アメリカの年末年始事情。日本と全然違う!

日本でもアメリカでも、年末年始は必ずやってきます。私が子供の頃には、年末には家族全員で家の中を大掃除し、年越しそばを食べて除夜の鐘を聞き、厳かな気持ちで信念を迎えたものです。そうそう、年が明けたら初詣にも行きますよね。

しかしアメリカでは、日本とは大きく異なる年の越し方をします。

目次

  1. アメリカの年越しはイベント
  2. NYタイムズスクエアでのカウントダウンはおすすめ?
  3. 年が明ける瞬間にキスするのはどうして?
  4. 年越しの定番ソングってある?
  5. 大みそかと元旦は祝日なの?
  6. クリスマス>年末年始 がアメリカ流
  7. 年越しカウントダウンに招待された。何を持って行けばよい?
  8. Happy New Yearはいつまで言うの?

1.アメリカの年越しはイベント

アメリカの年越しは、宗教的な要素は一切なく、完全にパーティモードのイベントです。大みそかはNew Year’s Eve(ニューイヤーズイブ)と呼ばれていますが、家族でだんらんの時間を過ごす人もいれば、出勤する人もいます。

アメリカの年越しは、主に年が明けるカウントダウンがメインです。年越しそばを食べるという習慣はないものの、大人はシャンパンを開けてグラス一杯飲む、という家が多いような気がしますね。

ニューヨークなどの都市部では、カウントダウンの花火を打ち上げたり、イベントを開催するところもあります。中でもニューヨークのタイムズスクエアで行われるカウントダウンのイベントは、12月31日の朝から人が詰めかけて、スタンバイするようです。周辺のホテルは1年前から予約で埋まってしまいますし、お値段も高め。もちろん、周辺の道路は封鎖となり、交通規制がかかります。

2.NYタイムズスクエアでのカウントダウンはおすすめ?

NYタイムズスクエアでのカウントダウンは、世界中でテレビ中継されますし、とても有名なイベントです。だから、一生に一度ぐらいは行ってみたいなと考える人は多いものです。私も、息子に行来たいと言われたことがありました。

しかし、実際に足を運んだ人の意見を聞くと、好き嫌いが極端に分かれるイベントだということが分かりました。

「やっぱり大みそかはニューヨークよね!」

「一生に一度の思い出にできる!」

という人がいる一方で、トイレに関するクレームが多くあったのです。仮設トイレは一切設置されないため、タイムズスクエアでスタンバイしている人は、トイレに行きたくても近くにありません。

しかも、近隣の店も、トイレだけを貸すのは拒否するため、トイレに入りたい人は、店でショッピングをしたりレストランで食事をした上で、トイレを拝借しなければいけません。

トレイに行く時に、グループ全員で離れてしまうと、当然ですが、場所は他の人に取られてしまいます。だから、絶好のスポットを逃したくない人は、なんとおむつ着用でスタンバイする人もいるそうです。

トイレが近い私にとっては、ちょっと無理。。。だと感じました。

タイムズスクエアのカウントダウン

3.年が明ける瞬間にキスするのはどうして?

アメリカのカウントダウンを見ていると、年が明ける瞬間に、恋人同士でキスをする光景をよく目にします。どうしてキスをするのか、その理由はご存知ですか?

これは迷信というか慣習の一つで、「年が明けて最初にする事は、その年の方向性を決めてくれる。愛に満ちた年にしたければ、愛情表現のキスをするのがベスト。」なのだそうです。もちろん、恋人やパートナーが隣にいれば、キスをするのは簡単です。でもアメリカでは、友達どうしても、とりあえず新年を愛に満ち溢れた年にするために、その辺の人とキスすることも、決して珍しくはありません。

信じるか信じないかは、あなた次第ですが。

4.年越しの定番ソングってある?

日本では、NHK紅白歌合戦が大みそかの定番テレビですし、その中でも谷村さんの「昴(すばる)などは、大みそかの定番ソングと言っても過言ではないぐらい人気があります。

アメリカの年越し定番ソングは、正直あまりコレというものはないような気がします。強いて言うなら、Auld Lang Syneでしょうか。これ、日本語では「蛍の光」です。

5.大みそかと元旦は祝日なの?

日本では、もう昭和のように年末年始でたっぷり1週間休めるという会社は少なくなっています。しかしそれでも、年末年始で数日間は、会社が休みとなり、社員は全員がお休みできるという職場が多いのではないでしょうか。

アメリカでは、基本的に大みそかは祝日ではありません。有休をとる人もいますけれど、仕事に出勤する人もいます。

元旦は、一応祝日なので、会社はお休みになる人は多いですね。しかし、クリスマスとかサンクスギビングのように国民的な祝日というわけではないので、元旦でもお店は普通に営業してます。しかも、通常の営業時間です。

そして、1月2日からは、ホリデームードが一掃されて、ごくごく普通の平日モードが戻ってきます。

6.クリスマス>年末年始、がアメリカ流

アメリカでは、12月25日はクリスマスという一大イベントがあります。これは祝日となっていて、店もすべてクローズします。

日本では、どちらかというと、クリスマスは恋人たちの商業イベントで、年末年始は家族でくつろぐ祝日、という位置づけですよね。しかしアメリカは逆で、クリスマスは家族でくつろぐ祝日で、年末年始はあくまでもイベントという考え方です。クリスマスの延長として、軽く楽しむという家庭も多いですね。

アメリカでは、年末年始は軽くスキップしても、クリスマスをスキップする人はいない、というほど、同じ祝日でも明確な差があります。

7.年越しカウントダウンに招待された。何を持って行けばよい?

アメリカの年越しは、若い人なら友人同士で集まって一緒に年を越すこともあります。ディナーに招待されて、その流れでカウントダウン、ということもあるかもしれませんが、基本的に大みそかのディナーは、「普通+」程度が多いと思います。

もしも年越しのカウントダウンに招待されたなら、やはり持参するものは年が明けた時に乾杯するドリンクがおすすめです。大人なワインというよりは、シュワッと爽快に飲めるシャンパンが定番ですね。

シャンパンは、辛口のものから甘口のものまで、アメリカでは幅広く揃っています。リーズナブルに購入できるものもあるので、予算内で見つけやすいのも魅力です。

8.シャンパンは細いグラスFluteで

シャンパンは、シュワッとした泡が魅力です。口が広いグラスだと、炭酸がすぐになくなってしまうので、グラスは細長くて口が小さめの,Flute(フルート)と呼ばれるグラスを使うのがおすすめです。

持ってないという人は、普段使いできるオシャレなグラスという位置づけで、シャンパン用のグラスを購入するのも良いかもしれません。我が家でも、アマゾンでシャンパングラスを買いました。私はほとんどアルコールは飲まないのですけれど、持っているといざという時に役立つので便利です。

9.Happy New Yearはいつまで言うの?

これは、日本の「あけましておめでとうございます」と同じで、1月のどのぐらいまで言えばよいのか、迷ってしまう所ではないでしょうか。1月の1週目なら、皆さん明るい笑顔で、知らない人に対しても、Happy New Year!とおっしゃります。

しかし2週目になると、うーん、言ってる人はとても少なくなってしまいます。もちろん個人差がありますし、何日以降は禁止というルールがあるわけでもありません。目安としては、1月1週目までですが、まあ、空気を読みながら判断という所でしょうか。