65歳でメディケアに加入できない人とは?

メディケアは、アメリカの公的健康保険であり、65歳以上が加入できる。しかし、特定の条件を満たさないと加入できない人もいる。条件として、ソーシャルセキュリティ税のクレジットを40クレジット納めていない、グリーンカード取得から5年未満などがある。加入資格がない場合でも、有料での加入が可能で、加入者は医療費用をより低く抑えることができる。

アメリカの公的な健康保険として知られているメディケアは、65歳になると加入できます。

私はこれまで、65歳になれば誰でもメディケアへ加入できる、いえ、加入しなければいけないと思っていました。

実は、65歳になってもメディケアに加入できない人がいるってご存じですか?

こんな人は要注意

1.自分にも配偶者にもソーシャルセキュリティ税金の40クレジットがない

日本の年金もそうですが、アメリカのソーシャルセキュリティ関連のサービスは、高齢になれば誰でも無条件に年金を受給できるわけではありません。受給できるかどうかは、毎年発行されるソーシャルセキュリティ明細(Social Security Statement)に明記されていますが、目安としては40クレジット(1クレジットは四半期なので通算で10年間)ソーシャルセキュリティ税を納付していることが条件となっています。

えっ!?ちょっと待って!私ずっと専業主婦だったんですけど。。

そういう人もいるでしょう。自分が専業主婦でも、結婚している相手がソーシャルセキュリティ及びメディケアを受けられる資格を持っていれば、自分自身では納めていない人でも資格はあります。

だから、専業主婦でもOKです。

2.グリーンカードを取得して5年未満

メディケアは、アメリカで暮らす人のための公的なサービスなので、基本的にはアメリカで長期的に暮らせる資格を持つ人、つまりグリーンカードを持っているか、もしくはアメリカ市民、でなければ利用できません。

しかしグリーンカードを持っていても、取得して5年未満だとメディケアを利用する資格がないので注意してください。

ただしこの場合、5年を過ぎれば資格を得られるので、申し込むのは条件を満たしてから行えば問題ないです。

メディケアに加入できない!でも入りたい!どうする?

メディケアに加入する資格がない人でも、あきらめる必要はありません。

メディケアは、お金を払って加入できます!

  • ソーシャルセキュリティ税のクレジット不足分が10未満 →毎月 $285/人
  • ソーシャルセキュリティ税のクレジット不足分が10以上 →毎月 $518/人

もしも夫婦2人で有料となると、毎月けっこうなお金がかかりますが、仮にそうだとしてもMedicareのPart A(入院費をカバー)は自己負担分がとてもリーズナブルなので、加入料を払っても入りたいという人は多そうです。

ちなみに、Medicareは4カテゴリーから構成されており、

月額費用(2025年現在)
Part A入院費をカバー多くの人は無料
Part B通院費をカバー$185 民間・職場の健康保険があれば免除できる
Part C通院費を追加でカバー数ある選択肢から自分で選ぶ民間の健康保険でカバーするから未加入、という人は多い
Part D処方箋をカバー数ある選択肢から自分で選ぶ民間の健康保険でカバーするから未加入、という人は多い

Medicareの公式サイトはこちらから

日本人は長生き!個人年金は必要?

アメリカ人の平均寿命は、男性は73歳、女性は79歳です。しかし私たちは日本人。アメリカへやって来てアメリカっぽい食事や生活習慣をしているとはいえ、このぐらいの寿命で逝くとは、考えにくいですよね。

長生きをして不安になる事と言えば、やはり健康とお金のことではないでしょうか。特にお金は、貯金を切り崩して老後の生活費に充てる人が多いとはいえ、長生きしそうな自分としては、そんなことをするのは不安でしかありません。

死ぬまで定額が入り続ける年金、欲しいですよね。

目次

  1. アメリカにも年金はある!
  2. 個人で年金を購入することも可能

1.アメリカにも年金はある!

アメリカの年金といえば、ソーシャルセキュリティ年金を思い浮かべる人が多いと思います。はい、これは死ぬまでお金が入ってくる公的年金ですね。

この年金は、社会人になってからほぼすべてと言っても過言ではない、35年間分の年収に応じて受給額が計算されます。

しかし残念ながら上限があり、2024年現在では62歳から受給したい人なら上限は$2,710、67歳からなら$3,822、そして70歳まで待ってから受給を開始しても最高で毎月 $4.873 までしか受け取ることはできません。

ちょっと待って、それじゃ生活できない!

という人は多いでしょう。

ソーシャルセキュリティの次に目を向けるのは、職場が提供している厚生年金的な年金制度です。多くの場合、職場がどこかの保険会社と提携しており、年金の受給はその保険会社から受け取ることになります。

いくら納めたらいくら年金を受給できるかは、勤続年数や年収によって異なります。しかし、個人で年金商品を購入するよりも割が良いケースが多いのでおすすめです。

職場によっては、勤続年数が5年以上とか10年以上と言った条件が課せられていることもあるので、その辺は注意してくださいね。

2.個人で年金を購入することも可能

日本にもあると思いますが、アメリカにも個人年金という保険商品があります。これは、死ぬまでずっと入ってくる年金商品を購入するというものですね。

豊かな資金を持っていて、ソーシャルセキュリティ年金と職場の年金だけでは不安な人や、会社から年金を受け取ることができない人などは、検討すると良いかもしれません。

個人年金のメリット

  • 生涯年金なので、長生きしても経済的には安定する
  • 夫婦で購入できる
  • 長生きすればするほど受給する総額が増えてお得

個人年金のデメリット

  • 購入にまとまった資金が必要になる($100,000~という商品が多い)
  • 元が取れない可能性は十分にある
  • 割に合わないと感じる人は多い

ケース・スタディ

購入する金額$100,000に対して、毎月受給できる年金額がいくらになるかは、保険会社や金融機関ごとに異なります。

目安としては、65歳の男性が単独で加入した場合の受給額は$530程度、65歳の女性が単独で加入した場合には毎月$500程度、夫婦で加入した場合には毎月$430程度が受給額となるところが多いようです。

これを単純計算すると、夫婦で$100,000払い込んで年金として受け取る場合には、19年~20年以上(つまり84歳から85歳ぐらいまで)受給し続ければ、元が取れるという計算になります。

85歳か、、、うーん、、と考える人は多いでしょう。

長生きの日本人でも、85歳はけっこうクリアするのは簡単ではないハードルだと思います。

仮に、自身でこの$100,000を投資し、リターンが10%だとするなら、毎月$830ぐらいが利息として入ってくる計算となります。

これだけを見ると、自身で投資をしておいた方が、個人年金よりもはるかにお得に見えます。元本保証ではなく、毎年リターンが10%期待できないリスクもあるとはいえ、これは、かなり迷う所かもしれません。

$100,000を自分で運用しながら毎月少しずつ利息を年金として引き出して使うのか、それとも保険会社というプロに預けて運用してもらいながら、死ぬまで年金として受け取り続けるのか、決断するのは自分自身、もしくは夫婦でよく話し合ったほうが良いですね。

アメリカの生命保険は課税対象?

日本でも、生命保険の受取に対する相続税の控除は設定されています。しかし枠が小さいために、後から生命保険金に対して相続税を支払えと言われてしまうトラブルは少なからず起こっているようです。

アメリカの場合、生命保険の受取にかかる税金はどうなっているのでしょうか?

目次

  1. 個人が加入している生命保険は基本的に非課税
  2. 企業が福利厚生として加入してくれている場合には課税対象?
  3. 生命保険を分割で受け取る場合にも税金がかかる

1.個人が加入している生命保険は基本的に非課税

個人が加入している生命保険は、保険金の金額がいくらであっても、税金はかかりません。

その理由は、生命保険はもともと受取人に属する財産だと考えられているからです。

保険金を支払っていたのが夫の給料からだとか、お金の出どころなどは関係ありません。専業主婦が保険金を受け取った場合でも、それはもともと受取人の財産だと考えられるので、そこに相続税や所得税などは基本的にかかりません。

あ、ただし受取額が12ミリオン超という富裕層の場合には、超える額に対して税金はかかります。

2.企業が福利厚生として加入してくれている場合には課税対象?

生命保険の中には、企業が福利厚生の一つとして加入してくれているものもあります。

夫の職場でも、夫に万が一の際には、1年分の給料が生命保険として私に支払われることになっています。

企業が支払っている団体保険の場合には、受取額が$50,000(約750万円)を超える金額に対して、税金がかかります。

3.生命保険を分割で受け取る場合にも税金がかかる

生命保険を受け取る場合、一括で受け取る場合と、分割で少しずつ受け取る場合と、選択できます。もしも分割で受け取る場合には、受取人の資産を保険会社が運用しているという状況になるため、そこには利子がかかり、一括で受け取るよりも受け取り総額は多くなります。

しかしこの場合、かかる利子に対しては税金が発生するので注意しましょう。

アメリカ旅行中の病気やケガ、さぁどうする?

アメリカを観光旅行している期間中に、ケガを使用とか病気にかかろうと狙う人はいません。しかし、いつどこで何が起こるか分かりませんから、楽しいはずの旅行中に、ケガをしたり病気になってしまう可能性は、ゼロではないでしょう。

もしも旅行中に病気やケガをしたら、どうすれば良いのでしょうか?

目次

  1. 海外旅行保険に入っている場合
  2. 日本で医療保険に入っている?
  3. 健康保険にも海外療養費制度がある
  4. 病院よりもドラッグストアへ

1.海外旅行保険に入っている場合

旅行の前に海外旅行保険に加入した人は、まずこの保険を使うことを検討しましょう。多くの場合、現地での窓口が設置されており、日本語で対応してくれることが少なくありません。これは、大きな安心感ですよね。

しかも海外旅行保険は、実損払い方式となっているのが特徴で、実際にかかった医療費を保証してもらうことができます。自己負担分が少なくて済むのが、大きなメリットです。

2.日本で医療保険に入っている?

海外旅行保険に加入してこなかった人でも、日本で医療保険や終身保険などに加入している人なら、海外医療特約として、海外旅行期間中の入院や手術費用が保障されるかもしれません。

ただしこの場合、現地でかかった医療費を全額自己負担した上で、日本に帰国してから医療保険へ請求するという流れになります。多くの保険では、補償額の上限や入院期間の日数制限などがあるので、注意しなければいけません。

3.健康保険にも海外療養費制度がある

海外旅行保険にも加入してこなかったし、日本で医療保険にも加入していない。そんな私は海外で病気やケガをしたらどうすれば良いの??と絶望的な気持ちになっているあなた、まだかかる医療費をいくらか返金してもらえるチャンスはあります。

それが、健康保険についている海外療養費制度を利用するという方法です。これは、かなり制限が多いため、海外でかかった莫大な医療費の大半は、自己負担となる可能性が高いという点は事前に理解しておかなければいけません。しかし、少額でも返金してもらえるので、利用できる場合にはぜひ利用しましょう。

4.病院よりもドラッグストアへ

世界で最も医療費が高いと言われているアメリカで、無保険で病院にかかることは、経済的な破滅を意味すると言っても過言ではありません。救急車を呼ぶだけで数千ドルかかりますし、入院すれば数百万円を請求されても不思議ではないでしょう。

過去には実際に、

  • 肺炎・敗血症から入院→6,080万円の請求
  • 呼吸困難と肺結核で50日間入院→9,300万円以上の請求額
  • 脳挫傷でくも膜下出血→5,600万円の請求

などが起こっています。

緊急の治療が必要な場合には、病院に行くべきかなんて悩んでいられませんけれど、緊急性が低い場合には、行かないという選択肢も考慮しなければいけません。

例えば高熱が出ているなら、病院に行ってもせいぜい解熱剤ぐらいしか処方してもらえません。解熱剤なら、ドラッグストアでも購入できますし、かかる費用には雲泥の差があります。私なら、まずドラッグストアに行って有効成分の違う解熱剤を何種類か購入し、服用しながら試行錯誤するでしょう。

早期の帰国が安上がりの場合も多い

旅行期間がどのぐらいかによっては、航空券を買い直して早めに日本へ帰った方がベターな場合もあります。もちろん、病気やケガの種類や程度によって決めなければいけませんが、それも選択肢の一つとして念頭に入れておきましょう。

アメリカの生命保険には税金がかかる?

先日、日本で生命保険に関する記事を読みました。そこには、生命保険の受取額にはかなり低めの控除額があって、それを超える分には容赦なく税金がかかるという事、そして死亡した人が受取人で自分にかけていた生命保険に関しても、なぜか課税されて地獄を見た、というお話でした。

日本の生命保険については、ここでは触れません。しかし気になったので、アメリカの生命保険について、調べてみました!

目次

  1. アメリカの生命保険は、税金は基本かからない
  2. 税金がかかるのはこんな時

1.アメリカの生命保険は、税金は基本かからない

アメリカで購入できる一般的な生命保険は、基本的に税金はかかりません。税金の控除額なども設定されていないので、1億円相当の生命保険をかけていても、受け取る際にそこに所得税がかかることはありません。

この点は、とっても安心ですね。

生命保険は相続の対象外

生命保険は、亡くなった人が契約して掛け金を払い続けていたとしても、亡くなった人の資産にはカウントされません。あくまでも、受取人の資産だと最初からみなされます。

そのため、生命保険の金額に関係なく相続資産からは外れます。そのため、相続税などもかかりません。

資産と見なされるWhole Lie Insuranceはどうなる?

Whole Life Insuranceというのは終身保険のことで、満期がありません。死ぬまで掛け金を払い続ける代わりに、なくなったら最後に必ず保険金を受け取れるという特典がついています。

このタイプの生命保険は、資産と見なされます。しかし、最初に契約した保険金を超えない金額の受け取り額なら、途中で解約しても、解約して手に入った保険金は課税対象となりません。

2.税金がかかるのはこんな時

生命保険を受け取る際には、一括で受け取ることもできれば、分割払いにしてもらうこともできます。分割払いにしてもらうと、受け取れる保険金が若干高くなります。保険会社があなたが持っているはずの保険金を預かって運用しているので、それに対する利益が出るからですね。

生命保険を一括で受け取る場合には、税金はかかりません。

しかし分割払いにすると、生命保険の支払い分に上乗せされる利子の分に関しては、税金の対象となります。

生命保険の受取人は、通常は、自分の配偶者とか子供と言ったヒューマンなのですが、中には生命保険の受け取りを不動産にしているケースがあります。その場合には、色々ややこしくなるので、専門家に相談しながら対策を講じることをおすすめします。

持病があるペットでもペット保険に加入できるのか?

ペット保険の多くは、加入するのは簡単です。健康診断を受けろと言われることも少ないですし、過去のMedical Recordを提出しろとも言われません。基本的には、ペットの種類や年齢、そして飼い主の情報があれば、誰でも気軽に加入できますね。

しかし!

加入できたからと言って、安心してはいけません。払い損になる可能性もあるからです。特に、持病を持っている子だと、補償して欲しくて加入しているのにペット保険が全く役に立たないということもあるので、注意が必要です。

目次

  1. 加入前にかかると補償対象外となる持病とは?
  2. ずるくない?というケースもある
  3. 結論。持病がある子にペット保険は必要か?

1.加入前にかかると補償対象外となる持病とは?

ペット保険に加入する前に、一度も病気とケガをしたことがないという子なら、持病とか既往症と言われて補償を受けられない心配はありません。しかし、そうでない子だと、ペット保険に加入する前の通院が原因で、必要な時に必要な補償を受けられない可能性があります。

具体的には、

  • 糖尿病
  • ガン
  • 内臓器官の病気
  • 血液の病気
  • 先天性や遺伝性の病気

などが挙げられます。ほとんど全部??と思ったのは、きっと私だけじゃありませんね。

これらの疾患は、保険会社にとっては「完治できない病気」と考えられているので、ペット保険に加入する前のことでも補償対象外となってしまうのです。

具体的にどの病気が既往症に分類されているかは、保険会社によって若干の違いがあります。そのため、ペット保険を選ぶ際には、必ず既往症リストをチェックすることをおすすめします。

補償されるかどうかは、保険に加入するタイミングでは分かりません。何年も掛け金を払い続けた後に保険の申請をして初めて補償対象外だと知らされるケースも多くあります。

2.ずるくない?というケースもある

骨や臓器がペット保険加入前にダメージを受けていると、保険申請する部位が違っていても、既往症と判断されて補償適用外となることもあります。

例えば、ニャンコが以前の交通事故で膝の関節を痛めたとしましょう。その5年後に腰を痛めて治療をし、保険申請したと仮定しますね。

保険会社によっては、「膝の関節を痛めたことが原因で腰に負担がかかったに違いないので、補償はしません」となることがあるのです。

ええーーーっ?となりますよね。はい、私もきっとなります。

3.結論。持病がある子にペット保険は必要か?

持病がある子は、その持病や関連することに関しては、一切の補償が期待できません。それに、持病があるという理由で毎月の保険料を値上げされるリスクもあります。

そう考えると、持病をカバーしてもらいたいのでペット保険に加入するというのは、加入してもお金の無駄と言えそうですね。

もちろん、持病以外の部分なら補償対象となるのですが、割高な保険料を払い続けることに疑問を感じる飼い主は少なからずいます。

私のニャンコも3歳にして尿路結石を患いました。これは再発しやすく完治不能な病気に分類されるので、別の保険に加入しても、尿路結石を保険でカバーしてもらえるチャンスはゼロです。

そう考えたら、保険に入っているつもりで積み立て貯金をした方が良いのかな、なんて気もしますね。

知ってるようで意外と知らない!ペット保険の選び方

ペットと暮らしていない人にとっては、ペット保険は無関係な存在でしょう。しかしペットと暮らしている人にとっても、ペット保険は必要がないと考える人は意外と多いものです。

その中には、慎重に検討した結果、加入しないと判断した人もいるでしょうし、内容をよく知らないまま必要ないだろうと思って加入していない人もいるかもしれません。

私は以前、ワンコ様と暮らしていました。その時にはペット保険の存在は知っていたものの、加入はしていませんでした。何千ドルもかかる出費はありませんでしたけれど、晩年に糖尿病を発症し、頻繁に数百ドルのお金が出て行って泣きが入りました。

現在は、我が家に2人のニャンコ様がいます。今回は安心料のつもりで、ペット保険に加入したのですが、その直後に3歳のモモ君が尿路結石となってしまいました。

その際にはカテーテルを挿入する処置をしただけで1,700ドル(約25万円)を徴収されました。

しかし、保険加入前に膀胱炎を患っており、それが既往症と判断されて、補償対象外となってしまいました。

それがきっかけとなり、ペット保険について調べてみました。今回は、知っているようで意外と知らないペット保険について簡単にご紹介しますね。

目次

  1. Annual Coverage vs Lifetime Coverage
  2. 保険料を安く抑えるコツ
  3. 加入しない人も多い

1.Annual Coverage vs Lifetime Coverage

ペット保険は、加入する上ではあまり詳細な情報が載っていません。どの保険会社も、毎月の掛け金が安い!ということを謳っていて、他社と比べてどんなメリットがあるということは、分かりづらいものです。

その理由はいくつか考えられますが、

どこも五十歩百歩だから

と考えるのが賢明かもしれません。

まずペット保険に加入する際には、その保険が1年ぽっきりのものなのか(annual coverage)、それとも一度加入したら一生補償が続くのか(Lifetime coverage)なのかをチェックしましょう。

1年ぽっきりのAnnual Coverageは、契約した保険が1年で切れてしまいます。つまりこれは、更新する時には「新規契約」になるということを意味しています。

例えば保険加入期間中にケガや病気をしたら、保険更新時にはそれらがPre-existing Conditionとして補償対象外になってしまうという事です。

我が家のニャンコ様は、保険加入期間中に尿路結石を患いました。これは、糖尿病とか高血圧、ガンなどと並んで「完治不可」な病気だと考えられており、一度かかると一生、このPre-existing Conditionがついて回ることになります。

別の保険会社へ乗り換えるなら、加入はできても既往病に関しては補償対象外となるわけです。

じゃあ、すでに加入中の保険なら、加入前には元気だったのだから、契約更新しても補償してくれるよね?

と考えたくなるでしょう。

しかし、1年ぽっきりの契約期間の場合には、更新時には新規契約と同じ扱いになるので、既往症のレッテルが貼られることになります。

2.保険料を安く抑えるコツ

ペット保険は基本的にカスタムメイドです。

  • Deductible($100,$250,$500が多い)
  • Annual Coverage($2,500, $3,000, $5,000, 無制限もある)
  • 健康診断をカバーするかどうか
  • ワクチン接種や去勢避妊手術をカバーするかどうか

などを自分で決めながら、毎月の保険金額を調整していきます。

当然ですが、自己負担分が大きくて年間の補償額が少なければ、毎月の掛け金は安くなります。大きな安心感を得るためには、自己負担のDeductibleを$100に抑えて補償額を無制限にするのが理想的なのでしょう。しかしそうすると、毎月の掛け金は$50を軽く超えてしまいます。その辺のバランスも考えながら、自己負担と補償額を決めることをおすすめします。

Breedによっても保険料は違う

犬種や猫種のBreedによっても、毎月の保険料は変わります。

例えば我が家の場合、1人はレスキュー猫で、もう1人はメインクーンという純血です。2人同時にペット保険へ加入したのですが、猫種が変わるだけで同じ補償内容でも毎月の掛け金は2倍も違いました。

高いのはもちろん、純血の血統猫です。

3.加入しない人も多い

ペット保険は、慎重に計算した結果、入らないと判断する人も実はとてもたくさんいます。

ペットの一生にかかる医療費は、その子によって大きく変わります。しかし、入院やケガなどでまとまった医療費がかかる治療が必要な場合には、ペットの保険に加入していなければ、全額が自己負担となります。ペットローンを組めるとはいえ、経済的に費用の捻出が難しく、ペットを泣く泣く安楽死させるという選択をする人も、きっといることでしょう。

そうならないためには、まずはペット保険に加入するのが安心材料となるのかもしれませんね。

クソ高いアメリカの自動車保険!安くする方法はある?

アメリカの自動車保険は、日本と金額だけを比較すると、ずいぶん高いと感じる人は多いですよね。確かに、高いです。しかし、保険会社を見直したり、ディスカウントをうまく利用すると、毎月払う保険の料金を安く抑えることもできます。

ここでは、自動車保険を安くするコツをいくつかご紹介しますね。

目次

  1. 低走行車ディスカウント
  2. 車の設備によるディスカウント
  3. 駐車環境によるディスカウント
  4. 複数の車は同じ保険会社で!
  5. 無事故無違反ならディスカウント
  6. ほかの金融サービスを持ってるとディスカウント
  7. 学生ディスカウント
  8. クレジットスコアが良い人もディスカウント
  9. 住宅を所有している人もディスカウントが適用

1.低走行車ディスカウント

アメリカを走る車の平均的な年間走行距離は、10,000マイル~12,000マイル程度と言われています。しかし、すべての車がこの距離を走行するわけではありませんよね。中には、私のように週に数回しか乗らず、しかも近所にあるスーパーぐらいにしか行かないというドライバーもいます。

息子様に車を買った時には、2マイル程度しか離れていないハイスクールへの通学に使っており、プライベートで走ったと言っても小さな街の中ぐらいだったので、走行距離は鼻くそ程度でした。

自動車保険は、走行距離が10,000マイルよりも少ないと、ディスカウントされます。要チェックです!

2.車の設備によるディスカウント

Anti-TheftとかDaytime Running Light、Airbagの数や位置など、自動車に搭載されている設備によっても、ディスカウントが適用されます。

VINからすでにどんな設備が装備されているかは保険会社で分かっているので、このディスカウントに関しては、最初の見積もりの段階から含まれていることが多いですね。

3.駐車環境によるディスカウント

同じ自動車でも、普段どこに駐車するか、そのロケーションによっても保険料は変わります。

Zipコードによって安全性が大きく違い、それは保険料の見積もりを出すときにすでに反映されています。

しかしその他にも、ガレージに止めるのか、道路に止めるのかなど、どこに駐車するかによってディスカウントが適用されます。

4.複数の車は同じ保険会社で!

多くの保険会社では、2台に保険を掛けたら、Multi-Carディスカウントで割引してもらえます。3台ならさらにディスカウントされるわけですね。

1台ずつ別の保険会社に申し込むよりも、まとめて同じ保険会社を利用したほうが、保険料の合計は確実に安くなります。

5.無事故無違反ならディスカウント

無事故無違反のドライバーに対しては、Premier Driverとしてディスカウントをしてもらうことができます。これはドライバーについているディスカウントで、自動車の車種によって影響を受けない割引です。

6.ほかの金融サービスを持ってるとディスカウント

自動車保険を提供する業者には、保険を専門に取り扱っている損保のような所もあれば、銀行業務もしている金融機関もあります。金融機関なら、銀行口座や家のローン、自動車保険などをいろいろ持っていたり、複数の金融商品を使っていると、ディスカウントを受けられます。

7.学生ディスカウント

学生ディスカウントと言うのもあります。例えば、学校のGPAが3.0以上だったり、ドライビングのクラスを修得していたり、また大学生ならキャンパスへ車を持っていかなければディスカウント、と言うのもあります。

ただし、学生なら何でもOKと言うわけではありません。フルタイムの学生で、年齢は25歳未満が対象です。

8.クレジットスコアが良い人もディスカウント

クレジットスコアが良い人にも、自動車保険のディスカウントがあります。自動的についている割引かどうかは分かりませんけれど、おそらく更新の際にスコアをチェックして保険料を再計算しているのではないかと予想しています。

ちなみに、クレジットスコアが良い人は、お金に対して責任感の強い人と見なされるので、ローンを組む際にも低金利が適用されるという特典がついています。

9.住宅を所有している人もディスカウントが適用

賃貸ではなく不動産を所有している人にも、ディスカウントが適用されます。これも、クレジットスコアと同様に、住宅を所有している人の方がお金に対してはしっかりしているに違いないという予測に基づくものです。

健康保険のDeductibleって何?

アメリカに来たばかりの人、またアメリカ人だけれど初めて社会人になったという人にとっては、健康保険にDeductibleがありますよと言われても、「へ?何それ?」となるのではないでしょうか。

アメリカにはたくさんの健康保険商品やプランがあり、一つの職場でも複数の健康保険商品から選べることが少なくありません。私たちが加入している健康保険は、夫の職場が提供しているものですけれど、10種類ぐらいあり、その中から毎月かかる保険料金などを比較しながら選びました。

目次

  1. Deductibleって何?
  2. Deductibleがついているメリットって何?
  3. Deductibleの注意点
  4. 健康保険の切り替えはいつでもできるわけじゃない

1.Deductibleって何?

健康保険のPPOプランを選ぶと、ほとんどの場合にDeductibleというものが設定されています。これは一言でいうなら、

健康保険を使う前に自己負担で支払わなければいけない金額

です。例えば加入した保険が$1,000のDeductibleだったとしましょう。この人が例えば医者に行って$700の請求書を受け取った場合、$700は全額が自己負担となります。

そしてこの人が、別の病院に行って$500の請求書を受け取ったとしましょう。すでにDeductibleで$700を払っているので、クリアしなければいけないDeductible額は残り$300。請求書$500の中から$300が無条件に自己負担となり、残りの$200に対して、保険が適用されます。

ただし、ここで注意したいことは、保険適用=自己負担なし、というわけではないという点ですね。例えばDeductible $1,000の後は80%カバーという保険なら、カバーされる$200のうち、カバーされない20%つまり$40はまたしても自己負担額となってしまいます。

2.Deductibleがついているメリットって何?

Deductibleがついている健康保険は全般的に、Deductible額が高いほど毎月払い込む保険料金が安い傾向にあります。

健康保険には、こうしたDeductibleがなく医者に行くたびにCo-Payと呼ばれる費用を支払うHMOプランもありますが、HMOプランは利用できる医療機関がPPOよりも少ないため、選択肢が少ないという点で毎月の掛け金が若干安めとなっていることが多いです。(でもHMOが必ず安いわけじぇなく、PPOより高いプランもあるので要注意)

自分は健康だしほとんど医者なんて行かないから、毎月の保険料をとにかく安く抑えたいという人にとっては、DeductibleがついているPPOタイプの健康保険を選ぶのが良いかもしれません。

HMO とPPOについてはこちらから

3.Deductibleの注意点

健康保険料を安くするためにDeductibleつきの保険を選ぶ人はたくさんいます。ライフスタイルや家族構成によっては賢い選択だと思いますけれど、いくつか知っておかなければいけない点もあります。

  • Deductibleは年々上がっている →一人当たり$5,000なんてものも普通にあります
  • Deductibleは毎年リセットされる →加入してからずっと蓄積されるわけではありません

我が家では、息子様が赤ちゃんの時に、Deductibleが設定されていたPPOプランに加入していました。当時はどんなプランがどうだなんて詳しいことは知りませんでしたし、職場でどんなプランがあるのかもよく知らず、おそらく最安のプランを選んだのではないかと予想しています(笑)。

その結果、どんなことが起こったかというと、

  • 医者にほとんど行かないので、毎年Deductible内で終わってしまう
  • 入院したらやたら高額な請求書が送りつけられてきた
  • Deductibleをクリアしてもカバーが良いとは限らない

数年間このプランに加入していたものの、家族全員がやたら健康でほとんど医者にもいかなかったので、行くたびに数百ドルの請求書を受け取り、それが全額自己負担となっていたような気がします。

それから数年が経ち、健康保険を見直した結果、毎月の保険料は数十ドルぐらい高くなるものの、医者に行ってもDeductibleと言われる心配がなく、毎回Co-Payとして$20ぐらいを支払うHMOプランの方がずっと自分たちにはあっていると感じ、切り替えました。

4.健康保険の切り替えはいつでもできるわけじゃない

健康保険の切り替えは、そのプランごとにオープンシーズンと呼ばれる期間が1ヶ月から2か月ほどあり、その期間でなければできません。もっとフレキシブルに対応しろよ!という声が聞こえてきそうですね。はい、私もそう思います。

しかし多くの保険では、毎年10月ぐらいからオープンシーズンに入り、この期間に保険に加入したり切り替えたい人は手続きをしなければいけません。そして新しい保険は1月1日スタート、となることが多いですね。

ただし、例外はあります。例えば転職したとか子供が生まれたとか離婚した、なんていうときには、年の途中でも健康保険を契約したり子供を追加したりできます。

たかが健康保険。されど健康保険。医療費が払えずに堂々と自己破産する人が大量にいるアメリカだからこそ、健康保険は自分のライフスタイルやライフステージにあったものを選ぶことが大切かもしれません。