廃車宣告から保険金入金、最短どのぐらい?

少し前のブログで、自動車の自損事故を起こすと、自分の意志に関わらず保険会社が勝手に廃車を宣告してしまうことがあるというエピソードをご紹介しました。

こちらから

保険会社が廃車を宣言すると、その車はもう自分の手元には返却されません。保険会社が買取って処理という形になるので、私達は車がない状態で保険会社からお金が送られてくるのをひたすら待たなければいけません。

今回は、廃車宣告を受けてから次の車を買うまでのプロセスとかかる時間を、経験を元にご紹介します。

目次

  1. 整備工場から保険会社へ見積もりが送られる。そして保険会社が廃車を宣告
  2. 車はレッカーされる
  3. レッカー先で全損車としての価値が計算
  4. 車のTitleを郵送で送る
  5. Titleが受理されたら保険会社へ、お金あげてもいいよと連絡
  6. 保険会社から支払いがある
  7. お金をもらって終わりじゃないかもしれないぞ!
  8. 廃車宣告から入金まで、かかる日数は?

1.整備工場から保険会社へ見積もりが送られる。そして保険会社が廃車を宣告

保険を使って自動車の修理をする場合、自動車の整備工場が破損をチェックして、見積もりを保険会社へ送ります。

その見積もりを見て、保険会社が廃車を決定すると、整備会社及び車の所有者へ「廃車の通知」が来ます。郵便で送られてくるわけではなく、軽くメールで「直せないので廃車です」的に来ます。

そして車が修理されることを切望している私たちは、途方にくれます。

知っていると便利なこと

整備工場へ、「もしも廃車対象となりそうな場合には全額自腹で修理するかもしれないので、まずは保険会社ではなく自分たちへ連絡が欲しい」と伝えることはできます。違法でもなんでもありません。

保険を使わずに自己負担で修理をすると、保険は関係ないので、以下の手続きはなくなります。廃車扱いにもなりません。

2.車はレッカーされる

最初のステップは、車のレッカー移動です。多くは、保険会社がレッカー移動を手配してくれて、レッカー移動会社から所有者の元へ電話が入ります。

その電話は、「レッカー移動する前に車内から私物を除去してください」

という内容です。

ちなみに我が家の場合、レッカーするよと連絡が来たのは、保険会社が廃車を決めた翌日でした。

ここで注意したいのは、車から取り除くのは私物だけではなく、ナンバープレートもです。ドライバーで簡単に外れますし、車が修理業者などに保管されているのなら、業者の人がプレートを外してくれたりします。

※外したナンバープレートの使い道は、後ほど説明します。

3.レッカー先で全損車としての価値が計算

レッカー先では、全損車(Total Loss)としての価値が計算されます。

何のために、そんなことをするのか?

それは、全損の状態でもオークション市場で売れるからです。もちろん、全損なので修理をしても中古車と言う扱いにはなりません。Totaled CarとかSalvaged Car、つまり全損した経歴を持つ傷物という位置づけで売却されます。

その売却額を計算するわけですね。

もしも車の所有者が全損車をキープしたいと希望すると、事故直前の車体価値から全損価値が差し引かれた金額が、保険会社から送られてきます。

4.車のTitleを郵送で送る

全損車としてどのぐらいの価値があるかを計算する作業は、ケースバイケースで時間がかかります。

しかし、もしも全損した車を手放し、保険会社からお金をもらって別の車を購入しようと考えている人なら、レッカー先に伝えることで手続きがスピードアップします。

次のステップは、車の所有権があることを示すCertificate of Titleの原本を郵送するという手続きです。オフィスが近ければ直接持参するのもアリですね。送る先は車がある場所、つまりレッカー先です。

このCertificate of Titleは、車のローンが残っている場合には、ローン会社が持っているので所有者の手元にはありません。ローンを完済したら、郵送で送られてきます。

もしもローンを完済している人なら、手元にあるはずなので、それを指示された方法でレッカー先に送ります。

紛失したらどうする?

車のTitleは、車内に放置するものではなく、自宅の金庫あたりに入れておく書類です。引っ越しなどで保管場所が分からなくなってしまったり、金庫そのものが盗難にあったり、必要な時にTitleが見つからない!と言うことは、なきにしもあらず。

もしも見当たらない時には、DMVで再発行してもらうことができるようです。ローンを組んでいた金融機関では、Titleの原本をそのまま私達に郵送しているので、コピーをくれと言っても持っていません。

連絡先は、州のDMVです。

5.Titleが受理されたら保険会社へ、お金あげてもいいよと連絡

Titleを郵送で送る際には、ここに何を記入しろと言った細かい指示書に従って正確に記入しましょう。書類が不備だと、送った書類が返送されてきます。やり直せという事ですね。

そんなやり取りを何回も続けるうちに、時間ばかりが経ってしまいます。だから、指示通りにしっかり記入して、一発合格を目指しましょう!

Titleがレッカー先に受理されると、問題ないかどうかをチェックした上で、保険会社へ「問題ないのでお金払ってあげていいよ」という連絡が入ります。

6.保険会社から支払いがある

レッカー先から連絡が入ると、保険会社は私たちにお金を払う準備をして、チェックを郵送するか、もしくはDirect Depositで入金してくれるか、のどちらかで支払ってくれます。

このステップにかかる時間は保険会社によって異なりますが、我が家で加入している保険会社では、48時間以内とおっしゃってました。

7.お金をもらって終わりじゃないかもしれないぞ!

州によっては、保険金を受け取った後にも、廃車の手続きが残っていることがあります。注意しましょう。

それは、ナンバープレートの返却です。多くの州では義務化されていて、プレートを一定期間内に返納しなければ、その住所に登録されているほかの車両のナンバーや運転免許証が一時的に無効となってしまうペナルティが課せられています。

私も、レッカーの前に外したナンバープレートをDMVへ返却に行きました。手続きは難しくなく、本人確認をされたり、プレートを外した車がどうなったのかを聞かれたぐらいでした。

8.廃車宣告から入金まで、かかる日数は?

廃車宣告から実際に入金があるまで、かかる日数はケースバイケースです。もしも事故の際に他人や他車を巻き込んでいれば、その調整などでも時間がかかるため、保険の支払いは遅くなってしまうでしょう。

揉めないケースでは、大半の場合には30日以内に入金があるようです。でも中には、とても速くて1週間以内に入金されたという人もいるので、本当にケースバイケースですね。

クソ高いアメリカの自動車保険!安くする方法はある?

アメリカの自動車保険は、日本と金額だけを比較すると、ずいぶん高いと感じる人は多いですよね。確かに、高いです。しかし、保険会社を見直したり、ディスカウントをうまく利用すると、毎月払う保険の料金を安く抑えることもできます。

ここでは、自動車保険を安くするコツをいくつかご紹介しますね。

目次

  1. 低走行車ディスカウント
  2. 車の設備によるディスカウント
  3. 駐車環境によるディスカウント
  4. 複数の車は同じ保険会社で!
  5. 無事故無違反ならディスカウント
  6. ほかの金融サービスを持ってるとディスカウント
  7. 学生ディスカウント
  8. クレジットスコアが良い人もディスカウント
  9. 住宅を所有している人もディスカウントが適用

1.低走行車ディスカウント

アメリカを走る車の平均的な年間走行距離は、10,000マイル~12,000マイル程度と言われています。しかし、すべての車がこの距離を走行するわけではありませんよね。中には、私のように週に数回しか乗らず、しかも近所にあるスーパーぐらいにしか行かないというドライバーもいます。

息子様に車を買った時には、2マイル程度しか離れていないハイスクールへの通学に使っており、プライベートで走ったと言っても小さな街の中ぐらいだったので、走行距離は鼻くそ程度でした。

自動車保険は、走行距離が10,000マイルよりも少ないと、ディスカウントされます。要チェックです!

2.車の設備によるディスカウント

Anti-TheftとかDaytime Running Light、Airbagの数や位置など、自動車に搭載されている設備によっても、ディスカウントが適用されます。

VINからすでにどんな設備が装備されているかは保険会社で分かっているので、このディスカウントに関しては、最初の見積もりの段階から含まれていることが多いですね。

3.駐車環境によるディスカウント

同じ自動車でも、普段どこに駐車するか、そのロケーションによっても保険料は変わります。

Zipコードによって安全性が大きく違い、それは保険料の見積もりを出すときにすでに反映されています。

しかしその他にも、ガレージに止めるのか、道路に止めるのかなど、どこに駐車するかによってディスカウントが適用されます。

4.複数の車は同じ保険会社で!

多くの保険会社では、2台に保険を掛けたら、Multi-Carディスカウントで割引してもらえます。3台ならさらにディスカウントされるわけですね。

1台ずつ別の保険会社に申し込むよりも、まとめて同じ保険会社を利用したほうが、保険料の合計は確実に安くなります。

5.無事故無違反ならディスカウント

無事故無違反のドライバーに対しては、Premier Driverとしてディスカウントをしてもらうことができます。これはドライバーについているディスカウントで、自動車の車種によって影響を受けない割引です。

6.ほかの金融サービスを持ってるとディスカウント

自動車保険を提供する業者には、保険を専門に取り扱っている損保のような所もあれば、銀行業務もしている金融機関もあります。金融機関なら、銀行口座や家のローン、自動車保険などをいろいろ持っていたり、複数の金融商品を使っていると、ディスカウントを受けられます。

7.学生ディスカウント

学生ディスカウントと言うのもあります。例えば、学校のGPAが3.0以上だったり、ドライビングのクラスを修得していたり、また大学生ならキャンパスへ車を持っていかなければディスカウント、と言うのもあります。

ただし、学生なら何でもOKと言うわけではありません。フルタイムの学生で、年齢は25歳未満が対象です。

8.クレジットスコアが良い人もディスカウント

クレジットスコアが良い人にも、自動車保険のディスカウントがあります。自動的についている割引かどうかは分かりませんけれど、おそらく更新の際にスコアをチェックして保険料を再計算しているのではないかと予想しています。

ちなみに、クレジットスコアが良い人は、お金に対して責任感の強い人と見なされるので、ローンを組む際にも低金利が適用されるという特典がついています。

9.住宅を所有している人もディスカウントが適用

賃貸ではなく不動産を所有している人にも、ディスカウントが適用されます。これも、クレジットスコアと同様に、住宅を所有している人の方がお金に対してはしっかりしているに違いないという予測に基づくものです。

自動車事故で保険を請求したい!プロセスは?

数か月前になりますが、大学のキャンパスで暮らしている息子様から連絡があり、車で事故ったと言われました。あいにく他人を巻き込んだものではなく、細い交差点を曲がる際にブラックアイスにタイヤが滑り、道路の横にあった溝へ落ちたとのことでした。

私や夫ならともかく、息子は事故の経験もなければ、自動車保険の請求をしたこともありません。しかし、とりあえず自分で車から這い出して警察へ連絡したとのこと。

私に連絡してきた時には、警察と一緒にレッカー待ちの状況でした。

目次

  1. 事故ったら最初にすること。それは警察を呼ぶこと。
  2. 相手のいない自損事故は保険でカバーされる?
  3. 事故った時の保険手続き
  4. 自動車保険を使う際に注意すること

1.事故ったら最初にすること。それは警察を呼ぶこと。

事故を起こしたら最初にすることは、警察を呼ぶことです。警察を呼ぶと、直ちに現場へ来てくれて、ポリスレポートなるものを作成してくれます。

ポリスレポートには、事故の場所や日時、現場の様子などが書かれるわけですが、自損事故でも保険を使って修理する場合には、ポリスレポートはあった方が良いです。

仮にポリスレポートがない場合には、保険会社から連絡が来て、その時の状況を詳しく口頭で説明することになります。そして、事故として処理できるかどうか、ただの摩耗や消耗によるメンテナンスではないかなどを判断することになります。

事故後も普通に走行できた

息子の車は、道路の左側にある溝に斜めに落ちたような感じで、自力で這い出すことはできない状態でした。

ダメージは、落下の衝撃で左側のミラーがもげ落ちた以外は、左側ボディに凹みやかすり傷ができていました。

レッカーで引き揚げてもらった所、エンジン回りは無事だったらしく、問題なく自走できたそうです。現場に来てくれた警察官も、修理費はおそらく1,000ドルぐらいじゃないかな、と予想してくれました。

実際の事故現場

2.相手のいない自損事故は保険でカバーされる?

自損事故のように、自分の車を自分の保険で修理する場合には、Collision(車両保険)の補償を付けていることが大前提となります。日本でもアメリカでも、ローンを払い終わった車や古い車だと、Collisionはつけない選択をする人が意外と多いです。この場合、多少の凹みは直さずに乗るというスタンスになりますね。Collisionは意外と高額な月額料金なのも、つけない人が多い理由だと思います。

もしもCollisionがついていなければ、残念ながらダメージの修理にかかる料金は、全額が自費となります。ただしレッカー代に関しては、保険会社がRoadside補償みたいな感じでつけてくれていることが多く、Collisionとは別途でカバーされるチャンスはあります。

3.事故った時の保険手続き

保険会社によって手続き方法は異なります。しかし近年ではアプリを使って事故の申告ができる保険会社が増えており、とても便利です。

私達が加入している保険会社では、

  1. アプリで事故りましたと報告→電話しても、アプリを使えと言われます。
  2. 車のダメージを遠隔見積もりするため、写真やビデオをスマホで撮影してアプリにアップロード。→どこをどのように撮影するかはアプリで指示されます。
  3. 数日中に、見積もりを出してくれる。→写真と動画を提出していれば迅速でした。
  4. 見積もりをプリントアウトして、それをもって近くの自動車整備工場へ行く。
  5. かかる修理費用については、整備工場と保険会社の間でやり取りしてくれる。
  6. 修理が終わったら、自身のDeductibleを支払って車を受け取る。
  7. 整備工場は保険会社へかかる費用を請求。直接保険会社から支払われる。

という順序です。

4.自動車保険を使う際に注意すること

自動車保険の申請は、ある程度流れが決まっているので、指示に従っていればパニックになることはありません。しかし場合によっては、こんなはずじゃなかったとなることがあるので、注意も必要です。

  • 修理のタイミングでアップグレードはできない
  • 安く修理してもらって保険金で利益を出してはいけない
  • 保険を使って修理すると、毎月の保険金が上がる

中でも注意したいのは、保険を使って修理すると、翌月から保険料がアップするという点です。いくら上がるかは保険会社によって違いますが、「1回目は上がりません」という特約が付いていない限りは、上がると考えて間違いないでしょう。

しかも、1回目は上がりませんという特約も、対物補償に限定されていたりするので、Collisionで自分の車を修理する場合には、容赦なく上がったりもします。もしも保険金が上がると困る人は、保険会社から見積もりを出してもらった上で、保険を使うかどうかを判断するのがおすすめです。

息子の保険は事故リスクを想定したDeductibleだった

すっかり忘れていましたが、息子の車についているCollision補償のDeductibleは、$150でした。おそらく息子がメインに乗ると分かった時に、事故るリスクは私や夫よりも高いだろうなと予測して、万が一に備えていたのだと思います。

修理にかかる費用の見積もりは$4,300超でしたが、自己負担分はたったの$150。まあ、来月からの保険金が値上がりすることは覚悟するとして、使うために加入している保険なので、今回は遠慮なく使わせていただきました。