アメリカの遠足!同伴する親は何をするの?

kids gorming a line in scholl

私が小学校の時には、遠足に親がついてきた記憶がありません。おそらく、学校の先生が数人で クラス全体を引率していたと思います。

しかしアメリカの遠足は、シェパロン(Chaperon)と呼ばれる親の引率があります!これは親がボランティアでするもので、母親だけでなく、仕事を休んで同伴する父親もたくさんいます。私も息子の学校では「学校に入りびたっている」と思われるほどボランティアをしまくっており、遠足のシェパロンも毎回参加していました。

複数の学校、複数の先生のもとでシェパロンの経験をしてみて、私が感じたことをご紹介しましょう。

遠足は少数のグループで行動

laughing children in between woman and man at daytime

遠足に親が同伴すると、親ごとに子供が数人ずつ割り振られます。日本で言うところの「班」のような感じですね。アメリカの遠足では、基本的に少数のグループで自由行動が多いです。例えば美術館やパークに行ったら、集合は何時ですとシェパロンの親に言われ、集合時間まではグループごとの自由行動となります。

親がシェパロンとして同伴する場合、自分の子が普段仲良くしている友人を同じグループにしてくれることが多いです。人数は5,6人といったところでしょうか。シェパロンは、子供がはぐれたりしないように監督しながら、グループ行動をするのです。

同伴する親やボランティアなので、遠足ごとにシェパロンの数は変わります。親が行ってみたいと思うような場所だとボランティアは多くなりますし、そうでなければ同伴したい親は少ないです。その場合、先生が子供たちを引き連れて歩くことになります。保護者が監督するのは5人で、先生は10人の子供を連れて歩くという事もありました。

特にすることは何もない

遠足に同伴したからと言って、特にしなければいけないことは何もありません。遠足の場所は大体子供の年齢や学年にあった場所が選択されているので、子供たちの自主性に任せて「次はどこ行こうか?」などと羊飼い的な役割をしていれば問題ありません。美術館のような場所だと、展示品に触るなとか、勝手に走るなとか、大声で騒ぐなという注意はもちろんしますが、年齢が低い学年だと、遠足も他人に迷惑がかかりづらいアウトドアが多いです。

保護者に金銭的負担を求められることはある

red and white coca cola vending machine

遠足の場所によっては、有料で入館できる施設があったり、売店があったりします。気が利く親なら、遠足の時には子供にいくらお小遣いを持たせるのですが、必ずしも子供たちが全員、小遣いを持ってくるわけではありません。そうすると、売店に行った時に「Ms.XXX、僕お金ないの」と泣きつかれたりします。

学校の先生は、そうした泣きつきに屈することなく「お金がないなら買えないね」と突き放してました。ひとりに与えると全員に与えなければならなくなり、キリがないからだそうです。平等に、という点では素晴らしいと思います。

先生の中には、「売店にアイスクリームあるけど、シェパロンが買ってあげてもいいですよ!」なんて余計な一言を言う人もいました。そうすると、買ってもらえるのだと思い込む子供がいて、「早くアイスクリームが食べたい!」とねだられることもありましたね。

小学校3年生ぐらいになると、子供に知恵がつきます。そのため、自分ではお金を持っていてもシェパロンに買ってもらおうとするズルい子が出てきます。これは注意したほうが良いですね。

小学校4年生の遠足では、こっそりと私にアプローチしてきて、他の子には内緒で自分だけにお金をくれという信じられない子もいました。

私が遠足に同伴したときには、ジュースかアイス程度に限定して、私のグループにいる子に買ってました。現金を渡すことは少なく、アイスかジュースを子供たちに選ばせて、私がまとめて会計するというスタイルが多かったです。

事故はあります

遠足は、子供にとってはワクワクする特別なイベントです。普段はおとなしい子でも、興奮して羽目を外すことはあります。

息子がキンダーの時に、遠足で牧場に行ったことがありました。そこで、おとなしい子がエキサイトして馬に近づきすぎ、頭を噛まれるという事件が起こったのです!

その子は流血したりケガをしたわけでもなかったので、きっと「噛まれた」というよりも「馬の歯が当たった」程度だったのかもしれません。しかし後日、その親から先生にクレームが入りました。「息子が馬に噛まれたって本当?」と。子どもたちの話をどこからか聞きつけたようでした。

小学4年生の時には、お子様向けのテーマパークの噴水プールみたいなところで遊んでいた子供が滑って転び、足をすりむきました。帰宅直前だったのでそのままその子はバスに乗って帰りましたが、翌日先生のもとに親からクレーム。「子供の足が赤くAlmost Infectedだった」とのことでした。

子供の遠足に同伴するボランティアは、とても楽しい思い出です。皆さんもこれからもし機会があれば、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか?

投稿者: samuraipassport

こんにちは!アメリカ在住のジャーナリスト兼ライターです。アメリカへの移住から生活まで初心者が知っておきたい情報を発信していきます!アメリカに住んでみたい人や海外に憧れている人にとっても役立つ情報が満載です!

コメントを残す

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。