少し前に、私が大好きなXの友人が、海外旅行でパスポートや運転免許証など大切な貴重品を盗難されるという事件が起こりました。海外旅行に行ってもそんな万が一のことなど考えたことがなかった私は、怖くて震え上がりました。
日本で暮らす日本人なら、そんな時には迷うことなくその国にある日本大使館へ行くでしょう、アメリカで暮らすアメリカ人なら、迷うことなくその国にあるアメリカ大使館へ行かなければいけません。
しかし、もしアメリカで生活しているけれどパスポートは日本のものだ、という時には、アメリカへ戻るための手続きやかかる時間のハードルは上がります。
今回は、そんな海外旅行での万が一に備えて、どうすれば良いかを検証しました。
目次
1.アメリカ市民が海外でパスポートを紛失した場合
あなたがアメリカ市民権をすでに獲得しているなら、プロセスはそれほど難しくありません。パスポートの発行は、必要な書類があれば即日でもできます。ただし、もしも書類がそろわなければ、揃うまで否応なく現地に滞在するという選択肢しかなくなってしまうので、注意してくださいね。
プロセス
- 最寄りの警察署へ行ってポリスレポートを作成してもらう(あると便利)
- 現地のアメリカ大使館もしくは領事館へ連絡→サイトから要予約の場合もある
- 必要な書類を持って大使館もしくは領事館で手続き
必要な書類
パスポートを紛失したからといって、はいそうですかと再発行してくれるほど、大使館や領事館は甘くありません。身元確認ができなければ、再発行してもらうことは難しいでしょう。
海外でパスポートを再発行してもらうために必要な書類は複数あるので、もしも可能なら、海外へ出かける際には万が一に備えてこれらの書類、もしくはコピーを持参するのが安心かもしれません。
必要な書類は、次の通りです。
- パスポート用の写真1枚
- 身分証明書(運転免許証、グリーンカード、有効期間切れのパスポートなど)
- アメリカ市民であることを確認できる書類(アメリカのパスポートのコピー、Birth Certificateのコピーなど)
- 帰国日を証明できるモノ(帰りの航空券など)
- パスポート申請書 DS-11(大使館や領事館で記入できます)
- パスポートの紛失や盗難証明 DS-64(大使館や領事館で記入可能)
などです。
ちょっと待ってよ、どれも大切な書類ばかりで、海外に持ち歩いていくのはイヤ!という人もいるでしょう。
そんな時には、いつでも必要な時にアクセスできるよう、旅行前にパスポートや免許証などのデジタルコピーを、自分自身へメール添付書類として送っておくという方法がおすすめです。メールなら海外のどこからでもアクセスできますよね。
とりあえずアメリカへ帰国できるパスポートもある
パスポート申請のために必要な書類がすべてそろっているなら、海外で再発行してもらえるパスポートの期限は、通常通り成人なら10年間有効、未成年なら5年間有効のものとなります。
しかし、アメリカ市民であることは証明できたけれどパスポート再発行に必要な書類がすべてそろわないという場合には、「取り合えずアメリカへ帰国できる緊急用パスポート」的なものとなります。
この場合、アメリカに帰ってから正式なパスポートを申請しなければいけません。
US Department of Stateの公式サイトはこちらから
2.アメリカで暮らす日本人が海外でパスポートを紛失した場合
アメリカで暮らす日本人の場合には、現地の日本大使館もしくは領事館で、戸籍謄本などを持参して日本人であることを証明し、日本のパスポートを再発行してもらわなければいけません。
パスポート再発行に必要な書類
日本へ帰るのなら、パスポートでなく渡航書という特別な書類を発行してもらえば良いのですが、アメリカへ帰るとなると、渡航書では役にたちません。パスポートが必要となるので、注意してください。
パスポートの再発行には、以下の書類が必要です。
- 現地の警察署で作成したポリスレポート
- パスポート用の写真
- 戸籍謄本もしくは抄本(6か月以内に発行された原本)
- 本人や国籍の確認ができるもの
なかなかハードルが高いですよね。もしも速やかにこれらの書類がそろわなければ、一度日本へ帰国した上で、パスポートを取り直し、アメリカのグリーンカードを再発行してもらった上でアメリカへ戻る、という恐ろしく面倒なプロセスを踏むという選択肢もあります。
グリーンカードも再発行が必要
それと同時進行で、アメリカへ入国するための書類を発行してもらう手続きも行います。
- アメリカへ再入国するためのForm I-131Aを大使館科領事館へ提出
- 申請書の支払いは移民局の公式サイトから(支払済メールのコピーが必要)
- パスポートの原本
- アメリカへ帰国することを示す書類(航空チケットなど)
- 30日以内に撮影したパスポート風のカラー写真
かなり面倒な手続きですが、この時点で再発行してもらえるのはグリーンカードではありません。あくまでも「アメリカに帰国できる書類」です。アメリカに戻ってから、グリーンカードの再発行手続きをすることになります。
お金も時間もかかり、せっかくの海外旅行の楽しさ激減となってしまう緊急事態。少しでもパニックにならずに済むためには、これら再発行に必要な書類を準備した上で出かけるのが賢明なのかもしれませんね。