アメリカのワシントンDCにあるスミソニアン系博物館は、どれも内容が濃くて充実しているものばかり。その中でも、アメリカの多様性をしっかり歴史や文化と共に学べる場所が、このNational Museum of American Historyです。
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私が足を運んだのは、寒い冬、そして雨の日。そのせいでしょうか、館内はガラガラでした。

ほら、みて↑ 夏休みシーズンなら、ごった返しているConstitution Aveでさえ、だーれも歩いていませんでした(笑)。
ここは、アメリカの多様性がどのようにして生まれたかが、詳しく説明されています。例えば移民なら、どこからの移民がアメリカのどこに根付いて、どんな文化を作り出したか、みたいな説明が分かりやすくされています。



例えば、移民数が最も多い北中南米からの移民は、見ているだけでワクワクするようなラテンな雰囲気のエリアが設置されていました。
アメリカへの移民には、他にもいます。例えば、中国系や日系のアジアからの移民。
同じアジアでも、中国と日本では、アメリカへの移民に際して背景事情や価値観などが大きく違い、それが移民後のコミュニティ構築においても反映されています。



その他には、ヨーロッパからやってきた移民が住んでいた家屋を再現したものとか、移民が食べていた食事や調理器具、普段の暮らしなどがいろいろ展示されていました。
「移民」というよりは「強制的に連行されてきた奴隷移民」と言ったほうが正確なのでしょうけれど、アフリカンアメリカンに関する展示もありました。
ただ、アフリカンアメリカンの悲しい歴史に関しては、ここよりも隣にある、アフリカンアメリカン歴史博物館の方が詳しいです。
戦争に関する展示も
アメリカの歴史は、明るい事ばかりではありません。戦争も数多く経験しています。ここには、そうした戦争に関する歴史もしっかり説明されています。
第二次世界大戦では「世界の三大ワル」と言われた東条英機も、ここにいました。


日本人を収容したキャンプや広島についても、写真などが展示されていました。


またここには、アメリカのファーストレディーの歴史もありました。
どうやら大統領になると、ファストレディーが自分たちのお皿を注文できるらしく、そのセットが展示されてました。きっとお皿を選ぶのは大統領ではなく妻なのでしょうから、その方の好みが分かるような展示で、興味深かったです。



ちなみに↑は、左はオバマ大統領が使っていたお皿、中央はブッシュ大統領、右はアイゼンハワー大統領のものです。
お皿の中央に、ホワイトハウスやイーグルの絵が描かれているものが多く、また金箔仕様が多く、何も乗せなくても十分にゴージャスでした。
結論
ここは、アメリカの様々な歴史(医学、化学、技術、テクノロジー、武器、食品などいろいろ)が浅く広く学べます。
衝撃的な写真などは、他の博物館と比べると少ないので、子供でも問題なく楽しめるし、学習の場としてもおすすめだと思いました。
Smithsonian National Museum of American History
国立アメリカ歴史博物館
1300 Constitution Ave. NW, Washington, DC 20560
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