日本のクレジットカードも、近年ではリボ払い的に、使った金額を全額支払わなくても良い支払方法がありますね。でもアメリカのクレジットカードシステムは、ずいぶん昔から、ミニマムペイメントと呼ばれる支払い方法が採用されていて、毎月しっかり完済する人は、もしかしたらそれほど多くないかもしれません。
今回は、このミニマムペイメントと呼ばれるシステムについて、ご紹介しますね。これからアメリカで生活する人は、必見です!
目次
1.ミニマムペイメントとは?
ミニマムペイメント(Minimum Payment)とは、アメリカで発行されるVisaやMasterのクレジットカードで多く採用されている返済方法です。
アメックスに関しても、利用規約を熟読すると、ミニマムペイメントのシステムはあるような感じですが、
「うちは金利が高いので、毎月完済することを強くおすすめします」
と謡われています。
2.毎月どのぐらいを支払えば良いの?
具体的にミニマムペイメントがいくらなのかは、カード発行会社によって異なります。例えば、同じ$3,000の残高があるクレジットカードを持っていても、こちらのカードは最小返済額が$50なのに、こちらのカードは$100ということも、もちろんあります。
具体的に、残高に対して何パーセントの支払いが必要かは、カードを作った時に発行される利用規約に書かれています。目安としては、2%ぐらいだった気がします。借り入れの残高が少ない人は、$25ぐらいが最低支払額に設定されているカードが多いですね。
3.メリットとデメリット
クレジットカードのミニマムペイメントは、メリットとデメリットがあります。
メリット
- すぐに完済する必要がないので、余裕をもって返済できる
- 使いすぎた月でも、引き落としにビビる必要がない
- 出費が多い月などは助かる
デメリット
- ミニマムでは、支払う利息+元本ちょっと、というレベルなので、完済まで気が遠くなるほどの期間がかかる
- 日常的にカードを使う人だと、残高がどんどん増える
アメリカ人の中には、ミニマムペイメントだけを払えばオーライ、なんて考えている人もいます。クレジットカードの残高がどんどん膨らみ、ミニマムペイメントの金額もどんどん上がり、そこで初めて「しまった、けっこうキツイ」と自覚するわけですね。
個人的には、ミニマムペイメントだけの支払いは、おすすめしません。なぜなら、元本がほとんど減らないからです。おそらく、毎月しているミニマムペイメントの半分近くは、利息の支払いとして徴収されており、思っているほど元本への支払いには充てられていないと思います。
毎月しっかり完済できる金額を計画的に使うのが、クレジットカードの使い方としては理想的です。
しかし完済できない場合でも、計画的に完済までどのぐらいの期間がかかるのかを把握しながら利用することが、借金まみれにならないためのコツかもしれませんね。