アメリカに住んでいると、「風邪を引いた時にはチキンスープが良い」とよく耳にします。スーパーに行けば、子供用から大人用まで缶に入ったチキンスープが充実したラインナップでそろっており、冬になるとみなさん買いだめをします。
私がアメリカに来たばかりの時には、夫が風邪を引いた時にチキンスープを食べさせなかったとして、義母から叱責されたことがありました。日本で生まれ育った私は、風邪を引いた時には消化の良い「おじや」が定番だったのですが、どうやらそうした日本の食文化は、義母には受け入れられなかったようです。
目次
1.風邪を引いたらチキンスープを飲む国は多い
風邪を引いた時の食事としてチキンスープを勧める国は、アメリカだけではありません。世界中にたくさんあります。この料理は、もともと中国化古代のギリシャで始まったといわれており、12世紀に入ると、「ユダヤのペニシリン」という異名を持つほど、病気の時に食べるべき食事として推奨されました。
アメリカでは、病気になった時にはスープを飲みたいという人がとても多く、単身世帯でもインフルエンザが流行する時期には、UberEatsなどでスープの注文が多くなるのだとか。もしかしたら、チキンスープには、精神的に安心させてくれる作用もあるのかもしれませんね。
2.チキンスープの効能はすごい
チキンスープの主役は、鶏肉です。鶏肉には、
- カルノシン →白血球の働きを活性化する
- イミダゾール・ペプチド →疲労回復作用
- セロトニン →リラックス効果
が入っています。中でも鶏の胸肉にはこれらの成分が多く含まれているので、チキンスープのために鶏肉を購入するなら、胸肉がおすすめです。
チキンスープは鶏肉だけでもOKですが、野菜も投入すればより高い栄養価が期待できますし、何よりも美味しさがアップしますね。
チキンスープの作用は、
- 温かいスープが血流を活性化
- 蒸気で鼻の気道が広がって鼻づまりを解消
- ニンニクをスープに入れると症状軽減につながる
- 水分補給ができる
- 味付けで塩を使うので、効果的かつ効率的な水分補給
- 温かいスープで体温が上がって免疫力もアップする
- 投入する野菜に含まれるビタミンやミネラルが免疫機能をアップ
3.アメリカのチキンスープとは?
アメリカのチキンスープは、家庭ごとにレシピは違うものの、いくつかの特徴があります。
- チキンヌードルスープとして、麺が入っている
- 使う麺はEgg Noodle(卵麵)が一般的
- 投入する野菜には、ニンジンやセロリ、玉ねぎが多い
- 滋養強壮効果を高めるなら、ニンニクとショウガも投入
- デカい鍋で鶏丸ごとを使う家庭もある
いかがでしたか?我が家でも、今では風邪をひきやすい季節には、チキンスープが良く登場します。誰かが咳をしたら、とりあえずチキンスープでも飲んでおけ、という風に、冬によくいただくお料理となりました。
皆さんも、風邪の引き始めにはぜひチキンスープをお試しください!