アメリカの学校には警官が常駐!?

日本とアメリカの学校には、大きな違いがあります。それは、アメリカの学校には校内に警察官がいるという点です。その辺の大人が、ただ警察官の服を着てパトロールしているわけではありません。れっきとした警察官で、逮捕する権限も持っています。しかも、そのうち91%の学校に存在する警察官は、銃や手錠などの警察アイテムを一通り携帯しています。

そういえば少し前に、テキサス州で、学校で働く警察官は必ず銃を携帯するようにとルールが決まりました。もちろんその前から銃を携帯していた警察官はいたわけで、息子が通っていたテキサスの学校に常駐していた警察官も、銃は当時から持っていました。

目次

  1. 学校にいる警察官はパート?
  2. 費用負担は誰がしているの?
  3. 学校に常駐している警察官は何をするのか?

1.学校にいる警察官はパート?

学校で働く警察官は、フルタイムとして朝から晩まで校内にいることもあれば、パートタイムとして週に何回か学校に足を運ぶこともあります。

ISDや自治体の予算によっては、1人の警察官が複数の学校を担当するというケースもあります。例えば2020年のメリーランド州では、学校に常駐する任務を持つ警察官は、439人いましたが、毎日同じ学校に常駐するのはそのうち328人でした。111人は、複数の学校を担当してたという事ですね。

2.費用負担は誰がしているの?

市民を守る役割をする警察官の給料は、税金で賄われています。公立の学校に警察官が常駐する場合、そのサービスにかかる費用は、

  • ISDが負担
  • 自治体が負担

と2通りあります。政府機関のデータによると、学校運営の予算から警察官常駐費用を出すISDは全米で約45%、自治体が予算で賄っているのは全体の13%となっています。

3.学校に常駐している警察官は何をするのか?

学校に常駐している警察官の仕事は、たくさんあります。

  • 非常事態の対応
  • 学校内での暴力行為を監視
  • 問題がある生徒に対する指導やカウンセリング →公式なものではない

近年では、全米各地の学校で無差別銃乱射事件が起きています。生徒が被害に遭うケースも多いですし、警察の到着に時間がかかってしまうことが事態を悪化させることもあります。

近年は、学校運営時間中は警察官をずっと常駐させておくISDが増えています。今後もこの傾向は続くのでしょうね。