[DCガイド]アメリカの造幣局へ行ってきた!

アメリカのワシントンDCには、造幣局があり、実際の紙幣が作られています。観光客は事前に予約をすればツアーとして見学することもできるのでおすすめです!

DCには、無料で見学できる博物館が数多くあります。その中には、Working Buildingの中を見学させてもらえることもあり、人気があります。

私は過去2年間、夫が業務でDCの中心に宿泊する機会が何度かあり、その度に同伴しては、昼間を一人観光に費やしてきました。

一人じゃ観光してもつまらない、、という事は全くなく、学校じゃ教えてくれない有益な情報を学べる機会が多いので、私はこの機会を最大限に活用しています!

前回は、アメリカで実際に使われている米国紙幣を作っている造幣局の観光へ行ってきました。

目次

  1. 造幣局は事前アポが必須
  2. 実際におカネを作っている様子を見学できる

1.造幣局は事前アポが必須

DCの中にある施設の中には、見学できるけれど事前にアポが必要な施設がいくつかあります。例えば、ホワイトハウスとか、造幣局とか、FBIビルとか、ですね。

この造幣局(The Bereau of Engraving & Printing)も、事前にアポが必要な施設の一つです。アポは、自分が住んでいる州のRepresentativeサイトから申し込むと、チケットを取ってくれる仕組みとなっています。

造幣局の公式サイトはこちらから

最初は、面倒くさいな、、、と思いましたが、私が住んでいる州を含めて多くの州では、チケットを取るためのサイトがあるので、そこからオンラインで申し込むシステムになっていると思います。私が住んでいる州では、完全オンラインでした。

申し込む際には、運転免許証の番号、いつの何時に行きたいのか、など必要事項を記入すると、議員のアシスタントの方がチケットを取ってくれて、メールで送ってくれます。

2.実際におカネを作っている様子を見学できる

入り口は正直、小さくてしょぼく、うっかりすると通り過ぎてしまいそうな感じですが、造幣局なので自由にドアを開けて建物に入れるわけではなく、セキュリティの人にチケットを見せるとドアを開けてくれる感じでした。

そして、入り口ではDCお約束のセキュリティチェック。空港のセキュリティチェックと同じ要領でチェックをすると、ようやく建物の中に入れます。

建物に入ると、館内全体にぷーんとお金の香りが漂っています。堪能しましょう!

中に入ると、両側に米国通貨の歴史に関する展示品がずらりと並んでおり、それを読みながらアポの時間を待ちます。

この待ち時間の見どころは、やはり1ミリオンの展示です!

10ドル札で1ミリオンなら、このぐらいの量になりますよ、的な展示なのですが、かなりのサイズでした。

アポの時間になると、チケットを確認されてグループ分けされます。

たまに、アポの時間より早く着きすぎてしまい、ラッキーなら前のグループに入れてもらえないかな、、と淡い期待を抱く観光客もいるのですが、残念ながらここではNGです。

私が行った時にも、後ろの方で「あなたのアポまではあと30分ぐらいあるから、待ってろ」とけんもほろろな対応をされていた家族連れがいました。

15人から20人ぐらいの小さなグループに分けられたら、1列に並んでツアーをします。

セキュリティの面から、ツアーの間は、写真、ビデオ、音声録画、一切禁止です。

なので、私も写真を撮ることができませんでした。

ツアーが終わると、ギフトショップへ出ます。ここでは、カットされていない紙幣が販売されています。

米国紙幣は、印刷するだけで完成ではなく、規格通りにしっかりカットされたうえで本物の称号をもらい、そこで初めて正式な紙幣として認められます。

だから、カットされていない紙幣は、自分でカッターでカットしてお金として使おうと思っても、認められないという事ですね。

↑こんな感じ

しかも、お土産商品なので、高いです(笑)。

例えば、私が購入したのは10ドル札がが16枚並んだシートなのですが、10ドルが16枚なら160ドルだろう、なんて単純計算したら甘いですね。

お土産料金が上乗せされて、160ドルだと思っていたものが250ドルもしました(涙)。

お金持ちな方は、100ドル紙幣が100枚並んだ商品もあるので、ぜひチェックしてみて下さい。

ギフトショップでこういうシートを購入すると、賞状を入れるような筒に丸めて入れてくれます。

また店内で販売されていたアイテムが全部というわけではないものの、オンラインで購入することもできます。

→オンラインショップはこちらから

Bureau of Engraving and Printing

301 14th St SW, Washington, DC 20250

予約は各州のRepresentativeから

私のおすすめ度 ★★★★★

小さな子供でも楽しめるか ★★★★

所要時間 ツアーは30分程度

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欠航のお知らせは離陸24時間前!困りすぎる!

台風や大雪などの天候によって、飛行機が飛ばないことはあります。珍しくはないですが、あります。航空会社がどの段階で飛行機を飛ばすかどうか決めるのは、おそらく航空会社によってルールが異なるのでしょうし、国際線か国内線かによっても線引きは違うと思います。

私は過去に、日本とアメリカの両方で、飛行機が飛ぶかどうかわからない状況に追い込まれたことがあります。その経験の中で感じたことをご紹介しますね。

目次

  1. 日本はギリギリの判断
  2. 2022年のアメリカ
  3. 欠航かどうかを決めるのは誰?

1.日本はギリギリの判断

あれは確か、2010年ごろだったと思います。当時、沖縄の那覇空港から羽田空港へJALで飛ぶ予定でした。しかし皆さんご存じのように、夏の沖縄は次から次へと台風が通り過ぎ、そのたびに島内はひどい混乱になってしまいます。

私が那覇空港から飛ぶ日にも、あいにく台風が上陸するかどうかという感じだったと記憶してます。その時には犬を連れてのフライトだったため、荷物はかなり多く、前日ごろから飛ぶのか飛ばないのかストレスを抱えていました。

当日の朝テレビをつけると、ほぼすべての便が「欠航」となっています。しかし私が乗るはずの便はまだ飛ぶかどうかは未定となっていました。

忙しいとは思いましたが、私はJALの那覇事務所まで電話をしました。なんせ犬がいますし、片道切符でホテルもチェックアウトしなければいけませんでしたので、飛ばないなら早く知りたかったのです。それに、空港へ向かって良いものかどうかも迷いました。

ちなみに私たちが乗るはずの便は、午後3時ぐらいのフライトでした。

朝7時ぐらいに電話をかけると、けんもほろろに「まだ分かりません」と。

9時にかけても「まだ分かりません」。何時にかければ分かりますか?と食い下がったところ、おそらく少し偉い人だと思うのですが、その方が電話口に出られて、どんな仕組みで飛ぶかどうかを決定するかというプロセスを説明してくださいました。

その方のお話によると、

  • 飛行機はシャトル式になっていて、羽田から来た便に給油をして羽田に戻る
  • 羽田から来た便が着陸できなければ、飛びたくても機体がないから飛べない
  • 飛行機は離陸は簡単だけど着陸が難しい。着陸さえできて機体をゲットできれば飛べる
  • 機体は特定の着陸便が特定の離陸便に使われるので、前後の便が飛べても自分の便は飛べない事態も起こる

とのことでした。そしてその方は、私が乗るはずの離陸便は、午前11時15分に着陸するJALなんちゃら便なので、それが着陸できれば飛びます、空港へいらしてください。とおっしゃってくれました。

那覇から羽田へのJAL便は、夏の繁忙期だったこともあり、おそらく一日に10本近くあったと思います。

そしてその日に離陸で来た便は、10便のうち私の便を含めた2便のみ。前後の便がキャンセルとなる中、どういうわけか私が乗る便は超絶ラッキーだったらしく、飛ぶことができました。

機内では機長様が、「今日のフライトは揺れます。とても揺れます。酔い止めを持っている方は今すぐに飲んでください。飲まないと吐きます。揺れますが、飛びます。皆様を羽田までお連れします。」と男気のあるスピーチをしてくださいました。乗り物酔いする私は、機長様の指示がなくてもとっくの昔に酔い止めを服用していましたが、息子にも酔い止めを飲ませました。

2.2022年のアメリカ

これは私自身ではなく、息子様が去年に経験したことです。

息子様はニューヨークの田舎にある大学へ通っており、車で行くと高速を飛ばして6時間程度かかるのですが、冬季は雪の心配があるので基本的には飛行機で帰ってくるように手配しています。

去年の春、といっても春が訪れるはずの3月に、どういうわけか北西部全体が大雪となりました。しかし息子様が利用するシラキュース空港にとっては、雪なんて冬の風物詩。日常茶飯事です。鼻くそ程度なはずだから雪ぐらいで欠航なんてならないだろう、と思っていました。

そして離陸時間の24時間前、いよいよアプリでチェックインする時間が来ました。ちなみに航空会社はアメリカン航空です。

すると!

ちょうど24時間前に、いつものように「チェックインの時間ですよ~」とメールが来たと思いきや、メールを開いたら、そこに見えたのは「キャンセル」の文字。

へ?????

と思いました。

なぜ24時間前のこんな早い段階で、すでにキャンセルなの??

息子様は明日帰宅しなければいけません。本人そのつもりですし、もうキャンパスから空港へのバスも手配しています。

一瞬、何が起きたかよく分からず、パニックになりながらも息子様へ電話をして事情を伝え、代替手段を模索することにしました。

とりあえずシラキュース空港のサイトへアクセスして離陸便のスケジュールを見ると、なぜか全便がキャンセルとなっており、それも息子様が飛ぶ予定の日だけでなく前日も、ついでにその後も2日ほど余裕をもってキャンセルの扱いとしているようでした。

AMTRAKという電車を使うことも考えましたが、死ぬほど時間がかかる上に、息子様はそんな経験がないので心配です。雪の中、事故リスクを冒しながら夫様と一緒に車で行こうかとも考えたものの、夫様は全く行く気なし。「仕方ないから雪が止むまでキャンパスか空港そばのホテルにいたら良い」と余裕のよっちゃんです。

結局、パニック発作を起こしそうになりながらも、予定していた日の夕方に別の空港へ到着する便を予約でき、残り1席をゲット出来ました。

当日息子様は、ほぼ1日中小さなシラキュース空港で過ごし、昼寝をしたり映画を見たり、またスマホの充電をしながら、とても暇だったそうです。

3.欠航かどうかを決めるのは誰?

どうやらどの段階で欠航にするかを決めるのは、航空会社によって違うようです。私の経験というたった2つの少ない経験から偉そうに考察すると、日系はギリギリまで飛ぶ方向で頑張ってくれるのに対して、アメリカ系は万が一を考えた安全重視で、早い段階でさっさと欠航を決める傾向があるのかもしれません。

ただし、冬季においては空港が離着陸が危険と判断して、空港自体をクローズにする可能性もあります。この場合には、航空会社が飛ぶ気満々でも飛べないというわけですね。

ちなみに空港がクローズとなるのは、凍結などによって滑走路をクリアにできない場合、安全な視界を確保できないなどの理由が挙げられます。

もしも旅行や出張、引っ越しなどで飛行機を利用する場合、すぐにキャンセルする航空会社よりも、ギリギリまで待ってから状況判断してくれる航空会社を選んだほうが、私が沖縄で体験したような奇跡のラッキーチャンスを得られる可能性がありますね。航空会社を選ぶ際には、そんなことも考慮するのが良いかもしれません。

何それ聞いてない!空港でターミナルが変更になったらどうする?

飛行機のフライトでは、同じターミナルの中でゲートが変更になることは良くあります。その場合、荷物を持って変更された新しいゲートまで歩けば問題ありません。かかる時間も、おそらく数分程度で済むでしょう。

しかしアメリカの国内線では、ゲートだけではなくターミナルそのものが変更されることもあります!しかも、頻繁に起こります。空港によっては、ターミナル間の移動には、トラムやバスなどを使わなければいけないこともあるでしょう。

自分が搭乗を予定しているフライトが、ゲートのみならずターミナルまで変更されたら、どうすれば良いのでしょうか?

目次

  1. ターミナル移動には時間がかかる!
  2. 空港によってはセキュリティの列に並び直し
  3. スーツケースはどうなるの?
  4. ターミナル変更はいつわかる?
  5. 間に合わない時にはどうする?
  6. 飛行機が遅れる可能性はアリ

1.ターミナル移動には時間がかかる!

私は普段、フィラデルフィア空港(PHL)を使用しています。この空港はターミナルがAからFまで6ターミナルありますが、規模はそれほど大きくはなく、すべてのターミナルが直線に並んでいます。そのため、ターミナル変更を言い渡されても、テクテクと歩けば移動できます。仮にターミナルAからFまでを歩くと、所要時間はおそらく15分程度ではないでしょうか。

まっすぐ歩けばよいだけとはいえ、距離はかなりあります。そのため、息子のような若い人ならイライラするだけで済む距離ですが、運動不足の人だと確実に息が切れますし、車いすの人だと、もっと時間がかかるでしょう。

アメリカには、フィラデルフィア空港よりも規模が大きな空港はたくさんあり、ターミナル間の移動にはトラムと呼ばれるモノレール的な乗物が必要だったり、空港間を走るバスを使わなければいけないこともあります。その場合には、もっと時間がかかることを想定しておきましょう。

2.空港によってはセキュリティの列に並び直し

多くの空港では、セキュリティチェックに長い列ができていて、通過するだけでも数十分かかってしまうことが少なくありません。

一度セキュリティチェックを通過した人がターミナル移動をする場合、空港によって、セキュリティチェックをもう一度通過するかどうかは扱いが異なります。

例えばダラスフォートワース空港(DFW) では、一度セキュリティを通過すれば、ターミナル間を移動しても再び長い列に並んでセキュリティを受ける必要はありません。

しかし私が利用するフィラデルフィア空港では、ターミナルが変わると再び長い長蛇の列に並ばなければいけません。そうした作業もすべて含めて、搭乗時間までに間に合わせなければいけないわけですから、場合によってはパニックになることも十分に予想できますよね。

3.スーツケースはどうなるの?

ターミナルが変更となった場合、すでに預け入れたスーツケースに関しては、何もする必要がありません。スーツケースはフライトごとに、フライトライン側で分類されてから飛行機へ積み込まれます。どのターミナルからスーツケースがチェックインされたかは問題ではないので、どこから預け入れてもターミナルの変更には全く影響はありません。この点は安心ですね。

4.ターミナル変更はいつわかる?

ターミナルの変更は、航空会社の都合で行われます。搭乗時間の24時館前あたりに分かる余裕のよっちゃん的なケースもあれば、すでにゲートで待っている時にターミナル変更のお知らせを受けて、半狂乱になりながら別のターミナルへ他の乗客とダッシュしなければならないことも、もちろんあります。

5.間に合わない時にはどうする?

すでに航空会社のカウンターでチェックインを済ませており、片手にチケットを握りしめながらターミナルを移動する場合でも、時間的に間に合わない可能性は十分にあります。特に、大きな空港が混雑していて、セキュリティチェックを通過するまでに長蛇の列に並ばなければいけない時には、のんびり並んでいると間に合わない可能性はもちろんあるでしょう。

そんな時には、セキュリティチェックの所にいる案内係の人に、事情を説明しましょう。案内係の人は意地悪をするためにそこで働いているわけではないので、列に並んでいると間に合わないと判断したら、優先的に通してくれることもあります。

6.飛行機が遅れる可能性はアリ

飛行機は電車とは違うため、すでにチェックインしている乗客が搭乗時間に現れないからと言って置いていくことはありません。待ちます。特に直前でターミナルが変更になった場合には、そうした点も考慮して待ってくれます。

飛行機のフライトでは、常にテロのリスクを考えなければいけません。そのため、スーツケースを預け入れてチェックインもしたけれどやっぱり乗らないというケースは基本的には認めていません。

少しぐらいなら辛抱強く待ってくれますが、その後は「おーい、どこにいるんだ?早く来い!」的なアナウンスを空港中に流しますし、変更前のターミナルやセキュリティチェックの列、他のゲートにいるのではないかと、スタッフ総出で探し回ります。

そうした作業にはもちろん時間がかかるわけです。

目的地まで直行便で行く人なら、イライラするだけで済むかもしれません。しかし、もしも乗り継ぎ便があり、時間的にぎりぎりだと、場合によっては乗り遅れる可能性もありますよね。

たかがターミナル変更、されどターミナル変更。場合によっては、自身の旅行に大きな変更を余儀なくされる可能性もあります。旅のプランは、そんなことも考えながら時間に余裕をもって行うことをおすすめします。

乗ってる飛行機から降りろってどゆこと?オーバーブッキングの罠と対処法

民間の航空会社はどこも、ガラガラの状態よりも乗客をできるだけ満員にした状態で飛びたいものです。そのため、予約を入れても後からキャンセルする人が出ることを見越し、飛行機の定員よりも若干多めの予約を受け付けることがよくあります。

JALやANAでもするこのオーバーブッキングは、アメリカでももちろんあります。今回は、このアメリカ系航空会社のオーバーブッキングへの対処法と、あとから怒り心頭にならないためのコツをご紹介します!

目次

  1. 搭乗した後にオーバーブッキング対応?
  2. 降りても良いボランティアがいない!どうなるの?
  3. キャッシュのオファーもある!
  4. ボランティアで降りた人はどうなるの?
  5. 降りろと言われた。NOと言っても良い?
  6. バウチャーも現金ももらえないことがある?

1.搭乗した後にオーバーブッキング対応?

私はこれまで、飛行機に搭乗した後にCAが客席を右往左往しながら「オーバーブッキングなので自主的に降りてくれる客」を探している現場に何回か居合わせたことがあります。

皆さん、座席に座っているし、今更降りたくはないわけです。だから大抵は、CAを目を合わせないように下を向いたり寝たふりを決め込みます。

CAにとっては、決められた数をボランティアとして降りてもらわなければいけないので、必死です。誰も手を挙げなければ、あちらから客に声をかけてきます。多くの場合、中高年者が声を掛けられるケースはとても少なく、ターゲットとなるのは「時間にフレキシブルに対応できそうな」若者、特に若い男性などは良く狙われてしまいます。はい、私の息子も、これで何度も声をかけられました。

うちはアメリカン航空のマイルをためているので、基本的にフライトはすべてアメリカン航空にしています。なので、ほかの航空会社の対応方法は分かりません。しかしアメリカン航空の場合には、この状態になると、飛行機は飛びません。以前、ボランティア待ちで2時間ほど遅れたことがありました。

2.降りても良いボランティアがいない!どうなるの?

もしも、CAが必死にボランティアで降りてくれる乗客を探し回っても、誰もYESと言わない場合、航空会社は次に、バウチャーと呼ばれる割引券を提示してきます。

例えば、降りてくれたら1,000ドル分のバウチャーを差し上げます!みたいな飴を差し出してくるわけですね。

このバウチャー、実はとっても注意が必要です。

orange and green label airplane ticket

制限がありすぎて死ぬほど面倒

1,000ドルのバウチャーをもらっても、ネットで次のフライトを予約する時にさっと番号か何かを入力して無料で予約できる、なんて簡単なわけではありません。多くの場合、

  • バウチャーを換金するなら電話で予約を取らなければいけない。ネット予約は不可。
  • 電話しても予約を入れられない。仮予約しかできない。運を天に任せろということ。
  • 本予約するにはフライト時間の24時間前に空港に足を運んで、カウンターで直接予約を入れなければいけない。
  • 別の空港で使おうとすると「何それ?見たことない」と拒否されることもある

などの事態が起こるケースが多いのです。

近年ではなんでもデジタルなのだから、バウチャーもデジタルにすればよいのに!と思うところですが、デジタルバウチャーも存在はするようです。しかし、一般乗客は残念ながら使えないらしく、まったく役に立ちません。

一人分しかカバーされない

たとえ1,000ドル分のバウチャーをもらっても、500ドルのチケットを2人分取る時に使えるわけではありません。大半のバウチャーは、受け取った人にしか適用できません。そして、おつりなんて出ません。場合によっては、複数の人が一緒に使えるバウチャーもあるようですが、そこらへんはしっかり説明を受けたほうが良いかもしれません。

3.キャッシュのオファーもある!

航空会社のこのバウチャー作戦は、すでに多くの乗客に知れ渡っています。だから、「いいや、その手には乗らない」という人は多いですね。大学から飛行機で帰省する息子は、何度もこのバウチャーという飴で降りろと言われたそうですが、そのたびに私が「NOと言え」と断らせています。

もしもバウチャーで誰も釣れない場合には、次にキャッシュのオファーを出してくるそうです。もしかしたら、時間的に素早く降りてくれる人を見つけたいときには、バウチャーなんて遠回りなことをせずに、最初からキャッシュオファーをすることも、十分に考えられます。

ちなみに、こうしたキャッシュのオファーには上限はありません。つまり、交渉次第では、思いがけない高額キャッシュをゲットすることも可能です。

もしもキャッシュのオファーなら、時間的にフレキシブルに対応できる人なら、対応するのもアリかもしれません。

4.ボランティアで降りた人はどうなるの?

オーバーブッキングのためにボランティアで飛行機を降りた人は、通常は航空会社が無償で次の便にブッキングしてくれます。ただし、同じ経路というわけではなく、直行便のはずが経由便となったり、場合によっては目的地から数時間離れた「最寄りの」空港で降ろされるなんてこともあります。

食費と宿泊費も出してもらおう

もしも当日便がなく、翌日便になってしまった場合には、乗客側からリクエストした場合に限り、宿泊施設も確保してくれます。これはホテルバウチャーを支給してくれるというもので、もしかしたらこれも制限があるのかもしれません。。。

また、ボランティアで降りたために2時間以上の遅延となる場合には、フードバウチャーと呼ばれるものもリクエストすればもらえます。これも現金ではなくバウチャーとして受け取ることができるもので、リクエストしなければもらえないので注意しましょう

これを、降りる価値があると判断するか、いやいやカネなんていらないから予定通り飛んだほうがマシだと判断するかは、その人次第だと思います。

5.降りろと言われた。NOと言っても良い?

person holding letters

すでに飛行機に搭乗して座席に座っている自分に対して、CAがボランティアで降りてくれないかと圧をかけてきた場合、圧に負けずにNOという事は、もちろん可能です。もしも条件次第で降りても良いと考えるなら、譲れない条件を提示して、それを飲むなら降りてやってもいいぐらいの強気な態度でも良いでしょう。

多くの場合、そうした強気の態度をすぐに飲んでもらえるわけではなく、なんだこいつ的な軽蔑の視線を受けたり、「その条件じゃ無理」と言われるかもしれません。その場合には、「それなら降りない」で問題ありません。

6.バウチャーも現金ももらえないことがある?

アメリカ国内線の場合には、バウチャーや現金のオファーは良くあります。しかし、日本を含めた海外からからアメリカへの便だと、オーバーブッキングされてもこうした特典をもらえないので、注意してください。その理由は、アメリカの法律で認められていないから。つまり、日本からアメリカに来る時の便では、ボランティアで降りても何も見返りをもらえません。

憧れのアメリカ横断!失敗しないコツとは?

日本人にとっては、アメリカ横断とかアメリカ縦断ときくと、とても壮大なロマンを感じるのではないでしょうか。私自身、息子が2歳のころに、夫の異動でアメリカ横断をした経験があります。その他にも何回か数日間かけて車で移動する経験をしていますが、こうした経験をしているアメリカ人は、とても多いと思いますね。その理由は、アメリカ人は車での移動がデフォルトだから!だと思います。

ここでは、アメリカ横断(縦断でも)で失敗しないプランニングや知っておくと便利なコツをご紹介しますね。

目次

  1. あなたはどちらのタイプ?
  2. 1日どのぐらい走るのが目安?
  3. 宿泊先の決め方
  4. 持っていると便利なもの
  5. 高速道路での注意点
  6. ハードだけど一生の思い出になる

1.あなたはどちらのタイプ?

アメリカは広いです。グーグルマップで東海岸の都市と西海岸の都市の距離を計算すると、ニューヨークからロサンゼルスまでは車で41時間かかると出てきます。

「あ、41時間ね。1日は24時間だから、4日ぐらいでつくね。」

なんて単純計算しているあなた!それはいくら何でも無謀です!

この41時間を、1日当たり何時間ぐらい運転すればよいのかを計算すれば、大体何日ぐらいかかるのかが分かります。しかしこれはあくまでも、「このぐらい運転できるだろう」という仮定で、渋滞や天候などによる影響は全く考慮していないベストな状態での予測です。

何日もかかる距離を車で移動する場合、

  • 毎日できるだけ進み、暗くなってきたり疲れてきたら、そこで宿泊先を見つけるタイプ
  • 最初に毎日何マイル走るかを計画し、事前に宿泊先を押さえておきたいタイプ

のどちらが自分の性格に合っているかを考えて、旅の計画を立てることをおすすめします。

フレキシブルに対応したいタイプ

事前に計画を立てると、今日はどこまで行かなければならないという義務感が生まれます。それが精神的な圧になるという人なら、その日の気分で可能な限り走り、一日の終わりには気に入ったところで宿泊先を探すという旅の方法が良いかもしれません。

ただし、アメリカは日本のように高速道路が整備されているわけではありませんし、ガソリンスタンドや宿泊できる場所が充実しているわけでもありません。かなり疲れてきたけれど、山の中だったり砂漠の中だったりして、宿泊先もガソリンスタンドも見つからずに走りつづけなければならないという事態が起こるリスクはあります。

事前に計画したいタイプ

これは、会社の異動などで移動に自由気ままな日数をかけられない人にオススメの方法です。出発前に、今日は何マイル走ってどこに泊まる、という計画をすべて立ててしまうので、計画通りに目的地に到着できるという安心感があります。しかし無理な計画をすると、疲労困憊の状態に陥ったり、道中を楽しむ気力も体力も残っていないという悲惨な状況にもなりかねません。

2.1日どのぐらい走るのが目安?

black wing mirror

人によって、何時間ぐらいの運転なら疲れないかという基準は違います。3時間ぐらいでダウンしてしまう人もいれば、10時間ぐらい走れるという人もいるでしょう。アメリカ横断や縦断では、旅の期間が10日前後かかることが多いです。そのため、疲れすぎない状態を維持するのが最終的にはベストだと思いますね。

アメリカ政府が公務員の異動に対して推奨している一日の移動距離は、350マイルです。これは563kmに当たります。民間企業でも社員が車で異動する場合には、このぐらいの距離を走ると推定して、交通費や宿泊費などの手当てを計算することが多いようです。

1日350マイルって疲れる距離?

もしも高速道路を70マイルで走れば、350マイルは5時間です。80マイルで走行すれば、4時間半ぐらいで到着します。普段運転しなれている人なら、このぐらいの距離は「全く問題ない」距離だと思います。

ただし、アメリカ横断や縦断では、大都市も通過します。時間帯によっては通過する際に渋滞に引っかかったりすることがあり、5時間のつもりが7時間になってしまう事はもちろんあります。疲れている時にそうした状況になると、さらに疲れがアップします。

上限はどのぐらい?

10日ぐらい連日運転しなければいけないことを考えると、1日の上限は450マイルから500マイルぐらいが限度だと思います。もちろん、強靭な精神を持っている人なら、もっと長距離を運転してもへっちゃらでしょう。私が横断したときには、夫が一人でドライバーをしていたため、1日450マイル以上は走らないような計画を立てました。

3.宿泊先の決め方

people standing at parking lot

高速道路沿いには、モーテルと呼ばれるホテルがたくさんあります。ヒルトンやリッツカールトンなどと比べれば、当然ですが高級感はありません。しかし、お得感は確実にありますし、ホテルを選べば衛生面でも問題なく泊まれます。

日本人にとって衛生面で抵抗なく泊まれるモーテルを選ぶなら、Best WesternとかHoliday InnComfort Innあたりがおすすめです。もしも価格重視でチャレンジャーな衛生環境もいとわないなら、ごめんなさい、Super 8とかEconomy Inn、そのほかチェーンになっていないローカルな激安モーテルもたくさんあります。旅の記念にどうぞ。

アメリカでホテルを最安値で抑える方法はこちらから

都市部を避ければ節約できる

宿泊先を事前に決める際には、渋滞になりやすい都市部はできるだけ避けるのが得策です。人里離れた場所にあえて宿泊する必要はありませんが、都市部の近郊なら安心感があると思います。

アメリカの人里離れた場所での宿泊は、土地勘がある人か肌で危険を察知できる人以外は、避けたほうが無難だと思います。部外者は目立ちますし、狙われやすいものです。

ディスカウントは積極活用

アメリカのホテルの多くは、さまざまな割引制度があります。早めに予約するだけでも割り引いてもらえたりしますし、場合によっては半額ぐらいになったりするのでお得です。

4.持っていると便利なもの

アメリカ横断や縦断では、車に携帯していると便利なものがいくつかあります。

GPSシステム

人気ブランドはGarmin

スマホのキャリアによっては、電波が届かない地域があります。土地勘が全くない場所でスマホの電波も入らないとなると、かなり精神的なストレスとなってしまうでしょう。出発前に必ず携帯している携帯キャリアの電波状況マップを見て、怪しいなと感じたらBest Buyなどでサテライトを使ったGPSシステムを購入しておきましょう。

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ミネラルウォーター

500ml入りのミネラルウォーターは、数本ではなくケースでトランクに入れておくことをおすすめします。高速道路沿いのガソリンスタンドで販売されている水は、高いです。しかも、万が一路上でトラブルが起こった時には、水がないと熱中症や脱水症状のリスクもあります。

トイレットペーパー

私は心配性なので、トイレットペーパーを必ず持参します。その理由は、アメリカ横断中や縦断中には、信じられないほど人里離れた場所でトイレに行きたくなったりすることがあるからです。トイレはあっても、ペーパーがないという事は普通にありますし、高速道路沿いのトイレにも、ペーパーがないという事もあります。大量に持っていく必要はありませんが、万が一の時のために持参しておくと安心感が違います。

鎮痛剤と解熱剤はマスト

解熱剤、整腸剤はマストです。私が横断したときには東海岸北部のマサチューセッツ州から、西海岸南部のロサンゼルスまで3200マイル程度の旅でした。9日間という日数を会社から頂いていたので、事前に計画を立ててドライブしましたが、2歳の息子は道中、ちょうどオクラホマ当たりまでついたところで、熱を出しました。おそらく精神的なストレスだったのだのでしょう。

医者に連れて行ったところで寝かせておくことには変わらないですし、引き返すことも滞在することもできなかったため、解熱剤を飲ませて車の後部座席に寝かせ、そのまま移動を続行しました。

子供の退屈しのぎはゲーム

一日の大半を車の中に座りっぱなしの状態でいると、誰でもイライラするし退屈もします。道中の景色を楽しむことはできますが、毎日そればかりでは子供は退屈してしまうでしょう。

そんな時には、場所を取らずに長く子供を楽しませてくれるスマホやタブレットの一択です。ゲーム三昧に対して否定的な人でも、背に腹は代えられません。

5.高速道路での注意点

アメリカの高速道路では、いくつか注意点があります。

基本的には無料、しかしTollは有料

toll gate on a concrete pavement

アメリカの高速道路は、基本的に無料です。しかし都市部の周辺には、Tollと呼ばれる有料道路もあります。避けて通ることは可能ですが、アメリカ横断や縦断ではできるだけ労力を最小限に抑えたほうが良いので、支払うことをおすすめします。場所によっては通行料金が10ドルぐらいすることはあるものの、2ドルとか3ドルぐらいが多いです。

このToll料金は、基本的に現金オンリーとなっている所が多いです。中にはおつりすら出ないという事もあるので、1ドル札と25セントを多めに準備しておくと安心です。

夜間の走行は控えよう

日本の高速道路は、夜間には照明がついて明るいですよね。しかしアメリカの場合、照明が全くなく、自身のヘッドライドだけが頼りとなることは少なくありません。疲労の度合いが昼間とは大きく変わりますし、動物の飛び出しなどもあるので危険です。

ちなみに、鹿など大型動物が飛び出してきて轢いてしまうと、旅行を続行できないレベルで車にダメージを負います。昼間なら視界が良くて見えるので、避けることもできますよね。しかし夜は、真っ暗な中を走るので、そういった危険にも注意が必要です。

また、夜間には高速道路沿いのパーキングエリアなども危険です。ずいぶん昔ですが、早朝4時ぐらいの高速道路パーキングで、トイレに行った女性がレイプされて殺害されるという事件が起こりました。それ以来私は、暗くなってから高速道路のRest Area系のパーキング(長距離トラックのドライバーが仮眠をとっていることが多いです)には近寄りません。

ただし、フードコートがあるサービスエリアは別です。

6.ハードだけど一生の思い出になる

私が東海岸から西海岸まで横断したのは、30代前半のころです。夫がずっと運転してくれたこともあり、当時はほとんど疲れることなく、道中を楽しみながら旅ができました。その前にも後にもたくさんの旅行をしましたが、一生のうち最も思い出に残っているのは、この横断の旅です。特に観光をしたわけでもなければおいしいグルメをいただいたわけでもないのに、です。

40代後半にも似たような横断をしましたが、この時は死ぬほど疲れました。良い思い出にならなかったどころか、ハードな1週間だったという記憶しかありません(笑)。

もしもアメリカ横断や縦断の旅をするなら、ぜひ若いうちに慣行することをおすすめします!