アメリカで子宮全摘!手術は日帰りだった!

photo of healthcare professional inside the operating room

アメリカは医療費が高いので、手術をしても病院に滞在する期間は日本よりもずっと短期間です。以前、息子が骨折して骨に釘を打ち込む手術をした時には、日帰りでした。夫が開腹で腸を切ってつなぎ合わせる手術をした時にも、基本は3日で退院と言われました。

そして私は今年、子宮と卵巣の全摘手術を受けました。今回は、その時のエピソードをお話ししますね。

目次

  1. 手術を希望した私 vs しなくても良いと言った医者
  2. 手術は半年後。だって忙しかったから。
  3. 太り続けた私
  4. 手術は日帰り
  5. さて、気になるお会計は?

1.手術を希望した私 vs しなくても良いと言った医者

私は30代のころから過多月経で、日によっては長時間の外出を自ら控えることが少なからずありました。しかし、それでも家に引きこもらなければいけないのは月のうち1日か2日ぐらいなので、これも体質だと我慢してました。

ネットで見ると、過多月経を引き起こしている原因は、子宮筋腫が多いという情報があり、きっと私もそうなのかもしれないと思っていました。

しかしそんな私も50代。病気を治すなら、夫が定年退職する前の今がチャンスです。そう思ってかかりつけの医者に相談すると、とりあえず超音波検査をしてみましょうと言われました。

検査をしたところ、子宮には筋腫、卵巣には嚢腫がありました。

どちらも良性で大きさも大きくないので、きっと婦人科に行っても手術は適用外だよ、とかかりつけのドクターはおっしゃってました。

しかしある時期から、生理が終わらず、毎日かなりの量を出血するようになってしまったのです。これは困ります。とても困ります。

婦人科のドクターに相談した所、50代ならそろそろ閉経だろうし、手術しなくても乗り切るという方法もある、と言われました。

しかし、閉経なんていつ来るのか分かりません。来月来るかもしれないし、もしかしたら10年間来ないかもしれません。それまで貧血になるレベルの出血に耐え続けることは、私としては嫌でした。

なので、子宮とついでに卵巣も取ってもらいたい、とドクターへお願いしました。優しいドクターは、「あなたがそう言うなら、そうしましょう」と手術してくれることになりました。

2.手術は半年後。だって忙しかったから。

当時、私はいろいろな予定が詰まっていて、とても忙しい時期でした。数か月後には息子様の大学卒業式が控えていましたし、さらには息子様が就職のために引越しをする予定もありました。

忙しいスケジュールの合間に手術をしても良かったのですが、術後の回復が全く見えなかったので、忙しい時期を終えてからの手術を希望しました。

それが、半年後だったのです。

特に緊急性のある手術ではなかったので、ドクターはそれまではホルモン薬で出血を止めましょう、とNorethindroneというホルモン剤を処方してくれました。

3.太り続けた私

ホルモン薬は太る、という噂は、私も聞いていました。実際に自分が飲み始めてみると、恐ろしいぐらいに体重が増加し、私は軽いパニックに陥りました。

なんと、1週間で5パウント、2週間で10パウンドも増えたのです。

はい、こんなに体重が太ると、顔が丸くパンパンになり、まるで力士のようになります。

しかも、食欲もかなり旺盛になり、息子様よりも、そして夫よりも、おそらく体育会系の男子学生よりもたくさん食べていたのかもしれません。そうしたこともあり、私はどんどん太り続けました。

手術を迎えるころには、クローゼットに入っている服がどれもパッツンパッツンになってしまい、何を着ても似合わない自分が鏡に映っているという悲惨な状況となってしまいました。

ホルモン薬を飲み始めてから手術までの増量は、20パウンドでした。

4.手術は日帰り

術前の説明では、手術には腹腔鏡手術(Laparoscopy)と呼ばれる術式で、当日に帰宅できます、と言われました。子宮と卵巣を丸ごと出すのに、そんなことができるのか疑問でしたけれど、医者は「もしも大きすぎて無理なら開腹となり、そしたら入院2泊です。でもたぶん大丈夫」とおっしゃいました。

手術の前日に、病院から電話があり、何時に来るようにと言われました。難しい注意はほとんどなく、深夜1時からは何も食べてはいけませんとだけ言われました。メイクはダメだけれど、マニキュアなどは別にそのままでもOKです、と言われました。

手術は、もちろん麻酔をしたので、あっという間でした。

目が覚めるとすでに手術は終わっており、リカバリールームで4時間を過ごせば帰宅できますよ、と言われました。

私は薬が効きやすい体質らしく、術後、麻酔がさめているはずなのに、ずっと眠くて仕方ありませんでした。途中で看護師に行けと言われてトイレに行きましたが、その他はほぼ寝てました。隣では夫が暇そうに見守っていてくれました。

お腹をざっくり切ると、当日はもちろんですが、翌日も満足に歩くことはできません。だって痛くてたまりませんから。でもおへその所と脇腹左右に小さな穴をあける程度の手術だったので、他人の手を借りなくても自力で歩くことができました。

これは、自分でもとても驚きました。

術後は自宅で療養となりますが、重いものを持ったりしなければ、ずっと寝ていなければいけないわけではありません。私の場合、出血も痛みもほぼゼロだったので、普通に起きて家の中をウロウロすることはできました。

5.さて、気になるお会計は?

アメリカで手術をしたり入院すると、やはり気になるのはお会計がいくらになるか、という点ですよね。加入している健康保険によって自己負担は変わりますが、私の場合には、

保険会社が病院へ払った額私の自己負担額
麻酔医$2,000ぐらいなし
執刀医$5,000ぐらい$200
病院$20,000ぐらい$150
合計$350

でした。日帰り手術だったので、入院代がかからなかったことが、安さの理由だったのかなという気がします。

不明 のアバター

投稿者: samuraipassport

こんにちは!アメリカ在住のジャーナリスト兼ライターです。アメリカへの移住から生活まで初心者が知っておきたい情報を発信していきます!アメリカに住んでみたい人や海外に憧れている人にとっても役立つ情報が満載です!

コメントを残す