこに振り込まれます。

それとは別に、数年前にネット銀行のセービング口座を開設して、絶対に手を付けたくない貯金は、その銀行にしています。セービング口座なのでデビットカードはなく、出金する際にはメインの銀行への送金という扱いになります。お金をおろすという点に関しては多少面倒ですが、その面倒さのおかげで、その口座に入れたお金はすくすくと成長しつづけています!

こんな痛快方もできますよ、という参考にしてくださいね。

家計簿アプリと連動できる

アメリカにも、家計簿アプリなるものはあります。最初に予算を決めて置き、毎日の出費をカテゴリー分けすれば、アプリが自動的に、予算オーバーだとか、もう少し余裕があります、と言った計算をしてくれるアプリですね。

ネット銀行の口座は、店舗型の銀行と同じように、こうした家計簿アプリとか資産管理アプリと連動できます。そのため、毎日いろいろな口座のアプリを開いて残高や取引状況をチェックしなくても、資産管理アプリを使えば、リンクさせた全ての口座の情報が、アプリにリアルタイムで反映できるので、ワンストップで資産チェックができるのです。

これは、とっても便利ですよ。

手数料が安い

ネット銀行は、店舗がありません。そのため、店舗の運営に必要な設備投資や人件費は一切かかりません。その分、私達ユーザーへ還元してくれています。利子が高くつくのもそうですし、店舗型の銀行では容赦なくかかる各種手数料も、ネット銀行だと無料、もしくはリーズナブルな料金です。

例えば、ネット銀行の多くは、口座維持費はかかりません。それに、リンクさせているメイン銀行口座への入出金に関しては、無料で対応してくれます。できるだけ手数料を節約したい人や、少額のお小遣いを管理したい人にとっては、ネット銀行は理想的だと思います。

3.ネット銀行のデメリット

ネット銀行にも、いくつかデメリットはあります。

パスワードをなくすと大変

ネット銀行口座へのアクセスには、ログインIDとパスワードを使います。パスワードをうっかりなくしたり忘れてしまうと、ログインできなくなってしまいます。もちろん、口座開設の際に住所や電話番号、メールアドレスなどを登録しているので、カスタマーサービスへ連絡すれば、アカウントにログインすることは可能ですし、パスワードを忘れたとしても、ログイン画面からパスワードをリセットできる機能がついているので、パスワードが分からないからと言って、その口座に入っている資産がゼロになる、なんてことはありません。

ネット環境が必要

ネット銀行へパソコンからアクセスするなら、ネット環境がなければアクセスすることはできません。しかしスマホがあれば、スマホの通信網を使えば、問題なくアクセスができます。

アメリカのスマホは、別の記事でもご紹介していますが、基本的にはデータ使い放題プランがデフォルトとなっています。そのため、スマホからネット銀行へアクセスしたからといって、使用料金が気になってストレスになる、ということはありません。

スマホ紛失や機種交換は少しストレス

ネット銀行だけでなく、金融機関のサービスの多くは、ログインIDとパスワードだけで簡単にログインできるわけではなく、2Way Authenticationという、セキュリティを二重にするシステムを採用しています。方法はいくつかあって、

  • 登録した携帯電話へコードを送信する
  • Authenticationアプリを使う
  • 登録しているメールへコードを送信する
  • 登録している電話番号へ機械が電話をしてくれる

などから、選ぶことができます。このうち、最もセキュリティが高いのは、Authenticationアプリを使う方法なのですが、スマホを紛失したり、また機種変更の際にデータ移行に失敗したりすると、Authenticationアプリにアクセスできない→ネット銀行にもログインできない、という事態が起こりかねません。

ただし、これはネット銀行だけではないので、ネットを使って資産管理をする人全員が理解しておきたい注意点だと言えますね。

4.出金はどうすれば良い?

ネット銀行を開設する時に、私が最初におもった疑問と不安は、ATMから出金できるの?という事でした。少し前までは、その点が不便なネット銀行もありましたが、現在では、ほぼすべてのネット銀行では、街中にあるATMを使っての出金が可能になっています。

ネット銀行でチェッキング口座を開設すると、デビットカードが発行されます。このデビットカードにVISAとかMasterのロゴがついていれば、どのATMからでも出金できます。

手数料はどうなるの?

アメリカの銀行では、銀行の系列ATM以外を使うと、銀行から「ネットワーク外ATM使用料」が徴収されると同時に、ATM側からも「ネットワーク外カード使用料」が二重でかかります。かかる手数料はATMによっても、また銀行によっても異なりますが、だいたい2ドル~3ドルぐらいが多いですね。つまり、系列外の銀行のATMを使うと、その度に5ドルぐらいが手数料としてかかってしまうのです。

ネット銀行の場合には、まず、銀行側からかかる手数料はありません。ほとんどの場合には無料です。そして多くの場合には、ATM側からチャージされる手数料に関しては、月の上限が決められていて、その上限までなら返金してもらうことができます。1日おきにATMに行くという人だと、手数料を自己負担することになるでしょうけれど、ほとんどATMを利用しない人なら、ATM使用にかかる手数料は実質無料です。

お店でキャッシュバックをする方法もアリ

わざわざATMに行ってお金をおろすのが面倒な人は、ショップで買い物した時に、キャッシュバックをするという方法もアリです。クレジットカード払いの場合にはキャッシュバックはできませんが、デビットカード払いなら、キャッシュバックが可能です!

キャッシュバックは、基本的にお札なら何ドルからでもできます。1ドルのキャッシュバックはしたことがありませんけれど、5ドルとか10ドルの少額でもOKですし、100ドルのキャッシュバックもできます。

この方法なら、ATMに頻繁にいかなくても、必要なキャッシュを簡単にゲットできますね。

5.おすすめのネット銀行はココ!

上記のメリットとデメリットを考慮して、そして私の経験とネットをリサーチしまくり、おすすめのネット銀行をいくつかピックアップしてみました。

Capital One 360

私はここのSaving Accountを、10年以上利用しています。Checking Accountとは違いますが、サイトやアプリがとても使いやすいですし、利子も大手の銀行よりは多めについている実感があります。Checking Accountなら、口座維持費などがかからないようなので、少額を管理したい人にとっては使いやすいと思います。

Capital One360のメリットは、海外でデビットカードやATMを使っても、海外取引手数料がかからないという点です。日本を含めたアメリカ以外の場所で使う可能性がある人にとっては、これは大きな安心感だと思います。

Chime

ネットでオンラインバンクを検索すると、ほとんどの比較サイトでトップにランキングされているのが、このChimeです。口座維持費がかからないだけでなく、Overdraftも200ドルまでなら無料で対応してくれるという点が、大きな魅力です。アプリの評価も高いので、検討する価値はありそうです。

投稿者: samuraipassport

こんにちは!アメリカ在住のジャーナリスト兼ライターです。アメリカへの移住から生活まで初心者が知っておきたい情報を発信していきます!アメリカに住んでみたい人や海外に憧れている人にとっても役立つ情報が満載です!

コメントを残す

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。