アメリカでは、子供が26歳になるまでは、働いていてもニートでも学生でも、同居していても一人暮らしをしていても、親の健康保険にそのまま加入することができます。
「成人したでしょ、自分の保険を持ちなさいよ」
と言われることはありません。
現在、息子様は23歳ですが、今でも夫の保険の扶養家族として加入しています。
しかしこの度、職場で提供されている自分自身の健康保険に加入することになりました!
いや、本当は去年、入社のタイミングで加入するつもりだったのです。でも、どういうわけか、
「加入したつもりだったのに、加入できてなかった」
という、よく分からない事態が起こりまして、、、、(涙)
アメリカの健康保険は10月末から12月までオープンシーズンと呼ばれる期間があり、その期間内でしか基本的には加入したりプランを変更することができません。
だから息子様の場合も、去年の入社時に加入し損ねたので、今回のオープンシーズンをひたすら心待ちにしていました。
そしていよいよ、加入しました!
彼が加入したのは、HSA(Health Saving Account)タイプのプランです。
このプラン、調べてみるとなんだかとっても良くて、まさに時代のニーズに合っている名を思ったので、今回は、HSAプランをご紹介しますね。
HSAとはPPOプランの一種です。大きな特徴は、毎月納める保険料が無駄にならず、通院や処方箋などにかかる費用の支払いに使えるという、とってもお得なプランです。
PPOプランって何?という人はこちらから
一般的には、毎月の保険料は、払うだけで、それが戻ってくるとか返金されるなんて嬉しい事態は起こりませんよね。しかしHSAプランでは、納める保険料は健康保険が提供するHSA口座へ入金されて、なんと利子までつけてもらえます!
つまり、掛捨てじゃなく、毎月の保険料が積み立てられるのです!
それだけじゃない、職場がマッチングしてくれるという出血大サービスまでついている所もあります。
そして、使わなかった分は翌年へ持ち越せます。何ならずっと、半永久に持ち越して投資のように増やすことも可能です。
さらに言うと、HSAプランの保険料は税金控除の対象なので、収めた金額はもれなく課税所得から引いてもらうことができます。IRAなどは所得の金額に応じて控除してもらえなかったりしますが、HSAへの入金は、高額所得者でももれなく控除対象となります。
ただし!知っておきたい注意点もあります。
HSAプランは基本的にPPOを土台としているので、病院へ行くとDeductible額までの自己負担が発生します。そのため、よく病院へ行く人にとっては、HSAのお得なメリットよりも、Deductibleの地獄が大きくなってしまうかもしれないので、注意してください。
あまり病院に行かない健康な人にとっては、HSAプランは他のPPOプランよりもずっとお得かもしれませんね。
ちなみに50代の夫と私は、最近は定年に向けて体の修理にいそしんでいるため、病院に行くたびにCo-Payだけを払えばよいHMOプランの方が助かります。
結論:健康保険は、プランの内容を吟味した上に、自身の健康状態も考えて決めよう!