クレジットカードには、VisaやMasterなどのネットワークがあります。VisaやMasterは王道的なロゴなので、これらを持っている人は、普段生活するうえで「クレジットカードを受け付けているけれど、あなたのロゴは使えません」と言われることは、ほとんどないでしょう。
しかし日本からアメリカに来る人は、必ずしもこれまで日本国内で便利に使っていたクレジットカードが、そのままアメリカでも通用するわけではないことを、理解しておかなければいけません。
目次
1.JCBは日本人が多い観光地でのみ使用可能
日本で生まれたクレジットカードJCBは、世界中に3,900万店の加盟店があります。しかしVisaやMasterと比べるとこの数は少ないだけでなく、加盟店のほとんどが日本国内という特徴があります。
アメリカでも、ハワイやグアムなど日本人観光客が多い場所なら、JCBを受け付けている店はたくさんあります。しかしそうでないエリアへ行くと、
「JCB?何それ?聞いたことない。ダメ、つかえない」
とけんもほろろに拒否られるリスクが高くなります。注意してくださいね。
2.世界のシェア率を見れば一目瞭然
クレジットカードの国際ブランドにおける世界シェア率を見ると、どのカードがグローバルに使いやすいのかが一目瞭然です。
| ブランド | シェア率 | |
| 1位 | Visa(アメリカ) | 38% |
| 2位 | 銀聯(中国) | 34% |
| 3位 | Master | 25% |
| 4位 | American Express | 4% |
| 5位 | JCB | 2% |
| 6位 | ダイナース | 2% |
3.各ブランドの特徴
支払いに使えればロゴなんて何でも良い、という人は多いと思います。私も割と、そうですね。使えないと言われると困りますが、VisaはMasterより便利とか、Masterの方が使っていて得だと感じるといったことはほとんどありません。
絶対王者はVisa
クレジットカードのブランドを使いやすさで選ぶなら、カード発行枚数が34億枚を誇る絶対王者のVisaがおすすめです。アメリカでも使い勝手は良く、Visaが使えない店と言えば、キャッシュオンリーの店ぐらいではないでしょうか。
Masterはヨーロッパに強い
Visaはアメリカで圧倒的な強さを発揮すると言われている一方で、Masterカードはアメリカよりもヨーロッパに強いと言われているブランドです。まあ、どちらも普段の生活で使う分には利便性での差は感じないので、申し込んだカードがMasterだったからといって、ガッカリする必要はありません。
アメックスはハイステータス
特典が充実した提携カードを多く発行するアメックスは、ハイステータスなカードブランドとして人気があります。カードごとに充実した特典がついていることが多いので、特典目当てで持ちたいという人におすすめです。
旅行することが多い人にとっては、アメックスを持っていると嬉しいことが多いかもしれません。
エンタメに特化したダイナース
私はダイナースカードを持ったことがないので、これまで店舗でショッピングや飲食する際に、ダイナースカードで払えるかどうかをチェックしたことがありません。アメリカで誕生したダイナースカードは、アメックス同様にハイステータスなカードという位置づけで、レンタカーやゴルフ場の割引など、旅行やエンタメに特化したハイソな場所で使いやすくなっているようですね。
最近増えているのがDiscoverカード
アメリカで誕生したDiscoverカードは、主にアメリカで使えるクレジットカードブランドです。使い勝手という点ではどうしてもイマイチなので、あえてDiscoverカードを選ぶのなら、VisaやMasterを作るのが賢明かもしれません。