アメリカで焼き肉を食べたい!薄切り肉のゲット方法

close up shot of slices of raw meat on a wooden chopping board

私は、薄切り肉が大好きです。日本のスーパーには、牛や豚の薄切りが豊富な品ぞろえて、フライパンで調理する炒め物とか、鉄板でいただく焼肉、またしゃぶしゃぶやすき焼きなどでも、重宝していました。しかしアメリカでは、日本の食料品が充実したスーパーでなければ、薄切りの肉は全く見かけません。アメリカでも、日本と同じように薄切りのお肉をゲットしたい!肉はあるけど薄くない!という時には、どうすればよいのでしょうか?

目次

  1. スーパーで薄切りにしてもらう方法
  2. 買ってきた肉を自宅で薄くする方法
  3. 薄切り肉を販売しているネットショップはある?

1.スーパーで薄切りにしてもらう方法

スーパーの肉セクションはこんな感じ

スーパーに並んでいる肉は、多くの場合、バックヤードでスタッフがカットしています。どの部位をどのぐらいの薄さ、そしてどのぐらいの量でカットしてパッキングするかは、肉売り場が決めているので、その職人に直接「薄切りにして!」とお願いする方法が、最短かつ最速だと思います。

肉の薄切りは、英語で「Shaved]とか「Sliced」などと言います。しかし、日本人がどれだけ薄い肉を欲しているのかを知らないアメリカ人の職人たちは、ShavedとかSlicedだけで依頼すると、ただのぶつ切りで肉を渡されます。「自分で切ったほうがずっと薄いじゃねーか!」と憤慨したくなるレベルの厚さが多いですね。

日本人が満足できるレベルの薄切りにしてほしい時には、「Paper Thin」と表現してスライスしてもらうことをおすすめします。慣れていない人だと、「何のために?」とハテナな顔をするかもしれません。焼き肉用、しゃぶしゃぶ用と言っても、それが通じて理解してもらえるエリアは、残念ながら日本人が多く生活している大都会だけです。

それでも薄くならないのが現実

薄切りカットの常連になれば、お肉部門のスタッフにお願いして、前もってスライスしてもらうことはできるでしょう。しかし、そこまで到達するには、かなり根気と長い期間がかかると思います。

多くの場合には、スーパーに足を運んで、売り場の肉を選んだうえで、そのパックを職人に手渡しして「薄切りにしてください」と依頼します。

そう、勘の鋭い人なら、もうお分かりですね。既に柔らかくなっている状態のお肉を、その場で薄切りにしようとしても、難易度は超絶高くなってしまいます。しかも、カットしてくれるのは、薄切りにチャレンジしているプロの職人ではなく、スライサーを使って肉をカットすることを職務としているスタッフ。どうしても、私達が希望するレベルの薄切りにはなりません。イメージとしては、とんかつに使えるレベルの厚さ、でしょうか。

ついにスーパーで薄切りを拒否された

以前住んでいたテキサスでは、新鮮なお肉を取り扱うスーパーが近くにあり、私は毎週のようにスーパーへ足を運んでは、薄切りをリクエストしていました。おそらく、そうしていたのは私だけではなく、ほかのアジア人も同じだったのだと思います。

ある日、いつものように薄切りをリクエストしたところ、肉部門のチーフらしき人が出てきて、半ギレされました。

「あんたたち、いつもPaper Thinな薄切りっていうけど、こっちはおかげでけが人が続出している!だから、もう薄切りのリクエストには応じない!」

と言われました。どうやら、すでに柔らかい肉をそのままスライサーを使って薄切りにしようとしたものの、薄くならないのでイライラした挙句、指を切ってしまうスタッフがいたようです。

そのチーフに「一体全体、肉をそんなに薄くしちゃって、どうやって食べるんだい?いや、納得しても薄切りにはしないけど、興味があるんだよ。」と聞かれました。しゃぶしゃぶ、炒め物など、いろいろ例を挙げたものの、彼の顔はどんどんハテナになるので、結局は「Don’t worry about it」と退散した次第です。

ちょ待てよ!アメリカにはPhilly Steakがあるじゃん!

アメリカ人は、一般的に肉はステーキのような塊で食べるか、ゴロゴロしたぶつ切りぐらいのサイズでいただくことが多いですよね。だから、私達が薄切りにしてくださいとリクエストしても、難しいのかもしれません。

しかーし!アメリカにはPhilly Steakと呼ばれる牛肉を薄切りにしたサンドイッチがあります!

Philly Steak Sandwich

これはペンシルバニア州のフィラデルフィア発祥のグルメで、薄切りにした牛肉とチーズが細長いバンズに挟まっている高カロリーなメニューです。既に調理された肉を薄切りにしてPhilly Steakを作るのか、それとも薄くスライスしてから炒めるのかは知りませんが、「薄切りの肉なんて俺たちアメリカ人は食わないのさ」というわけではないですよね。

2.買ってきた肉を自宅で薄くする方法

私たちが期待するレベルの薄さを実現するためには、いろいろ試行錯誤した結果、自宅でDIY薄切りにするのがベストという結論に達しました。

そこで活躍してくれるのが、ミートスライサーと呼ばれるアイテムです。アメリカのスーパーでも、Deli部門に行くと大きなスライサーが置かれていて、ハムやターキーを薄切りにしていますよね。あの巨大なスライサーをコンパクトにした家庭版が、アマゾンなどで販売されています。

もしかしたら、WalmartとかTargetにもあるかもしれません。しかし、選択肢が多いという点では、やっぱりアマゾン帝国が最強だと思います。アマゾンで価格をチェックして、店舗に行ってみるという方法でも良いですし、いろいろチェックして最終的にアマゾンで買うという方法もアリだと思います。

見事なレベルに薄くスライスするコツ

自宅にスライサーを買っても、スーパーの肉部門と同じ方法では、薄くスライスはできません。自宅でスライスするのですから、工夫することが必要ですよね。おすすめの方法は、肉を半解凍・半冷凍な状態にした上でスライスするという方法です。柔らかい状態だと、スライサーが滑ってPaper Thinにはなりにくいです。しかし、コチコチの冷凍状態だと、スライサーの刃がダメージを受けてしまいます。

力を少し入れれば包丁でスライスできるレベルの半解凍な状態にすれば、牛でも肉でもチキンでも、簡単に向こう側が透けて見えるレベルの薄切りにできます!

ちなみに、半解凍で肉をスライスする場合には、ミートスライサーを使わずに包丁だけでも薄切りにできます。スライサーに慣れてしまうと手作業するのが面倒になりますが、スライサーを買うのは嫌だという人は、ぜひ包丁でトライしてみてください!

大きめのブロックがおすすめ

ミートスライサーを使う場合には、肉の塊は小さいよりも大きい方が、スライサーが肉をしっかり固定できるという点で、スライスしやすくなります。コツを掴めば、どんな大きさでも問題なくサッとスライスできますが、慣れるまでは大きめのブロックを買ってきて、冷凍庫で少し硬くした上でスライサーで薄切りにする、という方法が失敗しません!

スライサーはDishWasher Safeを選びたい

熱湯で洗えばギトギト汚れもイチコロ

ミートスライサーは、肉を切るので、使用後には当然ですが、肉の脂でベタベタします。手洗いしても良いですが、ステンレススチール製のスライサーを買うと、刃の部分以外はすべてDish Washerで洗うことができるので、とても便利です!

残念ながら、刃の部分はDish Washerでは洗えません。鋭利な部分が鈍くなってしまうからですね。同じ原理で、包丁などもDish Washerに入れない方が良いと思います。

ちなみに、アメリカで手に入る包丁の中でも、日本人にダントツ人気なのは、SANTOKUです。

3.薄切り肉を販売しているネットショップはある?

いろいろネットショップを探索していますが、薄切り肉を冷凍で配送してくれるネットショップは、私はまだ発見できていません。冷凍でなければいけないので送料がかかりますし、もし見つけたとしても、自宅でスライサーを使えば、大満足できる薄さにスライスできるので、私自身は利用するかどうかは、微妙です。

ちなみに、私が住んでいるエリアは、日本人だけでなくアジア人が全体的に少ないエリアです。そのため、ローカルなショップで薄切り肉と出会った経験はありません。しかし、アジア人率が高いエリアだと、ローカルなスーパーでも薄切り肉を取り扱っていることがあるようですね。羨ましい限りです!

投稿者: samuraipassport

こんにちは!アメリカ在住のジャーナリスト兼ライターです。アメリカへの移住から生活まで初心者が知っておきたい情報を発信していきます!アメリカに住んでみたい人や海外に憧れている人にとっても役立つ情報が満載です!

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