いろんな種類がある鎮痛剤、使い分けてる?

日本でもアメリカでも、ドラッグストアへ足を運ぶと、多種多様な鎮痛剤が所せましと並んでいます。Pain Killerと呼ばれる鎮痛剤は、高いお薬もあればリーズナブルなものもあり、どれを通うか迷ってしまう人多いのではないでしょうか。

鎮痛剤は多くのメーカーからラインナップされていますが、選ぶ際には有効成分や薬効を理解した上で、ニーズにあったものを選ぶのがおすすめです。

目次

  1. 有効成分は4種類
  2. 用途に合わせて選びたい
  3. 鎮痛剤は自宅に常備

1.有効成分は4種類

市販されている鎮痛剤に使われている有効成分は、大きく4種類に分類できます。

  • Acetaminophen(アセトアミノフェン)
  • Ibuprofen(イブプロフェン)※発音はアイビープロフェン
  • Naproxen(ナプロキセン)
  • Aspirin(アスピリン)

Acetaminophen(アセトアミノフェン)

鎮痛剤の中では、肝臓で代謝するという特徴がある有効成分です。1日あたり3,000㎎以上の過剰摂取をしてしまうと、肝障害が起こるリスクが増えるほか、アルコールと組み合わせても肝障害が起こりやすくなります。

アセトアミノフェン系の鎮痛剤なら、Tylenol(タイレノール)が良く知られています。熱があって医者に行くと、「タイレノールでも飲ませて寝かせておけばOK」と言われることは多いですね。そして、処方してもらえるお薬も、タイレノールと記載はなくてもアセトアミノフェンが多いです。

頭痛薬としては最強
発熱を伴う風邪ならこれ
子供用ならグレープ味

Ibuprofen(イブプロフェン)

日本で大人気の鎮痛剤「イブ」は、このタイプです。

痛みを軽減するだけでなく、体内の炎症も抑える作用が期待できるお薬で、鎮痛剤の強さという点ではアセトアミノフェンよりも強めです。

飲むと眠くなるお薬が多いので、仕事をする人や運転をする人は、残念ながら別の鎮痛剤を飲んだ方が良いでしょう。

イブプロフェン系のお薬なら、Advilが良く知られています。炎症を伴う痛み、例えば喉が痛いとか歯が痛いというときには、Advilを飲んだ方が痛みを効率的に軽減できるのでおすすめです。

傷みと鼻水を止めてくれるお薬

Naproxen(ナプロキセン)

抗炎症作用で選ぶならナプロキセン系がおすすめで、手術の後に処方される鎮痛剤でも、ナプロキセン系が出ることは多いです。

ドラッグストアで買えるお薬なら、Aleve(アリーブ)が代表的なものですね。他の鎮痛剤と比べると、お値段は割高です。

PMと書いてあるものは眠くなる

Acetylsalicylic acid(アスピリン)

Acetylsalicylic acidは、アスピリンとしても知られています。

18歳未満の子供には処方されることがないアスピリンは、ドラッグストアなどでも近年ではあまり見かけなくなりました。未成年がアスピリンを服用すると、ライ症候群を発症するリスクがあるので、子供への鎮痛剤はアスピリン以外にしましょう。

アスピリンには、血液をサラサラにする作用があります。そのため、心筋梗塞や脳梗塞など血管が詰まらないようにという予防策として、痛くもないのに毎日若干のアスピリンを飲む人もいるのだとか。

アスピリンという商品もありますが、アセチルサリチル酸配合のモノならBayerが良く知られています。

2.用途に合わせて選びたい

鎮痛剤が欲しいという場合、どこが痛いのか、それとも解熱したいのかなど、用途やニーズは異なります。それぞれの薬効が異なるので、薬を選ぶ際にも用途に合わせて選ぶことが、アメリカの鎮痛剤と上手にお付き合いするコツですね。

症状AcetaminophenIbuprofenNaproxenAspirin
発熱YES
頭痛YES
二日酔いYESYES
のどの痛みYES
関節痛YES
鼻の奥が痛いYES
耳が痛いYES
歯が痛いYES
脳梗塞や心筋梗塞の予防YES
症状別おすすめの鎮痛剤

3.鎮痛剤は自宅に常備

我が家では、常にタイレノールとアドヴィルを自宅に常備してあります。痛くなってからドラッグストアまで運転するのは大変ですし、必要な時にさっと手が届く場所にある戸、大きな安心感だからです。

そういえば息子様が子供の頃、熱が出て医者へ連れて行ったことがありました。その時、確か6時間ごとに服用するタイレノールを飲ませていたのですが、もしも飲ませても熱が下がらなければ、タイレノールを飲ませた3時間ぐらい後にAdvilを飲ませても良いよ、と言われました。

医者が言うには、異なる鎮痛剤の併用には確かにリスクはあるけれど、高熱が続くことで懸念される脳へのダメージの方が心配なので、解熱を優先するためにそういう方法もアリらしいです。

ただし、素人判断で実行するのは危険なので、必ず医者に相談することをおすすめします。