初日ですっかりトラウマに!息子が経験したアメリカ給食エピソード

lunch boxes near notebooks on table

子供って、どんな理由でトラウマになるか分かりません。私の息子は、キンダーの初日で、なんとアメリカの給食に対してすっかりトラウマになってしまいました。

目次

  1. 酸っぱい牛乳
  2. 濡れてるチキンナゲット
  3. 大学ではすっかりあきらめの境地
  4. どんな経験からも学ばせる

1.酸っぱい牛乳

photo of boy drinking glass of milk

息子がキンダーに入る時、とりあえずランチは自宅で準備しなくてよいという事実に、私は心が躍りました。だから、キンダーが始まるまで、学校に行ったら友達と「給食」なるおいしい食事をして、とても楽しい時間を過ごせるということを、子供に言い聞かせ続けました。

息子はキンダーの初日、私に洗脳されるがままに給食に心躍らせて、学校に行きました。

しかし帰宅した彼は、半泣きでした。

「ママ、僕もう給食は食べたくない」というのです。

理由を聞くと、

「牛乳がすっぱくて飲めなかった」

「友達は誰も給食なんて食べておらず、みなランチを持参していた」

とのことでした。

ガーン。牛乳がすっぱいのは、完全に想定外でした。おそらくその日だけだったのでしょうけれど、キンダーの初日というタイミングで子供をトラウマにするには十分すぎる破壊力でした。

その後、私は毎朝、子供のランチを作って持たせることになりました。

2.濡れてるチキンナゲット

porcao de peixe

ミドルスクールに入ってからは、学校の給食を食べる子が増えました。共働きの親が多く、子供のランチなんて忙しい朝に作れない、という理由だったのだと思います。

その頃にも、私はせっせと毎朝子供のランチを詰めていましたが、ある日子供が私にこう言ったのです。

「ママ、僕、明日学校のランチを食べたいんだけど、いいかな?」

ええっ!!良いも悪いも、良いに決まってるじゃないですか!私がこの日をどれだけ待ち望んだことか!

ランチアカウントなるものは開設していなかったので、翌日には現金を持たせました。

その日の夕方、帰宅した息子は一言。

「やっぱり明日から、またランチお願い。」

ガーン。。。。

その理由を聞くと、その日のメニューはチキンナゲットだったらしいのですが、なんとベチャベチャに濡れたナゲットが出されたそうです。

友達は「おいしくないけど食べられないことはない」と食べていたそうですが、食にうるさい息子様のお口には合わなかったようです。

はい、翌日からワタクシは再び、ランチ作りに復帰しました。

3.大学ではすっかりあきらめの境地

そんな息子も、はや大学生。大学の寮に入ってキャンパスライフを謳歌しています。大学のカフェテリアには、私も何度かお邪魔したことがあり、決してまずくはないお食事をいただきました。これなら息子の大学生活も安泰だろう、と考えていたのです。

ところが、大学生活をスタートしてから数か月で、息子から電話が。

「ママ、学校の食事、マズ過ぎてダメ。どうしよう?」

はぁー??

どうしようもこうしようもない、親としては食事代で年間に5,000ドル以上(60万円近く)も払っています。不味くても、食べてもらわなければ困るのです。

「カネ払ってんだから、食え。不味くても食え。それが大学っちゅーもんじゃ」

と突き放しました。

もちろん、お小遣いを使って毎食をUberEatsやGrabHubにするわけにもいかず、息子は食べられるものを食べて生き延びていたようです。

息子曰く、「親が来る時だけ、素晴らしいメニューが出るけど、それ以外はクソみたいなものしか出さない」のだとか。私は彼に、それでも食べろ、と言いましたが。

それからは、月に2回ほど、私がラーメンやお菓子、パンなどを箱に詰めて送っています。そして、マルチビタミンも飲むようにさせました。栄養満点の食事をしてくれれば理想的ですが、まだ若いので、多少の不健康は平気でしょう。しかし、空腹に耐えるのは苦痛です。とりあえず腹は満たせよ、という母からの愛ですね。

4.どんな経験からも学ばせる

我が家の教育方針は、(決して夫や息子から賛同を得ているわけではありませんが)「転んでもただでは起きぬ」です。人生、良いこともあれば、悪いことだって当然あります。嫌な経験をすることは仕方ないにせよ、そこから何かを学べば、自身の今後の成長につながるだろう、と私は考えております。

息子のトラウマ的な学校給食に対しても、今は大学のおいしくない食事を食べるという選択肢しか、与えていません。しかし、それも大学生活という青春の1ページになると信じています。

もし将来、おいしい家庭料理やグルメなお食事をいただいた時、マズイ食事に耐え抜いた経験があれば、おいしさに対して感謝する心を持てるだろうとも期待しています。

実際、高校までは料理に対して文句こそ言えど称賛することはほぼなかった彼が、帰省して私の手料理を食べると、「学校の食事とは比べ物にならないほどおいしい!」と言ってくれます。決して私が料理上手というわけではありませんが、少しは食に対する感謝の気持ちを覚えたのだと思います。

投稿者: samuraipassport

こんにちは!アメリカ在住のジャーナリスト兼ライターです。アメリカへの移住から生活まで初心者が知っておきたい情報を発信していきます!アメリカに住んでみたい人や海外に憧れている人にとっても役立つ情報が満載です!

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