国籍喪失後のトラブル、どんなケースが考えられる?

アメリカ市民権を取得すると、日本国籍は自動的に喪失します。それが法律です。

でも、日本へ国籍喪失届を出さないと、日本では私たちがアメリカ国籍を取得したことを知るすべがないので、戸籍謄本には何も記載されない状態となってしまいます。

もしも、アメリカ市民権を取得したのに日本へ国籍喪失届を提出せずにいた場合、将来はどんなトラブルになる可能性があるのでしょうか?

国籍喪失届に関する情報はこちらから (リンクは在アメリカ日本国大使館のものですが、各日本総領事館でも手続きできます)

国籍喪失=外国人になる

国籍喪失届を提出してもしなくても、私たちはアメリカ市民権を取得した瞬間に、日本国籍を失います。つまり、記録上はまだ戸籍が残っていたとしても、私たちは「外国人」「元日本人」となってしまいます。

そのため、日本へ3か月以上滞在するのなら、ビザが必要となります。

元日本人でも、関係ありません。必要です。

国籍喪失後の手続きは全て削除

国籍喪失届が出ていないと、役所に管理されている戸籍謄本はそのままの状態です。

そのため、子供が生まれて出生届を提出したり、戸籍を別の場所へ移す転籍をしたりした場合、役所では手続きが受理される可能性は十分にあります。

だって、役所はあなたが日本国籍を喪失した事実を知らないわけですから。

しかし、受理されたからOKというわけではありません。

数年後、家、数十年後に国籍喪失の事実が分かると、役所では過去にさかのぼって記録を訂正します。

そして、日本国籍喪失後に行った手続きの種類によっては、記録が削除される可能性も高いので注意が必要です!

子供の出生届が消えた?

日本国籍を喪失した後に出産し、子供の出生届を日本へ提出したとしましょう。

役所側では、上記の通り、国籍喪失の事実を知らないので、そのまま出生届は受理されるでしょうし、子供は日本国籍を取得し、日本のパスポートを手に入れることができるでしょう。

しかし、後からあなたの日本国籍喪失の事実が発覚したら?

残念ながら、国籍喪失後に提出した子供の日本国籍は削除されてしまいます。

元日本人(つまり外国人)が生んだ子供は、日本国籍を取得できないからです。

持っていたバスポートも無効です。

子供の出生届に関する地獄を経験したくない人はこちらをどうぞ

日本から出禁を言い渡されることもある

しかも、その時に親子で日本に滞在していたとしたら、滞在ビザを持たない外国人が不法に日本に滞在、つまりオーバーステイとして、強制送還される可能性も高いです。

オーバーステイによる強制出国だと、日本から出禁の刑を言い渡される可能性もありますね。一般的には5年から10年の出禁です。

出入国在留管理局はこちらから

そうなると、、、、親の最期にも駆けつけることができません。

国籍喪失後の戸籍手続きは原則的に全て無効

国籍喪失後に提出した戸籍関連の手続きは、例えその場で受理されたとしても、後から戸籍喪失日まで遡って全て無効の扱いとなります。

そのため除籍謄本を請求する際には、国籍を喪失する直前の本籍地から取り寄せなければいけません。

海外で生まれた子供の出生証明書取得ガイド

アメリカ人の子供が海外で生まれた場合、自動的にアメリカ国籍がついてくるわけではありません。日本にある米軍基地、日本の民間の医療機関などで赤ちゃんが生まれ、両親のどちらかがアメリカ国籍をもっていれば、赤ちゃんは出生届を出すことでアメリカ国籍を取得できます。

目次

  1. 出生届はどこへ提出?
  2. Birth Certificateのコピーはどこでもらえる?
  3. コピーの申請方法

1.出生届はどこへ提出?

その国にあるアメリカ大使館やアメリカ領事館へ、出生届を出します。

申請すれば誰でも無条件でアメリカ国籍がもらえるわけではなく、当たり前ですが、事実関係や書類のチェックをした上で、Birth Certificate (FS-240 というフォームです)を発行してもらうことができます。

これは、Consular Report of Birth Abroad(CRBA)と呼ばれるもので、アメリカ国内で生まれた人に発行されるBirth Certificateと同じ役割を果たします。

2.Birth Certificateのコピーはどこでもらえる?

アメリカで生活していると、Birth Certificateを見せろとか、提出しろと言われる機会が、とても多くあります。パスポートを申請したり、子供の学校、またバイトや就職する際にも、アメリカ国籍であることを証明するための書類として、Birth Certificateを指定されます。

1部しか持っていないと、うっかり紛失した時が心配ですよね。

我が家もそうですが、多くのアメリカ人はBirth Certificateは複数を取り寄せていて、自宅の金庫で保管しています。

発行日などは一切関係ないので、取り寄せてから10年以上たってから使う、なんてこともOKです。

海外で生まれた子供のBirth Certificateは、State Departmentへ申請するとコピーを発行してもらうことができます。

ただし、オンラインでさっと申請できるわけではなく、郵送で申請するので、時間がかかります。有効期限などは一切ないので、早めに申請しておくのが良いかもしれませんね。

3.コピーの申請方法

海外で生まれた子供のBirth Certificate(FS-240)は、State Departmentへ郵送で申請します。

  1. 申請フォーム(DS-5542)に記入してプリントアウト
  2. フォームの表面にNotarizeしてもらう(Notary Publicで検索すると、色々出ます)
  3. 顔写真付きの免許証のコピー(表と裏)もしくはパスポートのコピーを添付
  4. かかる費用はMoney Order(Post Officeで購入)で同封
  5. Certified Mail with Receipt(向こうが受け取った証明となります)で郵送。

U.S. Department of State
    Passport Vital Records Section
    44132 Mercure Cir.
    PO Box 1213
    Sterling, VA  20166-1213

書類に問題がなければ、4週間から8週間程度で、申請した数のBirth Certificateが郵送で送られてきます。

US Departmentからの郵送は、

  • USPS First Class 送料は無料。場所によって1-2週間かかる
  • 1-2Day Delivery 追加で$21.36(2024年現在)を払うと、速達便で届けてくれます。この場合、必ずカバーレター的なものを付けて、1-2Day Deliveryを希望すると明記することをおすすめします。

アメリカにおける男の子の割礼事情

私は夫がアメリカ人で、アメリカの病院で出産しました。出産前は知らない事ばかりで困惑することが多かったのですが、その中でも「男の子の割礼」は、とても真剣に悩みました。

私は女子なので、当然ですが割礼の経験はありません。日本のマタニティ雑誌的なものを読んでも、割礼については全く記載がありませんでした。

しかしアメリカ人の夫は、自身も割礼をしており、生まれてくる息子に対しても割礼することを当然のように考えていました。

当時はネットでいろいろな情報を収集できる環境にはなく、周囲の意見を聞いても、

「しないとロッカールームでいじめられるよ」

「割礼しないなんて信じられない」

という意見ばかり。最終的に、アメリカの男子という点で夫の意見を飲み、息子様には割礼をしました。

最近、ふと割礼について考える機会があったので、これを機にアメリカの割礼事情を検証してみました!

アメリカの割礼率は60%程度

アメリカで過去30年以上にわたって行われた調査によると、アメリカで生まれた男の子の割礼率は、年によって多少の変動はあるものの、だいたい60%程度だそうです。医学的にメリットがあると考える人がいる一方で、不要なことはしたくないという人も一定数いるのかもしれませんね。

しかし、アメリカと言っても広く、地域によっていろんな価値観や宗教感があります。そのためでしょうか、割礼率も地域によって大きな差があるようです。

中西部割礼率は最多で70%を下回ることがない
北東部割礼率は安定して65~70%
南部割礼率は55~60%
西部減少傾向があり、過去30年で20%も減って現在は40%程度
地域による男子新生児の割礼率

またネットの情報では、ユダヤ教やイスラム教では、割礼は宗教的な儀式としての意味もあるのだそうです。

割礼は新生児にするのがベスト

割礼の手術自体は、年齢に関係なく何歳でもできるようですが、リスクや回復にかかる時間を考えると、新生児のうちに済ませるのがベストなのだそうです。

ただし、赤ちゃんの状態によっては、親が希望しても医師からNGが出ることもあります。

  • 早産だった場合→割礼よりも命を育てることが優先
  • ペニスに影響のある症状や疾患を先天的に持っていた場合
  • 血液凝固トラブルを先天的に持っていた場合

などは、残念ながら割礼はできません。

割礼をするメリット

赤ちゃんの時に割礼をしておくことには、いくつか医学的なメリットがあります。ちなみに私が息子様を出産した時には、このメリットに関しては知りませんでした。

  • 衛生管理しやすい
  • 尿路感染症のリスクが低い
  • 性感染症のリスクも低い
  • 陰茎がんにかかりづらくなる
  • 陰茎トラブルがおこりづらくなる

割礼のデメリット

割礼のデメリットはずばり、感染と出血です。皮をはぎ取る手術なので、出血量はそれほど多くはないものの、まったく無出血というわけではありません。

多くの場合には、出血は自然に止まりますが、ひどい場合には専門医へかかる必要があります。

  • 麻酔による副作用
  • 術後の感染
  • 医療ミス(包皮の長さが適切ではなく、短すぎたり長すぎたり)
  • 術後の経過が悪く適切に治癒しなかったり、包皮がペニスの先端に付着して癒着するリスク

等が考えられます。赤ちゃんの割礼は、多くは産婦人科や小児科など、すでに臨床経験を多く持つ医師が対応してくれるので、それほどリスクは高くならないことが多いです。しかし、宗教的な理由で医療機関以外の場所で行うこともあるらしく(これは怖いかも)、その場合には、リスクは高くなることがあります。

実際に息子様を割礼した術後

私はアメリカの病院で普通分娩した際、確か3日ぐらいで退院したような記憶があります。しんどかったのでもう少し入院していたかったのですが、医者は「早く帰れ」という感じで、さっさと退院させられました。

息子様の割礼は、私が退院する前日に行っており、自宅に帰った時にはすでに出血はしておらず、処方された軟膏を塗って保護してあげてください、という感じでした。

初めておむつを開けた時、真っ赤になっているペニスはあまりに痛そうで、私は見た瞬間に泣きましたね。。

何かが触れると痛いようだったので、たっぷりと難膏薬を塗り、おむつを緩めにして数日を過ごしたと記憶しています。

私自身は、結果論ですが、割礼はしてよかったなと思っています。でもこれは個人や家族で決めることなので、もしも割礼に対して不安を感じている人は、配偶者や医師などと話し合った上で決めることをおすすめします。

アメリカ市民権を取得した後に出産した!子供の国籍はどうなるの?

日本国籍を持つ私達がアメリカの市民権を取得すると、その瞬間に日本国籍は自動的に消滅します。

自称・二重国籍に関する記事はこちらからどうぞ

本来なら、アメリカの市民権を取得した人は、速やかにアメリカ国内にある日本領事館へ「国籍喪失届」を提出しなければいけません。しかし、そんな手続きは全く知らないとか、日本へ自動的に通知されると思っていた、という人は意外と多くいます。

しかし、近年では”自称二重国籍”狩りに国の各省庁が見事な連携プレーで取り組んでいるので、遅かれ早かれバレる可能性はとても高いのです。

もしもバレた時には、アメリカ市民権を取得した時までさかのぼり、それ以降の戸籍がすべて削除されます。

  • 戸籍を転籍した →転籍しなかったことになる
  • 離婚して日本へ帰国した →日本への不法入国となる
  • 出産して日本の戸籍に入れた →戸籍が抹消されるので、子供の日本国籍は没収

え?国籍を放棄させられるのは自分だけで、子供は大丈夫でしょ?

なんて思っている人、甘いです。

自分が日本国籍を持っていた時に出産した子供なら、問題なく自分の戸籍に入れることができます。子供は、日本国籍を持つ日本人です。

でも、アメリカ市民を取得した後に出産した子供は、もうすでに日本国籍を持たないアメリカ人が出産した子供なので、日本国籍を取ることはできません。

自称二重国籍で子供の出生届を受理されたとしても、国籍を失ったところまで何年でも過去にさかのぼって記録が訂正されるので、子供は日本国籍を失ってしまいます。

もしも市民権を取得した後に出産した子供と一緒に、日本で生活していたとしたら?

親も子供も日本国籍を持たない外国人が、不正に滞在しているという不法移民的な位置づけとなるので、強制出国の対象となってしまうでしょう。

考えただけでも末恐ろしくなってきましたよね・・。はい、私も書いていて他人事ながら怖くなりました。

結論:アメリカ国籍を取得する際には、その後の人生をよく考えて決めよう

ドラッグが蔓延する日常、あなたのティーンは大丈夫?

まずはこちらをご覧ください。

アメリカは、日本よりもはるかに違法薬物が手に入りやすく、日常生活の中に深く入り込んでいます。大人なら分別がつきますから、気づいたらドラッグ中毒になっていた、なんて事態になることは少ないでしょう。しかしティーンの場合には、大人と同じわけにはいきません。流されやすく、大人になりたい年齢、色々なことに挑戦したい子も多いでしょう。

Substance Abuse and Mental Health Services Administrationの統計によると、アメリカのティーン(12歳から17歳)は、私達が考えるよりも薬物の影響を受けやすい環境にあります。

  • 10%は現在進行形で薬物を使っている
  • 7.3%はマリファナを使用したことがある
  • 3.1% がドラッグストアで購入できる医薬品をドラッグとして代用したことがある
  • 1% は吸入剤を使って薬物を摂取
  • 0.9%はLSDなどの幻覚を引き起こす違法薬物を使ったことがある
  • 0.3%はコカインを使用したことがある

この数字は、決して私がでっち上げているわけではありません。統計です。

なぜ薬物を使うのか?

理由は様々ですが、

  • 親の離婚
  • 家庭内の不和
  • DVを目撃したり被害を受けた
  • イジメ
  • プレッシャーによるストレス
  • 誰にも相談できない悩み

など、精神的なストレスが原因となることが多いようです。

もちろん、それだけではありません。スポーツでけがをした際に処方された鎮痛剤が原因で、そのまま薬物中毒になってしまう子も少なからずいます。

また、友人の誰かが入手した薬物を、興味半分で試したことがきっかけで、薬物の泥沼に陥ってしまう子もいます。同調圧力でNOと言えなかったり、承認欲求から手を出すというケースもあるでしょう。

親の言動を子供は見ている

親の家庭内での言動が、子供の薬物中毒の引き金になってしまうこともあります。

例えば、仕事から帰ってきた親が冷蔵庫を開けて「疲れた」と言いながらビールを出して飲む習慣があったとしましょう。子供によっては、疲れた時にビールを飲むと癒されるのだ、と脳にインプットします。

そして子供本人が何かの拍子にビールを飲み、癒されたという感覚を得たとしたら、彼の脳内では、ビール=癒しとなり、疲れたらビールを飲みたくなってしまうかもしれません。

薬物も同じですね。

もちろん、子供が真似するからビールを飲むな、と言っているわけではありません。しかし、親の行動が少なからず子供に影響を与えていることは、念頭に入れたほうが良いかもしれません。

これはカツアゲなのか?

息子様が小学校の頃、その学校では年に数回、Bookフェアなるものが開催されていました。

これは子供向けの教育的な書籍を取り扱っているScholasticという出版社がスポンサーして行っているイベントで、空いているる教室に大量の本を並べ、まるで書店のように展示します。そして、決められた日に子供や親がそこに足を運び、好きな本を購入するという仕組みです。

私はその頃PTOをしていたので、準備はもちろんのこと、店番や会計もしました。

ブックフェアは、クラスごとに曜日や時間が割り振られるので、子供たちはお金を持ってきます。そのお金の中から、欲しい本を選ぶというわけです。もちろん、お金を持って来なければ買えませんし、予算オーバーしても買えません。

そんなブックフェアでお会計業務をしていた時、2人の女の子がそれぞれ本を持ってきました。

1人は、親からもらったであろう$20札を持っています。もう1人は、残念ながらお金は持ってこなかったようです。

私は、お金を持っている子の会計をしました。確か、$10ほどおつりが出たと思います。

すると、お金を持っていないけれど本が欲しいもう一人の子が大きな声で

You have to Share!

と言ったのです。

つまり、そのおつりをよこせ、と。これはもう、カツアゲです。

気が弱いその子は、お釣りを渡そうとしていたので、私はおせっかいながらも割り込みました。

「シェアするのはおもちゃ。お金はシェアしない。」

カツアゲに失敗した子は、ものすごい形相で私をにらみながら去っていき、気が弱い子は半泣きしながらも、私に笑顔をくれました。

アメリカでは、公園などに行くと、持っているおもちゃを他の子とShareして仲良く遊びましょう、的なマナーがあります。もちろん、それは大切なことなのでしょう。

しかし、他人のお金をよこせという意味でShareという言葉を使うのは、いかがなものかと思いました。

アメリカ人の高すぎる自己肯定感!

アメリカ人は、日本人と比べて自己肯定感が高いですよね。皆さん、自身に満ち溢れています。

しかし必ずしも、その自信に根拠があるのかと言えば、決してそういうわけではありません。小さなことから、とりあえずどんな事をしても、何なら何もしなくても褒められ続けて育っているので、大半は「自分は特別な人間だ」と真剣に信じています。

私はアメリカで子育てをし、これまでに何度も「アメリカらしい」経験をしました。

何がRemarkable?

キンダーでは皆、アルファベットを覚えてから本を読むところまで習います。もちろん習得具合には個人差があるので、難しい本を読める子もいれば、単語も厳しい、なんて子もいるわけです。

そのキンダーで、先生がRemarkable Readerという表彰状をつくりました。

これは、毎月クラスの中で1人がもらえるもので、頑張って1番になると評価してもらえる、という素晴らしいプログラムでした。

最初の月は、頭が良いと自他ともに認める子がもらいました。次の月も、そうでした。

しかしいきなり3か月目になると、クラスで最も読めない子が表彰されたのです。

クラス全員が、「。。。えっ?」となりました。

先生から後から聞いたのですが、どうやら読めない子の親からクレームが入ったらしく、読める子ばかりを表彰するのはズルいと責められたのだとか。

何がRemarkableか分からなくなってしまいました。

スポーツの試合にて

息子様は小さなころから、サッカーやフットボールなどのスポーツをしてきました。平日にはチームごとに練習をし、週末には試合をするのですが、試合ではなんと

スコアをつけない

事がとても多かったのです。誰かがスコアを付けようとすると、別の親が「つけないで!」と止めていました。

スコアを付けなければ勝敗が分からないじゃないか!と思うのですが、勝敗を付けてしまうと、負けたチームの子の自尊心に傷つくから、というのが、その理由でした。

もちろん、地域によってもコーチによっても違うと思います。

息子様の場合、小学校中学年ぐらいまでは、試合をしてもスコアを付けないスタイルが続いた気がしますね。

鈍足でもチャンピオン

ミドルスクールでは、学校のアクティビティで、陸上がありました。こちらも、週に1回ぐらい地域の競技大会があり、そこで他の学校の生徒と競争します。

なんとそこでは、1位から3位だけがメダルをもらうというスタイルではなく、なんと6位だか8位だか、ビリの子までメダルをもらうスタイルでした!

おそらくこれも、鈍足の子の自尊心が、、、ということなのでしょう。

あ、大変失礼しました。鈍足だなんて失礼極まりありませんでしたね。「それほど速くなかった子」と言い換えます。

過剰な自己肯定感はどこへ行く?

子供のころから、「あなたは特別な子なの!」と刷り込まれてきたアメリカ人は、大人になっても自己肯定感はとても高い傾向があります。

根拠がなくても自身に満ちあふれている人は多く、どう考えても無理だと周囲はわかるのに、本人は「自分はやればできる」と思い込むというアメリカ病も少なくありません。

自己肯定感が高くてハッピーなことは良いのですが、過剰な自己肯定感からナルシストになってしまったり、権利だけを主張する傲慢人間になってしまう人も少なくありません。

今後はこの高すぎる自己肯定感、いったいどこへ向かうのでしょうか?乞うご期待です。

意外とハードルが高い!代理母になる方法

アメリカの多くの州では、代理出産が認められています。代理出産においては、胎児を出産までお腹の中で育ててくれる代理母が必要不可欠なのですが、代理出産のニーズがあるということは、代理母のニーズもあるという事。ここでは、代理母になるための方法をざっくりご紹介します。

代理母になるためには、法的な問題が数多く存在します。そのため、必ず弁護士もしくは斡旋業者に相談しながら正しい方法で手続きをしてください。

目次

  1. まずは条件を満たすか確認しよう
  2. 身体検査があります
  3. カウンセリングが必要です
  4. 妊娠に向けた準備
  5. 妊娠は不妊治療クリニックでの受精処置
  6. 代理母の役割は出産まで

1.まずは条件を満たすか確認しよう

代理母になりたいと希望しても、誰でもなれるわけではありません。代理母を斡旋する仲介業者は、それぞれ代理母に求める条件を設けており、まずはその条件を満たす必要があります。

  • アメリカ市民もしくは永住権保持者(合法的に住んでいること)
  • 年齢は21歳から45歳ぐらいまで
  • 健康状態が良好 →高血圧や糖尿病、高脂血などを持っている人はNG
  • 肥満でない事
  • 精神状態が安定している
  • 犯罪歴がないこと
  • 過去に妊娠で合併症を起こしていない事

などが多いようですね。

2.身体検査があります

当然ですが、代理母になれるかどうか、身体的及び精神的な面で健康診断を受けなければいけません。場合によっては、胎児にリスクのある風疹や水痘などの疾患を予防するためのワクチン接種が必要になることもあります。

検査に関しては、代理母として妊娠した後にも、遺伝子のスクリーニングをはじめとした各種の検査を受ける事もあります。これは、代理出産のサービスを利用する人からのリクエストによって異なります。

代理母になれる条件を満たしていると判断されれば、いよいよ代理出産を斡旋する仲介業者と契約を結ぶことになります。

3.カウンセリングが必要です

代理母になりたい人の中には、ただ妊娠して出産するだけで年収ほどの金額をもらえるだけでなく、妊娠中の食事なども提供してもらえることでラッキー、なんて軽く考えている人がいるものです。

しかし代理母は、お腹の中で育てた胎児を出産しても、自分の子供として育てることはできません。そのつらさは経験したことがない人にしか分からないものですが、そうした心理面について、あらかじめカウンセリングを受ける必要があります。

4.妊娠に向けた準備

代理母は、代理出産を希望する人とのマッチングよりも前から、ビタミン剤を服用してスタンバイします。これは、いつでも代理母として契約できるように体を準備するための作業です。

代理母の側で準備完了となれば、いよいよ代理出産を希望する人とマッチングをしてもらうことができます。

マッチングが成立したら、まず最初に法的な契約を締結します。アメリカの中には、少数ではあるものの代理出産を認めていない州もあります。その州で代理母となることは、州法によって禁止されています。

仲介業者を利用する際には問題ありませんが、もしも家族や友人のために業者を通さず代理母になろうと考えている場合でも、契約書の締結では、弁護士に作成してもらうのがベストです。その理由は、代理出産ではいろいろな問題が後から起こる可能性があるからですね。

契約書の中では、

  • 代理母が受け取る報酬の金額
  • 妊娠中、出産時、退院までの医療費は誰が支払うのか
  • 妊娠中に予期せぬトラブルが起こった場合、子どもの親権はどうするのか
  • もしも双子や三つ子が生まれたら、親権はどうなるのか
  • 流産したらどうするのか
  • 代理母もしくはクライアントが中絶を希望したらどうなるのか
  • 妊娠中のマタニティ服や食事に関するケア
  • 出生後の子供の引き渡し方

など、細かく決めていきます。

契約を締結したら、いよいよ妊娠です。

5.妊娠は不妊治療クリニックでの受精処置

妊娠に向けて、ビタミン剤を服用したりと言った準備はあるものの、実際の妊娠は人工授精もしくは体外受精で行います。不妊治療を行うクリニックで処置してもらうのが一般的です。

受精の前に、代理母が妊娠していないかどうかを確認する検査も行います。

6.代理母の役割は出産まで

妊娠期間中には、代理出産を依頼した人とコミュニケーションをとる機会が多く、人間関係を築く代理母もいます。

しかし覚えておきましょう。代理母は、出産しても母親になることはできません。家族や友人のために代理母になるのなら、出産した後にも赤ちゃんの成長を見ることが可能かもしれません。しかし多くの場合には、できません。

妊娠前に締結した契約書では、出産後にいつどこで赤ちゃんを両親へ引き渡すかという点についても明記されています。多くの場合、出産直後に赤ちゃんを抱いてしまうと愛情がわくという理由で、代理母は出産した赤ちゃんを抱くことなくお務めが終了となることもあります。

アメリカの代理出産事情

アメリカは、世界でも数少ない「代理出産が認められている国」です。代理出産に関する連邦法はないため、代理出産が合法かどうか、その条件やルールなどに関しては、州ごとに異なります。50州のうち、ビジネスとして代理出産母になってはいけないと規定している州は3州のみで、大半は代理出産に対して良心的な法律が整備されています。

目次

  1. 代理出産は誰が利用できる?
  2. 代理母はどうやって見つける?
  3. かかる費用はどのぐらい?
  4. 健康保険は適用されるのか?
  5. 出産後の出生証明にも注意が必要
  6. 代理母は赤ちゃんをキープできる?

1.代理出産は誰が利用できる?

代理出産は、子供が欲しいけれど授からない夫婦だけでなく、多様化するパートナーシップの中で、多くの人が利用できるシステムとなっています。

  • 結婚している夫婦
  • LGBTQのカップル
  • パートナーは不要だけど子供は欲しいという人

必ずしも父親と母親がそろっている家庭でなければ利用できない、というわけではありません。

2.代理母はどうやって見つける?

代理母は、自身の家族や友人にお願いすることもできますし、マッチングサイトや代理店を利用して知らない人へ依頼することもできます。どちらもメリットとデメリットがあるので、理解した上で自分と生まれてくる赤ちゃんにとってベストな方法を選ぶのがおすすめです。

代理母を紹介している業者の多くは、代理母に様々な条件を課して審査しています。犯罪歴がない代理母であることは大前提ですが、その他にも喫煙や飲酒をしない人、肥満ではない人など、できるだけ健康な赤ちゃんが生まれるような最大限の配慮がされています。

3.かかる費用はどのぐらい?

代理出産をサービスとして利用する場合、かかる費用の目安は、7万ドル(1,050万円)~20万ドル(3,000万円)程度がかかります。この費用に何が含まれているかというと、

  • 体外受精もしくは卵子提供の費用
  • 代理母への報酬
  • 斡旋業者への仲介手数料
  • 弁護士費用(自分のため、代理母のために合計2人)
  • 医療費(健康保険を使った場合)
  • 妊婦機の代理母への食事提供費用
  • 自身の交通費
  • 代理母へのマタニティ服

4.健康保険は適用されるのか?

代理出産に対して健康保険が適用されるかどうかは、代理母が加入している健康保険によって異なります。もしも代理母が健康保険に加入していない場合には、加入するためにかかる費用なども含めて、費用負担は代理出産を依頼する側となります。

保険商品には、代理出産保険なるものもあります。加入にかかる費用は$25,000~$30,000と高額ですが、万が一に備えて加入するのが安心かもしれませんね。詳しくは、弁護士から説明を受けることをおすすめします。

5.出産後の出生証明にも注意が必要

代理出産に関するルールや法律は、州によって異なります。例えば、赤ちゃんが生まれた際の出生届に関しても、

  • 依頼主が父親と母親として出生証明を提出できる
  • 代理母の子として出生証明を発行した上で養子縁組の手続き

など、州によって対応が異なります。もしも代理出産のサービスを利用することを検討していて、州をある程度自由に選べるのなら、そうした点も考慮するのが良いかもしれませんね。

6.代理母は赤ちゃんをキープできる?

代理母は、お腹の中で9カ月の間、胎児を育てます。その期間には、子どもに対して愛着がわくこともあるでしょう。しかし基本的には、代理母はどんなに切望しても、残念ながら生まれてきた赤ちゃんをキープすることはできません。

残念ながら、それが代理出産の契約だからです。

代理出産に関しては、倫理的な問題なども含めて賛否両論ですが、選択肢が多く提供されている点では、さすが自由の国アメリカだと思います。

性犯罪者は無条件に登録!アメリカのRegistered Sex Offender 制度とは?

Xを見ると、日本から海外旅行に出かけた会社員がペド行為を働いたり、塾講師がペド行為を働くなど、性犯罪者大国じゃないか!という印象を受けます。場合によっては、ペド犯罪によって職場を懲戒解雇という当然の処罰が出るものの、中には会社自体が知らぬ存ぜぬを通すこともあり、いつどこに、どんな性犯罪者が潜んでいるか、一寸先は闇な状態かもしれません。

性犯罪者は、もちろん日本だけでなくアメリカにもいます。はい、大量にいます。しかしアメリカの場合、Registered Sex Offender制度というものがあり、有罪となって収監された性犯罪者に関しては、データベースに登録されています。そして市民なら誰でも無料で、どこにどんなペドがいるかを検索できる仕組みとなっています。

目次

  1. Registered Sex Offender制度とは?
  2. 誰が登録されるのか?
  3. 登録される情報
  4. 性犯罪者登録されると、そいつはどうなるのか?

1.Registered Sex Offender制度とは?

これは2005年に設立された法律でアメリカの司法省(US Department of Justice)によって管理されている制度です。性犯罪者に関する情報がデータベースとして管理されていて、アメリカで暮らす人なら誰でも無料で、このデータベースにアクセスして、特定のエリアにどんな性犯罪者が住んでいるのか、特定のペドは今どこにいるのか、と言った情報を検索できます。

性犯罪者の検索はこちらから

検索方法はいくつかあります。

  • 性犯罪者の氏名で検索
  • 特定の住所から近所の性犯罪者を検索
  • Zip Codeから検索
  • CityやTownなどで検索

例えば家を購入しようとかアパートを借りようかなと考えている時には、近所にペドがいるかどうか、いるのならどんな性犯罪者がどこに住んでいるのかが気になるという人は多いでしょう。その場合、このデータベースにアクセスすれば、そうした情報が一目で分かります。

2.誰が登録されるのか?

基本的には、性犯罪で有罪判決を受けた人が、刑期を終えて一般社会へ復帰するタイミングで登録されます。細かい登録の条件は、そのエリアの裁判所や州の司法省によって若干の違いはありますが、疑いを掛けられただけで登録されることはなく、裁判によって有罪判決を受け、刑務所に収監された犯罪者のみが対象となります。

州によっては性犯罪者が何段階かのレベルで管理されることもあります。

例えばワシントン州では、再犯リスクや性犯罪の種類、被害者の年齢や数に応じて、レベル1~レベル3と分類し、データベースを検索した人に分かりやすく情報提供しています。

3.登録される情報

Registered Sex Offenderのデータベースを利用すると、検索方法によってどんな情報が表示されるかは異なりますが、一般的には性犯罪者の氏名や住んでいる場所が表示されます。これが、このデータベースの目的です。

特定の性犯罪者が一体何をした奴なのかを詳しく知りたい人は、各人にリンクが貼られており、そこから司法省が管理する詳細なデータを見ることができます。また場合によっては、司法省へ連絡をすることもできます。

4.性犯罪者登録されると、そいつはどうなるのか?

州によって、性犯罪者が就業することを禁止している職業がいくつかあります。その多くは子供と接触する仕事が多く、学校関連とか保育関連などがあります。

性犯罪者登録されると、こうした仕事には一生付けなくなります。はい、仕方ありませんね。ペド罪を犯してしまったのですから。

日本では、性犯罪者の人権がどうなるといった議論もあるようですが、アメリカでは犯罪者の人権よりも市民の安全を守ることの方が重要性が高いので、少なくても有罪判決を受けた性犯罪者の氏名と住んでいる場所は公開されます。

もしもこの人物が出所後に結婚したり子供がいる場合には、そうした家族の名前は公表されません。この点は安心です。

近所の噂話?うーん、それは、仕方ないことなのでしょう。

Registered Sex Offender データベース検索はこちらから