ダイバート(英語: divert)とは、航空機の運航において、当初の目的地以外の空港などに着陸すること。ダイバージョン (diversion)・代替着陸・目的地外着陸・緊急着陸とも呼ばれる。
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飛行機に搭乗して、目的地とは別の空港に降ろされたら、どんな人でも「へ?」となることでしょう。憤慨する人、泣き出す人もいるかもしれません。
目的地とは違う場所に着陸することは、Divert(ダイバート)と呼んでおり、一般的には予期せぬ事態が起こった時に起こります。
- 台風接近や大雨警報などの天災
- 飛行機の故障や不良による緊急着陸
- 病人が発生して一刻も早く着陸しなければいけない
など、理由はいくつかあります。その中でも私たちがおそらく経験する可能性が高いのは、天災ではないでしょうか。
夫が着陸した場所は目的地から車で3時間
数年前、夫が出張に行った時のことです。翌朝からミーティングが詰まっていたので、前夜入りしようとしたところ、何が原因かは忘れてしまいましたが、なんと飛行機がダイバートしてしまい、まったく違う場所に着陸しました。そして乗客は全員、そこで降ろされてしまいました。
夫は耳にしたこともない空港から、半泣きで私に電話をかけてきました。
こういう時、夫も息子も、私に電話をしてきます。その理由は、私は自宅のパソコンの前に常に座っているので、万が一の時にはネットを使って迅速な対応ができるからです。
夫が見知らぬ空港に降り立った時にも、空港の名前から場所を検索した所、当初の目的地まではレンタカーを使って3時間程度かかることが分かりました。
外はもう真っ暗。確か夕方の6時ぐらいだったと思います。そこから当日の飛行機はもうありませんでしたので、夫は仕方なく、レンタカーを借りて、3時間もかけて疲労困憊しながら、目的地まで運転していきました。
国土が広いとダイバートの距離も長い
日本は国土がそれほど広くはありませんし、色々な場所に空港があります。だからでしょうか、ダイバートと言っても車で1時間ぐらい離れた場所へ降ろされることが多く、「面倒だな」ぐらいのイライラで終わります。
しかし国土が広いアメリカでは、ダイバートなんてされたら目的地まで車で何時間かかるか分かりません。到着までの時間や到着してからの予定などを組んでいる人にとっては、呆然としてしまう事でしょう。それに、ペットや赤ちゃんを連れている人にとっても、ダイバートなんてされたらとても困ります。
緊急着陸なので仕方ないとはいえ、誰も喜ばないダイバート。もしもアメリカ国内を旅行する際には、そうしたリスクも念頭に入れたうえで、旅の計画を立てることをおすすめします。
ダイバートで航空会社はどこまでしてくれるか?
日本国内では、ダイバートしても目的地まで近ければバスを出してくれるなど、手厚くサポートしてくれることがあります。
しかしアメリカでは、基本的に「着いたぞ降りろ」的なサヨナラが一般的で、そこから目的地までの便を優先的に確保してくれるとか、バスを出してくれるといったサービスは、あまり期待しない方が良いかもしれません。
ただし、空港のカウンターでKarenに変身すれば、もしかしたら当日の宿泊代バウチャーぐらいは出してもらえるかもしれません。