12月になると、アメリカではクリスマス一色になります。各家庭にはクリスマスツリーが飾られますし、店に行ってもクリスマス商戦が繰り広げられます。
そんなクリスマスの風物詩の一つでもあるのが、クリスマスカードです。最近では毎日顔を合わせる人にわざわざカードを送るのは面倒だから省略しようという傾向はありますが、それでも全く顔を合わせない友達には季節のご挨拶としてカードを送りますし、会社での社交辞令などでクリスマスカードを送りあったりします。
このクリスマスカード、大きく「メリークリスマス!」とか「ハッピーホリデー!」などと書かれたものが多いのですが、近年では「メリークリスマス」は減っていて、より多くのカードがハッピーホリデー派になっています。
その理由、ご存じですか?
理由は、メリークリスマスはキリスト教だから。アメリカ人は確かにキリスト教は多いですが、仏教徒やイスラム教、ユダヤ教、無宗教なども当然います。そんな人たちにとって、キリスト教ならではのメリークリスマス!と言っても、あちらは複雑な気持ちになるかもしれません。
しかし「ハッピーホリデー!」なら、宗教色がなくてオールマイティに使えます。贈る相手の宗教を考える必要もなければ、受け取る側が気分を害する心配もありません。
ただしキリスト教を信仰するアメリカ人の中には、「ハッピーホリデーとは何事だ!メリークリスマスと言え!」という人が一定数いるようです(笑)。
しかしこれは、別にキリスト教を冒とくしているわけでもなければ、無宗教アピールをしているわけでもないので、心配ありません。誰に対しても広く使えるハッピーホリデーの方が、Political Correctであり、多様性が広がるアメリカではより適した挨拶なのです。
ちなみに我が家でも、この時期になるとクリスマスカードを購入します。おしゃれなカートやモダンなカードなど、色々変化を付けてきましたが、最近 ハマっているのは、ユーモアあふれるカードです。カードを見た人がクスッと笑ってくれたら、私達も嬉しいですね。


