アメリカを観光旅行している期間中に、ケガを使用とか病気にかかろうと狙う人はいません。しかし、いつどこで何が起こるか分かりませんから、楽しいはずの旅行中に、ケガをしたり病気になってしまう可能性は、ゼロではないでしょう。
もしも旅行中に病気やケガをしたら、どうすれば良いのでしょうか?
目次
1.海外旅行保険に入っている場合
旅行の前に海外旅行保険に加入した人は、まずこの保険を使うことを検討しましょう。多くの場合、現地での窓口が設置されており、日本語で対応してくれることが少なくありません。これは、大きな安心感ですよね。
しかも海外旅行保険は、実損払い方式となっているのが特徴で、実際にかかった医療費を保証してもらうことができます。自己負担分が少なくて済むのが、大きなメリットです。
2.日本で医療保険に入っている?
海外旅行保険に加入してこなかった人でも、日本で医療保険や終身保険などに加入している人なら、海外医療特約として、海外旅行期間中の入院や手術費用が保障されるかもしれません。
ただしこの場合、現地でかかった医療費を全額自己負担した上で、日本に帰国してから医療保険へ請求するという流れになります。多くの保険では、補償額の上限や入院期間の日数制限などがあるので、注意しなければいけません。
3.健康保険にも海外療養費制度がある
海外旅行保険にも加入してこなかったし、日本で医療保険にも加入していない。そんな私は海外で病気やケガをしたらどうすれば良いの??と絶望的な気持ちになっているあなた、まだかかる医療費をいくらか返金してもらえるチャンスはあります。
それが、健康保険についている海外療養費制度を利用するという方法です。これは、かなり制限が多いため、海外でかかった莫大な医療費の大半は、自己負担となる可能性が高いという点は事前に理解しておかなければいけません。しかし、少額でも返金してもらえるので、利用できる場合にはぜひ利用しましょう。
4.病院よりもドラッグストアへ
世界で最も医療費が高いと言われているアメリカで、無保険で病院にかかることは、経済的な破滅を意味すると言っても過言ではありません。救急車を呼ぶだけで数千ドルかかりますし、入院すれば数百万円を請求されても不思議ではないでしょう。
過去には実際に、
- 肺炎・敗血症から入院→6,080万円の請求
- 呼吸困難と肺結核で50日間入院→9,300万円以上の請求額
- 脳挫傷でくも膜下出血→5,600万円の請求
などが起こっています。
緊急の治療が必要な場合には、病院に行くべきかなんて悩んでいられませんけれど、緊急性が低い場合には、行かないという選択肢も考慮しなければいけません。
例えば高熱が出ているなら、病院に行ってもせいぜい解熱剤ぐらいしか処方してもらえません。解熱剤なら、ドラッグストアでも購入できますし、かかる費用には雲泥の差があります。私なら、まずドラッグストアに行って有効成分の違う解熱剤を何種類か購入し、服用しながら試行錯誤するでしょう。
早期の帰国が安上がりの場合も多い
旅行期間がどのぐらいかによっては、航空券を買い直して早めに日本へ帰った方がベターな場合もあります。もちろん、病気やケガの種類や程度によって決めなければいけませんが、それも選択肢の一つとして念頭に入れておきましょう。