クソ高い私大からの卒業土産は4,000ドルだった話

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バイデン大統領が「教育ローンを抱えている皆さん!あなたのローンをなくして差し上げましょう!」と大絶賛&喝采を浴びたのは、去年のこと。

しかし案の定、「お前らのローンをなくしたら、その金は俺たちの税金で賄うんだろ?冗談じゃねー!反対だ!」と言う共和党からの猛反対によって、あえなくこの計画は海の藻屑となってしまいました。

我が家でも、教育ローンを抱えていました。毎年上がり続ける学費の高騰ぶりにホトホト嫌気がさし、もう貯金を崩したくなかったので、低金利で借りられる公的ローンをマックスで借り、チンタラと返済しようと思ったのです。

ちなみに教育ローンは息子様の名義で借りましたが、返済はすべて私達、親が責任もって完済することが、すでに家族会議で決定しています。なので、借りるのも親、返すのも親というわけです。

教育ローン返済が免除になるとかならないというニュースが、2023年の初頭には頻繁にネット上に吹き荒れていました。うちも息子が卒業する年だったので、返済が免除になれば万歳三唱なのですが、免除にならなければ遅れないように返済をはじめなければいけません。そのため、定期的に教育ローンのサイトはチェックしていました。

謎の$4,000、何これ?

そんなある日、ローンのサイトへ行ってみると、残価が大きく減っているではありませんか!最初、何のことか全く意味不明でした。誰かがタイポしたのか計算間違いしているのか、1万ドルぐらいあるはずのローン残高が、4000ドルも減っているのです。

もしかしたら、バイデン大統領様がこっそり皆に$4,000分を免除してくれたのかな、なんて夢物語を考えたりもしましたが、ニュースでもそういったことは一言も言っていません。

まぁいいか、減っているものをあえて大声で騒ぎたてる必要もなかろう。と見なかったことにしました。

するとその3日後あたりに、卒業を間近に控えた大学からメールが届き

「卒業するあなたへギフトがあります!教育ローン$4,000分、大学が返済しておきましたよ!卒業土産だと思って受け取ってください。」

と書かれていました。

息子が通っていた大学は、ニードベースのファイナンシャルエイドを受けていない生徒が約半数いるほど、金持ちが多い大学です。公的ローンを利用していた卒業生がどのぐらいいたのかは知りませんが、大学側にとっては大きな出費だったことでしょう。

だからといって「いえいえ、そんな、お気持ちだけで十分です」

などと言うはずもなく、もちろん$4,000はありがたく頂戴しました。

そんな感謝の気持ちに浸っていた頃、大学から別のメールが送られてきました。

「卒業する皆さんへ朗報です!わが校では、過去4年間に20ミリオンドルの募金をゲットしました!これはすごい記録です!さぁ卒業生となった皆さん、これからはあなたたちが貢献する番ですよ!」

という内容でした(笑)。

そんなメールを見た夫が一言。

「なーんだ、この大学、カネの宝庫だな。」

それが、アメリカの私大です。

投稿者: samuraipassport

こんにちは!アメリカ在住のジャーナリスト兼ライターです。アメリカへの移住から生活まで初心者が知っておきたい情報を発信していきます!アメリカに住んでみたい人や海外に憧れている人にとっても役立つ情報が満載です!

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