マクドナルドだけに限ったことではありませんが、日本でファストフードに行くと、どの店舗に行ってもおいしいとかマズイという差はほとんどありません。その理由は、すべての店舗はマクドナルドの企業が直営で管理しているから。
しかしアメリカでは、ファストフードに限らず、ガソリンスタンドや飲食店、ハードウェアストアやスポーツジム、そして不動産業者などがフランチャイズされています。直営店があるのかないのかも難しいほど、フランチャイズ率は高いという特徴がありますね。
フランチャイズは、日本にもあります。コンビニは良く知られている所ではないでしょうか。先月までは山田商店だった店が、いきなりセブンイレブンにリニューアルした、なんて時には、おそらくフランチャイズの可能性が考えられます。
フランチャイズでないものはある?
日本と比較するとかなり幅広い分野や業界でフランチャイズ率が高いアメリカですが、フランチャイズではないブランドもあります。例えば、ウォルマートなどの総合店舗はすべて企業が直営で管理をしていますし、ファストフード系ならスターバックスは直営のみです。ショッピングモールの中も、アメリカではフランチャイズ店が多いのですが、Appleの店は直営店のみ。つまり、Appleの店舗で働くスタッフは、Apple社の社員です。
スモールビジネスとして人気

フランチャイズというビジネスモデルにはいくつかの種類やタイプがありますが、どれも「看板を掲げる権利をカネで買う」という共通点があります。なんのフランチャイズをするかによって、最低いくらの出資が必要かはロケーションによって異なるものの、ファストフードの場合だと$500,000ぐらいが目安です。いち、じゅう、ひゃく、せん、、、と数えたくなる桁数ですよね、はい、ハーフミリオンを最初に出資する必要があるのだそうです。
ファストフード系のフランチャイズにかかる費用を知りたい人はこちらから
金はあるけどノウハウがないという人にとっては、フランチャイズは魅力的かもしれません。しかし利用するユーザーにとっては、店によって品質に雲泥の差があるといったデメリットもあるでしょう。冒頭にあげた、ここのマクドナルドはおいしいけれど、こっちのマクドナルドは最悪!という事態も、普通に起こります。
「フランチャイズは結婚のようなもの」
もしもこれからスモールビジネスを始めようと考えていて、手っ取り早いファストフードを検討している人は、よーく考えることをおすすめします。
フランチャイズ地獄に関しては、日本でもアメリカでもネットでいろいろな情報収集ができます。皆さんが口をそろえて言うのは
フランチャイズは結婚のようなもの。始めるのは簡単でワクワク。しかし契約解除するとなるともめてトラブルになり、莫大な違約金を請求されることもある。
のです。
私が子供の頃に、同級生の家がヤマザキパン屋をしてました。しかしある時をきっかけに、ローソンとなったのです。今から思えば、フランチャイズだったのでしょう。しかし2年後にはローソンではなくなり、よく分からない名前の個人商店になっていました。
フランチャイズの店に行く際の注意点
どの店がフランチャイズかどうかを調べても、ここアメリカでは無限ループにはまってしまうことは多いでしょう。だって、ほとんどがフランチャイズなのですから。
旅行先でたまたま足を踏み入れた店の場合には、そこが地域では最悪な評判だったとしても、分からないまま食事をし、あとから「最悪な店だった」という感想を持つぐらいで終わるのではないでしょうか。
しかし、もし普段からフランチャイズの店に行く頻度が多いなら、ぜひ毎回同じ店ではなく、いくつかの店舗に足を運んで比較してみてください。店のレイアウトとかメニューは同じでも、従業員の雰囲気やサービスの質は、店舗ごとに大きく違います。
- 待ち時間が異常に長い→スタッフが人手不足
- 冷めた料理を平気で出す→品質管理をしていない
- 何じゃこりゃ!というレベルで不味い→これも品質管理だと思います
- 店が汚れてる→衛生管理がなってない。食事に何が入っているか分かりません。
など、客という立場でもフランチャイズ店の選び方を間違えると、地獄を見ます。こうした悲劇を少しでも回避するなら、来店前にグーグルレビューをチェックするなどの対策がおすすめです。
皆さん、くれぐれもお気をつけて!